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なないろめがね

「痛み」

刺さったときは、そんなに大きなナイフだと思わなかったんですが、
抜いたあと、その大きさに気づき痛みが癒えません。

同じという方がほとんどなのかも知れませんが、
僕は「シュクレの岩永」と「素の岩永」は別の人なんです。
日常まで犯されてきてますから、ほとんどの時間を「シュクレの岩永」で過ごしてますが、
同じようで違う人間として、違う人格として、自分の中では完全に区別されています。

シュクレの岩永さんの将来設計は明確です。
お店をオープンしたときから向こう10年の案は見えていました。
それをゆっくりではありますが形にしてきて、今やっと折り返し地点。
描いたものが、確実に現実のものとして輪郭を成してきたのを実感します。

で・・・・それを観てる素の自分はと言いますと、
全くのノープランなんですよね。
基本、自分はいつも蔑ろで生きてきました。
周りの喜びが自分の喜びになるタイプなので、おのずと自分は疎かになるわけで。
先行し過ぎる「彼」に自分の人生のほとんどを支配されてるわけですが、
ふと、考えます・・・・。「僕自身の幸せって、一体何なんやろ・・・」
考えてるようで考えたことはなかったのかも知れません。
「幸せになる気がない」と面と向かって言われたこともあるくらい、
特にここ数年「シュクレの岩永」さんで生きることに精一杯で、
精一杯「シュクレの岩永」さんで生きてきました。

でも、時間は待ってはくれませんね。
人生は2人同時進行なわけで。
片方が経た時間、もう片方ももちろん同じ時間を経てるわけです。
素の僕の時間は止まったままでした。
もう片方の彼のあまりの慌ただしさに、いろんなことを犠牲にしてきました。
そして、それで良いんだとも思ってました。
「ホントにそれで良いの?」
何度も自分に向けられてた(と思われる)問いにも、
ほとんどの時間を彼に拘束されてる身としましては、
「仕方ない」と、自分の人生と向き合うこともしてこなかったのかも知れません。

そこにザックリ刺さったものがありました。
今までと別格の忙しさの中、その刺さったものをサクッと抜き返し、
いつものように「忙しいから・・・」と済ませてしまえるはずでした。
「彼」が成し遂げることが専決で、自分のことは今は考えれない、
いつものようにそんなはずでした。
でも、ズキズキズキズキ痛いんです。
ふと見ると、えらく大きな傷口がパックリ開いてます。
「あ・・・・こんなに大きなものが刺さってたんだ・・・・」
今も尚続く痛みと共に、塞がらない傷跡が、
僕に初めて「自分自身の人生」を考えさせてくれました。

でも・・・・幸せって、なんなんですかね・・・・。
「職人」の鎧を脱いだ僕には、何もありません。何も残りません。
でも「イコール」ではないこともわかっています。
充たされていく「彼」と、充たされない「自分」。
いや、充たされようとすらしてなかったのかも知れませんね。
思ったより空っぽな自分に、ビックリしたりもしています。

同時進行の人生。
成しえるものと犠牲になるもの。
仕方ないといえば仕方ないのかも知れません。
何かを成し遂げるには相当なエネルギーが必要です。
でも・・・・おそらく自分を蔑ろにしてきたのは、違う理由があるんですよね。
進めない理由。踏み切れない理由。果たしていつまで縛られて生きるのやら・・・・。



しばらく旅にでます(笑)
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by monsieur-enfant | 2010-02-10 07:45 | とりとめなく・・