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なないろめがね

フランス行きの経緯

突然、携帯にメールが来たのは春ごろだったっけな・・・。
「あれ?オリビエからやわ」
オリビエ ブリーズ。僕がパリにいるときに一緒に働いてたフランス人。
オリビエと、僕と、マテューってヤツと、3人が順に3時、5時、6時で入った日は、
午後から来るヤツの仕事が無い・・・という最速3人衆として一世を風靡してました(笑)
その後、洞爺で1年働くことになったオリビエ。彼女のオレリーを連れて。
聞いてたものの、「久しぶり!」なんて気軽に北海道まで行けるわけもなし。
ま、日本に来たってだけでも偶然なのに、なんと心斎橋の北海道フェアにて、
初の道外出店をするとのこと。百貨店の中に製造ブースを作って販売するってこと。
「マジで?行くわ!」と思ってたら、またまた偶然。
僕、その前日で当時働いてた会社辞めるんやったわ(笑)手伝いまっす!!
ってなわけで、大阪心斎橋にて一緒に働くことになったという、
なんだか縁のあるヤツなんです。
オリビエがガンガン生地仕込んで、
僕が全然部外者やのに一番目立つ場所でパン焼いて。
辞めた会社は、フランスから帰ってきて独立前に暫く勤めた会社だったんですが、
そこで僕の下で働いてくれてた子らを日替わりで招待したんです。
「フランスで働いてた時の空気感」を、オリビエと一緒の空間なら伝えれるかなと思って。
「こんなに楽しそう働いてる岩永さん、初めてみました!」ってビックリしてました。
ごめんね、確かにテンション低かったよね(笑)
その時に、彼女のオレリーと一緒に、帰るのずらしてうちに泊まりに来たんです。
あ・・・そんときも神戸から伊丹空港への道・・・というか高速道路そのものを間違えて、
空港横付け猛ダッシュ!のお別れやったような・・・。
その帰り際、打ち明けられたのが「実は子供ができたかもしれない」ってことでした。
フランスに帰って検査してみるけど多分間違いないって。
日本が大好きな彼は何の因果か、オレリーとの初デートも「WASABI」って映画
(ジャン レノと広末 涼子)だったんですって。
だから、もし女の子が産まれたら広末さんが演じてた「ユミ」。
男の子なら僕の名前をつけたいって言ってくれたんです。嬉しいヤツでしょ?
「だから、ブーランジュリをやるときはオレの名前をつけてくれ」って言ってきたんですが、
「いやや」と、シュールに断っときました(笑)
そんな彼とは、「女の子が産まれた」と連絡があったり、
お祝いに赤いおべべを送ったりと、度々交流があったものの、
なんせパソコンにはうといからメールが送れない。
送ったら「読めないよ・・・」って返信の繰り返し。
ですから徐々に途絶えてたんですよね、親交が。
・・・・え~っと、1番上に戻りますね(笑)そう、ひっさしぶりにメールが来たんですよ。
「結婚式を挙げます。来てもらえないか?」
熱いものがこみ上げてきました。
僕なんか呼ばなくたって何の不義理も生まれないわけですよね。
後から「結婚式しました」って言ったって、「そうなんや。おめでとう!」で済んだ話。
ってか、結婚式してなかったことすら知らなかったし(笑)
そんな僕に「来て欲しい」って思ってくれたこと。
頻繁にやり取りもできないし、流暢にフランス語で会話したりできるわけでもない僕を、
ずっと覚えていてくれてたこと。
心が揺さぶられた気がしました。
もらった想いには想いで返すのが僕の信条。
距離も金額も関係ない。
それに、結局フランスから帰国してから5年間、1度もフランスには行けてない。
というか、行ける見込みもなかったし、
もちろん今年も予定など立ててるわけもなかったし。
これは「そろそろおいでや」ってフランスが呼んでくれてるんかも・・・
って勝手な解釈も手伝い、秋のフランス行きを決めたわけです。
ま、結局はいつもの「思い立ったが吉日」ですね(笑)

長くなりましたが、これが今回のフランス行きの経緯です。
はい、きっかけはメール1本です。
それで十分なんです。
心動けば人は動くんです。
後日、僕の返信メールがなかなか届かないのに痺れを切らしてか、
近況報告と案内状が入ったエアメールが届きました。
フランス行きの経緯_c0116714_2403368.jpg

二人目の子供が産まれたのを機に、
今まで挙げれてなかった結婚式を挙げよう・・ということのようですね。
ただ・・・結局出発まで僕はメールが送れず、
リヨンからロアンヌってとこまで乗り継ぐことと、
送られてきた手紙の住所だけが頼りの訪問になろうとは・・・、僕なら「あり」ですね(笑)
ま、向こうは「来る・・・って言ってた・・・よね?」
くらいな感じで待つ羽目になってわけなんですけどね。
とにもかくにも、ようやく「リヨン編」に突入できるわけです。
さあ、こっからまた長くなるで~!(笑)
by monsieur-enfant | 2008-12-02 02:47 | フランス 2008