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なないろめがね

掲載のお知らせ。

えっと、なんだか続けて雑誌系の記事になってしまいますが、
今回は、本当に久しぶりの掲載のお知らせです。

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えっとですね、確か8日発売だったと思います。
なぜここでいちいち掲載のお知らせをするのかと言いますと、
一つ、説明しなければいけないところがあるからです。
それは、表紙にも書いてある「スペシャリテ」という言葉の解釈についてです。

オファーをいただいて最初の返事は、
「うち、スペシャリテなんてないですから」でした。
僕、あんまりこういう言葉、好きじゃないんです。
いや、正確には好きな部類の言葉だと思うんですが、
乱用すべき言葉じゃないと思ってるので。
どの業界でもそうですが、ルセットをちょっといじっただけで、
「スペシャリテ」だとか「オリジナル」だとか、
平気で言えてしまう馬鹿が後を絶ちません。
そりゃ、中にはバンバンそんなのを作りあげちゃう人もいるかもしれませんが、
少なくとも僕みたいな凡人は、一生に一個か二個でも、
「オリジナル」や「スペシャリテ」だと思えるものが天から降って来てくれたら、
それだけで万々歳やと思ってます。

なぜなら僕のようなトラディスィオンに片足突っ込み、
フランスの精神性を元に物づくりをする人間は、
辿って行けばどこかしら何かに結び付くんだと思うんです。
源流があるものに対し、その先端をちょこちょこしてるだけの僕が、
「スペシャリテ」だの「オリジナル」だの、口が裂けても言えません。
メニュー見たら、やたら「スペシャリテ」と表記してるレストランがありましたが、
それだけで幻滅します。「何個あんねん!」って突っ込みたくなります。

ま、今回は、そう言った話をさせてもらった際に、
「そういう意味合いじゃなく、お店の核というか軸というか、
そういった商品を、工程も含めた全ルセットを公開してもらえないか」
との説明を受けたので、「うちみたいな地味な店で良かったら・・・」と、
取材を受けさせていただきました。
そして、うちのガチの軸であるバゲットのルセットを提供させていただきました。
今更、珍しくもなんともない多品種混合ですが、
「あ、ここは、こうやってたんだ」って、少しでも参考になればと思ったのと、
文字数やら、いろんな制限はあると思いますが、
真摯に自分の仕事を切り取ってくださるような気がしたからです。

ルセット公開は、必死に働いてくれたスタッフが、
その見返りとして得るものだと考えると、少し躊躇する部分もありましたが、
ま、誰も同じようにやろうとは思わないだろうし、
何よりこのルセットは、2014年には根こそぎ変わる予定なので、
オープン以来考え続けてきた流れの一つの区切りとして公開しました。

結果、10年目に突入して最初の掲載誌ということもありますが、
取材の日も含め、良い想い出になる一冊になったと思います。
よろしければ、立ち読みしてみてください。またしばらく出ませんので(笑)
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by monsieur-enfant | 2013-05-06 22:48 | シュクレクール