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なないろめがね

カテゴリ:ラ クロッシュ( 1 )

人伝いに聞いた話。
「中多君、辞めるみたいよ」
中多君とは、いや、中多シェフとは、現在「ラ クロッシュ」のシェフなんです。
前シェフは、今や凄いことになってる、中津「ビストロ ド ヨシモト」の吉本シェフなんです。
その後釜になった中多シェフは、実は高校の同級生。
僕は野球部で、彼はサッカー部・・やったかな?
「ラ クロッシュ」で働いてることはおろか、
料理をやってる同級生がいることも知らなかった。
しかも、結婚されて家はシュクレの近所。
僕、クラブん時以外、あんまりしゃべらん子やったから。
授業中も休み時間も、常に漫画読んでるか、常に弁当食ってるかやったから。
「こんな面白くない学校に来てる奴らなんて、喋る価値もないわ」(自分はさておき(笑)
なんて感じの子やったから、印象悪かったんちゃうかな?
同じクラスになった・・・んかな?なんで、顔うっすら覚えてたんやろ。
すいません。クラブ以外の、思い出・・というか記憶がないんです。
ま、かと言って、野球も中途半端やったんですけどね(笑)

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ってなわけで、
結局中多君がシェフになって
最初で最後になってしまいましたが
行ってきました「ラ クロッシュ」
土佐堀川を眺める、
「古き良きレストラン」って空気感が
ノスタルジック。

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ノスタルジックと言えば、
60年代風トークを巧みに操るソムリエさんも
ノスタルジック(笑)
でも「ラ クロッシュ」と言えばこの方ですので
貴重な存在ですよね。
エルメスの位置皿に迎えられ、
とりあえず、シャンパンで。
今日は、中多シェフにおまかせしました。
彼の料理と初対面。
たまらなくワクワクする時間です。
「楽しみたい」客と「楽しませたい」シェフの間に流れる、一種独特の空気感。

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アミューズはリエットから。
意外でしたが、
まさに「アミューズ」
って、とこですか?
こんな出し方、
レストランじゃないと
出来ませんもんね。


続いては、冷前菜。
オマールのブランマンジェ アスパラのソース 甘さの無いバジルのソルべ
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オマールのブランマンジェの上には、これまたオマールとウニ。
ウニの上の岩塩も味と食感の良いアクセントに。さらにキャビア(笑)
実はバジルのソルべが素晴らしかった。決してデセールにならず、かと言って
皿の中に収まらず、それでいてちゃんと構成員としての役割も果たす。
優れた一皿のバランス感覚でした。


次は、温前菜。
四万十川の青海苔のリゾット 黒あわびと、その肝のソース サマートリュフ
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リゾットの表面は香ばしく、黒あわびも惜しみなく乗せられて。
素材が和素材やからかなぁ・・。
表面の香ばしさも手伝って、高級焼きおにぎり(失礼・・)のようでした。
肝のソースも素晴らしく、青海苔のリゾットと絡み合った時のコクと、
抜ける磯の香り・・。ソムリエさんに「いかがでした?」と聞かれたとき
思わず、「どんぶりで食べたいです」と、答えてしまいました(笑)


続いては、スープ。
未来コーンの冷製ポタージュ 
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中にはパルマ産の生ハムが。その塩気が、甘みを引き立ててることを差し引いても
濃厚なポタージュ。冷製だと香りが開かないのに、この満足度。いやはや・・。


お魚は、黒ムツのポワレ 貝類のソース
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ふわふわの黒ムツに、添えられてるのは冬瓜と、大阪野菜の白菜。
皮のカリカリも軽妙なリズムで。


お肉の前には、お口直し。
レモングラスのグラニテ。
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うん、爽やか。二口で、飲むように食べました。臨戦態勢、完了です。


お肉は2種を、取り分けて下さいました。
白金豚と
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フランス産の、うずら
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白金豚は、優しいマスタードのソース。真ん中に見えるのは
いちぢくとジャガイモのガレット。ホットケーキを連想させる、どこか懐かしい味と食感。
うずらのソースは、うずらのジュと黄ピーマン。
しつこくなく、うずらもムチムチで美味しくいただきました!


最後は、デザート盛り合わせ
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初めて食べた、中多シェフの料理。
正直、驚きました。もちろん、「ラ クロッシュ」でシェフを勤めて、何人ものゲストを
満足させてるわけですから、驚くこと自体失礼なんですけどね。
特に、前菜2種は凄かった。今年いただいたフレンチの中ではトップクラス。
書いてる今でも、同じもの食べたいもん(笑)
帰りしな、それを伝えると、えらい喜んでくれました。
「あ・・・、最近こういうの忘れてるかも・・」と、自己反省。
いつでも素直に喜べるような作り手でいたいものですね。

33歳にして「ラ クロッシュ」のシェフというポジションに飽き足らず
十分なプレッシャーの中にさらしてたはずの身を
さらに新たなプレッシャーの中に身をさらす。
やっぱ、プロは、基本ドMやね(笑)
彼は今度、自分でレストランを経営するという道を選択しました。
「なんでレストランなん?」との問いに
「レストランが好きなんやろうね」と笑う。
ビストロが飽和状態の大阪に、また新たな風が吹くことでしょう。
またそのときは、お知らせしますね。
くしくも秋口・・・
まさか高校の同級生同士が、
同じ時期に、新たなチャレンジの舞台に立つことになるとは、
これもまた何かの縁なんかもね、中多シェフ。
お互い、刺激になるよう頑張りましょう。
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by monsieur-enfant | 2007-08-01 14:56 | ラ クロッシュ