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なないろめがね

最終営業日を前にして。

先日の23日(水)、モンテベロにて、
初代シェフの橋本(現アシッドラシー何とか)を中心に、
現スタッフとのコラボイベントが行われました。
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本来、定休日にも関わらず、
オープン前からたくさんの方に並んでいただき、
橋本の仕事遅れで開店時間が30分遅れたにも関わらず、
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穏やかに待っていただけたこと、感謝しております。
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東京からも、中村樹理子(TIRPSE)、大谷理恵(L'Effervescence)の、
元モンテベロ組がコラボ焼き菓子を提供してくれたり、
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なんやかんやと賑やかな1日となりました。

シュクレの3年目にオープンしたモンテベロ。
東京でやれてるフランス菓子が、なんで大阪で出来ないのか、
Pâtisserieなんて名ばかりで洋菓子の店ばっかりじゃねえか、
結局のところ、出来ないんじゃなくて、やらないだけなんじゃないかという、
パン屋からの菓子屋に対する当てつけみたいな形でオープンしたわけですが、
(「パン屋と違う角度でフランスを表現する手段として」も、20%くらい入ってます)
思い返せばオープン初日でほぼ全商品を入れ替えるという、
なかなか情けないスタートを切ったモンテベロ。
そこからシェフとスタッフの成長と共に店も成長し、
またそのシェフ交代を機にゼロからのスタートに戻り、
またシェフとスタッフを育て活かしながら・・・を繰り返し、
シュクレでは味わうことのなかった難題を有り難くいただきまくり、
僕自身も、ある時は苦虫を噛み潰すような日々に精神がいかれかけながらも、
「モンテベロ、やらなきゃ良かった」と一瞬足りとも思わなかったのは、
その中に多々あった気づきや学びも要素としてはありますが、
結局のところ、ここをやらなきゃ出逢えなかった「人」に尽きると思います。

実は、何度か本当に閉めようと思ったこともあり、
我慢に我慢を重ね、苦しみ抜いた挙句、
橋本に閉めるかもしれない旨を報告に行ったこともありました。
「50年続く店になりますように」と、身勝手な理想だけ置いていった橋本ですが、
「その気持ちに応えられそうにない・・・」と伝えに行ったことを思えば、
こうしてハレの舞台を用意してもらって閉店出来ることを、
むしろ本当に幸せなことだと思っています。

橋本以降、綱渡りだった店を引き継いで繋いでくれた、
大谷、前原、両シェフに改めて、
この日を迎えれたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
2人がバトンを落としてたら、今のモンテベロは無いんです。
自分たちなんて・・・って思うかも知れないけど、
繋いでくれたからこそ生まれたものが、今、確かここにあります。
名前もなく、自信もなく、不安に押し潰されそうな中、
重い重い責任だけ背負わせてしまっていたんだと思います。
本当に、申し訳なく思っています。
そして、本当に感謝しています。

他にも、橋本時代、シェフクラスの活躍をしてくれた細井(15℃)、
今でも何かしら頼んでもないのに駆けつけてくれる高橋(ボンヌターブル)、
絵美さん始め立ち上げを盛り上げてくれたみんな、
しんどい時代を支えてくれたマミちゃん、
必死こいて良い店にと闘ってくれた鶴賀谷、
いろいろあって書けない面子も多々いますが、
みんなのこと、ちゃんと覚えてます。ちゃんと店に活きてます。
そして、そんな浮き沈みの激しい店にも関わらず、
見放さず応援してくれてきた、愛のあるお客さんの皆さま。
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そのみんなに見て欲しかった、23日のショーケースです。
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ね、本当に、良い店になったでしょ?
アイテムじゃないんです。
味の良し悪しだけでもないんです。
繋ぎ、紡がれた時間、
交わした言葉、激しくぶつかった感情、笑いあった一時、
そこに携わってくれた人たちの想いの全てが、
欠かせない要素として「今」を作っているんだと感じます。

そして、それらを引き継いだ現スタッフのみんなが、
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ここに写ってない全員の想いを引っさげて、
新たな未来を拓いて行ってくれることと思います。

ありがとう。

しか言えない、頼りないオーナーでしたが、
みんなが愛してくれたモンテベロを、
みんな諸共愛しています。

本当に、ありがとう。

誰も欠けることなく、
この言葉が届きますように。

そして、31日の最終営業日、
シュクレとモンテベロ、
2店も抱えて、どう感情を処理しようかなと思っていましたが、
おかげさまで明日はモンテベロはシェフの吉田や高橋、芳枝さんに任せて、
僕はシュクレ一本で行かしてもらえそうです。

行きます。
最終営業日。
特別なことはできませんが、
誰よりも強い想いを込めて、
この地で焼く最後のパンを、
届けたいと思います。


受け止めてもらえると、
とっても幸せです。
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# by monsieur-enfant | 2016-03-30 21:42 | シュクレクール

3月、最初の営業が終わりました。
右目と左目をパチリパチリ、
瞬きしてる間に、
3月になっちゃった気がします。

早いもので、
岸部での最終営業月なんですね。
なんか、いろんな感情が入り混じって、
勝手に涙が出てくるのです。

それでも、

ここで焼かれてたパンを
忘れられないよう、
ここで焼かれてたパンを
思い出してもらえるよう、

胸の奥の方に叩き込むような仕事を、
この1カ月、
ぶちかまして終わりたいなと思います。

って書きながら・・・、

やっぱり勝手に涙が溢れてきます。

困ったなぁ・・・。

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# by monsieur-enfant | 2016-03-03 23:56

おかげさまで、本日の営業で、
本年の営業を無事終わらせていただくことができました。
足を運んでくださった皆さま、
応援してくださった皆さま、
本当にありがとうございました。

今年は、どんな年だったかと言われると、
やっぱり避けては通れないのが「移転」の発表ですよね。
そうなると、「決断の年」だったのかな、と。

今年のクリスマス、
23日の営業の為にパンを焼き始めたとき、ふと、
「あ・・・、こうしてここでクリスマスを迎えるの、
最後なんだろうな・・・」、なんて感傷的になってみたり。

そう思いながら、焼きあがっていくパンを、
パチリ、パチリ、そんな暇もないくらい忙しいのに、
なんかその一瞬が愛おしく思えて、写真を撮っていました。
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クリスマス、僕の修行時代はあんまり関係なかったんですが、
いつの間にやら忙しくさせていただくようになりました。

うちのこと知らない人でも、なんとなく「フランスパンのお店」ってイメージが、
2年か3年くらいかなあ・・・、ついてきた実感がありました。
地元の人でも、年に一回、この日くらいは食べてもらえるようになった気がします。
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バゲットは、オープンしてから10本も売れない日々が続いて、
それが20本売れた日のこと、今でも忘れれません。
大台に乗った!・・・というと大袈裟に聞こえるでしょうけど、
「ああ・・・、20本、店頭で売れる日が来たんだ・・・」、
そうしみじみ喜びを噛み締めたのを覚えています。
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そんな中、何年目だったっけな・・・、
クリスマスにバゲット100本作らせていただきました。
もう嬉しくて嬉しくて。
開店当初を思えば、夢のような本数でした。
これだけの人が、こんな大事な日の食卓に、
わざわざ岸部まで足を運んでくださるなんて、
職人冥利に尽きるってもんです。
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それから150本になり、200本になり。
いつの間にか、生産が追いつかないようになりました。

こんな場所までわざわざ買いに来ていただいて、
「売り切れてしまいました」では、大切な日のパンを、
一体どこで買ったらいいのかと困らせてしまいます。
なので何とか頑張って仕込んでも、
今度は焼く回数が間に合わなくなってきました。
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もちろん、バゲットだけ焼いておけばいいわけではありません。
全体を満遍なく焼きたくても、バゲットは売り切れないようにしたい、
パンドミは焼かなきゃいけない、レストランに出荷するパンも焼かなきゃ・・・。

今年も、皆さんにはご迷惑おかけしたと思います。
製造もいっぱいいっぱい、量も体力も、限界まで頑張って作ってますが、
疲れてクオリティが下がってしまってたりもしました。
窯も、開店時から同じ容量しかありません。
購入時にすでに10年落ちの中古だったんで、
今では大ベテランの20年選手になりました。
むちゃくちゃ頑張ってくれてます。
機械屋さんには「奇跡」と褒めてもらってます(笑)
ですが、焼ける容量に限界があることは否めません。
昔の物量とは比較にならない量を抱えても、
出口が同じでは時間が縦に重なっていくばかり。
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今年、改めて思いました。
「やっぱりもう限界なんだ」と。
いろんなところに無理がたたり、
歪みが生じてきてるのを痛感しました。

これをね、どうしても改善しなきゃいけないんです。
仕方ないじゃなくて、どうしても改善しなきゃいけないんです。
僕は「飲食業で当たり前と流されてることの全部を、
良い方向にひっくり返したい」と常々言ってきました。
しかし、何も出来てません。何もしてあげれてません。
スタッフに、パンに、快適に過ごせる環境を作ってやりたい、
ただただ、この一点しかないんです。
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僕個人に「どこかでお店を出したい」なんて気持ちは一切ないんです。
大阪市内、東京、思ったことないんです。
「お店作り」という点では、僕はシュクレクールで十分です。
こんな風にしたかった、あんな風にしたかった、そこそこ満たしてもらってます。
岸部でやっていけるものなら、それに越したことはなかったんです。
ですので、北新地に「シュクレクール」をやりに行くつもりはありません。
気持ちの中では、シュクレクールは岸部にあると思ってます。
そりゃそうです、誰にも理解されないくらいの想いは、僕が一番抱えてますから。
ただ今度は、ここで12年やらせていただいて感じた、
パンが出来ること、「食」を通じてしなきゃいけないこと、
たくさんの方々との出逢いで気づかされた「パン屋だから出来ること」、
様々な改善出来なかった問題をクリアにすることと同時に、
それらの発信地として、北新地「新ダイビル」さんという場所から、
新たなアナウンスを今よりもっと広く遠くへ発信していければと思ってます。
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移転の発表から、
店頭でもたくさんの声をいただいてます。
発表の翌日、朝から膝から崩れ落ちて泣いてくださった方もおられます。
普段、滅多に話さないお客さんからも、
ショーケース越しにどれだけシュクレクールが大事な存在なのかを、
小さい子供を抱えながら涙を浮かべ話してくださった方もおられました。
いや本当にね・・・・、
考えれば涙が止まらなくなるので閉店のことは考えないようにしてますが、
そんなお客さんの声に「岸部でやって良かったなあ・・・」って、
心の底から思わせてもらえます。

年明けからは、寂しさも徐々に増していくんでしょうね。
でも、それを打ち消すくらい切羽詰ってるって言いますか、
あまり感傷的になってる暇もないくらいスケジュールはカツカツなのです。
大きな挑戦の年になるのは間違いないのですが、
それより3月のお別れのほうがヤバい気もします。

あと、こんなタイミングで何ですが、
以前、松本さんと宮迫さんとたむけんさんが来られまして、
簡単に食事された帰られました。もちろん仕事で、ですけどね。
その様子を撮影された番組の放送日が決まりました。
1月7日(木)「松本家の食卓」に出させていただきます。
「4時ですよーだ」の最終回、泣きながら歌ってるダウンタウンさんを、
泣きながら観てた世代なので、柄にもなくド緊張しておりますけど。
個人的には実は観たことない番組でして・・・。
時間的にも「雨トーーク!」の中盤くらいが限界。
朝の早い仕事ですからね。初めて観るのが自分が出てる回ってのも新鮮です。
良かったら観てやってくださいな。

それから来年からは、一旦、週休2日に戻らせていただきます。
いよいよ迫ってくる移転の準備と、スタッフが完全に揃わない中で、
人をシフトで回さず集中させたいとの意図からです。
火曜と水曜、モンテベロと同じ曜日での定休日となりますので、
くれぐれもお間違えのないよう宜しくお願い致します。
ちなみに、そのモンテベロは年末年始、絶賛営業しておりますので、
この異質な空間が名残惜しいと思われる方、どうか足を運んであげてくださいませ。

さ、長くなりましたが、
これをもちまして、本年の御礼の挨拶とさせていただきます。
スタッフ一同、積み重なった疲れをとり、
パンクしそうな脳みそを整え、リフレッシュして新年に臨みたいと思ってます。
束の間ですが、また元気な顔で再会できますよう、
皆さんも体調管理には十分気をつけて、良い年越しをお迎えください。

では、改めまして、今年一年、本当にお世話になりました。
来年は一層危なっかしい年になると思いますが、
変わらず可愛がってもらえると嬉しいです。

皆さんの一年が素敵な時間とともに締めくくられますよう、
新たな一年が、希望に満ちた一年となりますよう。


良いお年を。
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# by monsieur-enfant | 2015-12-29 01:14 | とりとめなく・・

ご報告。

みなさん、ご無沙汰してます。
ここに書くのは、5ヶ月ぶりになりますね。
前の記事、「変革の7月」って、何したっけ?って読み返しちゃうくらい、
あんまり覚えてませんね。本当に月日が経つのが恐ろしく早い・・・。
ちなみにバゲットは、ここからもうちょっと変化しました。
もういちいち書きませんけど(笑)


さて、久しぶりにここで書くことになりますが、
大事な大事な発表と言いますか報告がありまして。
良い知らせなのか、悪い知らせなのか、
読む方によって様々な反応になると思いますので、
できれば心して読んでいただければ幸いです。


では早速。


あのですね、唐突ですが、
来年、2016年3月をもちまして、
丸12年間お世話になってきました現体制での岸部での営業を、
終了させていただくことになりました。



お世話になったとか、
感謝してますとかでは、
薄っぺらすぎて語れないくらい、
皆さんに支えてもらってここまで来れました。
この場で営み続けることの厳しさ同様、
ここでやらなければ得られなかった温かみは、
生涯忘れることはないと思います・・・。




人も来ない開店当初から支えてもらった方々とは、
ここで共に歩み時間を刻んだ12年間だと思っています。
本当にありがとうございました。
変化や成長を積み重ね、
僕らは今回こういう決断に至りましたわけですが、
できれば変わらず見守ってもらえたら嬉しいですし、
それは僕らの大きな力にもなります。
岸部の続きを、共に見れることを楽しみにしています。



それから、
こんな偏ったお店にも関わらず、
いつも変わらぬ顔を見せに来てくれる地元の方々。
こういった方々との出会いが、
「岸部でやって良かったあ」って思わせてもらえる一番の理由でした。
そして、今回のこの決断を一番躊躇させたのも、
そんな方々となかなか会えなくなってしまうことでした。
勝手にこんな場所で開いて、一方的な主観を突きつけてきた、
そんな小生意気な店主を見捨てず接してくださったこと、
本当に感謝の気持ちしかありません。
ま、地域のほとんどには結局興味も持たれなかった感もありますけどね(笑)



わざわざ交通費や時間をかけて遠くから来ていただいた方々も。
最初は店先に車が停まっただけで「え?車でわざわざ買いに来られたの?」と、
驚いていたものですが、割合的にはその「わざわざ来ていただく方々」に、
支えられてきたのが事実です。そして、「わざわざ買いに来る」という行為は、
「美味しかった」では済まず「来て良かった!」って思わせなきゃダメだという、
良いプレッシャーでもあり、モチベーションでもありました。
お車の道中であったり、岸辺駅からの長い徒歩での景色であったり、
皆さんには皆さんの景色があり想い出もあることだと思います。
本当はずっとここでやって行けたら良かったんですが、
そのストーリーをここで一旦閉ざしてしまうこと、本当に申し訳なく思っています。



開店当初を思えば想像も出来なかったくらい、
たくさんの方々と出逢うことが出来ましたし、
ショーケースを見るなり帰って行かれるお客さん続出で、
食べてもらうこともままならなかったことを思えば、
信じられないくらいたくさんのパンを焼かせてもらい、
皆さんの元へと届けることが出来たと思います。
今となってはヒイコラ言いながら働いてますが、
それは全然当たり前ではなく、
こんなパンをこれだけ作らせてもらってることに、
改めて感謝しなきゃいけないなあ・・・と、
しみじみ振り返っています。


そしてそして、
この店に携わってくれた全スタッフにも感謝です。
パートさんでも、顔を見ればすぐその頃を思い出すような、
素敵な濃い出会いにたくさん恵まれました。
去っていった職人のうち何名かは自分のお店を構えたり、
今度は自分の想いや考えをパンやお菓子に込め、
一線で頑張ってくれてる子も少なくありません。
経営が下手で、借り入ればかり増え、
情けないくらいお金を残すことは出来ませんでしたが、
それよりも大事な「人」を残すことは出来たのかなあ・・・と、
彼らの活躍を覗き見しながら、勝手に思わせてもらってます。




さて、2つ目です。そう、もう一つあります。
今回、止まるだけの報告をするために書いてるわけではないのです。
店を閉めるだけでは当然ありません。
昨年7月にオープンした「四ツ橋出張所」に続いて・・・というと、
ちょっと語弊があるかも知れませんが、
順番からするとそうなるので書かせてもらいます。

僕たちシュクレクールとモンテベロは、
この度、四ツ橋に続いて新しい店舗を、
大阪市内に出店させていただくことになりました。

皆さんは、どこだと思われるのでしょうね。
どこだと喜んでもらえるんでしょう。
怖さもありますが、さっさと発表します。

ズバリ「北新地」です。更に、薄々気づいてるとは思いますが、
今回、出張所ではありません。岸部を閉めるわけですから。
本店機能移植の、ほぼ「本店移転」という形を取らせていただきます。

そして、「北新地のどこ?」となるわけですが、
ご縁があり、12年の岸部での想いの全てと、
これからの新たな10年を丸ごと預けることになったのは、
地上31階・地下2階の規模を誇る、「北新地 新ダイビル」です。
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来春の開店に向けて、プロジェクトはすでに動き出しています。
内容の発表などはまだまだ先になりますが、
今日、12月6日の日曜日をもちまして、正式に情報解禁となった次第であります。

いろいろ想いはありますが、
僕自身に「次は、どこでやりたい」という希望や願望は一切ありませんでした。
例えば千葉のツオップさんや、京都のたまき亭さんのように、
郊外でも関係なくお客さんを引っ張ってこれる強い店もあります。
そうなりたかったのですが・・・、そこは僕の力不足だと思います。

ただ、組織として考えた場合、
今後の展開で最優先しなければいけないのは、
厨房の拡張と、人も生地も快適に過ごせる労働環境づくりでした。
自分が一人で初めた思い入れのある場所でということよりも、
多くのスタッフを抱えるようになった今、
現状を総合的に判断して、より良い未来を選択していかなければなりません。
そして、「より良い未来」だと迷いなく思えるようになったのは、
「新ダイビル」という素晴らしい物件と出逢えたことは大きかったです。
フランスに行く前に働いてた北新地に戻ってくるとは思ってもみませんでしたが、
このご縁を大事に、「ここにシュクレクールが来てくれて良かった」、
そう思ってもらえるよう、全力で頑張ります。


実際、決めていくこともまだまだこれからで、
今言えることは多くはありませんし限られた中でとなりましたが、
皆さんへのご報告とさせていただきました。
現体制での営業は、残すところ実質3ヶ月ほどとなりましたが、
ここで出来ることは精一杯やらせていただき、
その景色を今一度、大切に目や心に焼き付けておきたいと思ってます。



長々と、読んでいただきありがとうございました。

では、失礼します。



ブーランジュリ ル シュクレクール
店主 岩永 歩
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# by monsieur-enfant | 2015-12-06 16:00

変革の7月。

えっと、いろいろ書かなきゃいけないこともあるんです・・・が、
まずは、・・・どうしよっかな、パンのこと書こかな。

梅雨空の下、湿度まみれの鬱陶しい日々が続きますが、
これが終わると今度は焦げるような夏の陽射しが待っています。
もはや季節も「夏」一文字じゃ足りないくらいの暑さ。
パンも、見慣れたあの子から初めましてまで、
ちょいちょい入れ替わっていきますね。

Saucisse Pimenter
ソーシス ピマンテ
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想像の1.3倍辛いチョリソーと、グリーンペッパーの清涼感、
常夏ナッツのマガダミアナッツに、パイナップルが酢豚的な効果を発揮。
ベタな夏感を散りばめてみました。

Mme Hibiscus
マダム イビスカス
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夏ですからね。フラダンスですよね。そしたらハイビスカスですよね。
花の香りというより、ほのかな酸ですね。そこにクランベリーで乙女感を出しました。
マダムと言っても若奥様ですね。モドモアゼルだと長いのでマダムです。
シェーブルとゴリゴリに好相性です。

あと、うちの夏の代表作のエグゾティックも出てますね。
クールも変わっていきますし、
ジャスミンもそろそろトロピックに変わります。
梅雨旅行で行った、長野のブルーベリー農場のブルーベリーも、
そろそろシレッと使って行こうかと思ってます。

あ、そうそう、
そんなことより大きな変化がありまして。
FBのほうでも大袈裟に発表されてましたが、
実は11年間イジらなかったバゲットの製法を、
この度、進化させました。
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ま、イジらなかったというよりは、
何度かやってみたんですけど、
その度に、僕が思う意図くらい、
ちゃんと今までの製法でフォローされてるんです。
その都度、「よう出来てるなあ・・・」って感心しました。
ですが今回は、出ましたね、違いが。
望む結果ではなくプロセスに注視し、
その注視したプロセスを実践した結果として、
違いが生まれ成果が現れた・・・・という感じです。
わかりやすくいいますと、
思考をちょっとだけ深化させた結果、
製法を退化させることに繋がり、
結果的に、進化したって感じです。
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ま、細かいことはいいですね。
それらはこっちが考えることで、
皆さんは素直に食べていただければ良いのです。
ちなみに、大きな「ラミジャン」ってパンも、
それに伴って若干の変更がありました。
これも、食べてみてくださいね。


できれば、感想など聞かせてもらえたら嬉しいです。
ではでは。
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# by monsieur-enfant | 2015-07-10 20:04 | シュクレクール