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なないろめがね

「見る」

今回は画像は出てきません。


心に画を浮かべながら読んでみてください。


先日のNPO法人essenceの活動での話。


この日は「エテルニテ」さんと「シュクレクール」のコラボランチ。


多数の聴覚障がい者の方も参加していただき、


手話や筆談で各テーブルごとに会話が弾み、


とても素敵な時間となりました。


その中にお一人、視覚障がい者の方がおられました。


仕事を切り上げ、遅れて参加した僕が、


エテルニテの永野シェフと立ち話をしてた時の事。


メイン料理の後に、口直しの小さなデザートが運ばれてきました。


脚の細くて長いキレイなグラスに添えられた小さなデザート。


「お、かわい!」と思ったくらいで会話を続けてると、


彼女の前にもそのデザートが到着。


横に居る方に、そっと手をグラスの根元に運んでもらってから、


その人はゆっくりとゆっくりと、上へ上へグラスの輪郭を確かめていきます。


どんな形なのか、触れながら「見てる」んですね。


すると、上へ手を移動させるにつれ、みるみる表情が明るくなっていくんです。


そして、「わぁ!かわいい~!」と、満面の笑みを湛えるのです。


僕はその光景に鳥肌が立ち、涙腺が熱くなるのを感じました。


それは、目が見えないことへの哀れみや同情なんかじゃありません。


「そのグラス、そんなに可愛かったんだね!!」っていう、


単純な感動に触れたからです。


なぜなら、僕はそんな風に思えませんでした。


厨房から運ばれて来た時から視線に入ってたそれは、


もちろん素敵なあしらいでしたが驚くほど珍しいものでもなく、


「うん、かわいいね」くらいのものでした。


その間はおろか、目の前に置かれてもまだ見えない彼女が、


それが手を伝って「見えた」瞬間のあの表情。


僕の「見える」は、なんて薄汚れてしまってるんだろう、


かわいいものをかわいいと、


キレイなものをキレイだと、


見たことあるとか云々抜きにして、


純粋に心に届けれなくなってしまってたんじゃないだろうか、


なんか、そんな気がしました。


かわいいものを見た時の感動、


キレイなものを見た時の感動、


皆さんの目は、ちゃんと真っすぐ「心」に届けれてますか?
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by monsieur-enfant | 2012-12-09 19:17 | とりとめなく・・