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なないろめがね

主張するということ・・・

あの~・・・・
何だか最近、急にブログのアクセス数が増えてるんですけど・・・
何かあったんですか?(笑)
もともと、代わり映えのしない店のHPを作るに当たって、
HPまで代わり映えしないのはマズイということで始まった「ブログ企画」。
いわゆる更新頻度をカバーする手段だったわけなんです。
が、書くとなると、匿名でないことがネックになってくるんですよ。
僕が見たり感じたこと、その価値観や表現力が、
当然ですがシュクレクールを営むものの価値観や表現力となるわけです。
これはマズイ・・・。流して書けないぞ・・・と思ったときには時すでに遅し。
店でお客さんに「楽しみにしてんで~」と言われ始めていました。

僕はシュクレのHPを立ち上げるまで、パソコンの電源すら入れれず、
デジカメもHPの写真の撮影用に購入したのが初めてだったんです。
ですから文章を打つのもままならず、画像をアップするのも至難の業。
平均5時間くらい、毎回かかってました。
パン屋である前に、一表現者ですから、文章もやっぱりちゃんと考えます。
学もありませんし上手な文や綺麗な言葉は紡げませんが、
せめて表現者として何か伝えることくらいはできればなぁ・・・と思っています。

ただ、もちろん「主張すること」は当然評価だけを生むわけではありません。
黙ってたら立たぬ波風が立ってしまうことも、主張することによって起きてしかり。
むしろ批判を受け入れれないなら主張する資格すらないとも思います。
言いたいこと言いますけど、反論は勘弁してなんて都合の良い話ないですよね。
だから実名、さらに所在地まで公表して書くことは、すごくリスクを伴うことだと思います。
ま、僕の場合はそれを「潔い」と思って書いてますけどね。
だって、どこのだれかもわからん人らがネット上で、
なんの責任もリスクもないことをいいことに、平気で偉そうに批評する世の中。
住所、氏名、年齢。公表してたら書けないわけでしょ?
僕はその上、職業までバレてますからね(笑)
ちゃんとリスクも責任も背負ってるわけですから、
主張する権利だけはいただけてるかな・・・と思って書いてます。
もちろん権利だけでなく、
何か意見を求められれば返せる根拠と思想をもったうえで書いてるつもりです。
結果、例えば韓国について書いてたときに読んでくれた韓国人の方が、
わざわざ韓国から店に訪ねてきてくれたり、
会ったこともない同業者が、どっかのお店に行ったりしたときに
「岩永さんならどう感じるんだろ」とか思いながら過ごしてくれてたりという、
思わぬ素敵な繋がりを生んでくれてたりもしました。

で、左上にいつも表記してあるのが、当初のコンセプトだった
「店では出せない生活臭を感じてもらい、もっと身近に感じてもらおう」・・なんですが、
これについては「一向に生活臭を感じない」との意見をいただいてます(笑)
そうですね、最近は食事の記事が多くなってますしね。
でも、その「食事の記事」もね、伝えたいのは「美味しい店情報」ではなく、
作り手の「温度」というか「背景」というか、そういうものを知っていただきたいと思うことと、
そういうことを理解することによって、お店への見方や接し方が変わったお客さんが、
好きなお店と良い関係になってくれたら・・・と願って書いています。
その甲斐あってか、知り合いの店からは、「シュクレさんのお客さんは、マナーも良いし、
リアクションも大きくて、こっちも楽しくなってきます」という嬉しい言葉もいただいてます。
ま、「うちだけの」お客さんじゃないんですけどね(笑)
でも、ただ食べるだけじゃなくて、シェフの人柄であったり想いであったり、
背景が加わるともっと大きな視野でお店を楽しめると思うんですよ。
僕は料理を「人を食べる」ものやと思ってますから、
その「人」の部分を伝えていければいいなぁと思ってます。
だから僕が食事に出かけるのも、その「人」に会いに行くのが目的なんです。
といってもホントに会ったりしませんよ。名乗ることも滅多にしません。
名乗って「は?」なんて言われたら、超恥ずかしいじゃないですか!(笑)
料理に現れる、作り手の人柄に会いに行くんです。
精神的なリフレッシュにもなりますしね。
身体のリフレッシュなんて一日の休日くらいじゃ無理ですから。
健全な身体なんて、2、3年仕事辞めてケアしないと戻れない気がします・・・。
美味しい料理を食べてリフレッシュ・・・ってのもありますが、
「うわ・・・ここにもこんな苦しい仕事してはる人がおるんや・・・」って人と出会うと、
ちょっと気が楽になったりもします(笑)
一つ皆さんと違う目的があるとしたら、「味覚のトーンの維持と確認」ですね。
僕ら「フランス」を掲げてる人間にとって、フランスの味覚のトーンは、
間違いなく日本の日常には存在しないトーンなんです。
いくら体感してても所詮僕らは日本人。
そのD.N.Aが記憶を薄めていってしまうわけです。
それを補うために、同じ思い(・・・と僕なんかが言うと失礼なんですが)の料理人の店に、
足を運び、「うんうん、そうだよね。こうだよね」と、自分に確認するんです。
もちろん食に興味もありますから、その他のジャンルにも行きますが、
フランス料理に関しては、その行為が大事なウェートを占めています。

そんなこんなで今日も長くなってしまいました(笑)
このブログの読者は、うちのお客さんがほとんどやと思います。
そのなかでも特に近所にお住まいの方は、ファミリー層が多く、
子育てなどで自由が利かない人もたくさんおられます。
昨年は韓国やフランスに行く機会を得ましたが、そんなとき思うのは、
「うちのお客さんの目の代わりになって伝えれたらなぁ」ということです。
うちのような狭いところを狙った店に来てくださるマニアックなお客さんとは、
そのほかの部分でも共鳴できるような気がするんです(笑)
ですから僕の背景にもなってる「フランス」を、
当時のことも振り返りながら観てもらえたのは、
ブログをやってて良かったなぁ・・・と、思えた瞬間でもありました。
その分、画像も文章も多くなり、書くのは相当きつかったですけどね。
雑誌の取材や店頭だけではなかなか伝えられない側面を、
これからもゆっくりですが無理の無い範囲で綴っていけたらなぁと思っています。
あまり店のことも自分のことも書きませんが、
その内容や視点なんかから、「へ~、こんな奴がパン作ってたんや」と思ってもらえれば、
皆さんとシュクレクールという店との距離や認識も変わってくるんじゃないかと思います。
どうか良い方向に変わりますように!(笑)
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by monsieur-enfant | 2009-02-15 04:32 | とりとめなく・・