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なないろめがね

カテゴリ:バリック トウキョウ( 1 )

おばあちゃんち

この日の東京はえらいこっちゃでしたね。
そうです、台風です。
下手したら飛行機飛ばないんじゃないかな・・・ってくらいでした。

朝のうちに通り過ぎたようですが、その余波はまだ残り、
動かない電車の路線があったりと、
帰りの為に早めに予約を入れてたリストランテに向かう最中は、
どうなることやら・・・・でした。

運よく丁度動きだしたりで、ちょっと時間より早く着いたので、
同系列の近くの食材屋さんへ。
「ロッソ ルビーノ」
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パスタやオリーブオイルから、生ハムやチーズまで、
かなり充実したラインナップ。
何も買わずに出る時に目に留まったリモンチェロ用の陶のグラス。
・・・・・・・・・・・あかん、負けたわ(笑)
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グラスだけじゃ意味無いのでリモンチェロも購入。
いつ飲むんやろ・・・。

そこそこ時間も潰せたので数分のとこにある店に向かう。
ん・・・・?なんか貼ってあるけど・・・・?
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見~つけた!!(笑)
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噂には聞いていたものの、よくこんなとこに店を構えたものです。
だって、この奥にあると思いきや・・・
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右ですからっ!!
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文京区 「リストランテ ラ バリック トウキョウ」
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思わず「おばあちゃんちと同じ匂いがするっ!」と口走ってしましましたが、
実際、オーナーさんのおばあちゃんの家だったそうですよ。
その後の細かい経緯などは知りませんが、
この建物とともに息づく時間や思い出、それらを踏まえて、いろんな想いとともに、
ここでのリノベーションを決断されたんだと思います。
何事もそうですが、積み重ねることの難しさに比べて、壊すことは一瞬です。
建物としての価値などはわかりませんが、
守ろうとするものがあること、素敵やなぁ・・・って思うんです。
それを守ろうとする気持ちも、もっと素敵やなぁ・・・って思うんです。

とはいえ玄関は、まんま玄関。
いくら「靴のままお上がり下さい」と言われても、日本人のD.N.Aが、ざわつきます(笑)
席に座ってしまうと、やはり落ち着くんですよね~。
中庭の見える席に案内され、陽に照らされ風にそよぐ草木に癒されます。
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ところどころの違和感、ところどころの安心感。
高級な店構えなどは東京じゃ珍しくも何ともなくなって来てる中、
逆に、なかなか体験することが出来ない「非日常」の空間。
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さ、料理をいただきましょうか!
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左隅に辛うじて写ってるのは最初からテーブルに置いてあるグリッシーニ。
これ、結構美味しいです。

最初に登場するのは・・・
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お!一口サイズのハンバーガー。
久しぶりに食べた、バターロールみたいな柔らかいパン。
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なんだろ・・・キャベツと、ちょっと肉の脂分を感じます。

ホタテですね。
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周りに生ハムを巻いてソテーしてます・・・と、ここまではよくあることですが、
ホタテのぷりっぷり度が半端じゃない!生ハムから染み出た旨味も吸収して、
一回りも二回りも美味しくなってます。塩っけも良い塩梅。

パン
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ま、実際のイタリアのパンはこんなクオリティなんでしょうけど・・・・。

メジマグロと根菜のサラダ仕立て ガルムソースとマグロのカラスミ添え
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なんでも少しアレンジしてくれたらしい。
手前は生ですね。マグロのタルタル。下はなんだったけな・・・。
奥はコンフィです。マグロを生っぽく使うのは難しいですね。
どうしても日本人のD.N.Aに引きづり戻されてしまいます。
美味しいんですけどね。
丁寧な仕事に次への期待は高まります。

パルメザンチーズのリゾット
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今でも香ってきそうなほどの芳しさ。
なんでも飛行機直送で何時間しか経ってなくホニャララ・・・・(あまり聞いて無くて・・・)
だそうです!そりゃ、芳しいわけです!(笑)
シンプルなリゾットですが、米も現地から調達。
ふっくらしていながらにして芯を感じる面白いお米。
これもちゃんと説明してくれたのになぁ・・・・、もっと早く書かないと忘れてしまいますね。
そのシンプルなリゾットの上には牛の煮込みがドンッと。
これもちゃんと説明してくれたんですよ!ホントにすいません!
美味しいことだけ伝わったらそれで許してください(笑)
記憶力が無いもので、最初から諦めて聞いてないんです・・・。

馬ヒレ肉のロースト バローロソース
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なかなかメインで「馬」ってないでしょ?
珍しいなぁ・・・と注文してから気づきました。
前日の晩のSALONEも馬でした(笑)
ま、全然タイプは違って、しっかり「馬肉!」って感じながらいただけました。
ハツも添えられてます。

ティラミス 
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バリック風の解釈。マスカルポーネはムースに、上には氷状のコーヒー。
そこまでは良いバランスでしたが・・・
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間に挟まってるコーヒーゼリーが、
いわゆるそこらのコーヒーゼリーを彷彿させる食感。
良い苦みと香りを持ってるだけに残念!

安らぎの一時・・・
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日本家屋でいただくエスプレッソも、乙なものです。
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ニ階にある男性用のトイレに向かう途中、
ふと目に入った小さな小窓。
多分ここは、まんま残してるんやろなぁ・・・と思ったら、
祖母の家に気持ちがトリップしてしまいそうでした。
今は亡き祖母の家。
晩年は同じく亡くなってしまった長男と同居してましたが、
僕にとっては旧家が「おばあちゃんち」。
その旧家は今は他人の手に渡り、なんだか汚く使われてました。
もちろん僕がそこをリノベーションしてブーランジェリを開くなんてことはできませんが、
ところどころに人が住んでた息吹や面影を残すこの家屋で、
一体どんな気持ちで働いてるのかなぁ・・・って想いを馳せてしまいます。

「日本家屋でイタリアンなんて・・・」、そう思うのは簡単です。
でも、なんにでも自分の物差しを当てて考えるのは、
自分の世界を狭めてしまうことになるとは思いませんか?
そして「日本家屋でイタリアンをしてない店」が圧倒的に多い中、
一件くらいこういうお店があっても良いんじゃないですか?
日本人は、否定するのが好き。
否定するだけで自分はしないし代替案も出さない。
多数決の多いほうが好き。
とうより少数意見は不安なんでしょうね。群れる民族ですから。
くだらない・・・。そんな価値観じゃない人たちが必死で「自分」を表現してるのに、
違うことが悪、少ないほうが間違い。
知る努力もしないくせに、わかりづらいものは不親切。
ホント、ふざけんな・・・って思います。
肯定するにも否定するにも、言葉には責任を伴わなくてはいけないんじゃないでしょうか?
言葉って、もっともっと重くて大事で温かいものだったんじゃないでしょうか?
なんだかね・・・・、古い考えだと思いますが、
直筆の文字って心が宿ると思うんです。
その時の感情が筆圧にでたり、字で性格が表れたり・・・。
今の世の中、そんなことナンセンスなのかも知れません。
もちろん便利なものは使っていくべきだとは思います。
でも、「打つ」のと「書く」のは違っても、
その「心」まで変わってしまっていいのでしょうか・・・・。
顔も見えない誰が打っても同じ字がそこらじゅうに氾濫し、
もし一文字一文字書いていたのなら、
決して書けなかったんじゃないだろうか、もしくは途中で気づいたんじゃないだろうか、
そう思うような心を持たない言葉が、「表現の自由」という便利な言葉に守られて、
躊躇することなく一瞬で文章となり公表できる暴力として日常に蔓延っているわけです。
「便利」とは、軽んじることではないのになぁ・・・って、そう思うんですよね・・・・。

ま、あまり書くと終わらなくなるのでこの辺にしておきます(笑)
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by monsieur-enfant | 2009-10-21 06:25 | バリック トウキョウ