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なないろめがね

カテゴリ:デイルズフォード・オーガニック( 1 )

この日の朝はちょっと早めに起きて、お昼前に軽い朝食を。

いつもの通りナビ頼みで店に向かう。
先に書いたエスプレッソ屋さんに寄ってく予定が、寝過ごし直行することに。
来たことある道やなぁ・・・と思ってたら、青山学院大の前の道、
ラ・ブランシュさんに行ったときの道でした。

「お・・・!」、珍しく迷わず到着。
表参道 「デイルズフォード・オーガニック青山店」
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昨年の11月にオープンしたお店。
オーガニックの先進国イギリスから日本初出店となった青山店は、
1階はグロサリーとデリ、パン、ちょっとしたカフェスペース、2階にレストランという構成。
なまじ、スタイルだけで展開してる店が多い気がする「オーガニック」的なお店ですが、
ここは、本国イギリスでも最優秀オーガニックレストラン賞とか取っちゃうくらいの実力。
青山店のシェフも、ナリサワさんとこでスーやってた方みたいなんで、
サラッとやってダメなら撤退する企業が多い中で、本気度が伺えます。
に比べて、関心は高まってるものの、日常的とは言えない日本のオーガニック事情。
はたして、どうやって日本に捻じ込んでくるのかと覗きに行ってきました。
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店内は撮影禁止なので撮れませんでした。
あ、うちは基本撮影オッケーですが、
本当に止めていただきたいのは、黙っておもむろに撮り始める無神経な人たち。
別に減るもんじゃないし、隠すものも無いので「止めてください」とは言いませんが、
せめて一言「写真撮ってもいいですか?」って確認するのは、
客として当然のモラルだと思うんですけどね。
「どうぞ、どうぞ!」ってスタンスでいる僕らだって、
急にカメラや携帯構えて黙って撮り始める人らを見ると、哀しくなってきます。
被写体に必死になれても、
その向こうにある僕ら店側の心境はどうでもいいんですよね・・・。
部屋ん中に土足で上がってこられた気分ですよ。
ま、そういうお客さんは、うちには定着しない方がほとんどなので放ってますけどね。
撮る側に権利があるとか、店側に権利があるとか、
そんな面倒くさい話はどうでもいいんですよ。
その一言の簡単な労力で穏便に事が進むなら、
省くほうがむしろ「なぜ?」と聞きたくなります。

あ、ここの店内はもちろんオーガニック商品ばかり。
パンやデリも、一部の食材を除いて、基本オーガニック。
なので、一概に価格の比較はできません。
もともと高い材料使ってますから、それで作られたものが高くなるのは当然です。
ただ、その価格に対して、それ相応のメリットは当然用意されてるのでしょうけど、
その中から消費者の方々が何を付加価値として受け取れるのかが焦点となってきます。
僕は単純に「高ぇ・・・」と思ってしまいますけどね。
この店の客として、受け取るメリットが少ないから高いと感じるわけです。
そこで思うのは、「やっぱり東京の店やな・・・」
価値観もライフスタイルも人種も多様化してますよね。
その中だったら、こういうお店って求められるかもしれません。
だってね、確かにお値段は「お手頃」ではないですが、
取り扱ってる会社が国内に1社ずつしかない、
国産のオーガニックビーフ、オーガニックチキンがいつでも食べれるんですから、
そういう意味では「お手頃」になるんじゃないですかね。
ま、豊かさの価値が「お金」にある人には、なかなか日常使いは難しいですよね。
確実に大阪では無理です(笑)

僕がフランスにいた10年前、27の時でしたが、
その頃のフランスにも「ビオ」(オーガニック)の流れが来てました。
マルシェのパン屋にもビオのパンが並び、
ビオ専門のブーランジュリも注目され始めた頃でした。
ただ、日本と根本的に違うのは、「食」に対する教育の深さなんです。
その頃フランスでビオの流れが社会的に表れ始めたのは決して一時のブームではなく、
子供のころから教育を受けてきた僕らより少し上くらいの世代が、
大人になり、社会に出、そして親になり、
そして欲したのが「ビオ」だったという必然なんです。
もちろん安いものではなく、生産者にも制約や負担がかかりますし、
世の中のベースになることはないと思いますが、
確実に選択肢の一つとして存在してるのがヨーロッパの「ビオ」なんです。
今、日本でオーガニックに興味を示す方々は、
ほとんどが大人になり自分で勉強した方々ばかりだと思います。
オーガニックの購入を促す教育をしろと言ってるわけではなく、
「食」に対して、もっと様々な関わり方を幼少の頃から教えることが出来たなら、
その子供たちが大きくなった時の選択肢の一つとして、
初めてオーガニックも日本での市民権を得れるんじゃないでしょうか。
ベタな話ですが、「食」は「人」を「良」くすると書きます。
飲食に携わってるからではなく、食べることって本当に大事なんです。
身体を育てることも勿論ですが、心を育てることに大きな役割を持ちます。
冷凍食品で作ったお弁当の感想をいちいち聞くお母さんがいますか?
お手製なら気になるから聞きますよね?「美味しかった?」って。
いつも作るのですから「まずいよ!」って言われる時もあるでしょうし、
「そんなこと言われたって、お母さんだって一生懸命作ってるんやから!!」って、
逆ギレしてしまうこともあるでしょう。

それって、無駄なことですかね?
むしろそんな些細な会話さえ無くなってきてる家族の在り方の方が寂しく感じます・・・が、
「お前が家族を語るな」とお叱りを受けそうなのでこの辺で止めておきます(笑)
ただね、心を込めて作ったものは、養分は身体に、
そして込められた心は食べる側の心に沁み込み、必ず心の養分へと変わり心を育みます。
すぐに結果の出るものではないので、
「憎たらしいコイツに毎日弁当作らなあかんなんて!」と思う時もあるかも知れませんが、
大きくなった子供たちがいつの日か社会に出て、
心も身体も擦り減らし働く毎日の中のある日の帰社途中に、
ふと見上げた工事現場越しの沈みゆくオレンジ色の夕陽を眺めながら、
「母ちゃんの弁当、旨かったなぁ・・・」って呟いてくれたら最高じゃないですか。
教育ってね、そういうもんなんじゃないですか?
一朝一夕で身に付くものや教えれるものを「教育」とは呼ばない気がするんですよね。
「食育」とか小難しく考えなくても、こんなことでも立派な「食育」なんじゃないですかね・・・。
そういう「人間を育てる教育」ってのが、
この日本には相当欠けてるんちゃうかなぁ・・・って思います。

さ、ランチに移動しなきゃいけないので、
クロワッサンの値段に戸惑いながらもコーヒーと一緒にいただきます。
はい、僕も豊かさの概念が乏しい小市民の1人です(笑)
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「ここのスペースなら良いですよ」とのことなので一枚パチリ。
うん、美味しかったですよ。
クロワッサンだけに目を向けると、普通に美味しいです。
ホテルに戻ったときに記念撮影したパンたちの総額に恐れおののきましたけど(笑)
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これらは岸部で帰りを待ってくれてる雛鳥たちの大事なエサになります。
今回は珍しくパンが多くてですね(新規の海外組みばかり、あと2件寄りました)、
自分の手荷物を大阪に送ったうえで両手にパンの袋を目一杯抱えて帰る羽目に。
なんか、新しいとこばかり見に行ってパン抱えて移動してて、
「中堅どころが必死で取り残されないようにしてる感」とか出てたらイヤやなぁ・・・(笑)
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by monsieur-enfant | 2011-05-18 02:20 | デイルズフォード・オーガニック