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なないろめがね

心酔と妬心と。

この記事でようやく昨年の記事はオシマイ(笑)

秋口から記事三つで季節を一っ飛びしてしまいましたが、
この間もお世話になってるとこには、しっかりお世話になっています。
一番出没したのは、なんだかんだで安土町かな?
茨木のシチリア屋さんも複数回。
ただ、ま、ちょっと時間的都合もありますし、
やっぱりいつ行っても「旨いなぁ」って書くのが同じだけに、
今回は割愛させていただきます。
ご協力ありがとうございます(笑)

さて、ここも何度か書かせてもらってるレストランだけに、
かなり間が空いてしまった今回は、
お休みさせてもらおっかな・・・とも思ったんですが、
先に書かせていただくと、
この日のコースは昨年一番印象に残ったコースでもあるんです。
ま、昨年最後に行ったから・・・というのもあるかも知れませんが(笑)
なので、ここにちゃんと記しておきたいと思います。

確か、急に空いた休みの日だったんじゃなかったっけな・・・。
「年内、もう行けないんじゃ・・・」と思ってたタイミングだったので迷わず電話。
クリスマス前ということもあり上手く滑り込めたのは、こちら。
和歌山 「オテル ド ヨシノ」
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なんか、今年あんまりシェフと絡めてないせいか、
えらい御無沙汰してる気になりますが、
最後にお店に伺ったのは昨年末ですから、
実際えらい御無沙汰してしまってるわけですね・・・スイマセン。

アミューズ
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さ、ここからは説明は要りませんね。
今、画像見ても高ぶってくるくらいのコースでした。
では、ごゆっくりご堪能くださいませ。

寒ブリのミキュイ ソース・ラヴィゴット
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のっけからね・・・グッと持っていかれました。

トピナンブールとアーティチョークだったかのポタージュ
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早い段階での赤投入は・・・
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パテ アン クルート
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猪、青首鴨、フォアグラ、蝦夷鹿、キジ、
口の中で炸裂するジビエのカオスに優しいコンソメのジュレ、
隙ナシです。

さ、矢継ぎ早で申し訳ありませんが、次、白で待ち受けるのは・・・
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クエのポワレでした!
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えっと、見えてるのはムール貝、アサリ、それらのジュを吸ったちりめんキャベツに、
炙ったカラスミの香ばしさ・・・。あ~~~、これも旨かったなぁ・・・。

料理とのマリアージュの親密度は、
いかにシェフのことを理解してるかのバロメーター。
いつも丸投げですが、ワインを通じてのソムリエールさんとの会話も楽しみの一つ。
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いやぁ、同世代にね、こういう一皿を作る料理人がいるってことが、
どれほどまでに嬉しく、どれほどまでに脅威なのか、
う~~ん、言葉ではなかなか上手く伝えれませんね。
異業種として素直に憧れ、強烈に嫉妬します。
とにかく、出てきた瞬間に震えました。
フィレ ド ブッフ ア ラ ロッシーニ
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震えついでにもう一枚
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牛肉は熊野牛。もう、言わずもがな、です。
もう、なんかホント、魂から涙が出てきました。
歓喜と脅威と、・・・なんですかね、また上手く言えませんでしたね(笑)
今年も絶対これをいただきに・・・・と思うのですが、
いや、でも確かここはパイ包みとの2択だったような・・・・、
そっちも捨てがたいんですよねぇ・・・、
でも年末2回も行けないですからねぇ・・・・、
「じゃ、年末と、年始と!」って、言うのは簡単。
ホンット、帰り道、嫌になるくらい遠いんですよねぇ・・・・、和歌山。

バランスを考えて「野菜」を足していただきました。
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菊芋と黒大根、黒キャベツですね。

リエーブル ア ラ ロワイヤル
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食べ合わせのバランスは考慮して野菜を出してくれたのに、
量のバランスは考えてくださらないようで(笑)
え・・・っと、確かリエーブルありきで、で、ロッシーニかパイ包みか、
って構成やったかな?
シェフを任された人間のみに教えられ継承されていく、吉野シェフのスペシャリテ。
思ったより軽めの仕上がりでしたが、時代や嗜好に合わせて変化もするのでしょう。
味も想いも噛み締めていただきました。
ロッシーニの後のリエーブル、「フランス料理」に心酔した夜でした。

確か、このデセールもスペシャリテだったかと。
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今日は料理が凄すぎましたね。
あれだけやられると、デセールの分が悪いのは仕方ないのかも。

ゆるりとハーブティー。食べ過ぎてるので整腸作用に期待(笑)
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さぁさぁ、やっと書き終えました懐かしの2010年(笑)
今更振り返ってもよく思い出せない1年でしたが、
なんせ締め括りのここが凄かった。
ま、なんか今日は上手く言えなさそうなんで、このくらいにしておきます。

昨年一年もいろんなお店に行かせてもらい、いろんな出会いも生まれましたが、
この歳になってきて改めて「出会い」の大切さが身に沁みます。
むしろ、これからどのような方に出会えるのか、
そこにしか人生の興味や自分自身の成長はないのかも知れません。
勿論そのためには何もしなくて良いわけではありません。
自分の目線の高さの人としか目は合いませんから、
より高い目線を持って挑まなければ、より良い出会いは生まれませんし、
今いただいてる出会いにしても、
維持する為にはもっともっと精進して行かなければなりません。
まだ見ぬ方々を引きずり降ろせるのかどうか、
まだ見ぬ人たちを引き寄せられるのかどうか、
そして今までの出会いを離さずいれるのかどうか。

「今のままでいいんじゃない?」
現状維持では許してくれない人たちに囲まれてる現状に、心から感謝です。
by monsieur-enfant | 2011-09-01 02:16 | オテル ド ヨシノ