2011年 07月 18日
「空気感」をいただきに。
ちょっとバタバタとしてまして更新滞ってましたが、
この日は珍しく西宮方面に向かった日のこと。
と言っても、なかなかそっち方面に行かなくなってるので、
土地勘というか、まぁ根本的な知識が欠落してるんですよね。
向かう先は「甲子園口」だったんですが、
「甲子園」と付けば「阪神電車」。これ、セオリー。
「あれ?甲子園口って駅はないんや・・・。」
改札でそう思ったものの、阪神電車以外は、
「甲子園」という聖域に侵入できないとの思い込みから「甲子園」に向かう。
その近辺が「甲子園口」なんやろと高をくくってたのが大間違い。
クソ暑い中、駅から2kmくらい歩いたんじゃないかな・・・。
で、結局迷って着いたのが「JR甲子園口駅」。
そこから徒歩10分でした(笑)
さぁさぁ、道中長かったので、いろいろ脇見しながら歩いてきましたが、
目指してきたのは、ここ。
甲子園口 ブラッスリー クレープリー 「アラメゾン ジャンポール」
いやぁ、マジでほとほと疲れました・・・。
でも、やっと見つけたレンガ造りの一軒家はテンション上がります。
雰囲気の良い店内も、歩いて来た甲斐があるというもの。
なぜこんなとこまで足を運んだのかと言うと、
シェフがフランス人で、ガレットが売りだということ。
なかなか関西でガレットを食べる機会がないもんで、
ちょっくら行ってみようと思ったわけです。
入ってビックリ!満席です!
こんな場所でガレットですから、ガラガラとは言わないまでも、まさか満席とは思わず、
「あの・・・多分近くだと思うんですけど・・・」って電話した際に名前言ってなかったら、
うっかり入れないとこでした。方向音痴も役に立つものです(笑)
さ、ガレットと言えば、無理からでもシードルでしょ。
やはりフランス人シェフに期待するのは現地の「空気感」。
日本人じゃだせないものを醸し出して欲しいわけです。
シードルだってね、やっぱりこう出されると嬉しいわけです。
「こうじゃなきゃいけない」とか小難しい話じゃなくてね、
「現地のように楽しんでもらえれば」みたいな気持ちが嬉しいんですよね。
ランチのガレットセットの前菜はフロマージュ テット。
シェフのジャン・ポール・ヴァレさんは、元々はシャルキュティエ(肉類加工職人)として、
ハムやソーセージやパテ等を西宮浜の自社工場で製造販売をしていたり、
惣菜店「RF1ロックフィールド」で技術提供などしてた方のよう。
だよね・・・。じゃなきゃガレットって馴染みの薄い食べ物を後に控えての前菜に、
「豚の頭のゼリー寄せ」なんてコアな一品、持って来ないですよね(笑)
ビシソワーズ
「今日からやっと冷たいスープに変わったんですよ」
と言って持ってきてくれたビシソワーズ。
2km歩いて来て熱いスープは、さぞキツかったことでしょう・・・・。
本日のガレット
カウンターだったので、目の前のシェフの作業を見ながら待ってたわけですが、
ド正面だったら相当暑かったはず。熱気は端まで伝わってきてましたから。
オーソドックスな定番のガレットですが、
蕎麦粉を使った深みのある生地はとても香ばしく、
それでいて結構焼いてくれるんですよね、
カリカリになった端っこもガレットの醍醐味です。
またちょこっと乗っかったソーシスが地味ながら旨味は強烈。
夜は得意のシャルキュトリーが食べれるみたいですよ。
で、デセールとコーヒーが着きます。
ほぼ満席の店内、近辺のマダムたちで大賑わい。
男性は僕一人。夜には比率は変わるのかな?
美味しいだけじゃなく、雰囲気も味わえる良いお店。
尚且つ周辺の人たちにも愛されてる素敵なお店です。
土地勘がないのでわかりませんが、
周囲は昔ながらの商店街だったりするわけで、
そんななか一軒家に腰を据え、
ここでやっていく覚悟を決めてやってくれてるのだとしたら、
地元の人らだって、応援したくなるのでしょう。
末永くこの地に「ガレット」という食文化が展開されていくことを、
楽しみに祈っています。
で、2号店は「七尾西」に是非!(笑)
by monsieur-enfant
| 2011-07-18 00:33
| アラメゾン ジャンポール