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なないろめがね

シュクレクールのこと。

先日のデザミさんの記事の後に延々と続いてたんですが、
「あ・・・、なんか、会のことがぼやけてしまう」
珍しくそんなことも思い、こうして分けてみました。
その会で、うちの「今」や「今後」への問いもありました。
あまりここでは明確なことは書けませんが、
最近シュクレについてあまり書いてなかったのでチラッと書きますね。

いつも僕は、僕の想いを発信してるだけです。
多くの人にわかって欲しい店でもパンでもお菓子でもないわけです。
理解してくださるお客さん、長いお付き合いのできるお客さんを探すために、
こうして商売とは関係ないことをお店の公式ブログでつらつらと綴ってるわけです。
特定のパンではなく、お店を好きになってもらいたくて、つらつらと綴ってるわけです。
こうして書くと、なんだかこっちばかりがお客さんをチョイスしてるみたいでしょ?
最近減りましたが、以前は高飛車だのよく言われましたもん。影でね。
ところがどっこい、こんだけストレートに書いてますと、
ちゃんとお客さんの好き嫌いの篩にかけられるわけです(笑)
でもね、それでいいんです。それでいいと思ってます。
「好きやなぁ」って思ってくれる人が来てくれて、
「嫌やなぁ」って思う人は「好きやなぁ」って思う店に行ったらいいんです。
ね、それならなんの問題もないでしょ?
なのに「雑誌で見たから来て見たら・・・」とか「ネットにたくさん出てたから・・・」って、
きっかけとしては別に良いですが、ちゃんと中身で判断できないもんですかね。
先日、東京の「オーボン ヴュータン」さんの話をサラッと書きましたが、
あのテレビ放送の後、やはりそれを見た方の来店が増えたそうです。
で、結果、何が起こったと思いますか?
「甘すぎて食べれない」
そう、クレームです。信じられません。
良い内容の番組でした。珍しくキチンと伝えて下さった番組でした。
でも恐らくその方たちが見てたのは「テレビに出てるお菓子屋さん」ていう情報だけ。
その店がどんな店で、そのシェフが何を伝えたいのか、何を訴えているのか、
そんなもの、どうでもいいんでしょうね。有名な店だから行っただけですから。
で、「甘すぎて食べれない」。じゃあ、食べなきゃいいやん、マジで。
甘いんですから。開店して28年間、甘いお菓子を作り続けてるんですから。
昨日まで甘くないお菓子を出していたのを今日急に甘くしたわけじゃないんですから。
自分のリサーチ不足なんて頭によぎりもしません。
自分に合わなかったのは店のせい。
勘弁してほしいです、ホントに。
でもまぁ、あの28年やってるオーボンヴュータンさんが、そう言われるんです。
5年のシュクレ、2年目のモンテベロなんて、理解されなくて当然と言えば当然ですかね。
「固いパンばっかりですよ~!おまけに駅から遠いですよ~!」
「甘いですよ~!ロールケーキも売ってませんよ~!外から何屋かわかりませんよ~!」
そんな店なのを知っていながら来ていただいてるお客さんを、
僕は全身全霊で大事にしたいんです。
そんな店なのに、それでも来ていただいてるお客さんを、
絶対に裏切らない仕事がしたいんです。
それがお客さんとの信頼関係やと思うんです。
誰かれ構わず買ってほしいなんて気持ちで、物作りなんて出来るわけありません。
申し訳ありませんが、そういうわけで、
そうでない方に愛想振りまくような商品を作るつもりもありません。
「有名だから」とかで来られる奇特な方もおられますが、
「有名」ということが、いったい何の指標になるというのでしょう。
あ、ついでにいいですか?
「遠方から来るんやから駐車場くらい用意しろ」なんて言われる方もおられますが、
そんな方、来なくて結構です。
何から何まで準備できるわけではありません。
前にスペースがありながら用意しないとかならわかりますが、
周りにある駐車スペースは裏手の駐車場くらい。
そこに入る細い入り口で、どれだけ接触事故が起こってるか知ってますか?
おまけに、シュクレの上に住んではる方のお子様たちが走り回ったりしてるんです。
無責任に場所だけ用意するわけにはいきません。
そういう方たちは月に数回来るだけでしょうが、
僕らはここで住民の方と共に毎日過ごしてるんです。
お店は便利な販売所ではないんです。
ま、なにが腹立つって、直接言ってこないのが腹立つんですけどね。

岸部の一角の赤いパン屋は、
地元の人にどうやったら食べてもらえるかを考えてきました。
結果として今こうしていろんなところから来てもらえてますが、
「一番近くのお店が一番好きな店になってくれたら幸せやな・・・」
そう思って創めた気持ちは今でも変わってません。
それがブーランジュリの使命やとも思いますから。
吹田の皆さんはなかなか興味を示してくれませんけどね(笑)
そんなこんなで現在6年目。
シュクレクールとしては60%くらい。今やれる範囲ではいっぱいいっぱいですけど。
全体像としては、モンテベロの併設により・・・これも60%くらいですかね。
でも6年目で60%なんて、順調に来させてもらってると思います。
実際、もっと時間かかると思ってましたから。
逆にもっと早く進むと思って進まないのが借金返済(笑)
いまだにシュクレのぶん、残ってますからね。
モンテベロなんて・・・辛すぎて言えません(笑)
それでも4年目でモンテベロに向かえたのも、お客さんあってのこと。
「パンだけじゃなく、こういう世界、知って欲しいなぁ」って思わせてくれたから。
伝えたい一辺倒では、なかなか思い切れません。
事実、経理のほうからは、「まさかこのタイミングとは・・・」との苦情も出ました(笑)
そりゃそうですよね、借金残ってるんですから。
でもこれも信頼関係やと思います。
来てくれると思うからアクション起こせるわけで、
お客さんを信頼できなければ難しいアクションなんて起こせるもんじゃありません。
ですから「信頼できるお客さん」を作りたいんです。
そんなお客さんを「裏切らない店」になりたいんです。
過剰な期待はしないでください。
ただそれだけ。
ただそれだけの店ですから。

その代わり、それだけはずっと変わらず想い続けたい。
ブーランジェ、ヴァンドゥーズ、みんなでそれを少しずつ形にしていきたい。
それが「ル シュクレクール」という、一つのチームの志です。
お嫌いでなければ、今後とも宜しくお願いします。
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by monsieur-enfant | 2009-08-12 11:07 | シュクレクール