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なないろめがね

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成果

前回の視察に訪れた時、
「朝ごはん食べていきましょう」と言われながら時間がなかったので、
今回はちょっとゆっくり目。
さすがに今日迎えにきてくれる徐さんもお疲れのようで、
「寝坊しました!」って、遅れて到着。
大丈夫ですよ。
例に漏れず、僕も寝坊しましたから(笑)

朝ごはんって言うよりは、早めのお昼。
だからって・・・
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11時から、フグ!?
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別に珍しいことではないらしい。
僕の中では「高級魚」。
滅多に口に出来るものではない魚。

これはピーマンと唐辛子を掛け合わせた野菜だそう。
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辛味は無く、良い塩梅でピーマンの苦味が利いています。
生でバリバリ食べます。

え?・・とはもう思わなくなってきた皿数。
巻けるように茹でた白菜で漬けたキムチに、具材をトッピング。
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ご飯と、これだけで、大概お腹いっぱい。
そこにフグ登場。
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みんなで突っつくのかと思いきや1人1人に1つずつ。
・・・最初に持ってきてくれ(笑)
何が出てくるかわからないので、ペース配分が難しい。
しかもムチムチのフグがゴロゴロ入ってる。
スープの中にお酢を入れて、
ケチャップみたいなんにコチュジャンみたいなんを入れたやつにつけて食べる。
こんなふうに。
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最近増えてきた回転寿司も、
このようなタレにつけて食べるらしい。
淡白なフグには思いのほか良い相性でしたが、お寿司にこれはチョット・・・。

デザートは果物が多い韓国では、
こんなお店にもこんなアイスが売られてます。
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「50円」・・・だそうです。

さ、一路、空港へ。
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徐さんの車はホンダ。
流れる景色もあまり違和感がないところに、
突然カーステからMISIAの歌声が。
一瞬、頭が自動的に日本にトリップしてパニクりました(笑)
でも、なんだかしみじみ「ええ歌やなぁ・・・」って。
当たり前ですが、母国語は身体に沁みていきます。
フレーズ一つ一つ、素敵な言葉で綴られています。
もっと、言葉、大事にせなあかんなぁ・・・って改めて思いました。
こうしてパソコンで打ってると、
なんだか記号のように思えてくるときがあります。
他人の文章読んでても、
温度が感じられなかったり、横暴な文章読んでると、
「手書きやったら、また違ったんじゃないかな・・・」って思うときがあります。
一字一字書いてたら、言葉に想いを乗せてたら、
とても書けないんじゃないかって思う文章、平気で書きはりますよね?
「字」って記号じゃないはずです。
日本語って、もっと美しかったはずです。
改めて母国の文化に触れ、勉強し直す・・・老後の楽しみが出来ました(笑)

最後に空港に送ってくれたBon Nuvelの徐シェフには、
お忙しい毎日の中いろいろ案内もしていただき感謝してます。
視察の際の帰り道、
僕が食事の時に「なぜそこまで貫いてこれたのか?」
という質問に答えた時、その理由の一つに「野球」を挙げました。
「自分が一番長く続けてきたのが野球。
振り返ると半生を捧げてきた野球に対して、あまりに悔いが残る辞め方をした。
努力もろくにしてないのに故障が多いせいにして・・・。
大学でもやりたかったのに、自分に言い訳ばかりして・・・。
そんな後悔は、一生に一度すれば十分。二度と繰り返したくない。
でも嫌な想い出も自分の人生の一部。即ち自分の一部。
切り捨てることも出来なければ塗り替えることも出来ない。
だからと言ってそれに囚われた人生を歩んでいると、
どんどんその時間を嫌いになってしまう。
過去を糧にして今を変えていき、あのときがあったから今があると思うことしか
過ぎた過去や情けなかった自分を許してやれる術がない。
刻まれた事実は変えれないけど、捉え方は変えれると思いますんで。」
相変わらず、我ながら説明が長い(笑)
それをちゃんと聞いててくれて話してくれました。
「昨日、話を聞いてて、一緒だなって思ったことがあったんです。
自分はサッカーが好きで、サッカーをやってて。
でもサッカーでは一番になれなかった。
だからお菓子やパンでは一番になりたいんです」って。
そして、「サッカーをやってたせいもありますが、
生まれ育った家にも生えてた芝が好きなんです。
いつか、自然に囲まれたところにパンもお菓子も料理もあるお店を作って、
子供たちが芝で休みながら過ごせるような場所を提供したい。
その後は、学校を作りたい。
全部同じではなく、パンもお菓子ももっと専門的に学べるような学校を作りたい」
なぜか無性に涙が溢れてきました。
いつまでたっても我が我がで、
後進のことなどまともに考えもしない連中がはびこる中、
ただ温かく、ただピュアな、そして真っ直ぐで力強い。
「お兄ちゃ~ん!!」って抱きつきそうになりました(笑)
そんな大きなプランは挙げれませんが、
こんなめんどくさい僕の周りにいてくれるスタッフ、
融通の利かない店ながら、飽きずに足しげく通ってくださるお客さん。
せめてそれぐらい近くにいてくれる人くらいは幸せにしたいものです・・・。

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果たしてどこまで高く跳べたんだろう。
期待にどこまで応えれたんだろう。
ただ、一つ納得できたことは、
わざわざ「セミナー」だと構えずにやれたこと。
それは普段テンション高くやれてるということ。
一番近くで一番長く過ごしてるスタッフに
常にテンション高く接していれたということ。
いつも通りのパンといつも通りの仕事。
それで戦えたことが何より嬉しい。
いっぱいの疲労感に見合った充実感。
それを抱えて関空から店に直行。
そして、「さ、いつも通りやろや」って、
いつも通りの日々がまた始まるのでした。
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by monsieur-enfant | 2008-08-28 02:51 | 韓国手記´08求愛

体温

前回の記事、めちゃくちゃ時間かかってしまって、
疲れて頭が回らなくなって、
幾分乱暴な締めになってしまったことをお許しください。
終わり方を見失ってしまいました(笑)

さ、こっからはセミナーなんかは二の次のメインイベント。
「お食事会」です。
ちゃっちゃと行きますね!
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いかがわしいホテル以外何にもないとこからチョット車で走ったところにある店に到着。
「こんなとこに?」って思いますが、車は満車。
プルコギのお店だそうです。
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なぜ終盤にチヂミ?でもこれが旨かった!
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今回、岸部でひっそりやってる僕を発掘して韓国に呼んでくれた、協会のボス(左)
右の方は、視察の時から良くしてくれてて、セミナーの通訳までしてくれました。
お二人とも数店お持ちの実力者です。お世話になりました。
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わざわざ釜山から駆けつけてくれた人もいた今回の講習会。
何より、熱い人ばかり。
そんな出会いに感謝。
そんな場を与えてくれたことに感謝。
そしてまたどこかで繋がれたらなぁ・・・って、素直に思えた素敵な時間でした。

その晩の宿に移動。
ソウル市内まで一時間半くらい。
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さすがに疲れましたし、
「いやぁ、疲れたでしょう」って・・・声もかけてくれてましたよね?
「とりあえずチェックインして・・・」って、「とりあえず」って何!?
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視察の時にも連れてきてもらったダイニングバーへ。
みんな、ホントにタフです。
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でもね、今目を閉じても鮮明に浮かぶシーンの数々。
今目を閉じても香ってくる唐辛子の匂い(笑)
楽しかった。
純粋に楽しかった。
こんな大勢で食事したり、
真剣に議論を交わしたり、
お酒呑んでいっぱい笑ったり・・。
あったかかった。
韓国で過ごした時間の全てに、人間の温度を感じていたような、
そんな心地良い、懐かしい温かさでした。

明日は日本に帰らなきゃ。
また来ることが決まってた前回とは違い、
ちょっと寂しい。
ただ、そんな感傷に浸るまでも無く
眠りに引きずられていったのは言うまでもないですが・・・・。
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by monsieur-enfant | 2008-08-28 01:25 | 韓国手記´08求愛

想いには、想いで・・・

待ち合わせは10時。
起床もピッタリ10時。
あかんね。うん、あかんあかん。

女子大に移動して、仕込んだパンたちのご機嫌を伺いに。
「うん。ぽいね。」
低い温度に管理した部屋で休んでる、
いつものシュクレのパンっぽいって意味ですが、
正直焼き上げるまでわかりません。
相手は生き物です。
いつものように仕事しても、必ず・・・という保障はありません。
とくにうちは、どこでも同じ数値を計算できるイーストではないので、
窯入れの時には祈る思いです・・・ってか、祈ってます(笑)
だから毎日できるんですけどね。
だから毎日会えるのが楽しみなんですよね。
当たり前じゃないから、今でも嬉しいんですよね。

簡単な打ち合わせも終わり・・・・と見上げると、
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えっと、K.B.WORLDて書いてあるのが、今回の主催協会。
韓国のパン屋さんのオーナーさんとか、大学の教授さんとかで構成されてる会ですね。
で、その下には多分「ル シュクレクール 岩永 歩シェフによる・・・」
「天然酵母パンの講習会」
あれ?・・・そういう主旨?
聞くと、「気にするな」とのこと。
こんな立派なの作ってもらってデカデカと書いてるんですもん、気にしますよ(笑)
でも今回は作り方云々を教える時間を割くつもりは更々ありません。
僕が作るのは天然酵母を使ったパンだし、
何してるかわからなければ意味がないからレシピも配ります。
でもそんな付け刃、なんにもなりませんから。
前日ここに来たときに、一人のシェフが近づいてきました。
めちゃイケメンでした。
日本でも働いてたらしく日本語は上手。
その頃雑誌で見て、僕のことも知ってくれてた様子。
「日本で働いて、フランスにも行って、やりたいパンも見つけてきた。
半年前にお店をオープンして、おかげさまで繁盛しています」とのこと。
「でも・・・結局自分のやりたいパンはやりきれなかった。
今の韓国では無理です。だって、生活もあるでしょ?
・・・・迷ってます。このままでいいのか。
お客さんには来てもらってますが、すごいストレスがあるのも確か。
今の店のまま続けるのか。今の店を変えるのか。別のお店として作るのか。
どうしたらいいですか?」
いい目をした職人でした。めちゃめちゃ真剣に詰め寄ってきました。
胸に詰まってた憤りを、初対面の僕にぶつけてきてくれました。
想いには想いで返すのが僕の信条。
レシピのような紙切れで、こういう想いの何が解決するでしょうか?
パンの作り方を説いて、何が伝わるでしょうか?
「明日、僕が話す言葉に耳を傾けてください。」

「楽しみにしてます」と言って帰っていったシェフも駆けつけてくれました。
先に言っておきます。
パンの写真は一枚もありません。
忘れてました(笑)
でも、シャバタ、バゲット、セーグルの生地から、
それぞれ何種かの変態パンを敢えて作りました。
まず、「こうじゃなきゃいけない」っていう既成概念を取り除きたかったんです。
僕がフランスで感じたことの一つ、
「パンとは、楽しくて自由なもの」ということを伝えたかったんです。
そして、パンを作ることがパン職人の仕事ではないということ。
パン職人とは、パンを通して表現する仕事やと思うんです。
作ることだけなら機械でも出来ますし、家庭でも上手に作られる方もおられます。
でも僕らは「創る」んです。
「作る」作業とは根本から違うんです。
自分を表現して初めて生まれる存在意義。
そこにこそ「誰か」じゃなく「自分」が在ることの意義があるんじゃないでしょうか。
僕は誰にも気にかけられない小さな存在かも知れません。
大きな地球上では埃くらいの大きさだと思います。
でもね、それでも大きく手を振ってジャンプしながら叫んで生きていたい。
「僕はここにいるんだよ~!」って。

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正直、後半ばてました。
焼き上げたパンには興味をもってくれたようで、
「食べてもいいですよ」と言うと、みんな群がってくれました。
僕は、店以外でシュクレのパンを焼いたのは今回が初めてです。
異国の地で、いつも岸部で見てるパンが並んでるのは、なんだか不思議な光景でした。
そして、岸部でみなさんに喜んでもらってるパンが、
ここ韓国でもみんなを喜ばせてるのを見て、
なんだか嬉しくなりました。
うちのパンを好きな人が見たら喜んでくれるんじゃないかなぁ・・と思って眺めていました。
今回はプロ相手のセミナーでしたが、会場が女子大ということもあり、
ここでパンやお菓子を学んでる生徒の選抜メンバーも参加してくれました。
そのうちの一人がおもむろにバゲットを掴んで、
端っこの尖がった部分をかじったんです。
「今回、セミナーを引き受けて良かった・・・」と思えた瞬間でした。
「景色」が見たくて岸部で始めた四年前。
パリジャンのように家まで待ちきれずバゲットをかじったり、
子供がパン オ レザン食べながら歩いてたり、
そんな景色が見たくてお店を始めました。
その「景色」が、ここ韓国でも見れたこと。ホントに嬉しかった。
そしてここでもその景色を見せてくれた僕のパンたちに、
「ありがとう」
って、思わずにはいられませんでした。

最後は駆け足でしたが、何とか6時に終了。
役に立てたのか心配だった僕に、
ツーショット写真の連続という思いがけない形で応えてくれた皆さん(笑)
「一番若かったけど、一番いい感じ」って、
片言で伝えてくれた人もいました。
韓国に講習で来た人の中では最年少だったそうです。
先に述べてたイケメンさんも来てくれて、
「胸の痞えが取れました。すぐには出来ないかもしれないけど、頑張ります」
って言ってもらえました。
シュクレにも遊びにきてくれるみたいです。
結局は「覚悟」やと思います。
何が正しいのか、何が成功なのかはわかりません。
秘訣なんてものはないんじゃないでしょうか。
すごい売り上げやのに同業者から評価されない店もあるし、
めちゃくちゃ良いパン作ってるのに、お客さんに来てもらえない店もある。
ただ確かなのは、
自分が満たされてないのに、お客さんを満たすことは出来ないってこと。
リスクやデメリットの無い人生なんてありません。
それを恐れていては何も始まりません。
でもね、リスクやデメリットって、意外と一般論。
多くの人に当てはまるように出来てるものなんです。
それに比べて「大切なもの」って、人それぞれ。
そっちのほう、大事にしてほしいなぁ。

決断は答えではありません。
決めることが目的ではないんです。
正しい選択だったと思うも思わないも、
決めた後の生き様のほうが大事なんじゃないでしょうか?
「この選択で正しかった」と思える生き方をするほうが大事なんじゃないですか?
失敗をしたとき、その選択を責めることは簡単です。
成功したとき、その選択に安堵するのもいいでしょう。
でも案外、結果は目先に用意されてないことのほうが多いものです。
そして、目先の結果に走った人間に、良い結果は用意されないものです。
確かに、すぐに答えがでないことは不安にもなります。
心が折れそうになることもあるでしょう。
それを支えるのが「信念」やと思うんです。
その揺らがない大きな幹を心の真ん中に持ててるかどうか。
正直、そんな幹なんて無いほうが楽やとも思いますよ。
僕みたいに「生意気や」とも思われることもないでしょうしね(笑)
でもね、大きな幹を心に携えるのに、
みんな人には言えない苦しみを越えてきてるんです。
「努力」なんてカッコイイ言葉には当てはまらないような時間を越えてきてるんです。
だから正確には「揺らがない」のではなく、「揺らげない」んです。
理想や夢という、煌びやかな世界を描いて進む力より、
むしろ自分を否定したくない意地や、それを異端と捉える周りへの反骨心。
そんな泥臭い感情が根底にあるから、簡単には「揺らげない」んです。
自分の逃げ道を消しながら歩いてきてる人たちにとっては、
「決断」は遠い過去。現在は既に必然。
あるのは強い信念と、貫く覚悟。
もう一つ大事なのは、そんな境遇をも喜んで過ごせる「ドM」っぷり(笑)

ちなみに僕は、いたってノーマルですので・・・。
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by monsieur-enfant | 2008-08-28 00:29 | 韓国手記´08求愛

ある意味、貴重な体験。

韓国から帰国後、中一週間空けての再訪。
その間に、完全こちら任せのセミナーの段取りを組まないと・・・。
唯一リクエストされてるのが、「六時には終わって欲しい。」
始まりは何時でもいいけど、夕方六時には終わってくれとのこと。
何故かって? ・・・・みんなでご飯行くから(笑)
いやいや、これも大事なことなんですよ。
きっちり終わらせますからね!!任せといてください!!

やりたいこと、やらなきゃいけないこと、悩みますね。
限られた時間の中、どうすれば「今」のニーズを満たせるのか・・・。
そんななか韓国から一本の電話。
「レシピ、まだですか?」
「あ・・・やっぱ要ります?」
とにかく字を書くのが苦手な僕。おまけにパソコンは使えない。
でも作るパンのレシピを書いて送って、
セミナー用にハングルに直してもらわなきゃならない・・・。
えっと、この段階ですでに三日前。
日曜の晩・・・といっても夜中、無事FAX送信完了。
月曜の朝確認し、徹夜でハングルに直した・・・とセミナー当日打ち明けられました(笑)

韓国にある材料は出来るだけ使ってあげないと、
なんでもかんでもこっちから持ってっても意味が無い。
無いものだけでも早めに送っとこ・・・と思い、宅急便に電話。
「韓国に荷物送るのに、何日くらいかかります?」
「四、五日かかります」
その日はすでに日曜日。
「あの・・・火曜日に使いたいんですけど・・・」
「今日送っても木曜着になります」
え・・・・帰ってきちゃいますけど(笑)
改めて「外国やなぁ・・」と実感。
近い近いって言うから、二、三日で着くのかと思ってた。
恐るべし、韓国。
材料、全部持って行かなあかんやん・・・。
我ながら、突発的な行動以外は超スロースターター。
下調べとか、事前にチェックとか、全然しません。
でも、したほうがスムーズに行くことが多いことに薄々気づいてきました。
34歳の初夏のことでした(笑)

「ってか、粉とかって、密輸とかに間違えられへんの!?」
ヤバイ、ヤバイ・・・と航空会社に電話。
国によって違うから・・・と、韓国領事館へ。
「駄目です」って言われても出発は明日。なんともなりません。
幸い大丈夫そう。
ま、駄目なら駄目で、じたばたしても仕方ないですからね(笑)

当日。
前回訪韓の時間では、仕込が間に合わない。
そう、うちは前日から仕込まないといけないんです。
出発時間を一便早めて、怪しい発泡スチロール抱えて、粉をスーツケースに隠して(笑)、
みんなに見送られて、いざ出発!!
100メートルくらい行ったところでタクシーUターン。
いつもの癖で、名刺一枚も持たずに行くとこやった。
「うわ!帰ってきたんですか!?」
と驚かれながらも、こそこそと再出発。
恥ずかしいので見送りはもう結構ですから(笑)
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さっきも書きましたが、
何故一便早めて到着したかというと、仕込みを余裕持って始めるためなんですね。
・・・・・もう一時間迎えがこないんですけど(笑)
おまけに、前回無事合流できたことで僕の気持ちに余裕が生まれ、
相手の連絡先などの資料、一切持ってきてないことに気づいたのは、
もちろん韓国に着いてからのことでした。

実際、観光に切り替わることも覚悟しかけたそのころ、
「待ちましたか?」って、「待ちましたよ!」
会えたから良かったものの、仕込みの時間は遅れる一方。
さらに空港から一時間半くらい高速道路で移動。
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周りには何もない・・・いや、いかがわしいものが一件視界に入りましたが、
そのほかにはホントに何も無いところ。
「ここです。」
「え!?」
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立派な構内のバスターミナルの横を上ると出てきましたセミナー会場。
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・・・・確か、こじんまり・・・って言ってませんでした?
小さな実験室みたいなとこやと思ってた・・・。
ここは女子大。そこの設備を借りて行うようです。
これも初耳(笑)
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今日から仕事するって言ってたので、
手伝いたいとか見たいとか言ってくれる人がすでに何人か。
中に入って、早速チェック。
持ってきたものは大丈夫か、頼んだものは揃ってるか、
ルヴァンは動くか、機械はどんなのか・・・・。
頼んだの、駄目。
機械は、動かないとか部品足らないとか。
スムーズに行ってもルヴァンの培養の時間を考えると夜八時スタート。
その予想も崩れて夜の十時スタート・・・。
覚悟はしてましたが、やはり難しいですね。
・・・って考えてると、
「お腹空きませんか?ご飯行きましょう」って。
ま、なんともならんこと考えてても時間の無駄。
ご飯、行きましょう!!
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いや、亀って言ってたやん。
「日本でも亀食べますか?」って。
「すっぽんって・・・わかるかな・・。これこれこんな亀で・・・・」
って、鴨やん!!
「カモ」と「カメ」は違うよ!
めっちゃ説明してたのに~!(笑)
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前回の訪韓のおかげで食事にも作法にも大分慣れました。
でもさすがにこの後の進行が気になって、食事どころではなかったですね。

帰ってみると機械も動き出し、
足らなかった材料も、夜中にも関わらず買出しに走ってくれて・・・。
結局、朝四時過ぎまでかかった仕込みに最後まで付き合ってくれた人も。
中にはずっと、洗い物しててくれた人も。
おかげで、良い仕事ができました。ホントにありがとうございました。

で、簡単な仮眠を・・・どこでとったと思います?
そう周りには何もない・・・・中で光ってた、一件のいかがわしい建物。
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いやぁ、貴重な体験でした(笑)
韓国のこういうとこに泊まれるとは。
しかも一人で。
さすがにめっちゃ恐縮してましたが、こっちは逆にテンション上がりっぱなし(笑)
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考えてみれば、宿泊にはなんの問題もないわけで。
僕ら世代の方々、知ってます?
今は「ブティックホテル」とかいうんですって。
露骨に「ラブ・・」とか言ったら駄目ですよ(笑)

隅々までチェック・・・・する前に、さすがに爆睡。
朝は十時に待ち合わせて打ち合わせ。
女子大の教授も来ていただけるようで、時間は11時から。
さ、明日はいよいよ本番!
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by monsieur-enfant | 2008-08-21 02:48 | 韓国手記´08求愛

「ラピ時間」

特に、寄るつもりもなかった、ある日。
珍しく夕方、梅田をプラプラしてると日も暮れてきまして。
「あ、じゃあ、寄って行こうかな」
そんなお店があるのも幸せですよね。

ラピさんです。
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久々にカウンターで一人。
シェアしなくていいので、がっつきます!

ニンジンのムース トマトのジュレ添え
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「ニンジン?」って思うくらいの甘さ。トマトのジュレが夏ですね。

熊本馬肉の炙り 桃とリコッタとルッコラと
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「こういうの好きっ!」と思わず叫んでしまった。
うん、桃はいいですよね。面白い食材やと思います。

自家製オイルサーディン
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幸せ・・・。
この満足感・・・。
上半期の上位何皿に食い込んでくる旨さ。
旨いものを旨い調理法で旨そうに提供する潔さ。
何でも解体し、わかりやすさとは無縁の「レストラン」のシェフが羨ましがる一皿です。

細いキタッラ 鴨と新しょうがのラグー
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迷ってたのがあったので告げると、
「こっちで正解」って(笑)。
タリアテッレではなく、細いキタッラとしたところがミソ。

北海道 仔羊もも肉 炭火焼
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結構、羊率が高いので避けたんですが、
「食べてみて」とのことでお願いしました。
思ってたよりも力強く、しっかりと羊。
でもめちゃくちゃ柔らかい肉質。子供を食べてる罪悪感に駆られます(笑)

ドルチェもちゃんといただきます。
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エスプレッソで、締め。
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いつもながらのマイペースなお二人。
ラピ独特の時間の流れ。
久しぶりに「ラピ」という空間で過ごせた満足感は、
久しぶりの一人だからこそ感じれたことかも。
たまにはいいですね、お店に一人で行くのも。
カウンターだと、シェフがポツリポツリと返してくれますから寂しくないですし(笑)
かしこまったイタリアンもいいですが(・・・って、僕はあまり興味ないですが)、
「旨いもん屋」であるラピを再認識した、ある夏の日の夜でした。
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by monsieur-enfant | 2008-08-16 03:22 | ラピ

やってしまった・・・・

新幹線は何度かあるんですが、
遂に飛行機に乗り遅れてしまいました・・・(笑)
いやいや、笑い事やないんですけどね。
そんな「沖縄日記」。
いったい、いつアップできることやら・・・。
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by monsieur-enfant | 2008-08-16 00:56

ハードルの越え方

連れてってもらったのは、
伝統的な韓国料理屋さん。
こんな感じ。
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こんな感じ。
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ちょっと遅れて出てきた御飯は・・・
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周りにこびり付いたの以外は先に取っちゃうみたい。
で、そこにお茶を注ぎます。
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そんなん知らんし。
お粥みたいになってるやん・・・。
御飯はもっとちゃんと取って、こびり付いてるおこげの香ばしさをお茶に移すイメージ。
で、御飯は先に食べて、終盤にそのお茶を飲む。
だから日本とか中国と違って、「お茶」の文化があまりないんだって。
なるほど・・・正直、何茶でもええわ、実際。
それより、とにかくよく食べる。
量もさることながら、早さに驚く。
これも軍隊生活で染み付いたものらしい・・・。

もし外国の方が遊びに来たら、どこに食べに連れて行こう・・・
と、ふと考えた時、自分の身の回りの「日本」の少なさに改めて驚く。
ま、僕が言える立場ではないですけどね(笑)

店を代え、ようやく仕事の話。
カフェは、いっぱいあるんです。
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コーヒー1杯飲み終えるくらいで終了(笑)
基本、こっちまかせ。
「とりあえず、徹夜してもいいように許可だけ取っててください。」とだけ頼む。
「え?」・・・・って、ちょっと引いてたけど、すぐ会場に電話入れてくれました。
ま、これで何とかなるでしょ。

最後にダイニングバーみたいなとこへ。
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そこそこお洒落で、若い子達が多い。
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そんなに低いクラスの店ではないと思うんですが、
置いてるワインがしょぼ過ぎる。
出てくるチーズも、なんちゃって。
そしてそのチーズに添えられるのは、パンではなくクラッカー・・・。

食卓に、ワインが入ってきたところの韓国。
そのワインも、まだまだ食前酒として楽しまれてる段階。
なぜなら、料理はやはり韓国料理が根強いので、
食事が始まればビールや焼酎をお供にします。
おまけにパンは「おやつ」です。
「おやつばっかり食べてないで、ちゃんとご飯を食べなさい!」って、
パンを食べてると怒られるんですって。
でも日本もそうでしたよね。
いや、いまだに「おやつ」と捉えてる方も多いはず。
ちょっとずつでも教えてあげれたら、
ちょっとずつでも伝えていけたなら、
ちょっとずつ、ちょっとずつ変わっていけるはず。
その為には自分達が感じなければ。
その為には自分達が楽しまなくては。
そして、自分達を表現していかなくては。
この小さな大きな分岐路で、
僕は・・・僕のパンはどれだけのインパクトを与えれるだろうか。
技術を教えることもさることながら、踏み出す「心」を動かさなければならない。
日本に帰っての猶予は二週間。
もがいても、足掻いても、準備に追われて過ぎるのは目に見えている。
その短期間で成長することなんて、所詮小手先の付け刃。
不甲斐無さに落ち込み下を向いて帰ってくるなら、結局はそれまで。
自分を推し量る場面は、自分で用意した甘えたハードルではなく、
他人に用意された飛んだことのないハードルを前にして試されるもの。
ありのままで挑み、ありのままの結果を受け入れよう。
それが、偽りない等身大の今の自分なんだろうから。

でも考えることはいつもと同じ。
「どうやったら越えれるか」よりも
「どれだけ高く越えられるか」にしか興味ないんですよね(笑)
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さ、日本に帰って、仕込みしないと・・・。
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by monsieur-enfant | 2008-08-10 03:46 | 韓国手記´08求愛

交錯する時間と感情

意外なほど韓国のパン屋さんが「日本のパン屋」みたいで、
みなさん驚いたんじゃないでしょうか?
でも、菓子パンは日本の文化。「韓国のパンのルーツは?」と問うと、
「日本人がいたころ・・・」とか、
「日本だったころ・・・」との言葉が並ぶ・・・。
傷は、つけたほうよりつけられたほうが覚えているもの。
触れてはいけなかったかと顔を曇らす僕を気遣って、
「昔の話。今は、全然関係ないよ」と言ってくださるものの、
その言葉に甘えなければこれから対等にお付き合いしていきづらい部分と、
その言葉に甘えず、刻み込まれた歴史の傷を背負わなきゃいけない部分と・・・。
「昔の話」・・・確かに昔起こった話。
でも紛れもなく「今の話」。
今も尚、消えない事実。消せない感情。
僕は日本人。「関係ない」ことは絶対にない。
ただ、捉われていても歩は進めれない。
詳しい知識もないし、多くを理解してるとは言えない自分が偉そうなことは言えないが、
この想いごと抱えて進もう。
「日本人」として抱え、「岩永 歩」として接しよう・・・。

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移動中の車内から。
ハングルがなければ、やはり異国として感じにくい。
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江南区 「ボン ヌヴェル」
ここは、今朝から僕を案内してくれてる除(そ)さんのお店。
かなり有名な方で、テレビや雑誌に引っ張りだこの売れっ子シェフです。
イ ビョンホンやユン ソナも来るみたい。
・・・ってだけで、日本のおばちゃんもいっぱい来るみたい(笑)

店内は、丁寧な仕事のやや小ぶりなパンやお菓子が並ぶ。
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営業時間が朝8時から夜23時半っていうのもすごい。
この8月には、どっかに支店も出すみたい。
日本で6年くらい居てはったんかな?
日本語も上手で、FAXのやり取りはもっぱら除さんとでした。

で、南大門へ移動。
昨晩共に過ごしたうちの一人と待ち合わせ。
ナビがあるのに、よく道間違える。
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南大門(ナンデムン)。韓国の国宝第一号。
酔っ払いが国に対する不満から放火。1398年からの歴史が消失。
どこの国にも馬鹿はいるもので・・。
うちの近所の重要文化財だった吉志部神社。
放火の犯人は捕まったんかなぁ・・・。

その南大門の近く、600年の歴史を持つ南大門市場へ。
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なんか用があるのかと思ってたら、
どうやら僕を案内してくれてたんですね。
「本物の偽物あるよ~」って、
流暢な日本語に絡まれながら歩いてましたが、
スイマセン・・・一円もウォンに替えてなかったんです。

さて、ここらでお昼御飯。
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かなりの老舗。
カルグクスっていう、韓国式うどんのお店。
マンドゥっていう餃子も名物です。
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うどんって言うよりは、おそばかな?
大豆のどろどろしたスープに、野菜を練り込んだ緑の麺の喉越しが気持ちいい。
チラッと見えてるキムチが超辛くて、
冷たいスープに絡めながらやっと食べたと思ったら・・・
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山盛り追加・・・。
キムチは無料の店が多く、無くなるとご親切に追加してくれます。
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餃子と言うよりシュウマイ的な風貌。
でも、これが美味しかった!

駐車場に帰る途中、
「韓国の一番大きな郵便局。こんな建物必要ないのに・・・。税金の無駄遣い」と。
民衆の声は万国共通なんですかね(笑)
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「あれは一番古い銀行。」
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「なんか様式が違いますね?」と聞いてみると、
「日本人が建てた」と。
う・・・リアクションが取りづらい。

そしてまた車で移動。
基本的に行き先は全く把握していない。
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いきなり学校に侵入。
女子高みたいですね。
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校庭でバスケを勤しむ姿。
こういう何気ない景色って、ホッとします。
校庭に車を停めて徒歩にて移動。
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仁寺洞(インサドン)。
ここは南大門と違って、伝統工芸品やギャラリーが多く、
新旧のアート系が楽しめる。
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ぶらっと徘徊して、また移動。
観光なんて、さらさら考えてなかっただけに、
合間にこうして連れて来てくださるご厚意に感謝。

僕が知らな過ぎるんでしょうけど・・・
南大門がどんなとこなのか、
仁寺洞には何があるのか、
ソウルの真ん中に、こんな大きな川が流れてることすら知らなかった。
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隣国の住民として、ちょっと恥ずかしい。
一番近い外国なのに。
大阪にも鶴橋や桃谷のように沢山韓国の方が暮らしてる地区もあるっていうのに。
もっと当たり前に知っててもいいんじゃないのかな。
もっと身近に感じててもいいんじゃないのかな。
陸続きと、海を隔ててるのとは違うんですが、
フランスで感じたイタリアやスペインとの距離感とは全く違う。
今回、声をかけてもらってなかったら、
おそらく訪れることはなかったでしょう。
そして、知ることも感じることもなかったでしょう。
改めて、「この人たちの役に立ちたい」って、強く思うのでした。

先に書いたように、韓国ではパン屋とお菓子屋が一緒です。
最近やっとパン屋だけの店ができてきたそうです。ほんの数店ですが。
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ここはその一つ。
韓国に来て見たパンの中では、一番元気なパンが並びます。
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厨房も、広くはないけど立派です。
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でも食べてみると、やっぱり物足りない。
じゃあ日本なら何件納得いく店があるのかといわれたらそれまでですけどね。

意識も高く、自信にも満ち溢れているオーナーは、
てっきり同世代かと思ってたら、40歳近いらしい。
何人かのオーナーと話してみたが、独立のタイミングが僕の感覚と一概に違う。
徴兵制度だ。
韓国では18歳以上の男子は26~35ヶ月の軍隊生活を送ることが義務づけられている。
韓国人にとっては当たり前のことなんでしょうけど、
その数年で人生設計が大きく変わることもあるでしょう。
実際僕が20歳から30歳までのどこかで、
2年ないし3年の期間を何かによって拘束されてたとしたら、
間違いなく今とは違った状況になってたでしょう・・・・。
もちろん、そんな自由すら許されず、生活すらままならない国もあるわけで、
日本に生まれて良かった・・・と思う半面、
僕も含め平和ズレした今の日本人を憂う部分も考えさせられます・・・。

除さんのお店に戻り、今回僕に声をかけて下さった協会の会長さんと初対面。
と思ったら歩き始めて・・・・晩御飯となりました。
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by monsieur-enfant | 2008-08-07 06:20 | 韓国手記´08求愛

自覚

今日は朝九時半に、ロビーで待ち合わせ。
まずは朝食がてら、一番繁盛してるというパン屋さんへ。
かなりの高級住宅街らしい。
オフィスビルも結構ある人気の地区。
ドラマの影響か、純愛的なイメージの強い韓国ですが、
最近は離婚率が高いそう。
基本、女性は結婚すると働かなかったそうですが、
やはりこの不景気、そうも言ってられず・・・。
外で働き、家でも家事全般。しんどくて別れるケースが多いんですって。
今は更に、結婚をしない女性も増えてきてるそう。
万国共通の流れですね・・・と普通の世間話(笑)
到着しましたが、場所、店名、読めません。
こっちがパン屋さん。
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こっちがカフェ。
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もとはパン屋だけだったの改装し、
カフェ併設して、厨房を二階に作り、
全部で三億かけたとかいうヘビーな話を聞かされながらの朝食。
支店も四店くらい持ってはるんかな?
韓国で、こんなふうにパン屋で成功してはる人がいることさえ想像できませんでした。
名刺もキンキラキンでした(笑)
ってか、僕、ホントに名刺文化が嫌いで滅多に持ち歩かないんですが、
今回は要りましたね・・・確実に。
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店内に、こんな立派なシャンデリアがあるカフェで、
パック入りの紅茶が出てくる意外性・・・(笑)
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でもメニューは普通。
ロッテリアにもマクドナルドにもある「プルコギバーガー」なるものは見当たらず、
日本のこんなお店と変わらないメニュー内容。
「これから何件か回るんで、軽めの食事」と聞いていたので、サンドイッチを。
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結構なボリューム。
これで大体1500円くらいかな?
感覚的には物価は大阪と変わらないくらい。
味も思いのほか普通。悪い意味の普通じゃなくてね。ちゃんとしてる。
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なんで~!?なんでもう一つ頼んでんの~!?
全然「軽い朝食」ちゃうや~ん。
案の定「遠慮しないで」とか言われ、ほとんど僕が食べることに。
新しいティーパックを放り込まれ、紅茶のおかわりをいただいた後、パン屋のほうへ。
さて、皆さんの描く「韓国のパン屋さん」って、どんなんですか?

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正直、驚きました。
ハングルのプライスカードを除けば、そのまま日本のパン屋さんです。
まさに大手チェーン店の品揃え。
おまけにケーキも勢揃い。マカロン、ダックワーズ、ショートケーキ・・・・。
車内でも聞いてましたが、びっくりしたのがバゲットに生クリームが挟まってること。
「バゲットに生クリームを挟んでるパン」・・じゃなくて、
「バゲットは生クリームを塗って食べる」んですって。
そして、こうしてパンとお菓子が混在してるのが韓国では当たり前。
フランスのような「ブーランジュリ パティスリー」みたいなかっこいいもんじゃなく、
こうしないと生きていけない様子。
まだまだパンはおやつの枠を超えず、ケーキは週末にしか食されない。
どちらか単独では生きていけないんです。
そしてそれを全部やるのがパン屋の仕事。
ですから何かを掘り下げて突き詰める時間もない。
スペシャリストがいないわけです。
ですから作られるものは、どこもほぼ同じ。
輪をかけて材料・・・特に粉の種類が少ない。
そこで起こるのが商品の無個性化。
パンを作るだけ、お菓子を作るだけ。
変わりがないなら、お客さんも選びようもない。
近くで買うのが当たり前。わざわざ行くなんてもってのほか。
十年前の日本がこんな感じ。
逆に十年前の日本と比較すると遜色ない出来映え。
そんな中、職人さんは日本で勉強したり研修受けたりする人が増えてるみたい。
東京の世界トップレベルのパティスリーに触れ、
パン屋のここ十年の変化の中に身を置いてた人もいる。
沢山の絵画を鑑賞し、いざ国に帰って描こうと思ったなら絵具が三色しかない・・・。
例えるならそんな感じか。
ただ、もちろん全てのパン屋がそうとは限らないが、
昨晩飲み明かした四人も含めて、
「やりたいのに・・・やってみたいのに・・・」と強い葛藤を抱いてるのは確か。
関西ではそんな時代に、神戸「コムシノワ」、京都「ル プティメック」という二店が、
重い扉をこじ開けてくれた。
僕に憧れと尊敬・・・何より進むべき道を示してくれた。
確かにその頃の日本とは全く同じではない。
日本のほうが「洋食」という文化があるぶんだけ、
食卓に主食としてパンが上がる機会は多かった。
韓国には屈強な食文化が存在する。
そこに割って入るのは難しいはず。
でも職人のモチベーションは、そのころの日本より高いと感じる。
いや、今の日本と比べても遜色ないくらい。
情熱なくして切り拓けない。
強い意志なくして貫けない。
お金があって、恵まれた場所で始まったわけではないシュクレクール。
時間はかかったけど、悔しい思いも苦しい思いもいっっっぱいしてきたけど、
今、こうしてお店があります。目を閉じれば沢山のお客さんの顔も思い浮かべれます。
良い店かはわからない。
でもこんな辺鄙な場所にも関わらず、多くの人に囲まれ、愛され、
「幸せな店」であると、僕はつくづく思う。
もしかしたら僕に出来ることがあるかも知れない。
こんな僕だからこそ役に立てることが、今ならあるかも知れない。
彼らの気持ちの葛藤を、
僕なら同じ温度で感じれるかも知れない。
そして、何かを伝えれるかも知れない。
何かを感じてもらえるかも知れない。
前にも書いたが、謙遜とは一つの自己防衛。
この場面、冷静に考えて僕は適任。
自惚れじゃなく自覚です。
次のステップに行ったら、他のテクニックのある方が来ればいい。
でも今はその前。
スーパースターはいらないんです。
一緒になって船を押してやれる人間が必要なんです。
明確になった。
僕がやれること、やらなきゃいけないこと。
そして、僕だから出来ること。
踏ん切りがついた。
「僕で良ければ、お受けさせていただきます。」
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by monsieur-enfant | 2008-08-04 03:54 | 韓国手記´08求愛

初韓国。

日程は、火曜朝出勤して、昼前に出て、木曜夕方に帰ってきて、そのまま仕込み。
結局、出発直前まで関空への行き方も決まらず、
何時間前までに行かなあかんとかも知らず、
「早く行ったほうがいいっすよ!そろそろヤバイですって!」
と、みんなに促されての出発。
無事帰ってこれますように。
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店でダラダラしてたおかげで選択の余地がなくなり、
新大阪から「はるか」で向かうことに。
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間抜けにも、進行方向真逆、乗車位置真逆でボーっと待機してたので、
写真撮ってから猛ダッシュ(笑)

とりあえず関空です。
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あ~・・・こんなんやったなぁ・・・。
フランスから帰国して以来の関空でした。

「乗れなかったらどうしよ」
「違うとこ行っちゃったらどうしよ」
「会えなかったらどうしよ」
こう見えて、一度は不安になる小心者なんです。
「ま、いっか」って、結局なるんですけどね(笑)
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予想通り機内で初めて開くことになった、
韓国行きが決まってすぐ買ったハングル語の本を読みながら、
あっという間の一時間半。
景色はあまり変わらないのに、
道路に書かれてる文字がハングルになってる・・・。
「お、韓国っぽい」・・・いや、韓国やし。
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2001年に誕生した仁川(インチョン)空港。
徴兵制度もあり、現在も準戦時体制下の国なので、
あまり交通機関での写真は好ましくないらしい。
誤解を受ける行動は避けるように・・・と、「るるぶ」に書いてあった。
知らなすぎるなぁ・・・隣国のこと。

無事A4くらいの紙に僕の名前を書いてるのを発見。
ちっさすぎて見逃すとこでした(笑)
そこからソウルへ移動。
いきなり高速の料金所で追突しかけたのには焦りました。
僕が黙ってたら100%当たってました・・・マジで。
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いやぁ、気候が同じせいか、
身体が異国だと認識しないんですよね。
目に見える景色もどこか似ている。
会話も流暢な日本語で話してくれる。
頻繁にかかってくる携帯での会話がハングルなので、
韓国に来た・・・と実感。
ソウルまでは結構遠い。
車で一時間くらいは走るかな。

とりあえずチェックイン。
気を使っていただいたのか、こっちが気を使うくらい良いホテル。
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う・・・こんなひよっ子が来ると思ってなかったんじゃ・・・・。
ベッドが三つもある・・・。

近くのカフェで、こちらの職人さん三人と待ち合わせ。
とりあえず食事となりました。
「なに、食べたいですか?」
と聞かれたので、「みんながいつも食べてるもの」とリクエスト。
となると、カルビらしい(笑)
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結構人気のお店だそう。
入った瞬間から唐辛子の匂い。
店員さんとの会話、メニュー、全くわからず、
ひたすら「アンニョンハセヨ~」「カムサハムニダ」。
韓国は割り箸じゃなくて鉄のお箸なんですね。
これが結構重くて。
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おいおい、注文多すぎるやろ!・・と思いますが、
韓国ではこのスタイル。
何か頼めば、それに必ず何か付いて出てくる。
だから何か追加したら、
「それさっき食べたやん!!」ってのが、また付いてくる(笑)
遠慮してたら気を使わせてしまう・・・と思ったのは杞憂に終わり、
馴染み過ぎてビールに焼酎入れられながら飲んでました(笑)
それにしても皆さん日本語が上手です。
ちなみにビールのCMはBOAちゃんでした。
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僕が最年少だからか、いらぬ気も使われず、すっかり意気投合。
僕、同世代に異常に友達が少ないので(笑)、
こうして騒いで飲むことって少ないんですよね。
なんか、友達ができたみたいですごく嬉しい。
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どうやら二件目を探してるとみた。
めちゃめちゃ食べて飲んだので、もうお腹に入らないんですけど・・・。
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っていうか、ある意味悲しいくらい気を使われてない(笑)
コンビ二みたいなお店の前のプラスチックのテーブルセットで男五人。
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なんだろなぁ・・梅酒みたいなお酒。
そうこうしてるうちに、僕が一応今回講師ということを思い出してくれたのか(笑)、
やっとパンの話に。
日本と違って、遠慮せずガンガン聞いてくる。
そこが気持ちいい。
日本では大概僕が一方的に話すだけ。
知らないことを知られることを恐れて、コンプレックスすら自己防衛の手段。
劣等感とは、克服すべきものではなく、心に殻を作るものとしてしかり。
主張することを良しとせず、人が多く群がる方に安心を覚える。
よう主張せんくせに、批判することだけはいっちょ前。
それもみなさん面と向かっては、ようしてきませんけどね。
ま、主張するということは、賛同される可能性もあれば批判される可能性もありますから、
そんなこと覚悟の上なんですけどね。
腹割って投げ交わす感情のやり取り。
日本人だの韓国人だのではなく、パンに携わる者達の情熱や葛藤が飛び交う。
そう、これ。これが聞きたくて今回視察に来たんだ。
講習だけでは伝えれない、僕の生の声。
教えに来て帰るだけでは聞こえない、現場の生の声。
熱くなってきたら誰からともなく「かんぱ~い」。
そしてまた語らい、熱くなり「かんぱ~い」。
大事なのは上辺の情報ではなく、実際感じること。
目で見る外観ではなく、本質に触れること。
人の価値とはキャリアや年齢ではなく、
曝け出した心の大きさ・・・魂の大きさ・・・。
媚や、偽り。虚栄や妬み。
その欠片もない清清しい時間が流れていく。
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・・・だから、もう食べれないってば(笑)
食後は必ずと言っていいほど果物が出てくる。
これもケーキ類が定着しない要因の一つなんですって。
「カラオケでも行きますか?」って、マジですか?(笑)
いや、嫌いじゃないし、何歌うのか興味ありますけど・・・今日はもう寝ます。

やはり、来て良かった。
思った通り、大事な時間となりました。
明日は、お偉いさんが迎えにくるとのこと。
パン屋さん、案内してもらえるらしい。
・・・ってか、このペースだと、いつ書き終えれるんやろ・・・。
計六日間の一日目終了・・・。
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by monsieur-enfant | 2008-08-02 03:12 | 韓国手記´08求愛