ブログトップ

なないろめがね

カテゴリ:ダム ジャンヌ( 1 )

暗がりの灯火の中で。

この日は何だったっけな・・・。
何でこんな時間まで食べてなかったんだっけな・・・・。
もう10時前くらいだったんじゃないかな、しかも場所は渋谷。
個人的な野暮用で急に動いたもんだから、
食事の下調べもして来ず・・・。
「あ!」と思い出したお店が一件。
前にモンテベロが渋谷で催事をしてたときにリストアップしてたお店がありました。

ビストロ ダム ジャンヌ
c0116714_1329389.jpg

渋谷からは結構歩きます。
思ったよりわかりにくいとこにある小さなお店。
で、基本、電気は点いてないんちゃうかな?
席に着くと、そこのロウソクを灯してくれます。
c0116714_1332420.jpg

暗い暗いとは聞いていましたが、ま、必要最低限の明るさはありますね。
ゆらゆら揺れる灯りの下で、鉛筆で手書きで書かれたメニューに目を通します。
c0116714_13334367.jpg

「ちょっと冷たかったり恐いお店なのかな・・・」と思ってましたが、とんでもない!
マダムはとても良い感じ。気さくで話しやすく、ホッとします。
お皿もマダムがコツコツ集めたフランスのアンティークだそう。
その温かさと、ロウソクの灯り、店内の作りが相まって、
なんだかフランスの田舎のオーベルジュにいるような錯覚さえ引き起こします。
そこで選んだワインは、
c0116714_13375924.jpg

え?よく見えない?これが限界です(笑)
僕がフランスにいた頃に訪れた、アヌシーのあるサヴォア地方の白ワイン。
現地の友人とスキー場の中腹のレストランで、
雪にワインを突っ込みながらラクレットをほうばったのを思い出します・・・。
あぁ・・・ちょっと泣けてきちゃうかも・・・。

ゴンっと出てきたのは、パテカンです。
c0116714_1341437.jpg

「どのくらい食べられますか?」とマダム。
嬉しいなぁ・・・・フランスのビストロはこういう提供の仕方多いんですよ。
今、西天満でやってるランデブー デザミの大谷シェフがパリで働いてた
ラ・レガラードに行った時もこんなスタイルで半分くらい食ったっけ・・・。
そういえばその日は現HAJIMEの米田シェフと待ち合わせしてたんだった。
ロワールからパリへ向かうRERが、よりによってストで来れなかったんだよね。
・・・・なんだか思い出がポロポロ溢れてきて困ります。
c0116714_13481362.jpg

お上品に少しだけ(笑)

次のドンッは、自家製ピクルスです。
c0116714_13515724.jpg

これも好きなだけいただけます。
なんだか時間と共に、ホントにアットホームな空気に癒されます。
c0116714_1353713.jpg

酢の物がちょっと苦手なんで、少しだけ。

自家製パン
c0116714_13541480.jpg

手で作り、手で摘んで食べる。
おにぎりみたいに温かい食べ物ですよね、パンって。

フォアグラのサラダ
c0116714_13563552.jpg

べローンと気前良く乗っています。

ブッフ ブルギニヨン
c0116714_1358299.jpg

じゃがいものピュレは別盛りです。
c0116714_13585554.jpg

合わせて完成。こういう作業がいちいち楽しい!
c0116714_1359335.jpg

しみじみ旨い・・・・。

デセールも何種か。
c0116714_1413884.jpg

c0116714_1415649.jpg

いいでしょ~、このポーションにこの飾りっ気の無さ。
ガトー バスクをいただきました。
c0116714_143997.jpg

幸せ・・・。

まるで映画のセットのような空間の中で、
静かにエスプレッソをいただきます・・・。
c0116714_143365.jpg

いやぁ・・・良い時間でした。
いろんなスタンスのビストロがありますが、
こういった形で非日常を演出してくれるところは無いんじゃないかな?
夜も3時くらいまでやっておられるので、近くなら通い詰めるのに・・・。
ただ、相手は完全に選びますね。
この空気感を一緒に心地良いと共有できる価値観がないと、楽しみも半減です。

お客さんが席を立つと、ふっと消されていくロウソクの灯。
振り返ると誰も居ず、・・・つまり真っ暗(笑)
c0116714_14104035.jpg

思いがけず良い店に出会った、ある日の渋谷の夜でした。
[PR]
by monsieur-enfant | 2010-03-18 08:06 | ダム ジャンヌ