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なないろめがね

春、色めき立つ

この日は僕からのお誘い。
「昼、空けといてな」
「あら、日が日だけに期待しちゃうじゃない」
一日遅れになりますが、母親の誕生日のお祝いに2人でランチ。
当日まで行き先は内緒。
迎えに行った僕に早速「どこ行くの?」

高速に乗り、車を走らす。
次第に景色も変わり、辺りからビルやマンションが消えていく。
まだ色のない山々に囲まれ、生憎の曇り空。
でも、なんだかザワザワしてる。
命の息吹がザワザワしてる。
色のない山々に、確かに訪れてる春の足音。
「あ・・・・」
降りるとこ、過ぎてしまった(笑)
いやいや、笑いごとやないですよ!次の降り口まで結構あるんですから~!
「すいません・・・高速、降りれなかったので遅れます・・・」と、お店に電話。
何回来とんねん・・・・って思われてるやろなぁ~。

到着!和歌山・岩出「ヴィラ アイーダ」
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近くの撮影は慣れてきましたコンデジですけど、
やっぱり遠景になると一眼には敵いませんね・・・。

ワッサワサのミモザがお出迎え。
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ここにも春がチラリ。
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素敵な建物に食いつく母を店内に促し、早速テーブルへ。
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素敵な小さな花束がテーブルに。
母親の誕生日ということは伝えてましたが、こんな素敵なおもてなし。
仰々しくなく温かな花束に、「なんだか、お家に招待してもらったみたい」と母。
なんとか食事に誘うくらいはできるようになりましたが、
やはりこういうことは照れ臭いもの。お心遣い、ありがとうございました。
下で支えてたのは、いつもの彼でした。ご苦労様です。
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さ、早速いただきましょう!

生野菜のバーニャ カウダ
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基本、「和」専門の母。過去、和食に連れて行った際には食器に食いついたが、
今日はのっけから野菜に食いつく。「これなんですか?」・・・て、全部聞いてるし(笑)
相変わらず、みずみずしく弾ける命。大地の恵みをいただく有難さ。
アイーダの世界へ、グッと引き寄せられるプロローグ。

今日のパンは、ヨモギです。
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アスパラとサザエ それらのソース
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春といえばアスパラは連想する野菜の筆頭です。
この時期からフランスは、どこもかしこもアスパラです。
そこに磯の香りと肝の苦味が絡み、春を演出します。
幾重にも重なり積み上げられた緑の彩りと食感と旨み。

ロマネスコのスープ
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しみじみ旨い。
ローストしたロマネスコの香ばしさが良い塩梅。
ふと目をやると、白に白に白に白。白ってキレイやなぁ・・・。
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キャベツのオレキエッテ
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ホロホロ鶏とラディッキオのガルガネッリ
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鰆と和歌山大根 柿酢のソース
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春の魚と書いて鰆。しっとり肉厚な鰆に母は、
「今年はもう鰆食べないでもいい」って感動してました。
大根も小さく切ってあるのはコリコリと良いアクセントに。


誕生日ということを伝えてたので、ドルチェにはメッセージを添えてもらえたのですが・・・
よりによって、比較的シンプルで地味なブリュレを頼む母。
それを小さなワゴンで、オルゴールの「ハッピーバースデーの歌」と共に
「無理やりですけど・・・・」と、運んでくるマダム(笑)
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こちらこそスイマセン・・・。ブリュレじゃ、やりようなかったでしょ?(笑)

苺のキャラメリゼと、バニラのジェラート添え
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こっちは僕の。なんだか苺の気分でした。

エスプレッソで締め
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あまりに居心地の良い空間とサービスに、
「初めて来たんじゃないみたい」
「帰りたくなくなっちゃう」
と、珍しく興奮してマダムに絡む母。
ずっと連れて来たいと思ってたお店には、
やっぱり味だけじゃない要素が沢山詰まっているわけです。
そして実際喜んでもらえたようで良かったです。
こんな機会でもないと、母親と和歌山まで来ることなんてないですからね。
本人もテンション上がり過ぎてたのを自覚してたようで、
帰宅後、お礼と「はしゃぎすぎてスイマセン」的な文面のハガキを送ったようです(笑)

外に出てからも周りをグルリ。
横の「ル ピリエ」にて、お土産も買ってました。
母親の喜ぶ顔を見て、つくづく「良いお店やなぁ~・・・」と、
なんだか僕も嬉しくなってきた、いつもとまた違うアイーダさんでのお食事でした。
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by monsieur-enfant | 2009-03-17 20:39 | ヴィラ アイーダ