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なないろめがね

「7周年」に見れた景色

この日は、店単位では初の日曜日の夜のイベント。
7周年という、縁起は良さげですが切りのよい数字ではないタイミングでの開催は、
「シュクレクールを始めるのにお借りしたお金を返せたよ!」という、
とても切りの良い年でもあったんです。

長かったなぁ・・・と、お金借りるのに大変だった7年前を思い出します。
大変だったも何も、僕は一度正式に文書にて、
「ご縁がなかったようで」と公的機関に断られてますからね(笑)
「借りれたのが奇跡」と周りに言われた状態でのオープンとなったシュクレですが、
次は「返せてるのが奇跡」と言われるくらい売上の悪い日々が待ち受けていました。
閉店時に閉めたシャッターをそのまま開ければ翌朝オープン出来てしまうくらい、
ショーケースに大量のパンが残ってました。

ま、馬鹿が功を奏したと言いますか、
スタイルを曲げる気がなかったと言うより、曲げる必要性を感じなかったんですよね。
「行ける!」と思ってやってたわけではありませんが、
「無理かも」と思った事も一度も無かったです。
って言うか、「売れるからやる」「売れないからやらない」、そんな次元じゃないんですよ。
ブーランジェだからpainを焼く。というよりブーランジェだからpainしか焼けなかった。
売れないからとpainを焼くのを止めた時、
それはブーランジェとしての自分も消え去る時だと思ってました。
それくらいの想いで掲げたんです。
「BOULANGERIE」という看板を。

さ、話が長くなっちゃうんで、この辺にしといてですね、
7周年のイベント会場である安土町のパリに、岸部の変態パン屋が到着です。
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受付もちょうど開始時刻に全員揃い、
何よりパンと僕がギリギリ間に合ったことに驚きの声が(笑)
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早くも店内は熱気ムンムン、人ギュウギュウ。
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あ・・・乾杯とか撮るの忘れた。
ま、ことごとく始まりの挨拶をスベリまくってる某スタッフの、
リベンジの場となった乾杯の音頭なんですが、
「うるうる来そうやったのを素に戻してくれてありがとう」と、
他のスタッフから感謝されるくらいの出来の悪さだったのは書き記しておくとしよう(笑)

さ、後は固いこと抜きにして、いつものイベント同様、楽しく飲んで!食べて!話して!
川田シェフはじめ、スタッフの皆さんが頑張ってくれた料理が続々と運ばれてきます。
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うちはパン5種類を、全部2㌔か3㌔サイズで焼いて持ってきました。
まずはシャバタですね。
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っていうか、他のパンの画像ないし・・・。
一応、続いてバゲットの2㌔、ラミジャンの2㌔、セーグルの2㌔、ベルエポックの3㌔と、
料理の進行に合わせて進んでいきます。
やっぱりしみじみと、デカイのは旨いなぁ・・・と思います。

料理もね、全然撮れてないんですよね・・・。
合間に撮ったのや、厨房で準備してるとことかを、チラッとご紹介。
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終盤には川田シェフ直々の料理説明もあり。
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パティシエールの子が、こんな頑張ってデセールも作ってくれました。
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料理もパンもデセールも、一部しか撮れませんでしたが、
みんなそれぞれ楽しくやってくれてたようです。
僕は全然食べれず飲んでばかりだったので、結構フラッと来てました。
もう少し、食べたかったなぁ・・・。

正直、今年は7周年に当たる土日に何をしていいのか全く浮かばず、
その罪滅ぼしみたいな軽いノリで催した今回のイベント。
それが、お客さんの「待ってたよ!」と言わんばかりの素早いリアクションや、
「昔は、こんなたくさんの人に集まってもらえる店になるなんて思ってなかった・・・」と、
思いもよらぬスタッフや元スタッフの涙・・・。
なんかね、誰にも理解されず始めた頃は、相当孤独を感じたものでしたが、
改めて僕だけのシュクレじゃなくなってることを感じました。
スタッフそれぞれが、シュクレでの時間を大事にしてくれてて、
それぞれの胸に、ちゃんとそれぞれの視点から見た情景を留めてくれていたんですね。
嬉しかったです。最後のスピーチで感極まりそうになったくらい嬉しい1日でした。
断じて極まっておらず、極まったと思うくらいギリギリ極まりかかっただけで、
実は全然極まってなかったんですよ。素人目には一瞬極まったかと思ったでしょうが・・・、
って、このくだり、要りませんか?(笑)

こんなに「やって良かった」と思ったイベントは無かったかもしれません。
それは、みんなに思わせてもらったこと。
開催を快く引き受けてくれたヌーパピの皆さん、
雪崩の如く応募してくださった、たくさんのお客さん、
もちろん参加いただけなかったお客さんにも日々支えていただいてます。
途中、花束持って乱入してきたカリスマパティシエのような仲間も生まれました。
何より、クソ厳しい環境の中で、必死に支えてくれた歴代販売・製造両スタッフ。
この子らなくして今のシュクレクールは存在しませんから。
切磋琢磨できるモンテベロという相棒も、今では無かった頃が思い出せないくらいです。

柄じゃないですが、今日という日に感謝です。
全部が良くも悪くも肥やしになってる「出会い」に感謝です。
本当に本当に「感謝」という言葉しか浮かびません。

その後、16日、17日には、ささやかな限定パンでのお持て成しをさせていただきました。
7周年という中途半端な区切りですので、たいしたお知らせもしませんでしたが、
それでもお手紙やお花をいただいたり、来れないからとわざわざメールや電報をくれたり、
店頭で声をかけてくださったお客さんも多かったようで、
ヴァンドゥーズ一同、「嬉しかった」と声を揃えて言ってました。
僕が逆立ちしてもあげれない温かいプレゼントをいただき、
本当にありがとうございました。
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スタッフにも、お客さんにも、
求めていただいたからこそ僕もシュクレクールも存在できてます。
今、求めてもらったぶんを返せてるのか、
これから、求めてもらってる以上のことを返せていけるのか、
自問自答しながら、常に求め続けてもらえる存在であるよう精進していきたいと思います。

また8周年も笑って迎えれるよう、
今年1年、宜しくお願い致します。
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by monsieur-enfant | 2011-04-20 23:00 | シュクレクール