2008年 12月 08日
幸福なお仕事
店はバカンス中なので、完全に自分達の式のためだけの仕事。
僕も昔スタッフの結婚式のコースに添えるパンをコース仕立てで作ったり、
妹の結婚式の為に焼いたパンを軽井沢の式場まで運んだりしたことを思い出します。
昔の友とまた働ける喜び、昔の友の大切な日のパンを焼ける喜び・・・・感無量です。
ちょっと一息。
フランスではこうした簡単なカフェタイムは「もう飲めん・・」ってくらい多いんです。
さぁ、窯の温度を下げて、今度はブリオッシュです。
やっぱね、ブリオッシュはデカイほうが絶対美味いんですよ。
いつかシュクレにも、デカイブリオッシュいっぱい置ける日が・・・って、
勝手に置きますけどね(笑) いつか・・・ね。
今度はミニャルディーズの仕上げ。
言うなればプティ フール。ま、お茶菓子みたいなもんです。
何を作ってるかと思えば・・・
このベタ可愛さ。フランス人ならでは。でも、こういうストレートなの嫌いじゃないです。
さ、だいぶ用意ができました。
天気は・・・あまり良くないですね・・・。せめて雨だけでも降らなければいいんですが・・・。
店に搬送用の車も到着。もちろん運転も全部身内でやります。
準備できたのから積み込みます。
ちなみに手前の青いバケツ・・・全部自家製アペリティフ(食前酒)です。
積み込んでる合間に、昨日暗くて見えなかった店の全容を拝見。
立派になった元同僚の、人生の節目に立ち会える喜びを改めて感じます。
マダムのオレリーも、隣の美容室でいつもは働いてます。
事務所のデスクの壁に吊るされた写真を発見。
共通の恩師エリック カイザー(真ん中 左)との写真を押しのけ、
真ん中に僕とのツーショットが・・・。
グッとくる反面、僕はこんなに彼を想って過ごしてあげれてたのだろうか・・・と胸が痛む。
感謝。こんな僕を、こんな場所で忘れずにいてくれてたことに、改めて感謝。
あと、僕は自分を滅多に撮らないので(結局この旅中は1枚も撮らず・・・)、
なんとも懐かしい写真に6年前を思い返します。
そして、もう2度と着ることはないと思ってたビニールのタブリエ。エプロンですね。
フランスではこれが多いんです。時間が来たら「もう帰れ」と破られるんです(笑)
もう1度着て働けたのが、ここで、今日で、ホントに良かった。
ブーランジェやってて、ホントに良かった。
こんな繋がりをありがとう。こんな友と出逢わせてくれてありがとう。
かけがえの無い想い出を・・・・心からありがとう。
by monsieur-enfant
| 2008-12-08 02:00
| フランス 2008