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なないろめがね

お待たせしました。

遂に韓国から
「ブログ見てるけど、韓国の記事が無いです。何か嫌な思いしましたか?」
との電話をいただきました(笑)
書きまっす!今から張り切って書かせていただきまっす!!

始まりは一枚のFAXでした。
その時点で若干不機嫌な僕。
メールもそうですが、
「会う」という行為を飛び越えて
いきなり送りつけられたものに関しては、
取材であれなんであれ不快感をあらわにします。
一方的ですし、順番が違うと思うんです。
ですがよく見ると「韓国」からでした。
それでも「会って話せ」というほど、僕は輩じゃないですから(笑)

内容は・・・よくわかりませんでした。
で、「内容が全く把握できない」と返信しました。
すると「韓国でのセミナーの依頼」との、若干詳しく書かれたFAXが送られてきました。
なぜ若干かというと、スケジュールの中の講習内容が
「パン」
としか書いてないくらいアバウトだったんです(笑)
正直、最初は全く興味ありませんでした。
すぐ、お断りするつもりでした。
講習会自体が嫌いなんです。
日本では・・・と言っても、この業界に限ってだと思いますが、
質問といえば「時間、温度」。
一度、促されて行った講習会で、
マイクをもらってフランス人シェフに謝ったことがあります。
「すいません、日本人しょうもない質問ばかりで。」って。
いや、時間も温度も大事ですよ、そりゃ。
でもね、もっと大事なことあると思うんです。
聞いとかなあかんこと、もっと他にあると思うんです。
「何度ですか?」「何分ですか?」・・・・だけ。
そして半分以上は「明日から店でやるわけじゃないし」的な聞き方。
「サロンやないで、ここは」って思うくらいアホな服装。
何かを盗もうだとか、何か持って帰ろうとか、
教えてもらうでとか、学ばせてもらうだとか、
そんな姿勢で聞いてる人なんてごく僅か。
だから僕は「店に来てください」って言うんです。
見たい、聞きたいと言うなら、直接店に来てもらいます。
講習会みたいにお金もいらないし、
わざわざ足を運んでくださる熱意には、出来る限り応えたいとも思います。
・・・・でも、韓国から来いと言うのも・・・・ね。

ま、実際韓国から何回か来られてるのは知ってました。
またその時の印象が悪い(笑)
日本語話せないから仕方ないんでしょうけど、
ジーっと見ては写真撮って。しかも何人かで。
で、外出て外からも写真撮ってジーっと見て。
で、帰る。
そりゃ、印象悪いですよ。
でも、今回のオファーは、協会の会長が実際来られてのオファーだったようです。
一応確認しました。
「FAX、数打ちゃ当たる的なオファーなら断ります」って。
若干、前向きだったのは、アバウトさにワクワクしてたんです。
学生ん時からトラブルメーカーでしたから(笑)。

そんな中、決め手になったのはうちのスタッフたちでした。
「どうしようかな・・・」と考えながら出勤したある日、
扉を開けたときに思ったんです。「あ、良いチームになってきたなぁ・・」って。
散々手を焼いてきましたが、たくましくなりました。
じゃあ、僕は彼らが体験できないことを体験しておかなきゃいけないんじゃないかなって。
彼らに見せる引き出しを、もっと作っておいてあげなきゃいけないんじゃないのかなって。
そう思った時に、韓国行きを決めました。

半月後に迫ってた期日を、更に半月延期。
その代わりその間に、実費でいいから視察に行きたいと打診。
何もわからない韓国の現状。
パンももちろんだが、それを取り巻く「食」の現状。
そして、どのような流れで今に至り、どのように歩を進めて行きたいのかという、
現場の声も聞きたかった。
その中で自分が何が出来るのか。何をしなきゃいけないのか。
一回のアクションでも最大の効果を得たい、僕の性分。
押し付けて「先生気取り」で帰るつもりなんてさらさらありません。

パスポートがいる・・・という初歩的なことも知らないまま(笑)、
出発の準備を進めました。
by monsieur-enfant | 2008-07-31 07:36 | 韓国手記´08求愛