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なないろめがね

プロローグ

きっかけは一通のメールでした。
「olivier brise」、フランスで共に働いてた友人からでした。
「結婚式を挙げるので、是非来て欲しい」
的な内容のメールでした。フランス語ですので「的な」程度しかわかりません。
最後に会ったのは5年くらい前かな。
そこから何度か手紙や写真は送られてきてたんですが、
辞書片手に手紙を書き返すのは至難の業。
辞書開いては睡魔に襲われ、ペンを執っては睡魔に襲われ。
結局、僕から返事は一度も行ってない・・・・んですね。
心にはずっとあったんです。「書かないと・・・」って。
だからね、嬉しかったです。
覚えててくれたこと、大事な結婚式に「来て欲しい」と思ってくれたこと、
そして実際に声をかけてれたこと・・・。
ただただ嬉しかった。
距離や時間、かかるお金なんかは、もらった気持ちに比べればどうでもいいこと。
「想いには想いで」、これが僕の生きる機軸。
それに、フランスから帰ってきて早6年くらい
未だに一度も行けずじまい。もちろん今年も行けるはずもなかった。
そこに一通のメール。
「これはきっと、フランスが僕を呼んでるんや」
どこに住んでるのかは「リヨンのもっと奥」、
実際何時間かかるかもわからない状態で、行くことを決めた。
まさかその状態のままフランスに発ち、
「え?こんなにかかるの?」
「へ~、こんな駅名知らんわ」
と、現地で思うことになろうとは、この時点では知る由もなかった・・・・が、
今までの行動上、安易に予測することは可能でした(笑)

その後、別件のメールが店のHPのほうに届きました。
「ブルターニュから日本に行きます。その際、そちらで働かせてもらいたいのですが・・」
的な・・・って、今度は日本語でしたけど。
奥さんが日本人で、旦那さんがフランス人。
で、ブーランジェなので就職先を探してたら、うちを見つけたんだそう。
何度かのメールでのやり取りを経て、
「じゃあ、僕、フランス行きますのでブルターニュまで会いに行きます」
日本に来たら店に来るって言ってくれてたんですが、
もしかしたら一緒に働くかも知れない相手。
現地での生活や環境を見ておきたかったんです。

そしてパリには、「フランスから帰ってきたところですが、ここ以外考えられない」
的なこと言って訪ねてきてくれた人がいます。
パリでパン作りを始め、フランスでしか働いたことがない。
これって、「フランス人」だと解釈したほうが早いんですよね。
バリバリ働いてたけど諸事情により帰国。
フランスでパンに感動し、パンを愛し、職人にまでなってしまった彼女。
そう女性です。素晴らしい情熱を持った女性です。
正直、「日本のパン屋で」というよりも「日本人と」働くことは難しいと思います。
うちはその頃、人が入ったばかりでしたので、
「今は、もう一度フランスに戻ったほうがいい」と話し、パリに戻りました。
今までのキャリアも良い店ばかり歩いてきた彼女でしたが、
戻った場所も半端なかったです。
そしてもう一人、広島から「働きたい」と来てくれた女性がいました。
スタッフに空きはなかったんですが、「話だけでも」ってことで広島から来てくれました。
何を話したかは忘れましたが、数日後メールが届きました。
「私もパリに行ってみます!」

今回は「繋がりに出逢う旅」でした。
いろんな繋がりが何故か今のタイミングで、そして何故かフランスに集まり、
僕にフランス行きを決心させるに十分な理由を揃えてくれました。
パリ、リヨン、ブルターニュと、それぞれ1日半しか居れないスケジュールでしたが、
こうして「パリに行ってからリヨンに行って、その後ブルターニュやな」という、
緻密なスケジュールが出来上がり、
まさかホントにこの程度のスケジュールで出発してしまうとは夢にも・・・・って、
これも安易に想像ついてしまいますね、はい。
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by monsieur-enfant | 2008-10-24 00:54 | フランス 2008

まさかのリアクション

みなさん、「花の子ルンルン」に異常反応いただきありがとうございました(笑)
正解は「コスモスは 帽子に似合う」でした~。
僕、あの世代の女の子アニメめっちゃ見てたんで、普通に歌えるんですよ。
ほら、カセットでも「少女アニメ大全集」とか、高速道路のPAとかでも売ってたでしょ?
「誰が歌ってんの!?声、違うや~ん!!」ってやつ、ありましたよね?(笑)
幼心に受けたその傷は、今も癒えませぬ・・・。車内でめっちゃ聴いてましたけど。
例えば「おっしえって~おしえて~、不思議な呪文を~」のララベルとか、
キャンディなら「明日は~どこから~ 生まれてくる~う~の~」の終わりの歌のが好き。
「あなた~のここ~ろに~ しのびこ~む~」の魔女っ子メグちゃん、
「ピピルマピピルマ プリリンパ」のミンキーモモはちょっと新し目かな(笑)
あ、でも「しっおか~ぜを ほっほ~にうけ はだし~で~ かけてく~」
はい、南の島のフローネですが、こういう教養的なんも見てましたよ。
・・・・なんか、皆さんが遠く離れて行きそうなので、これぐらいにしておきますね。
あ、そうそう、妹が読んでた「なかよし」を愛読してて、
そうやなぁ・・・特に「金魚注意報」が好きやったなぁ・・・・
ある日無許可で(そりゃそうや)「りぼん」に鞍替えした妹に、マジ切れしたもんです。
もちろん「りぼん」も一応読んでましたけど、やはりテンションが下がってたのか、
「ときめきトゥナイト」とか「有閑倶楽部」みたいなメジャーなんしか覚えてないですね。
って、なんの話や(笑)
さ、いよいよお待たせのフランス編。
っと、その前に「は?」って人もいるでしょうから、ご紹介がてら貼っつけときますね。
ご存知の方はテンションMAXで、ご唱和ください(笑)

あははは!まさかシュクレのブログで「花の子ルンルン」が流れることになるとは!!
ものすごい違和感ですね、この曲聴きながら読むこのブログも。
あの・・・こんな僕ですが、これからも変わらぬお付き合い宜しくお願いします・・・。
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by monsieur-enfant | 2008-10-22 11:15 | とりとめなく・・

めっきり朝晩涼しくなり、去年より1ヵ月くらい「秋」を想うのが早いような。
陽射しの強い日はあれど、すり抜ける風の冷たさだったり、
見上げた空に描かれる雲の模様だったり。
でも見渡せど「小さい秋」は見つけれず。
・・・・では、秋を目に焼き付けに行きましょう!

と、言いましても紅葉にはさすがにまだ早いので、
やってきました北摂市民の憩いの場、万博自然公園。
去年も来たけど・・この時期。
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今日は天気も良く、緑も気持ち良さげ。
緑に囲まれてると、日頃のあんなこんなも忘れてしまえそう。
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この時期のお楽しみは「コスモスフェスタ」。
特別好きな花ってわけではないけど、コスモス以降の「秋」って、
どこかおセンチになっちゃうでしょ?
だから笑って秋を迎える儀式のようなものかな。
その後はど~っぷり「おセンチな秋」に浸って楽しむんですけどね(笑)
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今年は少し早かったのか、まだ背が低いものが多く、
一部を除いて見ごろはまだまだのよう。
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それでも精一杯秋の陽射しに背伸びしてました。
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ヒネクレ物だからか、前から見るより後ろから透かしたコスモスが好きなんです(笑)
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コスモスと同じ目線になるように、しゃがんで向き合ってみたり、
コスモスと同じ目線から空を見上げてみたり、
同じように風になびかれてみたり、
同じ秋の優しい陽射しを浴びてみたり、
「花の子ルンルンの歌詞やったら、コスモスは・・・何やったっけ?」とか考えてみたり(笑)
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さ、ここから散歩がてら芝生広場へ移動。
北摂で幼少期を過ごした人なら、だいたい自然公園のマップは頭入ってるもんです。
学校行事でも何かとお世話になりましたから。
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気の早い木たちは、もうお化粧を済ませてる子たちも。
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さ、着いた着いた。平日は人が少なくていいですね。
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ただ居るだけでいいんです。
別に特に何か目的がなくてもいいんです。
そんな時間を素敵だと思えるような心の体制で常にいたいんです。
壁紙のような真っ青な空を、
じゅうたんを敷き詰めたような緑の大地を、
木々をすり抜けた後の優しい風の匂いを、
たまにはちゃんと自分に与えてあげなければ忘れてしまいそうな日常。
常に何か人の意思のあるものに囲まれてる。
そこには意図があるものが多いんです。
何かの狙いであったり、何かの驚きであったり、多くは仕組まれた世界。
こうして何もないところで何を思い何を感じれるのか。
子供たちはホントの空の色、知ってるのかな?
緑の芝生の匂いにまみれて寝転がったりしてるのかな?
大人の歪み誇張された世界で息をしてやしないかな?
そして僕らはそれらを伝えられるほど何かを感じながら生きていけてるのかな?
「風に聞きゃあいいさ」
力まず生きてるすすきに、そう言って笑われそうですね(笑)
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さ、そろそろ現実へ帰りましょうか。
この道も大好きな道。
一本の長い道。
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前を見ながら歩く景色と、振り返り眺める景色と、違う表情を見せてくれる。
同じ歩いてきた道、さっき見た道なのにね。
「あぁ、キレイやなぁ・・・」
振り返った時そう思えるよう、今をしっかり歩きたい。
何度も振り返る必要がないように、いっぱい目に焼き付けながら生きていきたい。
そしてまた、もっと素敵な景色と出逢いたい。
歩こう。
生きよう。
歩かなきゃ。
生きなきゃ。
さ、また頑張ろう!
ルンルンの歌口ずさみながら頑張ろう!(笑)
「ルルルン ルンルン ルルルン ルンルン ルルルンルンルンルンル~ン
幸せをもたらすと言われてる どこかでひっそり咲いている~
は~な~を~ 探し~て~ 花を 探しています~
コスモスは・・・・」
マジ、なんでした?(笑)
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by monsieur-enfant | 2008-10-21 05:50 | 自然文化園

固定観念

楽天 野村監督の言葉に
「先入観は罪 固定観念は罰」(逆やったかな?)って言葉がある。
選手の適材適所を見極め、「野村再生工場」と言われる野村監督の、
選手掌握術・・・というより、自らへの戒めの言葉。
そう、そこからは何も生まれない。
僕は僕で、人と接するとき、物を創り出すとき、
やはり自らへの戒めとして常に心に置いている言葉。
意識するのは静かな水面。
いかにフラットな状態で向き合えるか。
ただそれだけ。
そしてそこに堕ちて来た一滴の雫。
それが水面に触れた瞬間に、どれだけの瞬発力で反応できるのか。
「こうしたい」「とか「こうなるだろう」とかは考えず、
むしろ一滴の雫によって、何が生まれるのかを楽しんでいる。
以前、「柔軟にして挑発的」(誉めて・・・ないよね?)と評されたことがありますが、
違います。ピュアなんです(笑)

いつものように余談が長くなりそうなんで本題に入りますね(笑)
上記のように固定観念を、あえて持たないようにしてるわけですが、
長らくお店で掲げてたのは「高校生不可」。
それは固定観念というより、経験に基づいた判断。
ところが、モンテベロのオープン時に高校生が来ました。
もちろんアルバイトで雇って欲しいと。
先に述べたように、基本的に不可。
でも、理屈じゃないんですね。
笑顔がはちきれんばかり!
出来ないことなど補って余りある元気!
若さ・・・ってやつですか?参りました。

そこからとりあえずは会ってみることにしてます。
ほとんどの子が、やっぱり駄目です。
でも「高校生だから」って見るのではなく、1人の人間として今回は縁がなかったんだと、
そう思えるようにはなりました。
歳いってても、使えない人は使えませんしね。

そう思わせてくれた「ゆりちゃん」が、先日で辞めることになりました。
初めてのバイトだったようで、最終日は涙も流してくれました。
これからは、ウェディングプランナー目指して頑張るそうです。
あの笑顔があれば大丈夫!
僕もいっぱい元気もらいましたから!
そんなゆりちゃんに、「かんぱ~い!!」の図。 珍しく居酒屋にて。
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お疲れ様でした!
また、お互い良い顔で会いましょう!!
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by monsieur-enfant | 2008-10-21 05:21 | ケ モンテベロ

市内に出る用がありまして、夜遅くでもやってるお店・・・と探してたら、
「いつ通っても、結構人がいる」との情報。

西区新町 ミュゼオ デラ ファリーナ
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放置ぎみなので勝手に座らせてもらう。・・・・と、そこからもしばらく放置(笑)
でも「すいませ~ん!とか急かすのは野暮だぜ!」的、変な説得力のある店。
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ここからもしばらく放置。

野菜の炭火焼き
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あらま・・・こういうの出してくれるの!?
仕事はしっかり。良い意味で意外。
「出てくるの遅い!・・・とかは言いっこ無しだぜ!」的、変な説得力は健在(笑)

熊本コーチンとダブルブイヨンのラグー 手打ちフェトチーネ
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パスタは20種近くあったんちゃうかな?
80g 120g 160gと選べて、腹ごしらえにパスタだけって使い方も良いですね。

岩手牛 炭火焼き
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見た目のボリュームには欠けますが、しっかりお腹に溜まります。

店名刺も無く、パッと見てわかりやすい店では無いにも関わらず、この賑わい。
店内に流れるユル~イ空気。利用する側の自由度の高い、メニューと営業時間。
完全に日常使いに徹した「街の旨いもん屋」。
だから細かいこと気にしはる方なら、
それも売りにしてるようなとこに行ってくれたらいい。
気軽に使えて、かつ十分美味しい。
遠くからわざわざ来る店ではないと思いますが、
逆に近くにあったなら、わざわざ遠くに出かける機会も減らしてくれるようなお店。
「こんなお店、近くにあったらなぁ・・・」って・・・、岸部に帰る度に思います。
頑張れ、岸部!(笑)
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by monsieur-enfant | 2008-10-10 04:56 | ミュゼオ デラ ファリーナ

駄目押し

えっと、ランデブー デ ザミの記事、
やっとアップしたんですが、
「見たら行きたくなった!」って声をたくさんいただいたので、
駄目押しで続けざまにアップしときますね(笑)

「お!お客さん、いるいる!」と、嬉しくなって入ってみると、
3組中2組が知り合い(笑)

まずは「良いの入ったから」と勧められた、
アオリイカ 甘エビ ホタテのタルタル
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ディルの香りも爽やか。山芋、オクラも相まって、食感も楽しい一品。
余分な味付けは無く、素材の特徴を上手くまとめてます。

ブーダン ノワール
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前回から「次はこれ」と気になってた一皿。
腸詰されてないのは、
渡仏時、ずっと賄いでこればっかり出てきてたときのスタイルが、
この形だったからだそう。
力強いですがクセはなく、取っ掛かりにくかった方でも大丈夫じゃないかな。
リンゴのピュレを添えて。

パン 
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普通に「旨っ!!」と叫んでしまった(笑) 親バカ。

ラカン産仔鳩のロティ ソースサルミ
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悩殺の色。しかも、シェフが働いてる時に訪ねた「ラ レガラード」で食べた仔鳩。
あ~・・・何だかいろんな想いが交錯して・・・・あ~・・・・・幸せ(笑)

前回、「大丈夫」と思ったことが確信に変わりました。
今は知り合いか、うちのHP見て行ってくれてはる方がほとんどのようですが、
これからたくさんのお客さんが来られると思います。
中にはどこぞやと比較したり、あーだこーだ仰る方も出てこられるでしょう。
でも基本、やってる自分たちが気持ち良くなければ、お客さんも満たせません。
理解してくれるお客さんを大事にして、息の長い店になってくれることを願います。

シェフが、前回の記事を読んで涙が出てきた・・・と夜中にメールをくれました。
僕みたいな第三者の拙い文章じゃ到底綴り切れないドラマが、
当事者であるシェフには山ほどあることでしょう。
僕らみたいな業種は、特別な人種じゃありません。
選ばれた人間でもなければ、その辺にいる普通の兄ちゃんとなんら変わりはないんです。
みんなが恵まれた環境で働けてるわけでもなく、
念願の独立!・・・という時でさえ、最初から理想を形に出来る人は一握り。
やりたくてもやれないことなんて山ほどあるもんです。
言われなくてもわかってるわ!ってこと、沢山あるもんです。
フランスは、その辺、とてもあたたかいです。
お客さんは、気に入った店はあたかも「自分の店」的な勢いです。
でもそれは、決して特別扱いを望むことではなく、
足を運んでは、いつもの場所で、ワインを傾けながら、
お客さんが喜んでる顔を見て喜んでいるのです。
日本は、目に映る些細なことが優先されているように感じてなりません。
なぜなら「客である」ということへの過剰意識なんじゃないでしょうか。
もてなされてナンボ。一緒にその時間、そこの空間を楽しもうって方が少ないと感じます。
もちろん店側はプロなんですから、最低限のサービスと満足は提供する義務はあります。
ま、お客さんにも最低限のマナーというものは存在するんですけどね。
それらはとりあえず「ありき」の話です。
コレクションでは無いのですから、「行った」「買った」「食べた」ではなく、
その店で働く人間の人柄であったり、情熱や信念であったり・・・。
お店とはその人間の半生なんです。
薄っぺらいものさしを当てて計るより、
そういう楽しみ方のほうが楽しいのになぁ・・と単純に思うんです。
もちろんお客さんがお店の方と話す機会は少ないと思いますので、
細かい背景までは普通わかりません。
でも、そういうことじゃなく、鼻をクンクンしてれば嗅げる匂いがあると思います。
ふとした表情、ふとした仕草、ふとした心遣いや、ふとした気配りに、垣間見る人柄。
「こうだった!ああだった!」ってことじゃなくて、
感じたり、感じ取ったりすることも楽しさだし、
それも「料理」や「サービス」と同じく、店が提供してるものの一つなんです。
完全受身ではなく、もっとお店を一緒に楽しんでくれるお客さんが増えれば、
もっともっと時間も空間も有意義になっていくんじゃないでしょうか。

僕は味覚的なナビゲーションはできませんが、
できれば普段皆さんからは見えにくい店の側面や背景を描きつつ、
「お店」と「お客さん」との距離が、こんな拙いブログで少しでも縮まってくれたら、
こんな嬉しいことはないですね。
「もう少しブログでも自分の店のアピールしはったら?」って言われますけど・・・・
そういえばちょっと少なすぎるかも知れませんね(笑)
でもこれも先に述べたように、僕を知ってもらうことの一環やと思うんです。
一つの理念の下で生きている人間が、パンで表現してるのか、文章を書いてるのか、
違いはそこだけで根っこは同じわけです。
お店でも、ここでも、そんな「温度」を感じていただければ幸いです。
そしてそんな温度を感じてもらえるような店でありパンであれたら・・・と思います。
あれ・・・また脇道逸れてしまった(笑)
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by monsieur-enfant | 2008-10-10 00:17 | ランデブー デ ザミ

お待たせしました。

お分かりかと思いますが、この更新頻度の早さは、
膨大なネタを抱えて出番を待ってるフランス旅行記からの
強烈なプレッシャーによるものです(笑)

さ、パンのお披露目も兼ねて、やってきました西天満「ランデブー デ ザミ」。
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3回目の記事にして、やっと店構えお披露目(笑)
店内は、パリの匂いのプンプンする・・・というわけにはいきませんが、
これから店の成長とともに味がでてくるんじゃないでしょうか。
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さ、何だか緊張するなぁ・・・。期待と不安とが交錯する時間。
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パテ ド カンパーニュ
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旨い!ポーションも申し分なし。

「ちょっと食べてみて」と、メッキアジ。聞きなれない名前。
南海にいる魚だそうですが、黒潮に乗ってたまにやってくるんですって。
魚は三重の漁港から直送してもらってるそうです。
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ピラニアみたいな風貌の魚ですが、身は美味。
かなり締まった肉質で、厚みもそれなりに。

茶美豚 骨付きロースのブレゼ トリュフ風味
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伝わらないんやろな~。
この豚、実際は20センチくらいありますから。
厚みも・・・ほら。
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いや、ホッとした。美味しかった。
もちろんオープンしたて、これからのお店ですが、
「ビストロ」の名に恥じないポーション。シェフの心意気が感じられます。
へんに日本人寄りして欲しくなかったんで、
「お願いします!大谷さんのまんまで行ってください!」って言ってたんですが、
これなら心配ないでしょう。
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このエスプレッソカップ。見た目を大いに裏切る驚きのフィット感。
売ってるものなら欲しいくらい。

愛想よく人当たりの柔らかいマダムですが、お店に立つのは初めて。
不慣れな点もあるかと思いますが、それを補ってあまりある空気感を持った方です。
おそらくそのうち慣れてくれば、店はマダムの色に染まっていき、
またそれもこの店の「味」になっていくことでしょう。
お店ともども、温かく見守ってあげてください。
「ランデブー デ ザミ」・・・友人との約束
お店とお客さんが、友人のような関係を築けるような、
気軽であったかいお店として立ち寄っていただけたら幸いです。
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by monsieur-enfant | 2008-10-09 09:48 | ランデブー デ ザミ

パン ラミジャン

さ、ランデブー デザミに戻りますね。

身内だけのささやかなレセプションを経て、
9月27日にオープン。
でも、うちは直接関係なかったんですよね、業務的には。
ですから、「落ち着いたら顔出しますわ」って言ってたんですが・・・

店で作ると聞いてたパンが、手がまわらなくて作れず、
出勤途中にあるパン屋さんに寄って買ってるとのこと。
「あ、そうなんですか・・・」と聞いてたが、
いやいやちょっと待てよ・・・
自分がパン作ってるのに、友人の料理人が納得しないパンを提供せざるを得ないのを、
「あ、そうなんですか・・・」って指を加えて眺めてるのは何だかいただけない。
かと言って、大谷さんは足がないから取りにも来れない。
結論・・・友達ですからね。助けれることがあるんやったら助けてあげたい。それだけです。

かと言って、最初からそのつもりじゃなかったので、
料理もどんな料理を出してるかも知らず、まだ食べたこともないし。
やるからにはこっちも楽しみたいし・・・。
ってことで、完全オリジナル(笑)
イメージはパリのビストロ「シェ ラミジャン」で食べたプージョランのパン。
込めたメッセージは、「これに負ける料理、出さんといてくださいね!」
メッセージというより祈り。如何せん、まだ食べたことないんで。
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店売りでは、まだここまで焼き込めない。
強い料理と食べる前提で作りました。
フランス産石臼挽き粉 北海道産TYPE-100
北海道産TYPE-65  二等粉
ライ麦二等粉       北海道産全粒粉
あと、もろもろ(笑)で、計8種類混合です。
店売りの予定はありません。
ランチでは薄切りで。夜は1人このパンの4分の1が丸々提供されます。

大谷シェフも気に入ってくれたようで、
「お客さんに聞かれたら、何パンって言ったらええの?」
「いや・・・何パンも何も・・・・」って困ってたら、
「パン ラミジャンって言っとくわ!」って。
もちろん、ラミジャンで食べたパンをイメージしたわけですが、そういう意味じゃなくて、
「友情パンや」って。
嬉しいこと言ってくださる・・・・。
って、あ、ランデブー デ ザミの記事でしたね。
えっと・・・・じゃあ、紹介は次回で(笑)
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by monsieur-enfant | 2008-10-09 09:06 | ランデブー デ ザミ

ちょっと一息・・・

うちの家、東向きなんで、朝陽しか入ってこないんです。
でもちょうど山の後ろから登ってくるお日様が見えるんです。
今朝、やたらと目が冴えてたんで、諦めてパソコンに向かってたら、
東の空が白々と明るくなってきました。

前回、字ばっかりでしたので、癒し系の写真をどうぞ(笑

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朝陽はなんだか元気になりますね。
解き放つ力を感じます。
秋の空も大好きです。
さ、今日も頑張ろっと!
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by monsieur-enfant | 2008-10-09 07:04 | とりとめなく・・

スッと紹介出来ない僕。

彼と出会ったのは、
一足先にオープンした肥後橋の「レストラン ハジメ」の米田さんと同じく、
神戸摂津本山のレストランでした。
僕と米田さんが同時期に入ってペーペーの頃、彼は既にスーシェフ。
その名は「大谷 哲也」。僕の3つ上になるんかな?ちなみに新婚です(笑)
神戸「ルイ ブラン」 「グラシアニ」
パリ「レガラード」 「ルレ ルイ トレーズ」
スペイン「マルティン ベラサテギ」・・・などを経て、
先月27日 西天満に「ビストロ ランデブー デ ザミ」を開店されました、
そう、今日はその大谷さんに絡めた話をしていきたいと思います。

僕がレストランで働いてた頃は、
どっちかって言うと米田さんとの絡みのほうが多かったです。
次のグラシアニに行ってからのほうが連絡ありました。
「岩永さん、どう思う?こいつらパチンコの話しかせえへんねん(今は知りませんよ)
もっと料理はどうだとか、あの店がどうだとかいう話しようや~!!」
って電話かかってきたのを覚えてます(笑)
余っ程溜まってたんでしょうね。

その次は3年後のパリかなぁ。
またこの腐れ縁3人衆、
3人バラバラにレストラン辞めたのに偶然渡仏時期が重なったんです。
打ち合わせもなしで。
大谷さんと米田さんはタイプが真逆。
渡仏時も米田さんは「何しに来はったんですか?(笑)」ってぐらいキメキメファッション。
何着服持っていってはったんやろ・・・・。
対して大谷さんは「え?それで冬越す気ですか?」
「だって、これしか持ってきてないもん」ってぐらい無頓着。
語学研修を先に終え、帰国後スタージュ先を決めてから行った米田さん。
観光ビザで、「あかんかったら帰ってくるわ」って言ってたのに、
1件目断られた段階で火がつき、
僕がパリに着いた頃には既に13、4件断られてた大谷さん。
でも「絶対働いて帰ったる!」ってパリの街に吼えてましてよね?(笑)
そこで働けるようになったのが現「ル コントワー」シェフ、イヴ カンドボルドの最初の店、
「ラ レガラード」。ビストロブームの火付け役で、
また後に紹介する「シェ ラミジャン」のステファン ジェゴも、ここ出身。
いや、ホントここは凄かった。パリの外れなのに犇めき合い絶え間なく訪れる客。
全部手書きの(しかもビッチリ)解読不可能だったメニュー(笑)
そこで辛うじて読めたので頼んだ仔鳩の旨かったこと!
あとパテ カンも凄かった・・・。今や僕の中では伝説と化してる店です。
あ、スーシェフに譲ってるので現存してますけど・・・。

就職決まってからは何回か食事に行きました。
三ツ星の頃の「タイユヴァン」に行ったのも大谷さんとでした。
当時デュカスが買収してすぐの「オー リヨネ」も一緒でしたね。外しましたが。
わけのわからないインド人街に行って、印象に残らないカレーも食べました(笑)
日曜日に食事した後、夜中チュイルリー公園の近くのハーゲンダッツに寄り、
男2人アイスを食べながら、「俺ら、いつか報われなあかんよな!!」って
話しながら歩いたこのエピソード、こないだ話したら覚えてなかったのはショックでした。
「絶対体験しといたほうがええって」と言って、
パリ市が貧困層に定期的に行う食料配布に連れてってくれたのも大谷さんでした。
2箇所の広場にそれぞれ3台のトラックが到着します。
「あんな、1台は男性用、1台は女性用。もう1台はスープの車なんや」って、
すでに現場に馴染んでた大谷さんが初めて頼もしく見えた瞬間でした。
多くの方が黒い布を纏った女性だったり、幼子を3人連れたお母さんだったり。
みんな生きる為に群がってました。そこに居る自分が恥ずかしくなったのを覚えてます。
でもその袋の中には、真空パックとはいえ小ぶりのバゲットが入ってたんです。
なによりパンは生きるための「食糧」であると突きつけられた一件でした。

僕が帰国前、最後の3日は大谷さんの部屋に泊めてもらいました。
「あれ?今日もつけへん。ここ電気つかへんのかな?明日大家さんに聞いとくわ」
めっちゃ寒かったですよね(笑)レストランのシェフに紹介され入ったばかりの部屋。
電気が来てなかったから真っ暗。チャッカマン点けて会話してました。
ありったけの衣類身体に巻いて、僕は椅子に座って寝ました。
翌日、大家さんのところに「あの、電気通ってないんですけど」
と訪ねた大谷さんが浴びせられた言葉は、
「え!?何で住んでるの?すぐに出て行って!」でした(笑)
一応、日本に帰る友人がいるからそれまで待って欲しいと頼み、
僕が帰国の日、大谷さんも荷物まとめて一緒に階段下りて、そのまま出勤。
「次の家、どこか知らんねんけどな・・・」
と言いながら店に向かって、結局フランスにはかれこれ3年くらいいたのかな?
ヴァカンスには人手が要るから雇ってもらえるかも・・・と南下した時には、
見事に読みが外れ、全く働けないまま北上してきたりもしてましたね。

帰国後も、独立の為に出来ることをコツコツしてきました。
すぐに名前を上げたいと、名のある店や大きなプロジェクトに絡みたがる子が多い中、
じっくり身の丈の仕事で今に備えてきはりました。
そして出来上がったのがビストロ「ランデブー デ ザミ」。
・・・・ってか、ここまで長すぎやわ(笑)
お店の紹介は、次回で。
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by monsieur-enfant | 2008-10-08 23:04 | ランデブー デ ザミ