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なないろめがね

さてさて、
雨風が強く吹き付ける寒空の中、お昼に予約したお店へと足を運ぶ。
青山学院大の横の路地に入り、ナビウォークに案内を終了しますと突き放され、
どこやどこやと見渡したその視界にギリギリ入って来たのは・・・2階!?
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今回、多様化しているフランス料理の原点と言いますか、
「その何たるか」を再度感じたく選んだお店が3店あります。
「ラ・ブランシュ」、「北島亭」、「ル マンジュ トゥー」、
いや、この3店、たまたまなんですよ(笑)
結果的に「はいはい」みたいな照れくさい感じに落ち着いちゃいましたけど、
たまたまなんかこうなっちゃったと言いますか、
ま、でもこれも必然的と言えば必然的な結果なのかな・・・と思ったり。
この時は強く「こういうお店」を感じたかったんです。
渋谷 「ラ・ブランシュ」
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久しぶりのド緊張。
あ、店内は全然圧迫感はないですよ。
でもやはり「田代シェフのお店」に若造の僕が足を踏み入れてしまったわけで・・・。
なんかね、歳食ったせいもあるんでしょうけど、
一過性のチヤホヤされて浮足立ってる方々に何の魅力も感じないんですよね。
やはり自分の「向こう側」を意識するようになってきたんでしょうか。
朽ちる前に、こういった「本物」の輝きの一端でも放てるようになりたいものです。
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ああ・・・・こんな僕みたいなヤツの為にこんなことまでしていただいて・・・・。
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今でも持ってます!どこにあるかわからないけど捨ててないからあると思います!!
さぁさぁ、リエットとパンです。
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うん、しっかり美味しいです。
ただ割合が・・・パンすぐ無くなっちゃって・・・リエットはいっぱいあるのに・・・パンが・・・
いや美味しいです!ありがとうございます!(笑)

そして昼間っから飲む優越感。
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カリフラワーのムース、じゃがいものチップ
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純白のカリフラワーのムースの上に、透明のトマトのジュレが。
この酸味が淡いムースの輪郭を打ち出してます。
前日に食べたまだ若いシェフの料理に曖昧さが見え隠れしてたのもあって、
アミューズ一品で「そう、これこれ!」と唸らされるスタート。

自家製パン
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アーモンド入り。

菊芋のポタージュ フォアグラ添え
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こんなしっかり焼きこんだフォアグラをいただいたのはいつ以来だろう・・・。
良い悪いではないんですが、「こうした食べ方がそう言えばあったなぁ・・・」と思うくらい、
最近は「焼かれた感」のないフォアグラばかりだったし、
そこに既に違和感も覚えなくなってしまってました。
菊芋の軽いポタージュに脂の焦げたような動物性の香りとカリカリの表面の食感、
飲みきるの早すぎた(笑) もう少し味わって食べなきゃ勿体ないですね。

イワシとじゃがいもの重ね焼き トリュフ風味
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ぐはっ!!やられた!!
こりゃすごいわ・・・・。
言わずと知れた田代シェフのスペシャリテ。
言葉が出ない・・・。
この地味食材のテリーヌにトリュフが挟まれ、むせ返る芳香が立ちのぼる。
ぐるり巻かれたベーコンの脂、上に乗ってるアンチョビのムースとの塩分、
それだけでも十二分に旨いし楽しめるのに・・・・罪深きは添えられたスープというかソース。
これ、またイワシなんです。すごくイワシ。
こんな「イワシ推し」のスペシャリテありますか?(笑)
ただ、この一皿の為だけに来る価値はあると思います。

本日の魚料理
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あかん・・・興奮のあまり何食べたか忘れてしまった(笑)
パリッパリの鱗焼きが香ばしく軽妙だったのは覚えてます。

八角のグラニテ
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すごい八角具合。苦手な人は厳しい。
ただ、口の中は強制リセットされ次のお肉へスタンバる。

で、テンション下がるパン。
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たぶんこれはパン屋のバゲット。
上手なんだかしらないが、合わないもんは合わない。
さっきの自家製パンのほうが全然美味しい。
なんだかなぁ・・・・。

福島川俣軍鶏 黒米詰めロティ
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しみじみ、「旨いなぁ・・・」と何度呟いたことか。
こういうのちゃんと作る難しさは、
こういうのにあまり出会えてないことが物語ってるんでしょうね。
「あぁ、フランス料理って旨いなぁ!!」って、
「このお店に出会えて良かったなぁ!」って、
なんか、心の奥の方から湧いてくる感情が抑えられなくて、
終始ヘラヘラだらしなくニヤついてたような気がします。

あれ、これなんだったっけ・・・。
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チョコのアイスとチョコのムース
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この野暮ったさが好き!(笑)

控えめなミニャ3種
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エスプレッソで〆・・・たと思います。

いやぁ、満たされた!
「フレンチ」に全身包まれた感じ。
店内も、今の若い子らがデートに使うようなスタイリッシュさはないし、
料理も、主流になってる「軽さ」の要素はほとんどない。
ただ、そんな猪口才なこと蹴散らすくらい単純に旨い。
旨さを探さなくても良い。わかりやすく口いっぱいに「旨い」が広がる幸せ。
なんか中途半端なタイミングで出て来られた田代シェフに戸惑う場面もありながら(笑)、
扉を開けた時に「あ、そういえば雨やったわ・・・」って思いだすくらい、
晴れやかで気持ちの良い時間を過ごさせていただきました。


・・・・久しぶりの、本当に久しぶりのレストランの記事でした。
迂闊に書き始めてしまい、休みの日にこんな時間まで店のパソコンに向かう羽目に(笑)
鳥のさえずりが聞こえてきたことだし、さ、帰るとしますか・・・。
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by monsieur-enfant | 2011-05-12 04:47 | ラ・ブランシュ