ブログトップ

なないろめがね

そういえば・・・と、
ふと思ったんですが、
最近、一時期このブログに頻繁に出てたお店を書いてないなぁ・・・と。
ま、近頃あまり出歩かなくなってるのもありますし、
更新が滞ってる中で初登場のお店が優先になってるのはありますが、
久しぶりにそういうお店を続けてみたいと思います。

一発目は、こちら。
「ヨッテリア ガク」
c0116714_3522264.jpg

パテにパン。 定番の安心感。
c0116714_3523559.jpg

ここのパン、旨い不味いじゃなく、
「あ~、ガクさん来たなぁ・・・」って思わせてくれます。

トリッパも定番。
c0116714_3524649.jpg

フォアグラのオムレツ サマートリュフかけ
c0116714_3525730.jpg

メニュー名でもうメロメロ。
「サマートリュフかけ」で、「あ・・・、これまだ夏やったんや・・・」と気づく(笑)

ワタリガニのパスタ
c0116714_353820.jpg

やっぱ旨いんですよね~、ガクさんとこのパスタ。

あれ、これなんやったっけ・・・。
c0116714_3532119.jpg

ガクさんと言えば「豚」ですからね。
その看板に偽りナシです。

ティラミス
c0116714_3533472.jpg

エスプレッソ
c0116714_3534618.jpg

なぜ久しぶりのガクさんの記事かと言いますとですね、
先日、こちら5周年を迎えたそうです。
今でこそバルとかも増え、深夜の営業も珍しくはないかも知れませんが、
お酒メインじゃないお店の深夜帯の営業は、
ガクさん開店当初はあまり無かったんじゃないかな?
狭い空間に凝縮された店主の仕事と想い。
「自分たちの出来る範囲」を言い訳にしか聞こえない店も少なくないなか、
全力の身の丈の営業を重ねてきた5年間。
本当にご苦労様でした。
そして、たまにしか行けないながらも、
こうした繋がりを持てたことにも感謝しております。
最近シュクレに配送車ができ、僕が夜中に市内にパンを持っていくことがなくなったので、
その帰り、23時過ぎくらいにフラ~ッと元気をもらいに寄ってた頃が、
既に懐かしく思えます(笑)
そんなお店の、一区切りの5周年。
「久しぶりにご挨拶にでも行こうかな」と思った先日は、定休日の日曜日でした・・・。

僕も開店時、とりあえず1年、次は3年、そして5年と、
小さな節目として頑張ってきました。
ただ、もちろん続けること自体も簡単ではないのですが、
その節目を通過点とした場合、どんな状態で通過したのかが問題になってきます。
例えば僕は開店時から自分がいろんな面で未熟なことも、
お客さんに理解され難いことをしようとしてることも百も承知でしたので、
自分がやりたいことを形にするのに「10年」という猶予を自分に与えました。
その間にやらなきゃいけないことは沢山沢山、
文字通り日々山のようにあるわけです。
保障されることのない明日のための「今」と、
次のステップのための「今」と、
10年後から逆算した「今」と、
現実と理想を擦り合わせながら、
常に同時にいろんな「今」と向き合って今を過ごしてきました。

シュクレは今年で丸7年。
よくぞこの地で7年もやってこれたという他人事のような感覚と(笑)、
あと数年に迫った「10年」という大きな区切りに対しての多少の焦り。
ま、基本、成る様にしか成らないわけですが、
成らない様なことでも時には成る様なことにしなきゃいけないのも経営者。
果たして7度目の節目にちゃんと意味を持たすことが出来ているのか、
そうやって1年1年、課題と意味を持たせて重ねてきた7年目。
10年を見据えた10年では10年で息切れしてしまいます。
10年のための10年ではなく、更に次の10年を見据えた上での10年です。
常々言ってることですが、
僕は20代の10年、仕事以外ほぼ何もありませんでした。
「仕事に捧げた」などというカッコイイことではなく、
「仕事に乗っ取られた」と、若干恨み節も混ざってるくらいです(笑)
その20代に報いるための30代を送っていると言っても過言ではないでしょう。
パンだけじゃなく、20代で感じたもの全て表現しなければ、
僕の20代はあまりに可哀想過ぎますし、
そんな僕を支え育ててくれた方々や、
逆に犠牲になったり苦労をかけた人たちにも報いれません。
皮肉なことにその20代によって生かされてる30代であることも自覚してる今、
今度はこの10年の過ごし方によって、
自ずと次の40代の過ごし方も決まってくることもわかってきています。
20代の弔い合戦の30代のように見えて、
実はしっかり30代で20代の宿題をやりきれるのか否かを、
どっかで試されてるような気もするんですよね。

交流あるなしや業種に関わらず、同世代のシェフはすごく多いわけですが、
今だけ笑ってても仕方ないんですよ。
思考や思想が停滞した瞬間、その人物は過去となります。
僕は1人の人間が見れる時代って所詮10年くらいやと思うんです。
先に述べた「20代の10年を表現するための30代」というのは、
多分、多くの方々や業種に当てはまる言葉やと思うんです。
正確に言うと、
10年の時代を見るためには10年の蓄積が必要だということです。
僕らみたいな技術職は特にね。
そういう意味でホントに考えなあかんのは、
10年走りきるためのトレーニングを10年かけて培ってきたという事実です。
つまり20代が30代を走りきるためのトレーニング期間だとしたら、
30代はそのトレーニングで得たパフォーマンスを発揮する年代であると同時に、
今度は、40代の10年を走りきるためのトレーニングをする10年でもあるわけなんです。
この年代を疎かに過ごすということは、
もちろん次の10年・・・もしくはそれ以後も決定付けられてしまうと同時に、
20代の素晴らしい蓄えまでも腐らせてしまうことになってしまい兼ねません。
人間にも「旬」がありますから、「今」で居続けれるわけがないんです。
望もうが望むまいが、
人の目に触れた瞬間から旬が始まると同時に、劣化も並行して始まっていくんです。
おまけに「こんなやつ、どこにおったんや」みたいな信じられない経歴の持ち主が、
東京なんかはバンバン新しく出てくるわけじゃないですか(笑)
3年後ですら今の立ち位置に居れる可能性は誰一人保障されてないわけです。
それを「大丈夫、大丈夫」と言ってる人らは、
「不安」という、前に進むための最大のエネルギーの一つを、
自ら破棄してることにすら気づいてないんでしょうね。

前に歩く人たちは後ろからくる人たちの高い壁となり、
中途半端なヤツを蹴落としてもらわなきゃいけない半面、
後ろから歩く人たちは前の人たちの脅威となり、
先に始めた程度の優越感にふんぞり返ってるヤツを、
ちゃんと引きずり降ろさなきゃいけない使命を担ってるはずです。
「流行」とか「今」という言葉とは、
トラディッションをベースにするシュクレやモンテベロは、
比較的関係の薄いほうだとは思いますし、
「旬」が「クオリティ」と必ずしも比例しないことも理解してます。
なのでやはり僕らは「本質」を追及していくことが存在意義だと思ってます。
そして話は大きく逸れましたが(笑)、
ガクさんの5周年を機に、
改めて1年1年、大切に積み重ねていきたいと思うわけです。

それと先に書いたように、
後ろの良き壁になれるよう、
前の良き刺激になれるよう、
曲がりなりにも「店」やってるわけですから、
せめてそれくらいの存在感くらいは見せつけたいなぁ・・・と思いながらも、
気づけば書いてることが最早完全に「中堅」的な立場であることに、
哀しいかな、もう若手ではないことを痛感させられるのでありました(笑)
[PR]
by monsieur-enfant | 2011-02-18 04:52 | ヨッテリア ガク

忘れ物をいただきに。

さすがに続けて来たわけじゃないですよ(笑)
前回ちょこっと書いてますので、今回はサクサクッと行きますね。
「ヨッテリア ガク」
c0116714_1361783.jpg

お、僕が来る時間は大体空いてるのに、この日は満席でした。
で、初めてのテーブル席。窓の近くで、なんだか新鮮です。
c0116714_1363336.jpg

この日来たのは他でもない、
心の隅に引っかかってた、先日迷いに迷ったパスタの片割れをいただきに来ました。
が・・・その前にちょっと何かいただきましょうか。
この日は朝から何も食べてませんでしたから。

季節野菜のバーニャカウダ
c0116714_1364718.jpg

生野菜だと思ったら温製なんですね。うん、問題ないです。
バーニャカウダソースが、単体で食べ続けるのは難しいくらい濃いですが、
お野菜は強いですね、ちゃんと絡めれば受け止めてくれます。
c0116714_137882.jpg

ソースが余ったら、パンに付けてどうぞ。
c0116714_1372336.jpg


白子のカツレツ
c0116714_1373780.jpg

わ!旨い!白子が外カリ中トロ・・・の、たこ焼き状態!
あ、最初の「わ!」は、思ったより美味しかった、の「わ!」です(笑)
でも美味しいと思って待ってるその「思ったより」美味しかったってことですからね。
白子好き推薦の美味しさ。次行くときにはもうなくなってるかな?

チチカブのムニエル
c0116714_1392496.jpg

トリッパのグラタン
c0116714_265551.jpg


手長エビのパスタ
c0116714_1403153.jpg

今日はいつにも増してエビがゴロゴロ。
「ちょっと・・・入れ過ぎじゃないですか?」と聞くと、
「ちょっと小さかったんで数増やしたんですが・・・すいません。」って。
え~!?すいませんって何のすいませんですか~!?
あかんあかん!こんなにエビ入れてるのに謝ったらあかんよ~!!(笑)
しっかし、いつ食べても旨いなぁ、このパスタ。

ウニの自家製ショートパスタ カニのソース
c0116714_1495296.jpg

これ、前回の「忘れ物」。
迷った「あっち」側のパスタ。
もちろんカニはソースだけにあらず、
ウニは卵黄のようなコクとかすかな磯の香りを担います。
ムニムニのショートパスタとも好相性。

・・・・さすがにお腹いっぱい。
甘いものはおろか、エスプレッソも入る余地無し。
c0116714_2225088.jpg

見上げる黒板(実はダミー(笑))に綴られたシェフからの伝言。
一つ一つ、想いと共に、店の歴史と共に、
お客さんの心に刻まれるシェフからのメッセージ。
その意味をちゃんと汲めないかもしれないけど、
今日という日の記憶と共に僕の心にも刻まれています。
たくさんもらった「美味しい」の笑顔と一緒に。
[PR]
by monsieur-enfant | 2010-03-05 03:01 | ヨッテリア ガク

初詣。

さて、月も替わり、やっと行けた美容室で久しぶりにバッサリ髪を切り、
なんだか心機一転頑張れそうな感じです。単純なものです(笑)
いろいろ温かい声をいただきありがとうございました。
なんだか心配かけっぱなしですが、その間、着実にうちの子らは強くなっていってます。

いつかの倍返しに備えて、着実に力を着けてきてます。
今を越えればきっとまた違う景色が待ってる・・・そう思えるようになってきました。
そして、違う景気を見せてあげたい、そうも思えるようになりました。
しばらく自分のことは後回しになるかも知れませんが、
開かない扉なら、力ずくでこじ開けないといけません。
そのための鋭気を養って、また前へ前へと進んでいきたいと思います。

さてさて、いい加減ちゃんと書かないと、
記事だけ増えて記憶が薄れる一方になってしまいます。
昨年末の記事もまだある中で、サクサクッと書けるやつから書いていきますね。

この日はざっと、2か月ぶりくらいの外食。
ここ数年じゃありえない間隔。
年末からの流れで、外に出る気力も体力も削がれてしまってました。
これだけ間隔が空くと、なんか、行かなきゃいかないで、
ま、えっか・・・みたいになってしまいますよね。
基本、出不精。家が好きってわけじゃないんですが、極度の面倒くさがり屋。
本来全く行動的ではありません。ちょっと引き篭もりに近いくらい(笑)
ま、でも元気出さなあかんし、去年お世話になったお店にも顔出していかなあかんし、
今年も元気を分けてもらいに、時間を作って足を運ばなきゃいけませんね。

で、2010年、初詣はここでした。
「ヨッテリア ガク」さん。
c0116714_0265081.jpg

ま、なんてことなく、近くを通っただけなんですけどね(笑)
またその気軽さに昨年は大変お世話になった一件でもありました。
今年もどうぞよろしくお願いしますね。
c0116714_029205.jpg

すでに今年もヘビロテで、何度かお邪魔してることもあり、
この回が今年初めてだったか既に記憶があやふやに・・・・。
多分今年2度目の訪問時だったような・・・・ま、いっか(笑)

ホタテの温製サラダ仕立て ウニとトリュフバター添え
c0116714_029312.jpg

ぐへ・・・うにバターとトリュフバター、反則です。
見た目のチープさとは裏腹に、しっかり各々「うに」「トリュフ」してますよ。
で、ホタテの火入れは秀逸。文句なしです。

いつものパン
c0116714_0344767.jpg


トリッパのグラタン
c0116714_034452.jpg

豚ならではのトリッパの食感。なんぼでも食べれそう。

燻製したアン肝とあさりのパスタ
c0116714_038216.jpg

もう一つ、迷いに迷ったパスタがあったんですが、今日はこっちにしときます。
どっちみち、あっち食べてもいづれこっちも食べるんですし、
こっち食べても、絶対あっちも食べに来るんだし・・・・と自分を説得(笑)
いやはや、ホントに旨いっすよ、ここのパスタ。

フォアグラのポワレと豚のパテのリゾット
c0116714_0443426.jpg

「しばらく食べてない・・・んでしたよね?」と確認されながらも、
「大丈夫っす!」と挑むは久々のフォアグラ。しかもパテと重なりながらの登場!
むは~!こりゃ、たまらんっす。
メインはほぼ食べてるものばかりなので、メイン代わりのこのリゾット。
その大役を難なくこなしてくれました。
ずっと「納豆めかぶご飯」だった僕の胃は、さぞかし驚いたでしょうけど(笑)

ドルチェまでいただくのが礼儀です。
c0116714_0501415.jpg

ってか、甘いものがないと〆れないんですよね。
あったかいチーズケーキに冷たいアイス、心が「ほにゃっ」ってなります。

グイッと一杯。
c0116714_051544.jpg

やっぱり良い空間です。
使い勝手も良いし、付かず離れずの距離感も居心地が良い。
そして何より「心意気」。旨いもの食べてってね!っていう温度。
先日、スタッフ連れて行った某居酒屋さん。
「こだわり」はビンビン感じるものの、「意気込み」を感じない。
良い素材も使ってて美味しいのは美味しいんですが、
「こんなん出せますけど」はわかるんですが、
「こんなん食べてって!」が伝わってこない。
なんだか気持ちが盛り上がらないんですよね、それじゃ。
料理を越えて、お皿を越えて、お客さんに届けなければ意味がない。
それを皿の上の表現までで留まってる残念なお店がやはり少なくないのが現状。
そこからお客さんに届かすには、自己満足の域を抜け出ないと。
料理を通じて表現するのではなく、料理を通して伝えなければプロではないと思います。
もちろん、受ける側にもそれなりの技量はいるんでしょうけどね。

ここに来るたび感じる「意気込み」。
決して恵まれた環境ではないですし、常に上質の材料が使えるわけではありません。
でも、響いてきます。「美味しいもの食べて帰って欲しいんです」って想いが。
なのでまた遠慮なくその想いをいただきに来させていただきますね。
[PR]
by monsieur-enfant | 2010-03-04 01:10 | ヨッテリア ガク

存在証明。

来るとは聞いていたが、翌日に来るもんだと思ってた友人の急襲にあう。
この日は、三連休、しかもボジョレー明けで、身体も精神状態もちょっと滅入ってた時。
テンションが下がって、休日が引き籠り気味になりかかってた時だったので、
良いほうに考えて街に繰り出します。神様が連れ出してくれたんだと・・・。
が、しかし!どこもかしこも連休に開けた代休で閉まってるじゃないですか!
う・・・どうしよっかな・・・やっぱ、帰ろっかな(笑)
いや、どんな状況だろうが、どんな体調だろうが、客人にはベストを尽くすのがモットー。
「あ!あそこなら開いてるはず!」
c0116714_156848.jpg

やっぱり開いてた「ヨッテリア ガク」さん。
僕と一緒で、代休とかややこしいこと考えるの嫌いそうですもん(笑)
友人は東京の子なのであまり会うこともないんですが、
それでも今年は結構一緒に飲みましたね。とりあえずビールで乾杯です。

緑野菜とモッツアレラのサラダ
c0116714_1563510.jpg

睡眠不足で何か気だるい感じなので、
ちびちびビールを飲みながら生野菜をいただきます。
野菜食べるだけで「健康的!」と思ってしまうのは、日頃の不摂生の証ですね(笑)

いつものパン。
c0116714_1565320.jpg

上手下手とか美味い不味いじゃなく、シェフの想いに触れるパン。

豚串
c0116714_157994.jpg

睡眠も不足なら、そういやろくなもの食べてなかったのでお腹も空いてきました。
・・・・・なんて魅惑的なビジュアル。
自家製サルシッチャやらベーコンやらが僕のスイッチを「パチン」と入れちゃいました。
赤をいただきます。
c0116714_158262.jpg

トリッパのグラタンを頼んで、
c0116714_1572570.jpg

白に変更。
c0116714_1582583.jpg

チチカブ(豚乳)のムニエル行って、
c0116714_1583919.jpg

もいっちょ白。
c0116714_1585294.jpg

ズワイガニの難しい名前のショートパスタ行って、
c0116714_159434.jpg

もいっちょ白飲んで、
c0116714_1593381.jpg

もいっちょショートパスタ。これは牡蠣とお野菜ですね。
c0116714_1594538.jpg

いやぁ、体調悪いなんてどこへやら(笑)
ま、お酒は人と料理と空間で飲むものですからね。
三つ揃っちゃったらしょうがないです。ええ、しょうがないですとも。
パスタは相変わらず旨いねぇ・・・。ズワイも牡蠣も良い味出てます。
そろそろ次にスタンバって赤を投入。
c0116714_1510348.jpg

岩手 白金豚 ロース肉のグリル
c0116714_1595911.jpg

いつのまにやらメインの豚料理は全種食べてしまってました。
話も尽きなければワインも尽きないわけで・・・。それも必然、しょうがないです。
c0116714_15104963.jpg

後で聞くと、友人はもうとっくにお腹いっぱいだったよう・・・・。
それでもドルチェまでしっかりいただきます!
c0116714_1511171.jpg

ふ~・・・食った飲んだ!自分が思ってるより自分の身体は元気でした。
c0116714_15111284.jpg

やっぱりね、田舎に住んでるとせっかく都会に出てきた時ははしゃぎたくなるものです。
岸部じゃイタリアンは食べれませんもん・・・。
こないだ久しぶりに行ったお店のランチに愕然としたところでした・・・。
使ってる食材、クオリティ、それを提供できる意識レベル、
市内と格差があり過ぎます。
郊外でやってる作り手が自覚しない限り、埋まらない地域差ですよね。
それじゃあいつまでたっても郊外なんて、
真ん中で勝負かけれなかったヤツの言い訳の場所のままですよ。
僕は「どこでやったか」よりも「誰がやってるか」のほうが大事やと思います。
どんどんお店ができていき入れ替わりも激しい市内とは違うユルイ郊外の空気の中で、
確かにお客さんもいろんなものを食べ慣れてる方は多くはないかも知れません。
だからって現状に甘んじてしまってはいけないと思います。
逆に、市内より少ない店舗数だからこそ、しっかりちゃんとしたものを提供し、
教えてあげなきゃいけないことってあると思います。
僕はね、例えばあまりパンには興味がないお客さんがいたとして、
「シュクレが家から一番近いから」って理由だけで来てくださってるとしても、
今後他店のパンを食べる機会があった時に、
「これって有名店のパンなん?近所の赤いパン屋さんのほうが美味しいわ」
そう思わせてあげれたら幸せやなぁ・・・って思うんです。
家から一番近い店が一番好きで一番美味しいと思えるなんて、
そんな幸せなことないと思うんですよね。
それこそが僕が「ブーランジュリ」を営むうえで追い求めるものであり、
それこそが生活圏で店を構える人間だけが感じれる喜びであり特権だと思うんです。
そのためには、どこに持っていっても恥ずかしくないお店を作らないと。
そのまま市内に持って行こうが、東京に持って行こうが、パリに持って行こうが、ね。
実際勝てないかもしれないけど、
せめて「負けるもんか!」って気概くらいは持っていたいものです。
「ここでやりたい」から、ここでやってるわけで、
「ここでしかやれない」から、ここでやってるのとは全く意味が違ってきます。
中心部でも郊外でも、言い訳を作ろうと思えばどっちも一長一短。
でもやはり郊外のお店のクオリティが圧倒的に落ちる現状は認めざるを得ません。
「いや、俺らだって頑張ってるよ!」、そう言う方もおられるかも知れません。
でも頑張ってるなんて当たり前。何の付加価値にもなりません。
覆すまで頑張れてるのかどうかが問題であって、
覆せてない人間が「頑張ってる」ことを主張すること自体ナンセンス。
何事もそうですが、現状を打破するにはただ頑張るだけじゃ駄目なんです。
その差を明確に認識し、その差を埋める、
あるいは越える策を具体的に考え、そして実行する。
そしてそれを知らしめるためには、走り高跳びくらいの越え方ではダメです。
ギリギリクリア如きでは誰かに気づいてもらえることさえ難しいんです。
低く見られる立場や環境の人間、いわゆるデメリットを多く抱えてる人間は、
圧倒し、ねじふせなければ、
存在に気づいてもらうことも、発する言葉に耳を傾けてもらうのも困難です。

僕は資金も勇気もなく、市内には出せませんでした。
でも、それは市内に出せなかった理由であって、岸部で出した理由ではありません。
ここでやるには、ここでやるだけの理由がありましたし信念がありました。
自分に言い訳はしたくありません。
「~で、やってたら上手くいってた」なんて情けないこと言いたくありません。
全ては自己責任。人を呼ぶのも呼べないのも、全ては自分の責任です。
店をやってからが勝負ではありません。
店をやるまでなにをしてきたのか、何をしてこれたのか、
闘えるだけの信頼できる「武器」をしっかりその手に握りしめれてるのかどうか、
そこで大方の勝敗は決まってるんじゃないでしょうか。
武器も見つけれずに店を開け、首を傾げても後の祭りです。
「武器」とは特別なものではありません。自分が信じれるもの、それが武器です。
道端に転がってようが、他人から見れば何の価値もなかろうが、
自分が信じ、「これで闘うんだ」と覚悟を決め握りしめたものは、
十分闘える武器となります。
逆にどれだけ立派な武器を手にしていても、
自分が信じきり握りしめることができなければて、
ちょっとしたことで簡単に弾かれてしまうでしょうし、
いづれはその武器を平気で手放してしまうことでしょう。

言い訳してる暇があったら、明日はもっと良くなりたい。
明後日には目に見える兆しが欲しいし、一週間後には変化を感じたい。
一か月後には乗り越えてたいし、二か月後には新たな壁にぶつかってたい。
そして、幾つもの壁を越えて、まだ見ぬ景色を見てみたい。
その景色を、スタッフやお客さんにも見せてあげたい。
共に分かちあいたい。共に喜びたい。
その為には僕が登らないと。僕が越えていかないと。僕が挑まないと。

せめてその姿だけは示していたいなぁって思うんです。
所詮元来2流の人間ですから、1流にはなれません。
ですが、ふんぞり返ってる1流気どりくらいには噛みつきたいものです。
そして頑張ってる1流の方々には届かないまでも、
その凄さを肌で感じれる距離くらいには行きたいと思うんです。
遠くでその凄さも感じれないくせに、「すごい、すごい!」と手を叩く、
「すごい」の意味もわからん平べったい人間にはなりたくないんです。
「及ばない」と言われる足もとまで這いつくばってでも辿り着き、
しっかりと自分に、自分とは違う次元なんだということを見せてやりたいんです。
心から、「やっぱ、すげ~なぁ・・・」って、そう思うには、
心から、「やっぱ、すげ~なぁ・・・」って、
そう思えるだけの何かを経なければ本気で思えないと思うんです。
やり残したものを抱えて、「やればできた」なんて言い訳を言える余地の全てを、
自分の弱い心から奪い取ってしまいたいんです。

まだ若造ですからね。落ち着くには早すぎます。
才能もセンスも資金もない人間が、
はたしてどんな景色までなら見ることができるのか、
挑まなきゃいけないのは自分自身になのかも知れませんね。
[PR]
by monsieur-enfant | 2009-12-09 02:03 | ヨッテリア ガク

市内に出る用事があったので、久しぶり・・・でもないか(笑)
「ヨッテリア ガク」さんへ。
c0116714_964849.jpg

ちょこちょこっと寄ることが多かったんですが、今日はガッツリいただきます。
c0116714_971050.jpg


戻りカツオと水ナスのタルタル カラスミパン粉
c0116714_972644.jpg

いつも思うんですが、この箱とは思えない料理ですよね。
豚豚言われますが、とんでもない!こういったものだって良いセンスです。
魚臭さもなく、カラスミパン粉も効いてます。

何豚だったっけな・・・・?
c0116714_97381.jpg

うん、パテも美味しいです。 このボリュームも有難い限り。
豚豚言われてるだけありますね。

車のこの日は、おとなしく・・・。
c0116714_975148.jpg


手長エビのパスタ
c0116714_98325.jpg

以前いただいた渡り蟹ほどのインパクトはないものの、
甲殻類好きとしましては抑えときたい一品です。身も詰まってます。
ってか海老だらけ(笑)

栗の焼きリゾット
c0116714_981545.jpg

「そういやパスタばっかりやなぁ・・・」と思ったんで、リゾットをチョイス。
うんうん、美味しくいただきました。
パルメザンにゴルゴンゾーラ、クリームチーズも入れてるんだ・・・・「!!」
はい、パクリました(笑)
春には空豆を使ってパルメザンのパンをやってましたが、
栗だとなんかピンと来なかったんですよね。
そこにゴルゴンゾーラのアクセントとクリームチーズのコクが上手く合わさり良い感じ。
「パン ア リミタスィオン ドゥ “ガク”」
秋の新作のパン。和訳「ガクさんとこのをパクッたパン」は、こうして生まれましたとさ。

豚のラグー キノコのショートパスタ
c0116714_982728.jpg

リゾットを頼んだものの・・・やっぱりパスタが食べ足りなくて頼んじゃいました。
うんうん、やっぱりここのパスタは美味しいです。

豚足入りハンバーグ フォアグラ乗せ
c0116714_983770.jpg

どうですか、このビジュアル。
これだけ食べてても、「旨そ・・・・」と思ってしまいます。

「はぁ~・・・お腹いっぱいです」とエスプレッソを啜る至福の時間。
c0116714_984840.jpg


値段に対してのCPもそうですが、
この緩い空気に対して、出てくる料理のクオリティの高さも魅力です。
肩肘張らず、美味しいものをいただける空間。
両方を満たしてるとこってなかなか無いですからね。
また、フラッと寄らせていただきます。
美味しい料理を食べて、気分転換もできて、おまけにアイデアまでいただいて(笑)、
何とも幸せな気分で、遠い岸部へと帰りました。
[PR]
by monsieur-enfant | 2009-10-06 04:08 | ヨッテリア ガク

1人祝賀会

この日は東京から帰ってきた翌日。
知り合いのお店が南船場に出来た日にお祝いにいった帰り。
「ヨッテリア ガク」さんでお祝いを。

お祝い・・・といっても独りですけど(笑)
「いろいろあったけど、とりあえずオープンおめでとうございます」
c0116714_6155180.jpg

独りで、小さく「乾杯・・・」。

ウニとフルーツトマトのタリアテッレ
c0116714_616472.jpg

あ~・・・・、やっぱりここのパスタは旨いなぁ・・・・。
人見知り&気ぃ使いぃの僕にとっては、パスタだけでもフラッと来れる気軽さは貴重です。

白金豚のグリル
c0116714_6161643.jpg

うん、こちらは安心の美味しさ。

「いないなぁ・・・・」と思ったら、
先日、「若いのにすごいねぇ・・・」って言ってた女の子が辞めてました。
まだ二十歳そこそこだったかな?
ここの営業時間は夜から明け方まで。
そんなイレギュラーな労働時間でも、楽しそうに仕事してたんです。
聞けば、ここのお客さんだったみたい。
毎日でもここのパスタが食べたいと思うくらいの入れ込みよう。
だから働いてて楽しいと笑うから、
「でもね、店を好いてくれる子に働いてもらえるのは、雇う側も幸せなんやで。」
そう話したとこでした。
ちょっと怒ったら、スネて辞めちゃったみたい・・・。
「は・・・・?」
聞いたときは、しばらく固まりました(笑)

今日は実はメチャクチャ忙しくてブログなんて書いてる暇はないんです。
ま、でもせめて夏休みを終わらせないことには、
言わなきゃいけない大事な告知もできないし・・・と思って書いてます。
ですから、あまり長くなるのは嫌なので簡潔に書きますね。
何人いるかわからない、これを読んでる進路に迷ってる子、もしくは若い職人、
さらにヘラヘラなめた仕事して職人気取りのそこらの連中(そんな子、読まないか・・・)
耳の穴、かっぽじって聞きや。
あのね、ま、なんの仕事でもそうなんやけど、特にこういう「職人」って仕事。
この仕事を志すのに「好きだから」とか「成功したい」とかだけの、
生温い考えでいるなら辞めたほうがいいです。
もちろん向上心や、ある意味「欲」も必要です。
でもね、「好きだから」とか「成功したい」とか、そんなフワついた感情で入ってくるから、
思い通りにならなかったり、ちょっと描いてたことと違ったりするだけで、
平気で投げ出してしまうんです。
あのね、この道を選ぶってことはね、この道で成功することが目的じゃなくて、
「この道で生きていく覚悟を決める」ってことなんですよ。
わかりますか?
前にも書きましたが、何かしてもらうことを望むのは、せめて高校生くらいです。
大学や社会人になってまで、何かしてもらうことを望んだり、相手のせいにしたり、
ガキの戯言もいいとこです。
自分はどうなんですか?そんな自分を愛せますか?そんな自分を応援できますか?
志したものを平気で投げ出す人間を、客観的に考えて、人として肯定できるんですか?
人生の中で、一番自分と長く付き合っていかなきゃいけないのは自分自身です。
まずはその自分が、自分で応援できる自分であることが大事なんじゃないでしょうか。
修行時代なんて、「今」のためにしてるんじゃないんでしょ?
いつか店を持ったり、頭に立つために、今を生きてるんじゃないですか。
その今が、未熟者の自分が通用してしまう今であることが、
果たして幸せなことだと思いますか?
今苦しめない人を、神様はちゃんと見てますよ。
どれだけ逃げたり避けたりしたって、その人を成長させるのも神様の仕事。
試練は必ずやってくるんです。
それが店を持ったり、シェフになったりしたときで良いんですか?
その頃には年齢もそこそこになってるでしょうし、家族を養ってるかもしれません。
メッキは一瞬で剥がされますから。そこで慌てても遅いんですよ。
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」って言いますでしょ?
この言葉を知ってても、頭でわかってても、買ってでもする人はなかなかいないでしょう。
でもね、これだけは覚えといてください。
結果として成功してる人は、結局苦労を買ってでもした人たちばかりだということを。
回避し甘え続けた人間に、成功者はいないということを。

・・・・あかん!また時間食ってしまった!
なかなか「簡潔に・・・」って難しいものですね。
強制終了させていただきます。あとは各々考えてください!(笑)
[PR]
by monsieur-enfant | 2009-09-16 10:16 | ヨッテリア ガク

小腹を満たしに。

「パリ祭」のイベントにてワインはいただいたものの、お腹が満たされず、
「また来ます」と約束したお店に伺うことに。
はい、行くと言ったら行くんです。行かないのに「また来ます」は気持ち悪いですからね。
でも、「こんな早く来てもらえるとは思ってなかった」って驚かれました。
そうですね、初めて来たのがついこないだですものね。

「ヨッテリア ガク」
c0116714_622027.jpg

今日は前のイベントから一緒の、某肥後橋のレストランのシェフをご案内。
強度のストレスと闘ってますので、たまにはこうやって連れ出してあげないとね。
少しでもリフレッシュしていただければ幸いです。

前回の「ワタリガニのパスタ」は僕のブログチェック済みの某シェフに譲りまして、
「稚鮎のパスタ」
c0116714_6221533.jpg

・・・・・・旨いなぁ・・・これ。
もう「意外」じゃないですよ。それなりにハードル上がってますからね。
それでもやっぱり旨い。からすみが振り掛かってるのかな?
そこそこ飲んできたのであまり覚えてません(笑)
でも稚鮎の苦味、心地よいですね。鮎の香りも初夏を想わせます。
いやホント、ここのパスタ、旨いっすよ。

自家製パン
c0116714_6222926.jpg


飲みたいと思う夜は珍しいですね。今宵は酔いたい気分です(笑)
c0116714_6225736.jpg


白金豚のカツレツ
c0116714_623462.jpg


白金豚のグリル
c0116714_6241818.jpg


うん、豚も美味しくいただきました。
何より、あまり人と飲み歩かないので、いわゆる「はしご」的なことも久しぶり。
なんかそういう時間を「良い時間」・・・というか「貴重な時間」と思えるようになったのは、
ただ単に時間がないからだけでなく、そう思える仲間と出会えているからこそ。
たまにある接点を、大切な時間として大事に過ごさせていただいてます。
僕はまだまだ周りに年上の方が多いので、
とてもじゃないですが「友達」だなんて言えませんが、
職種の枠は関係なく、高い意識を共有できる繋がりができていくのは素敵なこと。
そしてそこにブーランジェとして必要とされるのが僕の存在意義。
でもその前に、一人の人間として可愛がってもらえるよう、
いつまでも小生意気な僕でいたいものです(笑)。

さ、パリ祭の一日は、日付を越えて、これにて終了。
寝てないのにこれだけ動き回ったので、さすがに翌日は結構寝てました。
久しぶりにべッドで寝ると、気持ち良いもんですね~。
[PR]
by monsieur-enfant | 2009-07-17 04:24 | ヨッテリア ガク

この日は、埼玉からモンテベロにお客さんが来るということ。
遠路遥々ということもあるし、
社交辞令かも知れませんが僕とも話がしたいということを聞いてましたので、
仕事終わってから食事に行く予定で予約も入れてました。
・・・・が、とても一緒に行く気分じゃなくなったのでキャンセル。
うちの子らにホスト役をお願いして、僕抜きで行ってもらうことに。
一応、先に予約先に行って、僕は参加しない旨を伝えて「後はお願いします」。
それなりに楽しみにしてたんですけどね。
イライラが治まらないまま知り合いの店に用事で向かう。
なんか気持ちが萎えてしまってたので、食事もせずに帰ろうかと思ってたんですが、
「なんか気づかへん?」と言われて、まさか・・・と思ってると、
「そう、来ぇへんくなってん」って。 
先日のイベントでも一緒に楽しんだり、
僕が行くたびに「身体、大丈夫?ここは確かやから、頑張ったぶん返ってくるからね」と、
散々心配し、励ましてきたのに・・・。
「はい、大丈夫です!!」って、言ってたのに・・・・。
包丁も置いたまま、預けてた鍵も持ったまま、ある日来なくなったんだそう。
ま、珍しいことではないんですけどね、全然。
ちょうど時を同じくして厨房スタッフが3名抜けてしまうシェフとシュクレで話をしてたとき、
「自分らが至らなかったことはあると思う。怒り方もあったと思う。
・・・でも、嫌いで怒るわけないじゃないですか・・・」って、悔し涙を流してました。
その涙を、その子らは知らないんでしょうね。
伝わらなければ意味がないのかも知れませんが、
人間みんな不完全なんです。すぐに出来ないことがあるのはお互い様。
ただ、どう思ってるのかが問題なんじゃないですか?
自分たちのことを考えてくれてるシェフなのか、
なんとか乗り越えたいと思うスタッフなのか。
だからお互いがお互いの立場の中で、我慢できたり頑張れたりするんじゃないですか?
それを自分だけの理由で、
それまで交わした時間や感情を一瞬で断ち切れるんですから。
どちらが残酷やと思いますか?
しかも自分が被害者面。「甘かったです」 「向いてないです」
「そんな貴様らに向いてると思われてしまう舐められた仕事って何?」
って聞いてみたいものです。
合う、合わないなんて、そんな基準なんてないんです。
「天職です」と言える人なんて世の中に一握り。
そもそも「天職」なんて、働いて働いて働いて、酸いも甘いも、
苦しさも楽しさも知った上で、一部の人だけが到達する領域なんじゃないでしょうか。
もちろん、合うとか合わないとかもそう。
苦しみしか知らないのに「自分には合わない」なんて、その仕事に怒られますよ。
「お前に俺の何がわかんねん!」ってね。
仕事が自分に合わないなんて偉そうなこと言う前に、
自分が選んだ仕事に、自分を合わせていくしかないんです。
自分が選んだ仕事を信じて、一心不乱に精進するしかないんです。
そうしてやっと、その仕事の本当の魅力がわかるというものです。
そうしてやっと、仕事が僕らに楽しさを教えてくれると思うんです。
人もそうでしょ?笑いあって、楽しい時間だけ過ごしてて、
はたして分かり合えるでしょうか?
本気で向き合って、時にはケンカもして、
初めてその人が分かるってもんじゃないでしょうか?
仕事も一緒です。ちょっと付き合っただけじゃ、何も分からないもんですよ。
そして、大人になってるにも関わらず、問題の解決に「逃げる」という選択肢を選んだこと。
これからの人生において同等の苦しさに見舞われたとき、
頭に浮かぶのは残念ながら「挑む」ではなく「逃げる」ですよ。
乗り越える手段ではなく、逃げる理由を探すことでしょう。
この歳で、逃げる楽さを知ってしまいましたからね。
癖になりますよ、絶対にね。

ま、そんなこんなもあり、前回長~いブログを書いたんですが、
意外や意外、まだ書けるもんですね(笑)

さ、そんな話をしていたら、だんだんお腹も空いてくるというもので。
でも最近、深夜営業してくれてたお店が次々とランチを始めて、
そのぶん夜の時間が削られてるんですよね。
やっぱオフィス街だと、ランチは魅力ですよね~。仕方ないか。
ま、バールとかもあるんですけどね。
今日はそんななか、固くなに遅い時間までやり続けてる一件のお店に行ってみました。

「ヨッテリア ガク」
c0116714_9545665.jpg

わかりずらい!でも個人的には好きな店構え。入口のドアも超好きです。
来店理由は、うちにも何度か来てくれてたみたいだったから。
春先に入ったスタッフがお世話になってたのもあったんですが、
前回来店時は「挨拶なんて恐れ多い」って帰ってしまったよう。
「挨拶なんて、恐い」の間違いじゃないですかね(笑)
そのスタッフも当時酷かったんです。本当、手を焼いてました。
「知り合いが来たら、うちの子がお世話になってます・・って、
僕が気持ち良く挨拶に出れるような仕事をしてください。
今の君のためには、僕はまだ出る気になれません」という経緯もあったんです。
今はそのスタッフもいささかマシになってきたので、
僕もちゃんとあの時の約束を守らないとね。
「頑張ってやってくれてます」
そう報告しに来たわけです。
c0116714_9561160.jpg

モッザレラと緑の野菜のサラダ
c0116714_9552163.jpg

あら、意外と綺麗に盛るんですね(笑)
いや、「豚、豚」と聞いてたので、バサッと盛って、ドンッって出すのかと思ってたもので。
そう、豚が好きなんですよね、こちらのシェフは。 
ほら。
c0116714_9553763.jpg

あっちこっちに豚がいますよ。

パンは自家製。イタリアで働いてた時に作ってたものらしいです。
c0116714_9563182.jpg

うん、塩分やら食感がイタリアのパンっぽい。
こういうの、大事やと思います。
市内の店ですから、パン屋自体は多いでしょうから、買うことに苦労はしないはず。
でもね、僕らって売れなくてもやり続けるメニューとかあるんですよ。
それは当時の記憶に自分を繋げてくれる、数少ないアイテムなんです。
なんだか嬉しくなりますよね、こういう話を聞くと。
c0116714_9565871.jpg

本体はこちら。もちろん豚もいます。

ワタリガニのパスタ
c0116714_9571084.jpg

ショック・・・。今まで食べた蟹のパスタで一番旨いかも。
いや、ショックってのはね、「豚、豚」って聞いてたから、
そんなに期待もしてなかったわけで。
見かけ倒しや名前ばっかりで、全っ然カニの味のしない店が多いわけなんです。
だからいつからか頼まなくなってました。カニ、好きなんですけどね。
それがここ、半身を使った身の量もさることながら、
身を解す前の段階ですでに「うわ!カニや!!」って声をあげてしまうほど。
いやはや、小さな店だと侮るなかれです。
シェフがヤル気あるんだか無いんだか分からないからと侮るなかれです(笑)

イベリコ豚の瞬間燻製 温玉添え
c0116714_9575068.jpg

意外に手の込んだ料理。
いや、「豚、豚」って聞いてたから、もっと「焼いただけでド~ン!」
みたいな料理を想像してたわけでして。「意外」とかばっかりでスイマセン(笑)
温玉を割るとオレンジ色の濃い黄身が流れ出し、最高のソースに。

途中、となりのお2人連れのお客さんから、
「先週シュクレに行きました」と。
コックコート以外の時に声かけられると、裸見られてるみたいで超恥ずかしいです(笑)
美味しかったと言ってくださり、一安心。

エスプレッソをいただきます。
c0116714_9582862.jpg


なんだか独特の空気感を持つシェフですね。
パッと顔を上げれば意外に男前(また「意外に」・・・)
話し出すとなんだか掴みどころのない、のらりくらりとした感じ。
でも、肝の部分は茶化すこと無くしっかり向き合って話してくれます。
熱いものを、ちゃんと持ってる方なんやなぁ・・・ってね、意外に(笑)。
c0116714_9584949.jpg

カウンターと数席のテーブルの小さなお店。
朝3時までの営業時間は、今となっては貴重な存在。
で、これだけしっかりいただけるんですから、
仕事帰りにシェフ連中が寄って帰るのも納得です。
最初に名乗った時には驚いてたシェフですが、
なんだかんだ話しかけてきてくれたおかげで、
この日の多々のイライラやモヤモヤが楽になりました。
「また来ますね」
そう言って帰れる時って、なんとも言えない幸せな気分になりますよね。
c0116714_9592654.jpg

ムシムシした夜道を、ちょっと半笑いで歩いて帰りましたとさ。
[PR]
by monsieur-enfant | 2009-07-13 05:15 | ヨッテリア ガク