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なないろめがね

カテゴリ:シュクレクール( 263 )

北新地へ移転してから半年余りが過ぎ、ようやく周りが見えるようになってきました。
もう身も心も壊れてしまうんじゃないかと思ったオープンからの3ヶ月を経て、
なんとか年末まで乗り切り、ふと振り返ると驚くほどの問題点が山積みに。   

あぐらをかいてたつもりなど毛頭ありませんし、
自分の中では明確に分けてたはずだった「岸部と北新地」。
でも、心のどこかで「岸部でやってきたこと」を引きずってたんでしょうね。
情けないことに、反省の多い半年間となってしまいました。

ただ、それによって大きな気づきも生まれました。
より良くなっていくためにしなきゃいけないことも明確になり、
課題を克服することによって変化していける確信も見えました。
今年の半年間は、これからの北新地を大きく左右するほどの大事な半年間、
それくらいの気持ちで僕らは今年をスタートさせています。

その一環として見直すことになったHP。
北新地ではどうすべきか検証してきた「パンの予約」も、
サイトからの予約という形でようやく開始することが出来ました。
始めはオペレーション含め、ご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、
問題点は迅速に改良していきますので、
どうか温かな目で見守っていただけると嬉しいです。

パンの写真も北新地で撮り直し、
文章の書き換えなどの見直しもしてる最中、
「あれ・・・?」と見つけたのが、このブログです。
岸部閉店最終日の、画像だけが貼り付けられてあったんです。
公開されてないので僕にしか見えてなかったんですが、
ログインしっぱなしだったおかげで気づくことができました。

しばらく見てなかったブログですが、
久々に読み返すと懐かしいものですね・・・。
全然書いてないと思ってましたが、
閉店直前には少し書いてたりしてました。
モンテベロの最後のサヨナライベントの記事で終わってますが、
さすがにこれではキリが悪いなと。

FBやインスタのように手軽な発信手段がある昨今、
時間も労力もかかるブログに僕が戻ることはないと思いますが、
せっかく貼り付けられた画像があることですし、
ゆっくり振り返りながら記してみたいと思います。
ブログを楽しみにしてくださってた世代の皆さん、
一緒にこの場を懐かしみながら、振り返ってみましょう。

では、始めましょうか。
季節は、春です。

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2016年、3月31日。木曜日だったんですね。
「最終日まであと何日」ばかりで、曜日など覚えてなかったです。
この日は、僕の人生の中でも忘れられない大きな区切りとなった日。
2004年4月に開店した、シュクレクールの岸部での営業を終える日でした。

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さすがに最終日ともなると少しは実感はありましたが、
寂しさを感じる余裕などはなく、
朝からいつものように、開店に向けて必死でパンを焼くのみ。
感傷になど浸ってるより、この場で焼く最後のパンをきっちり届けたい、
そんな想いの方が強かった気がします。

小さな店ですが、みんなで手分けしながら開店に向かって準備します。

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この日は開店時間を始めから遅らせてたんでした。
いつもは8時からでしたが、10時開店にして、
ちゃんと準備した状態でお迎えしたい、そんな気持ちだったと思います。

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もちろん隣のモンテベロも、この日を共に迎えます。
のちにシュクレは岸部を再開しましたが、
モンテベロの閉店は決まっていました。
本当に最後の1日のために、精一杯の準備をしてくれたんだと思います。

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これは何時の画像かな・・・?
かなり早い時間に「もう並ばれてるお客さんがいます!」と聞いた覚えが。
その頃からかな・・・、少し実感が湧いてきたのは。
「この日のために足を運んでくれてるんだ・・・」と思うと、
やはりグッと込み上げてくるものがありました。


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店内も、どんどん焼きあがってくるパンたちを並べるのに必死です。
いつもと同じ作業、いつもと同じ景色なのに、
やはりいつもとは違う日だということを、
みんなで実感しながら過ごしてました。

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オープンの時間が近づいてくるにつれ、
なんとも言えない緊張感と共に、
昨日までとは全く違う感情が込み上げてきます。
開けなきゃいけないのに、開けたくないんです。
明日からはもう開かないシャッターです。
今日開けちゃうと、今日が始まってしまいます。
それは当然ながら1日違いの昨日までは思わなかったこと。
今日が始まれば、今日が終わってしまう。
来る日も来る日も開けてた12年の営業が、
それが当然だと思ってた日々の繰り返しが、
この日を最後に幕を下ろしてしまうんです。


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気の利いたことも言えなかったなぁ・・・。
テレビの密着も入ってたプレッシャーもあったかなぁ・・・(笑)
いよいよ開店時間が近づき、みんなを集めての一言。
そして、最後の記念にみんなで一枚。
もういない子もいますけどね(笑)


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僕らは店内に戻り、最後の準備を続けます。
その間に並んで待っていただいてた皆さん。
最後の開店を待ちわびてくれてるその胸に、
うちの店は何か残せてるのかな・・・?


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オープン直前には、本当に長蛇の列となりました。
先にも書きましたが、この日は平日の木曜日。
正直、こんなに並んでいただけるとは思いもしなかったです。
評価をいただこうが知名度が上がろうが、
店に足を運んでいただくことほど、明確なメッセージはありません。
近隣のお店や住人の方々には、度々ご迷惑もおかけしましたが、
それもこれも、この日が最後。
岸部という地で、この日を超える行列を見ることはもうないでしょう。

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モンテベロも、準備が進みます。
隣でしっかりシュクレを支えてくれた戦友です。

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ショーケースにも並び始めました。
本当に、「いよいよ・・」のなんとも言えない緊張感が高まってきました。

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シュクレ号は・・・何してたんだっけな・・・。
この日も配送あったっけな・・・。
ただ風を通して日向ぼっこしてるだけだったかな・・・。
働いてたらごめんなさいね。

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さ、うちもショーケースにパンが並びました。
いつものように、しっかりパンを焼き、
いつも以上に、しっかり準備も整いました。
あとは、シャッターを開け、お客さんを迎え入れるだけです。
そう、いつも繰り返してきたこと。
いつもいつも繰り返してきたことです。


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「オープンします!」の掛け声と共に、
シャッターを開け、お客さんを招き入れます。
長い時間待っていただいたお客さんも、
嫌な顔一つせず、この瞬間を待ってくれてました。
そして口々に「ありがとう!」と言ってくれたこと、
本当に一生忘れません。
今も書きながら思い出しても泣けてきます・・・・。

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モンテベロにも、お客さんがたくさん来てくれてます。
シュクレに来たり、モンテベロに行ったり、
かなり長い時間を岸部で過ごしてくださった方も多かったようです。


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北新地では、まだあまり見れてない光景。
やはり生活圏ならではの良さの一つですね。
お母さんに手を引かれたお子さんの姿、
自転車の前後に乗せられながら来るお子さんの姿、
一目散にショーケースに駆け寄って来るお子さんの姿・・・。
受け入れられるか不安だった自分のパンを、
小さいお子さんが食べてくれてるのは、
大きな自信になりましたし、支えでもありました。


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モンテベロの店内も、もはや懐かしい・・・。
人がいてくれて、店なんですよね。
箱だけじゃ意味ないんです。
良い商品作ってたって、届かなければそこまでのもの。
全ては想いを届けるツールに過ぎないのです。
モンテベロはお菓子を、シュクレはパンを、
その手段を通じて何を届けれるのか・・・。
何を受け取っていただけたかわかりませんが、
何か受け取ってくださってたら嬉しいな・・・と願う、
最終日の景色となりました。


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正直、そこそこ岸辺駅で降りる人の数には貢献したと思うんですよね。
だって、住んでる人か通学にしか降りない駅でしたから。
なんかそういう店や会社に、市からとか何かあったら良いのになって(笑)。
ガキの頃から吹田に住んでた吹田市民が、
地元の吹田に店を出すって言っても何のメリットもないですし、
何年続けたからと言って何もない。
じゃあ、他所から来た人が店を出すのと変わらないし、
2年も持たずに閉店してしまった店とも変わらない。
「あぁ、地元でやって良かったなぁ」って体感できることが増えると、
地元に戻ってやりたいって人も増えると思うんですけどねぇ・・・・。
飲食に限らず、開業場所の選択肢なんて山ほどあるんです。
オープン前の不安に駆られる時期に、
きっかけがあるのとないのとでは、
えらい違いなんですよね。
些細なことだと思うんですけどね。
市民税もずーーーーーっと払ってるわけですしね。
育った街への愛着がない人なんていないでしょうしね。
何回か直談判したんですけどね(あ、後進のために、です)。
茨木は確か茨木市民だとなんちゃらかんちゃらあった気がするんすよね。
高槻はジャズフェスやったり茨木もなんか考えてたり、
吹田は吹田祭りくらいしかねえしな・・・って、
愚痴になって来たのでやめときます(笑)

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愚痴ってる間にパンがなくなるとマズいので、
この日は頑張って追っかけます。
最終日と知って足を運んでくださった方々に、
ちゃんと僕らのパンと一緒に帰宅してもらえますように・・・。


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姿を見ただけで、お互い一気に涙腺が崩壊しました(笑)
フランスから先に帰国し開店したのは僕でした。
パリの店の屋根裏部屋で、
ソファーベッドに2人で寝転び熱く語った夜(仕事の話じゃなかった気が・・)、
後から帰国する米田シェフに、
「言ってたことと、やってること違うやん!」って思われたくなかった。
そんなやつ普通にいっぱいいますが、その「いっぱい」側には立ちたくなかった。
語らずとも全ての時間と想いを一瞬で共有できる友であり、
きっとある部分では身内やそれ以上の存在でもある米田シェフに、
「一先ず、おつかれさま」と労ってもらえたことは、
踏み外すことなく、ちゃんとやってこれたのかな・・・と素直に思えました。


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よく、「ようこんなとこで、こんな店やってんなぁ・・・」と、
関心されたり呆れられたり、
東京に支店を出したパリのパン屋のシェフが訪ねて来て、
「マジで!?日本でこんな店やってんの!?」って驚かれたり、
特異な店という印象は欲しいままにして来たシュクレクールですが、
そんな僕が「こんな店、日本でやっていけんの!?」と驚愕したのが、
六甲道が本店だった頃、
初めて「メツゲライ クスダ」に伺った時の印象でした。


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共通項は多いんです。でも、僕なんて腐ってもパン屋です。
まだ馴染みがないわけじゃない。
それが、シャルキュトリーを、何か普通の店をやるみたく、
普通の場所に普通にオープンされてて、
覗いてみたらド本気のド直球ぶりに圧倒された鮮烈な記憶があります。
僕より何十倍も大変やったと思います。
それでも、「大変やったよね、ご苦労様でした」と、
差し入れを持って来てくださる楠田ご夫妻に、
顔を見合わせて「うん、うん、うん・・・」って頷くことしか出来ませんでした。
あれこれ言わなくたって、ちゃんと汲み取ってくださる方との出逢いは、
こういう店を貫き通したからこそ神様がくださった、宝物なんだと思います。


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ずっと皆さんを迎えてくれた、
誰が呼び始めたのか「シュクレくん」。
実は真っ白だった傘立てを、「塗ってもらえんちゃう?」と軽く頼んだのが、
「板金塗装は樋谷自動車!」でお馴染みの樋谷さん。
いつもどんな時も、ずっと応援してくださってるお二人も、
節目のこの日に駆けつけてくれました。
シュクレくんを北新地に連れていかないことは、
「岸部を必ず再開しますんで」とのことで納得していただけました(笑)


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以前、働いてくれてた子たちも、
わざわざ名残を惜しみに駆けつけてくれました。
1人1人の顔を見ると、それぞれの時期をちゃんと思い出せます。
良いスタッフにも巡り会えた、良い店だったなぁ・・・と思います。

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変なストーカーが広島からわざわざ来たアピールをしてきたので、
セコムに来てもらう準備だけはしておきました。


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異業種ですので、直属で僕の下で働いたわけではありませんが、
橋本(現・アシッドラシーヌ)と過ごした時間は、
言葉では言い尽くせないほどの濃度と熱さだったと思います。
彼が築いた礎を、必死に繋いで繋いで、今のモンテベロがあります。
・・・置いてかれた負の遺産もなかなかのもんでしたけど(笑)


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いつも周年の度に、色紙に一句書いて贈ってくださる小林太一さん。
80歳と○年の、おそらくご来店いただいてる中では最年長のお客さん。
色紙をくださる度に「来年はないかもな」と笑って仰られますが、
いつもご自身で店までパンを取りに来てくださり、
とても楽しい話をしていってくれます。マジでためになる話です。
当時の恋バナもありましたね(笑)
この日も涙を堪えながら、小さな弁天さんをプレゼントしてくださり、
「ワシやと思って置いといて。ずっと見守ってるから。」、
そう言って固い握手を交わしました。
「生きる糧」、そううちのパンを言ってくださった言葉は、
こちらこそ、僕がパン職人として生きる大きな糧となっています。

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日も暮れて、明かりが灯理、また違う顔を見せ始める両店。
これも、もちろんいつものこと。
朝が来て、昼が来て、夜が来て。
そして普通に来ると思ってた明日があって。

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夜になっても、お客さんはたくさん来て下さいました。
パンが無くなっても閉店時間までは開けてようと思っていましたし、
パンが無くなっててもいいから、
最後に駆けつけたいと思ってくれる人たちがいてくださいましたし。

投げてばかりいたって、受け取る人がいなければ成立しないんです。
確かに皆んなが皆んな、正しく受け取ってくれるわけではないけれど、
だからこそ来る日も来る日も同じ球を投げ続けて来たわけです。
「店と客」の単純な図式では見れなかった景色が、
それ以上の関係性が築けてからこそ見れた景色が、
ここから広がっていくわけです。

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閉店時間はとっくに超えてました。
それでもお客さんは後を絶ちません。
僕らにも物語があるように、
ここに通ってくださった皆さんにも、
それぞれシュクレクールを絡めた物語があるんですね。
つくづく、この店はすごいな・・・って思いました。
そして、「え?どんだけ作ってんの?」ってくらい、
焼いても焼いても、まだ焼くパンが残ってるんです。
神様がイタズラして、無くなってるのに勝手に追加してるかのようでした。
本当は夕方には焼き切って、
表に出て皆さんとお話しする予定だったんです。
が、幸せなことに、パンを1日焼き続けて終えることができました。
こんなにこんなにパンを焼かせてもらえるようになったこと、
それが12年の軌跡の全てだったような気がします。


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そして本来19時に閉店のところ、この日の閉店は21時となりました。
お客さんが来てくださらなければ、今日の営業は19時で終わっています。
それを思うと、なんだか不思議な時間でした。
延長させていただいたこの2時間は、
紛れもなく、お客さんによってシュクレクールでいさせてもらえた時間なんです。
終わってたはずの時間を、アンコールでまた舞台に立たせてもらったような、
とんでもなく有難い、本当に本当にご褒美のような時間でした。
焼き上げるたびに自然と涙が溢れて来るこの2時間は、
柄にもなく「感謝の気持ち」で満たされた時間でした。

始まりには終わりはつきもので、
当然決めた時には覚悟してた瞬間ではありましたが、
岸部での最後の挨拶で感極まる、
モンテべロ吉田の言葉を聞きながら、

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自分の手で大きな木の扉を閉めるまでの時間が、
とても長く、とても重く感じました。
ささやかな、たかが数年の小さな歴史でしたが、
ここに刻まれた、この店に叩きつけられた想いの数々は、
閉じた扉の中に仕舞われることなく、
この店に携わった全ての人の中で生き続けてくれることでしょう。

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そして何より・・・・、
閉店時間を迎え、
店を閉めるために外に出てきて初めて気づきましたが、


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この時間まで残ってくださってたお客さんは店内だけでなく、
外にもたくさんの方々が残ってくださってたんですね・・・。


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この日は、岸部閉店から北新地開店までを追いかけてくださった、
「LIFE」という番組のカメラや照明があったわけですが、
僕が店内から外に出た時に、
ちょうどその照明に照らされて、
暗闇の中にたくさんのお客さんの待つ姿が浮かび上がって見えたんです。


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いやもうね・・・・、
その光景と言ったら言葉にならなかったですよ・・・。
本当に、本当に大変でしたけど、
「大変」なんて薄っぺらいくらい魂が擦り減るような日々でしたけど・・・、
この店は、最後の最後に、
僕にこんな素敵な贈り物を用意してくれてたんですね・・・。


そして本当の最後は、
どう足掻いたって僕1人では出来なかった店です。
その店に見守られながら、ここで共に時間を過ごしてくれたスタッフたちに、

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一人一人、握手をしたりハグしたり・・・、
この時ばかりは日頃の恨み辛みなどは一旦忘れてですね(笑)、
心からの感謝を伝えさせてもらいました。


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全てのスタッフを店内に送り入れ、
これにて、12年続けさせていただいた営業に、
一旦、幕を降ろさせていただきます。


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うちのシャッター、開け閉めする時、すごい軋むんですよね・・・。
その音が、なんだか哀しくて哀しくて。
「この場所から放った想いが、地元にしか届かないではダメだ!
失速させることなくそのまま全国に届くくらいじゃないと!!」
岸部という街から本気でそんなこと思うような、
そんな無茶な主人と出会ったおかげで、
この店は声が張り裂けんばかりに叫んでくれたんだと思います。
誰も聞いてくれない頃から、今日までずっと。

そろそろ、ちょっと疲れて来た頃だと思うんです。
いろいろ、キャパオーバーになっちゃったもんね。

ありがとう。
ご苦労さま。
ちょっと休もうね。


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誰も知らない小僧が、急にこんな地で始めた「BOULANGERIE」。
「明太フランスないの?」「クリームパンは?」
「こんなん硬くて食えるかいな。柔らかいパンないの?」
そんな人がほぼほぼを占めてた開店当初。
今では、うちにあるパンを当然のように求めて入って来てくれます。
誰も、驚かなくなりました。誰も、戸惑わなくなりました。
それだけで、十分嬉しかったんです。
十分、やって来て良かったって思わせてもらいました。

それなのに、たくさんの人が店が閉まる最後まで残ってくれました。
僕は誰に頼まれたわけでもなく、
勝手にこんな店をやったわけなんですが、
最後の最後、こんな小さな店の店主に、
挨拶の機会を用意してくださった皆さんを前にした時、
「報われた〜〜〜〜〜!!!!」って言葉が、
涙と共に心の底から湧き上がって来たんです。

開店当初、本当にヤバかったです。
自分のパンを必要としてくれるマーケットが存在しないんです。
でもそれは、当然想定内ではありました。
想像以上に受け入れられなかっただけです(笑)
「10年かけて育てよう。店も、スタッフも、お客さんも。
今見れない景色を、10年後には見れるように。
今からお客さんと一緒に、そんな店になっていこう。
そしてその景色を、10年歩んでくれた皆んなで眺めよう。」
そう思い直して歩き始めた道のりでした。
っていうか、そう思わないと歩き出せないくらい現実に挫けました。

ただ、こんなに素敵な景色を見せてもらえるなんて、
思いもしませんでした。
小童が思い描いた空想を遥かに凌ぐような素敵な景色を、
僕はお客さんに用意してもらえたんです。
こんな幸せな職人、いますか?
こんな幸せな店、ありますか?
この景色を見させてもらった瞬間に思ったんです。
「僕がこの地に捧げて来た時間と労力、その全てが報われた・・・」って。

大したことないですよ。何をしたわけでもないですよ。
ただ、本当に全身全霊かけてやって来た自負はあります。
たくさんの人に迷惑もかけました。たっくさん迷惑をかけました。
下手くそ経営者ゆえ、失敗もしまくりました。
店の存続すら危ぶまれるような事態もありました。
でも、その全てに意味があったと思いますし、
その全てが僕にとっての学びでした。
当たり前ですが、パンを作るだけじゃダメなんです。
店を回さないといけない。人に手伝ってもらわないといけない。
売り上げあげなきゃいけないし、
存続のために利益も残さなきゃいけない(←これ超下手クソなやつ・・)。
頭の悪い僕なんかじゃ本気で無理だと思いました。
そこで救われた一言がありました。
「経営学は、統計である。経営は、実践である。」
経営が実践であるならば、そこには逃げずに取り組んでる。
じゃあ、10年かけてパンを学んで店を開いたように、
店を開いて10年かけて、実践の中から学ばせてもらおう。

シュクレクールは、友であり、先生でもありました。
僕はこの店でたくさんのことに気づき、たくさんのことを学びました。
1人だった僕ですが、今ではたくさんの人たちに囲まれています。


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そんな学び舎を、無くすことなんて僕にはできません。
ただ、今までと同じやり方で営業することは難しい。
その手段がちゃんと決まらない限り、
易々と「再開します」とも言えなかったんです。

予想通り、好き勝手言われましたね。
「岸部捨てるんや」とか、
「やっぱり移転した」とか、
一言も想いを交わしたことのない人たちの何の責任も伴わない言葉には、
「お前らに何がわかるんじゃ、こら!
一番この地にこの店に思い入れがあるのは、
誰より俺に決まっとるやろが!!
再開した暁には、詫びの一つでも入れんのやろな!?」
な〜〜〜〜んてことは、学び舎で学んだおかげで言わないのでした。


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今は、北新地の巨大オーブンに体力を削り取られてる日々ですが、
たまに帰るとやはりホッとします。
役割だけでなく想いも預けれる仲間がいてくれるおかげで、
岸部も四ツ橋も再開させることが出来ました。

お店はね、「勝手に作った」じゃないんですよ。
そこには通ってくれたお客さんの想いもあります。
岸部も、四ツ橋も、歳月の長さじゃないんです。
開けた責任は、僕らがちゃんと担わないと。
僕らだけの店でも、僕らだけの場所でもないんですよね。
そんなことも、お客さんから教えていただいたことです。
なのに、勝手に閉めれるわけないじゃないですか。
あんな地下の店ですけど、それなりに本気で考えたんですから(笑)


ありがたいことに、
岸部も四ツ橋も、それぞれの場所のお客さんが帰ってきてくれました。
叶わなかったですが、
無理矢理でも行きたかった岸部の再開の日、
オープンと同時にかけてもらえた言葉は、
「おかえりさない!!」だったそうです。


つくづく、幸せな店やなぁ・・・って、心からそう思います。

ありがとう。
そして、ありがとうございます。
月並みですが、これからもよろしくお願いします。


久々のブログ更新でした。つかれた。


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by monsieur-enfant | 2017-02-14 23:17 | シュクレクール

最終営業日を前にして。

先日の23日(水)、モンテベロにて、
初代シェフの橋本(現アシッドラシー何とか)を中心に、
現スタッフとのコラボイベントが行われました。
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本来、定休日にも関わらず、
オープン前からたくさんの方に並んでいただき、
橋本の仕事遅れで開店時間が30分遅れたにも関わらず、
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穏やかに待っていただけたこと、感謝しております。
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東京からも、中村樹理子(TIRPSE)、大谷理恵(L'Effervescence)の、
元モンテベロ組がコラボ焼き菓子を提供してくれたり、
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なんやかんやと賑やかな1日となりました。

シュクレの3年目にオープンしたモンテベロ。
東京でやれてるフランス菓子が、なんで大阪で出来ないのか、
Pâtisserieなんて名ばかりで洋菓子の店ばっかりじゃねえか、
結局のところ、出来ないんじゃなくて、やらないだけなんじゃないかという、
パン屋からの菓子屋に対する当てつけみたいな形でオープンしたわけですが、
(「パン屋と違う角度でフランスを表現する手段として」も、20%くらい入ってます)
思い返せばオープン初日でほぼ全商品を入れ替えるという、
なかなか情けないスタートを切ったモンテベロ。
そこからシェフとスタッフの成長と共に店も成長し、
またそのシェフ交代を機にゼロからのスタートに戻り、
またシェフとスタッフを育て活かしながら・・・を繰り返し、
シュクレでは味わうことのなかった難題を有り難くいただきまくり、
僕自身も、ある時は苦虫を噛み潰すような日々に精神がいかれかけながらも、
「モンテベロ、やらなきゃ良かった」と一瞬足りとも思わなかったのは、
その中に多々あった気づきや学びも要素としてはありますが、
結局のところ、ここをやらなきゃ出逢えなかった「人」に尽きると思います。

実は、何度か本当に閉めようと思ったこともあり、
我慢に我慢を重ね、苦しみ抜いた挙句、
橋本に閉めるかもしれない旨を報告に行ったこともありました。
「50年続く店になりますように」と、身勝手な理想だけ置いていった橋本ですが、
「その気持ちに応えられそうにない・・・」と伝えに行ったことを思えば、
こうしてハレの舞台を用意してもらって閉店出来ることを、
むしろ本当に幸せなことだと思っています。

橋本以降、綱渡りだった店を引き継いで繋いでくれた、
大谷、前原、両シェフに改めて、
この日を迎えれたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
2人がバトンを落としてたら、今のモンテベロは無いんです。
自分たちなんて・・・って思うかも知れないけど、
繋いでくれたからこそ生まれたものが、今、確かここにあります。
名前もなく、自信もなく、不安に押し潰されそうな中、
重い重い責任だけ背負わせてしまっていたんだと思います。
本当に、申し訳なく思っています。
そして、本当に感謝しています。

他にも、橋本時代、シェフクラスの活躍をしてくれた細井(15℃)、
今でも何かしら頼んでもないのに駆けつけてくれる高橋(ボンヌターブル)、
絵美さん始め立ち上げを盛り上げてくれたみんな、
しんどい時代を支えてくれたマミちゃん、
必死こいて良い店にと闘ってくれた鶴賀谷、
いろいろあって書けない面子も多々いますが、
みんなのこと、ちゃんと覚えてます。ちゃんと店に活きてます。
そして、そんな浮き沈みの激しい店にも関わらず、
見放さず応援してくれてきた、愛のあるお客さんの皆さま。
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そのみんなに見て欲しかった、23日のショーケースです。
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ね、本当に、良い店になったでしょ?
アイテムじゃないんです。
味の良し悪しだけでもないんです。
繋ぎ、紡がれた時間、
交わした言葉、激しくぶつかった感情、笑いあった一時、
そこに携わってくれた人たちの想いの全てが、
欠かせない要素として「今」を作っているんだと感じます。

そして、それらを引き継いだ現スタッフのみんなが、
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ここに写ってない全員の想いを引っさげて、
新たな未来を拓いて行ってくれることと思います。

ありがとう。

しか言えない、頼りないオーナーでしたが、
みんなが愛してくれたモンテベロを、
みんな諸共愛しています。

本当に、ありがとう。

誰も欠けることなく、
この言葉が届きますように。

そして、31日の最終営業日、
シュクレとモンテベロ、
2店も抱えて、どう感情を処理しようかなと思っていましたが、
おかげさまで明日はモンテベロはシェフの吉田や高橋、芳枝さんに任せて、
僕はシュクレ一本で行かしてもらえそうです。

行きます。
最終営業日。
特別なことはできませんが、
誰よりも強い想いを込めて、
この地で焼く最後のパンを、
届けたいと思います。


受け止めてもらえると、
とっても幸せです。
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by monsieur-enfant | 2016-03-30 21:42 | シュクレクール

変革の7月。

えっと、いろいろ書かなきゃいけないこともあるんです・・・が、
まずは、・・・どうしよっかな、パンのこと書こかな。

梅雨空の下、湿度まみれの鬱陶しい日々が続きますが、
これが終わると今度は焦げるような夏の陽射しが待っています。
もはや季節も「夏」一文字じゃ足りないくらいの暑さ。
パンも、見慣れたあの子から初めましてまで、
ちょいちょい入れ替わっていきますね。

Saucisse Pimenter
ソーシス ピマンテ
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想像の1.3倍辛いチョリソーと、グリーンペッパーの清涼感、
常夏ナッツのマガダミアナッツに、パイナップルが酢豚的な効果を発揮。
ベタな夏感を散りばめてみました。

Mme Hibiscus
マダム イビスカス
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夏ですからね。フラダンスですよね。そしたらハイビスカスですよね。
花の香りというより、ほのかな酸ですね。そこにクランベリーで乙女感を出しました。
マダムと言っても若奥様ですね。モドモアゼルだと長いのでマダムです。
シェーブルとゴリゴリに好相性です。

あと、うちの夏の代表作のエグゾティックも出てますね。
クールも変わっていきますし、
ジャスミンもそろそろトロピックに変わります。
梅雨旅行で行った、長野のブルーベリー農場のブルーベリーも、
そろそろシレッと使って行こうかと思ってます。

あ、そうそう、
そんなことより大きな変化がありまして。
FBのほうでも大袈裟に発表されてましたが、
実は11年間イジらなかったバゲットの製法を、
この度、進化させました。
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ま、イジらなかったというよりは、
何度かやってみたんですけど、
その度に、僕が思う意図くらい、
ちゃんと今までの製法でフォローされてるんです。
その都度、「よう出来てるなあ・・・」って感心しました。
ですが今回は、出ましたね、違いが。
望む結果ではなくプロセスに注視し、
その注視したプロセスを実践した結果として、
違いが生まれ成果が現れた・・・・という感じです。
わかりやすくいいますと、
思考をちょっとだけ深化させた結果、
製法を退化させることに繋がり、
結果的に、進化したって感じです。
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ま、細かいことはいいですね。
それらはこっちが考えることで、
皆さんは素直に食べていただければ良いのです。
ちなみに、大きな「ラミジャン」ってパンも、
それに伴って若干の変更がありました。
これも、食べてみてくださいね。


できれば、感想など聞かせてもらえたら嬉しいです。
ではでは。
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by monsieur-enfant | 2015-07-10 20:04 | シュクレクール

ちょろっと早めの夏休みをいただきまして、
シュクレクールとモンテベロ、下半期の営業スタートしました。

一つ、報告があります。
FBでも載ってたように、上半期最終日をもちまして、
うちのサービスを10年近く支えてくれた亮子ちゃんが、
退店することになりました。

最初は毎日お昼に買いに来る、一お客さんだったんですよ。
ま、本当に毎日来てましたけど(笑)。
そこから縁あってうちで働くことになるわけですが、
毎日来てただけあって、パンの名前は完璧、
引き継ぎ二日目から一人でやってたツワモノでしたね。

そこから、僕への怪しい電話や訪問を独断で断ったり、
しっかり若手の教育をしてくれたりと、
その活躍ぶりは後に、「シュクレの門番」と異名をとるほどでした。
とても頼りになるので、パートさんって枠以上に頼り過ぎてたところもありましたが、
僕の想いを強く強く感じてくれた一人だと感謝していますし、
どこをどう振り返っても、シュクレクールの10年に欠かせなかった人材だと思います。
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亮子ちゃんと出逢えたことは、
「岸部でお店をやって良かった」と思えることの、
大きな大きな一つだと思ってます。
僕がお店やって得た宝物の一つだと思ってます。
10年、そう言ってしまえば一言に過ぎないかもしれませんが、
うちが店始めてすぐの頃、
本当に少ないお客さんに支えられてた頃から、
雑誌に載るようになったり、
ちょこちょこ来てくれる人も増えてきて、
モンテベロも隣りに作ったり、
お客さんと遊ぶBBQやピクニックも回を重ねたり。
そのどの場面にも亮子ちゃんはいてくれて。
当たり前ながら辞める人もいれば入る人もいて、
それをいつも迎える役や送る役で見守ってくれて。


亮子ちゃん、本当にありがとね。


居てくれてることが当たり前のようだった10年間。
またひょっこり「おはようございまあす!」って来るような気もしてたり。
これから実感するんだろうなあ・・・・。
そんな寂しさを、徐々に感じながらも、
亮子ちゃんが好きでいてくれたシュクレを、
ちゃんと守っていかなあかんなあ・・・って、
改めて思ったりしています。ガラにもなく。

あ、夏休み情報を書くはずだったのに、
だいぶ尺取っちゃいましたね・・・・。
ま、それはまた次回に。

ではでは。
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by monsieur-enfant | 2015-06-24 23:12 | シュクレクール

報告と、お知らせ数点。

行ってきました。はい。能登まで(笑)
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何も言わずに行って、驚かせようと思ったのですが、
8時着予定が5時に着いてしまい、がっつり迷惑かけて来ました・・・。
でも、2人、めちゃくちゃ良い顔してましたよ。
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皆さんも、機会があれば是非!!・・・とは、
なかなか言えないくらいクレイジーな場所でございました・・・。
2人の未来に幸あれ!!・・・と、店を後にしたのが朝7時。
開店の景色を見たかったんですが、いかんせん間が持たず撤収しました。

ま、そのあと、こんなとこ行ったり、
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七尾に移動して、こんなもの食べたり、
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それなりに能登を楽しんでまいりました。

・・・・というのは、どうでも良くてですね。
昨日、今日と、和歌山は岩出のAIDAさん、
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千葉は八街のアサノファームさんから、
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美味しいズッキーニが届きまくっております。

今日は、こんな感じに、
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明日は、違った感じで2種か3種出しますね。
あ、アサノファームさんとこのパクチー使ったパンも出ます。

どうですか、久しぶりでしょ、こういう告知。
今はブログよりFBでの告知や発信が主流になってますが、
数年前まではここでこんな風に書いてたなあと懐かしく思います。

全盛時は、ブログだけでも1日800を超えるアクセスがあったんですが、
そうなると張り合いもありますが、なんか義務っぽくなっちゃって。
なので、こうして誰も見てないんじゃないかって思いながら、
タラタラ書いてるくらいがちょうどいいなあって思ったりしてます。

さてと、そんな感じです。
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by monsieur-enfant | 2015-06-06 17:13 | シュクレクール

ご報告

「ル シュクレクール 岩永シェフ、スタッフのみなさん、ご無沙汰しています。
今週ひとつ報告があり連絡させていただきました。
実は、この次、夜空に月が満ちる6月3日に、能登にて、
「月とピエロのパン研究小屋」をオープンすることに致しました。
あまりに突然のことになり、申し訳ありません!
基材を今月の中旬に入れたあと、パンと一緒に報告と思ってたら、
こんなギリギリになってしまいました。スミマセン。
ようやく、ぼくら2人が同じ方向を向いて歩いてゆくことができるようになりました。
ここにくるまでに本当に色々ありましたが、シェフをはじめ、おかあさん、おとうさん、
スタッフのみなさんには、いつもあたたかく見守っていて下さり、
やっと報告ができること、とてもうれしく思います。
ぼくらが歩いてきた道、見てきた風景、感じてきたこと、
そんな背景のあるパンを育てていきたいと思います。
これから先、いただいた種を育んで、物語をつづっていきたいです。
本当にありがとうございました。
パンは今のぼくそのものです。日々の暮らしの糧になりえたら幸いです。
暑い季節がもうすぐやってきますので、
くれぐれも、みなさん、お体に気をつけてお過ごし下さい。
それでは、また。


                長屋 圭尚    能登より愛を込めて          」

そんな手紙と共に送られてきた、大量のパン。
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彼の言うように、今の彼そのものなんだと思います。
僕もよくみんなに言います。「パンとは自己投影なんだよ」って。
パンはまぐれがないんです。後で小手先で調整することもできない。
今できることや知ってることが、そのまんま出てしまいます。
「あの頃の素朴なパンを」と思っても、
上手になってしまったが故に生み出せないものもあるのです。

箱から出してみました。
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そのパン一つ一つが、物言わずとも雄弁に語ってくれています。

パンが作りたくて作りたくて仕方がなくて、
小さな家のキッチンで作ったパンを送ってきたこともあったよね。

うちの10周年の区切りの日には、能登から車飛ばして駆けつけてくれたり、
東京で初めて催事をした今年の1月も、真っ先に手を挙げてくれたのも彼でした。
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「何も返せてないです!!」と泣きじゃくって金沢に帰っていった日から、
「これで少しでも恩返しができる」と出てきてくれた東京で、
思うようにいかず肩を震わせて嗚咽を漏らしながら泣いてる姿を見たとき、
想いの深さや強さを突きつけられた気がしました。

その想いは、これから能登の地でパンという形を成し、
皆さんの元へと届けられることでしょう。



良かったね・・・。
本当に良かったね・・・。
月並みですが、心から、おめでとう。
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by monsieur-enfant | 2015-06-01 16:16 | シュクレクール

11周年を機に、いろいろ思うこともありまして、
パンのサイズの変更に踏み切りましたが、
きっかけは、この子らでした。
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「Pain au Tomates   Pain aux Olive」
10周年のリニューアル前までは、
オープン以来ずっと店頭に並び続けた子たち。
ひょんなことで久しぶりに作ったとき思いました。
「かわいいねーーーー」
ベチョベチョのシャバタの生地に、さらに具材を混ぜ込むと、
ベッチョンベッチョンになってメチャクチャ扱いにくくなります。
でも、このコロンとした愛くるしいフォルムと久しぶりに再会してしまうと、
電撃復帰を即決してしまいました。どうぞ、また可愛がってやってくださいませ。

「Ficelle Petitspois」
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前にもプティポワのパン出してましたが、形も大きさも変わっての再登場。
プティポワと桜えびとレモン、以前よりシンプルな構成に変えた結果、
この子らの良さがシンプルに出るようになった気がします。


それから、タルトやキッシュも以前のポーションに戻しました。
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カット売りだと冷めないと切れないので冷まさなきゃいけなかったんですが、
これだと焼きあがったやつガンガン並べて食べてもらえるので、
個人的にはこっちで良かったのかなって思ったり。

あ、ヴィエノワにも懐かしい顔が帰ってきましたよ。
ま、そういうの全部羅列するブログも面白くないのでこのくらいにしておきます。
飽きてきたわけではありませんので・・・。

ではでは。
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by monsieur-enfant | 2015-05-20 16:02 | シュクレクール

気持ちの良い春の風に、
すでにモワッとした湿度が加わり始め、
「春やなぁ・・・」と思える短い時間が、
今年も過ぎさろうとしています。

そんな、夏でもないけど、春でもないという、
アンニュイな季節に贈る、アンニュイなパンのご紹介。

「Pain aux Ananas et Jasmin」
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煮出すと爽やかなジャスミンを、粉上に粉砕してそのままぶち込むことで、
あえてのアンニュイさを演出しました。爽やかさだけでなく何とも濁った香りが鼻腔に抜け、
軽ーい抹茶の香りを添えてご機嫌を伺ったところに、キャッチーなパイナップルが微笑みます。
と思って油断してたら、ピンクペッパーがいぢわるしてきますよ。ひひひひ。

「La Brise de Côte Onuki」
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海が見え始めたときくらいの、ふわっと香る磯の香りと、
まだ夏のビリジアンみたく濃い緑じゃない若さの残る木々の匂いを、
淡く漂うアオサからワサビへの移行で表現しました。
柚子で陽射しの明るさを、山椒でマイク真木のような乾いた大人のピリッと感を忍ばせました。
ビーチボーイズ世代です。

うちのパンの中では珍しく、インパクトある組合せの割に優しい表情になっております。
ゆっくり食べながら、ゆっくり呼吸しながら、香りの変化を楽しんでください。
ちなみにパンの名前は僕の田舎の、千葉県富津市「大貫海岸」からとりました。

「Tarte flambee Abricot」
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ブルターニュの「ガレット」が、街にちょいちょいガレット屋さんが出来てるせいで、
だいぶ認知度が上がりましたね。食事にも、デザートにもいただけるガレット。
アルザスのタルトフランベも、同じように案外いろんな種類があるんですよ。
現地では、もちろんデザートとしても食べられます。
ま、ガレットもタルトフランベも、乗せたもん勝ちって感じる部分もありますけどね。
今回は、少し酸のあるアプリコットを散りばめてみました。
上にはココナッツを散らしています。シンプルですけど、なかなか美味しいもんですよ。



ま、とりあえずこんな感じにしときます。
まだ写真撮れてないのもありますし。
思ったより書くの時間かかったりもしてますし。
ボチボチいきますねーー。
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by monsieur-enfant | 2015-05-14 00:03 | シュクレクール

パスワード、覚えているもんですね。
久しぶりだから、ログインすら出来ないんじゃないかと思ったのに。

はい、ご無沙汰しております。
見慣れた画面に書き込んでると、ちょっと懐かしくもあり、
若干、帰ってきた感ありますね。

それに、書かなくなって長くなりますが、
それでもちょいちょい読んでくださる人がいるんですね。
削除しないで残しておいた甲斐があるというものです。



さて、だからと言って「これからまた書き始めます宣言」をするわけでもなく、
あ、今は懐かしさもあり、覗いてくれる人がいるならたまには書こうかなって気分ですが、
久しぶりの更新の真意は、長年HPの写真を撮ってきた一眼レフが、
修理に行ってしまって一ヶ月くらい情報の上書きが出来なくなっちゃうのです。

なので、ま、しょうがないので、ここにちょいちょい載せていきますか、という感じです。

えっと、GWの代休明けの明日からは、
パンのサイズが大幅に変更になります。

10周年の昨年、厨房の労働時間改善や諸々含めて、
パンやタルトやキッシュのサイズが大きくなりましたが、
哀しいかな、一向に帰りが早くなりません!!
それに、この一年を見てきて、どの辺りが落とし所か分った気がします。
僕らも明日初めて見るので何とも言えませんが、
少しまた雰囲気変わるかも知れませんね。
手に取りやすくなってくれたら良いなって思ってます。

それに伴って、ちょいちょいパンも変わっていきます。
また明日以降に、代理のコンデジで撮って、ここからアナウンスしますね。

あと、今週末はモンテベロも良い感じ。
シャレオツな母の日限定パート ド フリュイや、
エクレール ショコラも完全リニューアルしての登場。
それはモンテベロのほうでアナウンスしてくれると思います。

さ、久しぶりなので新鮮な気持ちのまま、
今日は終わりとしましょうか。

では、また。
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by monsieur-enfant | 2015-05-08 23:25 | シュクレクール

お知らせ

ご無沙汰しまくっております・・・。

えっと、明日9月1日(月)〜9月5日(金)まで、
シュクレクール岸部本店(・・・なんか恥ずかし)、
シュクレクール四ツ橋出張所、共に夏休みとさせていただきます。

四ツ橋に関しましては、定休日の土日も挟みますので、9連休となります。
2日に発売されるMeetsさんにも掲載していただきますが、
ガッツリ休みと被ってしまうタイミングの悪さでスイマセン・・・。


というわけですので、くれぐれもお間違えのないよう宜しく願いします。

あ、ついででなんなんですが、厨房1名欠員出ています。
自薦他薦問いません。お気軽にお電話ください。

ではでは。
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by monsieur-enfant | 2014-08-31 18:06 | シュクレクール