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なないろめがね

感謝。

特に何もなかった。


特別何かの区切りであったわけではないし、
ただその日を迎え過ぎるだけだった。


特に何の感傷もなく、追われる日々の中の1日として、
その日は通り過ぎるはずだった。


強いて言えば、こんなに問題が噴出した1年もなかったな、と。
9年やって、まだ頭を抱えるような問題が出てくることに、
「なにやってんだ・・・」と、自分が情けなくなる半面、
基本、「問題発生」に関してネガティブな思考を持ってないので、
9年やらせてもらっても、こんなにたくさんの、
「解決すれば、今よりより良くなる」可能性があることに対して、
先が楽しみになる部分もあったりして。


でも今は、その問題解決の渦中にあり、
結果が見え始めてる部分もあれば、まだ何も見えない部分もあったり。
だから、その中の通り過ぎようとする「今」に対して、
さほど目を向けることもなかった。
改善していかなきゃ、もっと良くしていかなきゃ、
焦りではないですが、追い立てられるような切迫感は、
最近特に抱えてたのかもしれませんね・・・。


が、こんなものをいただいた瞬間、一つの文字を見た瞬間、
どっかの心の関が崩れて流れ落ちてきました。
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「岸部のフランスに感謝を込めて」

正直、そんなもの、込められる覚えもありません(笑)
そんな言葉をいただくことを狙って店をやってるわけじゃありませんから。
勝手にこの場所で、勝手に好きなことをやり、勝手に9年過ごしてきただけ。
まだ成し遂げてないことに対して、
もちろん自分の中での渇望する感情もありますが、
それよりも、未熟な自分が、未熟な組織が、
尚且つまだちゃんとやれてないと思う現状って、
どんだけお客さんに申し訳ないことなのか・・・、と思うわけです。
せめて自分たちが納得できる形に早く持っていって、
今まで迷惑かけてきたお客さんたちに早く応えないと、
単に甘えてるだけになってしまう。
ニーズに応えることだけが善だとは思わないけど、
こんな我儘で頑なな店を許してきてくれたお客さんたちに、
早く満足してもらえる形を示さないと、
早く結果を出さないと、なるだけ早く、出来れば一刻も早く。
そんな現状に、そんな自分に、小さな罪悪感も感じてたのかもしれません。
お客さんに対して、スタッフに対して、上手くやれない自分への罪悪感。
自分が設定した「10年」という区切りに対しての、
あまりに程遠い「9年」という通過点・・・。


それが・・・、
箱を開けて出てきた二つのアントルメ。
その「岸部のフランス」に、ニヤッと照れ笑い。
くすぐったいけど、とても嬉しいフレーズ。
そしてその後の「感謝」の言葉に、大きな戸惑いを感じた半面、
「早く、早く」、「もっと、もっと」、
「今」じゃダメなんだ、「今」じゃ何も応えれてない、
そう思ってた自分の肩をトントンって叩いて、
今の自分たちの存在を、優しく肯定してくれたような気がしました。
何もやってない。何も応え切れてない。
それでも、そんな今の自分たちでも、
こうして必要としてくださる方々の存在に、
僕らの存在を肯定してくださる方々の存在に、
こちらこそ、こちらこそ「感謝」の気持ちでいっぱいです。


本日、無事に、9歳の誕生日を迎えることができました。
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by monsieur-enfant | 2013-04-17 06:53 | シュクレクール