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なないろめがね

カテゴリ:レストランOGINO( 1 )

忍ばされた「上質」

この日は仕事を早めに切り上げ、東京へ。
翌日の打ち合わせがメインの上京だったんですが、
なっかなか取れなかったお店の予約が取れたので、
強行で向かいます。
が、案の定、出発が遅れ、
ホテルにチェックインしてすぐタクシーに飛び乗り、
奇跡的に予約時間の7時に・・・あれ?予約6時半やったっけ?(笑)

池尻大橋 「レストラン OGINO」
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今・・というか、結構前から、東京で一番勢いのある店の中の一つ。
2ヶ月3ヶ月待ちは当たり前。
予定が直前にならないとわからない僕には、
数ヶ月先の予定を勘で決めなくては取れないお店。
今の場所に移転する前から知ってたものの、全く縁がなく、
ホントにやっと来れました。
なんか、例えるなら、
長いこと知ってはいたけど喋る機会のなかった女の子と初めてお話するドキドキした感じ。
知ってるけど初対面やし・・・、初対面やけどなまじ知らんわけでもないし・・・、って感じ。
この例え、いらんかったですか?(笑)
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「今日は食うぞ!飲むぞ!」って時には、
やっぱり野郎同士のほうが挑みやすいわけで。
東京で気軽に誘える男子筆頭(一人しかいませんが)に、この日もご同行願いました。

シャンパンで夏の暑さを掃いつつ、胃に刺激を与えて臨戦態勢を整えます。
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ピクルスがどさっと。
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僕にはちょっと甘いかな。もう少し酸のエッジが立ってるほうが好み。

リエットとパン。
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リエットはさすが。抜かりナシです。

この日は初めてなので皿数を優先し、カルトよりコース仕立てを選択。

ラタトゥイユのムースとウニ トマトのジュレ グラス仕立て
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下にムース、上にジュレ、それぞれラタトゥイユにトマト、
そして真ん中にはウニが鎮座します。
口中に夏が広がりますねぇ。
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ワインも入り、食も進み出しますが・・・
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う~~ん、このパテ、なんやったっけなぁ・・・。
夏鹿やったっけなぁ・・・。
質感、ビジュアル、共に抜群のパテ。
雑な印象はなく、上質でいて繊細。

カナダ産 活きてるオマールエビの丸ごとソテー アメリケーヌソース
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ど直球。どストライク。
これ以上エビ好きを興奮させるビジュアルもないでしょう。
何も考えずにひたすらオマールを味わう。ただただ味わう。
たいして良いことしてませんけど、なんだかご褒美もらったみたい。

口直しのグラニテ。
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口もすっきり、ワインも赤に変えて、待ち構えるのは本日の主役。
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北海道産 夏鹿のパイ包み焼き 赤ワインソース
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おぉ・・・美しい。艶っぽいですよね。セクシーです。
これぞ「フランス料理」ってオーラがプンプンしてます。
生焼けみたいなシケた白い焼き色のパイ包みにうんざりしてる中、
もう、色でやられます。そそられます。挑発されます。
こりゃ旨い!問答無用で旨い!断面撮ってないから伝えづらい!(笑)
「あぁ・・・今フランス料理食ってんなぁ・・・・」
そうしみじみ思いながらワインを傾ける幸せ・・・。至福です。

料理の余韻に浸りながら・・・。
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季節のフルーツのパフェ バラ風味 ライチのグラニテ
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三十路過ぎの野郎2人、カウンターでパフェを頬張る。
デセールって、おざなりになってて選択肢も少ない店が多いんですが、
ここは選択肢も多く、それだけで「楽しませたい!」って気概を感じます。

カフェ ラテ
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癒されますねぇ・・・。
ラテアートってなんで心がこんなに和むんですかね?
以前、とある都内のブラッセリーで朝食を食べてたときに出されたカフェに、
なんだったっけな・・・四葉のクローバーだったっけかな・・・
さりげなく描かれてたんですよね。
なんかね、その日1日良いことあるような気がしたんです。
日常の、そんなささやかな瞬間に提供された小さな小さな幸せは、
ふいに渡された小さな花束のように心を晴れやかにしてくれたんですよね。
この日のクマさんにも、同じような魔法をかけてもらいました。
そう、あの日と同じような、幸せな魔法をね。

マドレーヌ
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このクオリティなら無くても良かった気が(笑)。

「レストラン」ですが、肩肘張らないカジュアルな雰囲気。
そこには店内の内装もそうなんでしょうが、マダムを始め、
サービス陣の柔らかい対応によるところも大きいと感じます。
お皿からも伝わるシェフの「楽しんでってね」っていうメッセージを、
お店全体で体現しようとしてる空気が伝わってきますよね。
入ってくるお客さんに「こんばんわ!」って声をかけるのは、
個人的には「いらっしゃいませ」より好きですね。
「お待ちしておりました」と「ようこそ!」の違いのように、
迎えてくれる側も畏まらず楽しんでくれてるかのような気持ちになります。

視覚的にも味覚的にも頭で解釈させるのではなく、
「美味しい」をストレートにぶつけてくる料理ですが、
総じて粗さや雑さはなく繊細で、メニュー上はビストロを連想させる料理も多い中、
完全に「レストラン」の料理と昇華したお皿となっています。
ボリュームもありパンチも効いたお皿が多い中でも単調になり飽きてきたりしないのは、
豪快さの中に忍ばされた「上質」あってのものかと思わされます。

今度は是非、ジビエの季節に伺いたいと思います。
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by monsieur-enfant | 2010-09-24 02:06 | レストランOGINO