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なないろめがね

365分の1

「人は悲しいくらい、忘れていく生き物」
僕の大好きなアーティストはそう歌った。
「消えることない痛みなら、いっそ引き連れて」とも。
「1」を抱えて生きる「365」。
「365」という日常で薄れていた記憶を引き戻す「1」。
喜びや悲しみ、出会いや別れ、そんな大小の「1」を積み重ね「365」を生き、
そんな「365」を積み重ね、僕らは大人になってきた。
「1」がなくては「365」の歳月は彩を失い、
また「365」がなくては、人は「1」の喜びや悲しみに気づくこともないのかもしれない。
痛みを抱えた人たちは、
自分の意思の及ばない時間や社会の時間の流れに手を引かれ、
また「365」を刻む日々の生活の中で自分を取り戻し、再び歩を進めていくのです。
今までの「365」ではなく、新たに痛みを抱え伴った「365」を、再び歩き出すんです。
でも、残酷なのか優しさなのか、
忘れさせてくれないのか思い出させてくれているのか、
廻る「365」の時間の流れは、また確実に「1」の日を連れてきます。
「1」の日を忘れて「365」を生きてるわけではありません。
いつも抱えて生きている人にとって、その日を特別突きつけることもないでしょう。
そう、特別ではない「特別な日」。
多くは喜びよりも悲しみが深く刻まれる「1」の日。
そんな廻り廻ってきた1日を、
どうか後悔や自責の念に駆られて過ごさないでください。
泣いたらいけない日じゃありません。
「364」、歯を喰いしばって日常を生きているんです。
その分、いっぱい泣いてください。
でも、うつむいて泣かないでくださいね。
顔を上げて、思いっきり泣いてください。
同じく泣いてる人、同じく悲しんでる人、何もしてあげれず佇んでる人、見えるはずです。
一人じゃないんです。抱えて生きてるのも、あなただけじゃないんです。

しまい込んだ想い出や感情を、そっと紐解いて、
また日常があなたを連れ戻しにくるまで、
大切に・・・大切に・・・その日を過ごしてくださいね。
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by monsieur-enfant | 2009-02-12 06:10 | とりとめなく・・