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なないろめがね

カテゴリ:メゾン ブランシュ( 1 )

その場所と共に。

移転されたと聞いていながら全然行けてなかったお店に、
たまたまお呼ばれの声がかかり行って来ました。
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豊中「メゾン・ブランシュ」
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一階から二階にはエレベーターで上がります。
席につくなり、「以前・・・」と。
いやいや、前回の来店は移転前、もう2,3年前の話。
「多分、人違いかと・・・」と伝えると、
「沢山のパンを持ってきてくださいましたよね?」って・・・。
あ!思い出した!
以前、知り合いがここの2番で働いてたんです。
で、何回かパンを差し入れしたことがあったんですが、
ほとんど黙って「皆さんで食べてください」って置いて帰ってきてたくらいなので、
僕のほうが忘れてたくらいでした。
覚えてて下さるってのは嬉しいもんですね。

料理は「シェフおまかせメニュー」でお願いしました。
マグロのミキュイ ブルサンアイユ添え
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自家製パン
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カエルのムニエル
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お!と、思わずテンションが上がる。カルトであって気になってた料理が登場。
カエルを食べるのがフランス以来ってこともありますが、
ここ北摂でカエルを出し続けてることに頭が下がります。
皆さんの偏見もあるかと思いますが、肉質は鶏みたいなもんです。
臭みもないので、一度食べてみてはいかがですか?

リードヴォーのリガトーニ ポルチーニ茸のソース
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非常に美味しいリードヴォー。ポルチーニのソースともよく合います。
今日もワインがすすみます・・・。

北海道産ボタンエビのカダイフ巻
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シンプルなお皿ですが、海老好きとしては嬉しい一皿。
しっとり火入れされたボタンエビとカダイフの軽妙な食感に、思わず笑みがこぼれます。

フォアグラのソテー ガーリックコーン添え
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もうこの辺りで4杯くらいいただいてたんですが、
ニュージーランドのゲベルツトラミネールが面白かったのでちょっとご紹介。
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全然キャラ違いますよ。言われなきゃわかんないくらい。
同じ品種でも、産地でここまで違うんですね。
僕はほぼフランスオンリーでわずかな知識しかないので、
どうしてもかたよってしまいがち。
そのくせ大したこだわりもなく、ただ楽しく飲みたいだけなので、
こうした楽しい出会いは大歓迎。お任せの醍醐味ですよね。

まと鯛のソテー ズッキーニのムース
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ソースはしっかりした甲殻類のソースなんですが、
ズッキーニのムースが良い感じで軽さを演出。まと鯛の火入れもバッチリです。

みょうがのグラチネ
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お口直しです。
みょうがを使うのは初めて食べますが、案外あうもんですね。
グラチネには涼しげなガラスが多い中、こういう食器もコースの良いアクセント。

イベリコ豚のグリエ
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枝豆のブランマンジェ ミルクソース
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本日のデザートから・・・。
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ミニャ
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最後はエスプレッソで。
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移転前に来させていただいたのがランチだったこともあるでしょうが、
まるっきり印象が違いました。
非常にシンプルでベーシックなお皿が多く安心感があり、
サービスも心地よく、お任せしたワインのチョイスも楽しく、
料理とともに、良い時間を演出してくださいました。
やってみればわかると思いますが、やはりそう簡単ではないんですよ、北摂って。
特に僕らのような庶民よりではない職種は、そりゃ市内のほうが楽やと思います。
雑誌に出たら、すぐ飛びついてもらえますしね。
うちなんか、ほとんどノーリアクションでしたよ、ホント(笑)
もちろん家賃も高いですし、市内は市内の悩みもありますから、
横並びにした比較はできませんけどね。
ようはね、やはり「覚悟」と「潔さ」じゃないかと思うんです。
お店っていうのは、作り手がいて、場所があって、初めて成り立つものですが、
お店を作るってことは、ただ土地の上に箱を作る作業じゃなくて、
その地域の一角をお借りして景観の一つを形成するってことなんです。
すごい責任あることなんです。すごい責任を負わないといけないことなんです。
簡単にやってしまっていいものじゃないんです。
なんかね・・・、その場所に対して、どれだけの思い入れがあるのか、
それを土地がわかってるんじゃないかな?って思うんです。
その場所を愛し、その場所でやれてることに感謝してたら、
なんとなく人も呼んでくれるんじゃないかなぁ・・・って思うんです。
反対に、場所のせいにしたり、安易に移転する人らは、
おそらくその土地に気に入ってもらえないと思うんですよね。
「北摂だからダメだった」とか能書き垂れて市内に出はる方もおられるようですが、
郊外でも人を集めてたならまだしも、それすら出来なかった人間が成功するほど、
市内も甘くはないですからね。人が来ない理由はね、
だいたいは自分の中にあるもんですよ。
その点、ここは一軒家を建ててしまいました。
いろんな誘いもあったはず。実際、かなり迷ったそうですね。
それでも今までやってたお店の向いに建てました。
「ここで生涯やっていくぞ!」
そんな気概を見せられたこの土地は、さぞかし嬉しいかったと思います。
気に入ってもらえたと感じたこの土地は、さぞかし嬉しいと思いますよ。
きっと良い空気を運び、たくさんのお客さんを呼んでくれることでしょう。
場所ってね、そういうもんじゃないですかね?
上に建てる箱云々じゃなくて、そこの場所に対する思い入れ。
そこを道楽や踏み台と考えているのか、そこで勝負しようとしてくれてるのか、
応援する力も変わってきて当然じゃないですか?
最初に載せたお店の全景。
とても誇らしげで、決意と信念を滲ませた、堂々とした良い佇まいです。
しょうもない数合わせの「北摂特集」なんか組んどらんと、
こうした難しいことに正面から挑んでる覚悟を紹介すべきなんじゃないでしょうか?
北摂住民もそうですよ。
こういうお店をもっともっと愛していかなあかんのじゃないんですかね?
じゃないと、どっかいかれちゃいますよ、ホント。
ついでに、シュクレとモンテベロも末長く宜しくお願いします(笑)

ちなみに、
うちはここから居なくなるなんて暴挙は恐ろしくて出来ませんのでご安心を・・・。
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by monsieur-enfant | 2009-08-30 00:29 | メゾン ブランシュ