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なないろめがね

らしさ。

走り続けた時間の流れを一度止め、
大阪ではまだ未知だった世界を発信してきた舞台の改装に踏み切ってから、
もう二ヶ月・・・いや三ヶ月くらいになるのかなぁ。

新たな歴史を刻むために、
より「今」のFujiya1935を表現するために、
本日より、第二幕が開幕します。





・・・・みたいな堅苦しい前置きは、このお店には似合わない気がします。
だって・・・・レセプション前日の夜中で、この有様でしたから(笑)
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この日は、改装休み中一度は店に来るだろうと思ってたら一度も来なかったうえに、
新しいパンのプレゼンも出来てないのに発注のメールが先に飛び込んできたことを受け、
これは「お前が来い」という藤原シェフの無言のメッセージやな・・・と察して、
仕事終わらせて参上仕ったわけです。ま、だいたいいつもこんな感じなんですけど(笑)

改装が始まってから訪ねたのは、この日が初めて。
一階に客席のフロアとガラス張りのキッチンが並んでた前のスタイルから、
一階はサルとキッチン。
そのキッチンを横目に階段を上って、二階に客席。
三階はトイレやセラーという外見こそあまり変わらないものの、
中身を丸ごとごっそり作り変えた大改装。
移転も含めて悩んでた日々を経て、この場所で覚悟を決めたリニューアル。
ミシュラン二ッ星のレストランの改装ですから注目を集めないわけはありません。
でも、そのレセプションの前夜、一階のサルは先述の通り。
三階のトイレに至ってはレセにすら間に合わなかったみたい(笑)
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でも「らしい」ですね!(笑)
こういうとこ、Fujiyaさんらしくて大好きです。
こういうユルさ、うちも相通ずるところを感じます・・・。
もちろん好き好んでこうなってるわけじゃないんですけどね、
こういう状況も笑い飛ばせるたくましさって素敵じゃないですか。
今更、せかせかしても仕方がないんですから、開き直ってやるしかないんです!
・・・・結局、5時レセプションスタートの4時まで工事は続いてたようですけど(笑)

レセプションの終わりしなギリギリに顔を出してきました。
会自体に参加する気はなくて(人多いとこは嫌いです)、どうなったのかが気になって。
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前の店で扉があった部分には扉はなく、
足を踏み入れ、数歩入り組んだアプローチの内側にガラスの扉があり、
横目に土や緑を感じながら店内にいざなわれます。
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暗くて見えにくいですが、
これ、前日僕が帰った夜中から、
エルバウのマダムが朝方までかけて作り上げたスペースなんです。
ここを含めてサルや二階の装飾関係、ほとんど手がけてます。
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ご無沙汰しておりますが、相変わらずセンスよろしいです。

一階の広いサルは行ってのお楽しみということで。
総じて北欧風の、重すぎず軽すぎず、「センス」で彩られたシンプルな配色。
ただ・・・、
それだけでは藤原シェフ、とてもじゃないけど我慢できなかったんでしょうね(笑)
シンプルなスペースに違和感満載のこんなの置いてます。
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これが何なのかも、行ってからのお楽しみ。
癒されます・・・デカイですけど。

階段を昇り、
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二階に到着。
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画像は前日に撮ったやつ。
照明のチェックの真っ最中を見学させていただきましたが、早く体験してみたいですね。
上手くハマればかなりドラマチックな演出です。
大きくくり貫かれた右側の窓枠は大きな額縁となり、
四季の移ろいと共に、飾らない自然の変化をそこに映し出します。

Fujiyaさんのリニュに合わせてパンを変える打ち合わせは出来ず、
こっちが勝手にプレゼンしに持ち込んだわけですが、
そこにはテーブルに持っていくパン用の新しい木箱が用意してあったんです。
はぁ・・・・こういうとこに愛を感じます。ホント、パンを大事に想ってくれてるんです。
こういう無言のメッセージ、頑張らなきゃって思いますね。


この日、何に一番感動したかっていうと、
もちろんシェフやマダム、お父さんやお母さんの、
安堵交じりの嬉しそうな表情もそうなんですが、
前の店から一緒に頑張ってたスタッフたちがね、
「シェフが言ってたイメージがわからなかったんですけど、
こんな素敵な形になって出来上がったことに感動して・・・」
って涙を浮かべて話してくるんです。
これはね、僕も思わずもらい泣きしそうになりました。
ただでさえ重いプレッシャーや責任を抱える毎日の中で、
新たな荷物を抱える決断をして挑んだリニューアルだったと思います。
こんな貴重な場に居合わせれたことにスタッフは幸せを感じてもらいたいと願いますが、
涙を浮かべて「感動した」と話してくるスタッフを抱えれていることを、
シェフにも幸せやと思ってもらいたいなぁ・・・・と思わずにはいられないくらい、
この日の清清しい素敵な一場面となりました。


なにもかもきっちり型にはめて進むわけではなく、
カッコ良過ぎてしまうことへの照れ隠しのような遊びやサプライズに溢れ、
クールでスマートな部分もありながら、どこか家庭的な温もりが染み付いてる。
そんな「Fujiyaらしさ」が料理と共に多くの人々の心に届き刻まれますよう、
影ながらですが、一ファンとして応援しています。
負けないよう、置いていかれないよう、足を引っ張らないよう、
木箱の中の小さなパンに、想いを込めて・・・。
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by monsieur-enfant | 2010-10-14 00:52 | Fujiya1935