2011年 09月 01日
心酔と妬心と。
秋口から記事三つで季節を一っ飛びしてしまいましたが、
この間もお世話になってるとこには、しっかりお世話になっています。
一番出没したのは、なんだかんだで安土町かな?
茨木のシチリア屋さんも複数回。
ただ、ま、ちょっと時間的都合もありますし、
やっぱりいつ行っても「旨いなぁ」って書くのが同じだけに、
今回は割愛させていただきます。
ご協力ありがとうございます(笑)
さて、ここも何度か書かせてもらってるレストランだけに、
かなり間が空いてしまった今回は、
お休みさせてもらおっかな・・・とも思ったんですが、
先に書かせていただくと、
この日のコースは昨年一番印象に残ったコースでもあるんです。
ま、昨年最後に行ったから・・・というのもあるかも知れませんが(笑)
なので、ここにちゃんと記しておきたいと思います。
確か、急に空いた休みの日だったんじゃなかったっけな・・・。
「年内、もう行けないんじゃ・・・」と思ってたタイミングだったので迷わず電話。
クリスマス前ということもあり上手く滑り込めたのは、こちら。
和歌山 「オテル ド ヨシノ」
なんか、今年あんまりシェフと絡めてないせいか、
えらい御無沙汰してる気になりますが、
最後にお店に伺ったのは昨年末ですから、
実際えらい御無沙汰してしまってるわけですね・・・スイマセン。
アミューズ
さ、ここからは説明は要りませんね。
今、画像見ても高ぶってくるくらいのコースでした。
では、ごゆっくりご堪能くださいませ。
寒ブリのミキュイ ソース・ラヴィゴット
のっけからね・・・グッと持っていかれました。
トピナンブールとアーティチョークだったかのポタージュ
早い段階での赤投入は・・・
パテ アン クルート
猪、青首鴨、フォアグラ、蝦夷鹿、キジ、
口の中で炸裂するジビエのカオスに優しいコンソメのジュレ、
隙ナシです。
さ、矢継ぎ早で申し訳ありませんが、次、白で待ち受けるのは・・・
クエのポワレでした!
えっと、見えてるのはムール貝、アサリ、それらのジュを吸ったちりめんキャベツに、
炙ったカラスミの香ばしさ・・・。あ~~~、これも旨かったなぁ・・・。
料理とのマリアージュの親密度は、
いかにシェフのことを理解してるかのバロメーター。
いつも丸投げですが、ワインを通じてのソムリエールさんとの会話も楽しみの一つ。
いやぁ、同世代にね、こういう一皿を作る料理人がいるってことが、
どれほどまでに嬉しく、どれほどまでに脅威なのか、
う~~ん、言葉ではなかなか上手く伝えれませんね。
異業種として素直に憧れ、強烈に嫉妬します。
とにかく、出てきた瞬間に震えました。
フィレ ド ブッフ ア ラ ロッシーニ
震えついでにもう一枚
牛肉は熊野牛。もう、言わずもがな、です。
もう、なんかホント、魂から涙が出てきました。
歓喜と脅威と、・・・なんですかね、また上手く言えませんでしたね(笑)
今年も絶対これをいただきに・・・・と思うのですが、
いや、でも確かここはパイ包みとの2択だったような・・・・、
そっちも捨てがたいんですよねぇ・・・、
でも年末2回も行けないですからねぇ・・・・、
「じゃ、年末と、年始と!」って、言うのは簡単。
ホンット、帰り道、嫌になるくらい遠いんですよねぇ・・・・、和歌山。
バランスを考えて「野菜」を足していただきました。
菊芋と黒大根、黒キャベツですね。
リエーブル ア ラ ロワイヤル
食べ合わせのバランスは考慮して野菜を出してくれたのに、
量のバランスは考えてくださらないようで(笑)
え・・・っと、確かリエーブルありきで、で、ロッシーニかパイ包みか、
って構成やったかな?
シェフを任された人間のみに教えられ継承されていく、吉野シェフのスペシャリテ。
思ったより軽めの仕上がりでしたが、時代や嗜好に合わせて変化もするのでしょう。
味も想いも噛み締めていただきました。
ロッシーニの後のリエーブル、「フランス料理」に心酔した夜でした。
確か、このデセールもスペシャリテだったかと。
今日は料理が凄すぎましたね。
あれだけやられると、デセールの分が悪いのは仕方ないのかも。
ゆるりとハーブティー。食べ過ぎてるので整腸作用に期待(笑)
さぁさぁ、やっと書き終えました懐かしの2010年(笑)
今更振り返ってもよく思い出せない1年でしたが、
なんせ締め括りのここが凄かった。
ま、なんか今日は上手く言えなさそうなんで、このくらいにしておきます。
昨年一年もいろんなお店に行かせてもらい、いろんな出会いも生まれましたが、
この歳になってきて改めて「出会い」の大切さが身に沁みます。
むしろ、これからどのような方に出会えるのか、
そこにしか人生の興味や自分自身の成長はないのかも知れません。
勿論そのためには何もしなくて良いわけではありません。
自分の目線の高さの人としか目は合いませんから、
より高い目線を持って挑まなければ、より良い出会いは生まれませんし、
今いただいてる出会いにしても、
維持する為にはもっともっと精進して行かなければなりません。
まだ見ぬ方々を引きずり降ろせるのかどうか、
まだ見ぬ人たちを引き寄せられるのかどうか、
そして今までの出会いを離さずいれるのかどうか。
「今のままでいいんじゃない?」
現状維持では許してくれない人たちに囲まれてる現状に、心から感謝です。
by monsieur-enfant
| 2011-09-01 02:16
| オテル ド ヨシノ