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なないろめがね

この日、駆けつけた朝8時。
「もう始めていいですか?」の声に、
「お願いします」と答える。

バリバリバリ!!と、新しいスタートを告げる音が小さな店の壁に響く。
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今回の厨房移設や拡張には、シュクレ、モンテベロ共に店舗の拡張は行いません。
つまり、売り上げに直結する投資では全く無いわけです。
それでも何故踏み切ったかというと、
前にも書きましたが昨年と環境を変えた上で、スタッフの新たな成長を促したかったのと、
「パン屋だから仕方が無い」「菓子屋だからこんなもん」
そんな世間一般の風潮に自ら甘んじまくってるパンを始めとする飲食業界、
それらの「ま、いいか」的な潜在意識を、
何とか自分らの世代から変えていかなきゃいけないという意味合いも含まれています。
と言っても大袈裟に何が出来るとか言うわけではないですよ。
単純に、作り手が高いモチベーションを保て、心身共にコンディションを維持し、
より高いクオリティへと挑みやすい環境を整備しているだけなんです。
「そんなの当たり前やん」って思うでしょ?
それがね、資金も人材も乏しい個人店でやるのは、
なかなか難しいわけなんですよ。
今回も、モンテベロはやり切りましたが、シュクレは「次」に向けての1ステップ程度。
6年やってて、この程度までしか改善できません。
ホント、難しいわけなんです・・・。

高いクオリティを表現するには。高い技術、高い意識、そして豊富な経験が必要です。
でも、それらを手にするには、それはそれは厳しい時間を過ごさなきゃいけないわけです。
「今」を抱えたままでは何も得ることはできないわけで。
今も守りたい、手離したり失うリスクは背負いたくない、
それでいて成長や変化は欲するなんてのは虫の良い話。
得ようとするものを抱えれる分だけのスペースを、
こじ開けるか捨て去るかして作る痛みや苦しみを伴わなければ、
何かを本気で手にすることなんて出来っこないんですよ。
そしてその見返りとして上記のことを僕らは手にしてきたわけなんですが、
今はそれだけではダメなんです。
パンでも料理でもお菓子でも、それだけで良かった時代は当の昔に過ぎ去ってるんです。
結局のところ美味しいものが溢れてる時代の中、美味しいだけじゃ届かないんですよ。
心の奥の方を、ちょっとでもくすぐらないと、それは単なる「もの」でしかないんです。
心に触れるには「もの」では触れれません。
心に触れれるもの、それは「心」しかないんです。
ものに宿った心が受け取った人の心に触れた時、初めて通じあえる気がするんです。
ただ、それは「想って」作るだけでは届きません。
チープで自己満足な「想い」なんてものは、
窯の中で水分と一緒に蒸発してしまうでしょう。
込めなきゃダメです。
想いは、込めなきゃ届きません。
込めるのに技術より必要なもの、それは単純に「溢れんばかりの想い」です。
その「想い」を「心」と転換して考えた場合、
そこが本当の意味で豊かな作り手は、そうはいないと感じます。

あ、話が飛びまくりましたが、
結局今回の移設増設で生み出したかったもの、それは「時間」です。
前々から言い続けてきてますが、
心を動かしてない人が、他人の心なんて動かせれるわけないんです。
じゃあ自分の心を動かそうと思った時に何がいるのかとなった時、
やはり最低限の時間は必要なんです。
日々の仕事に追われ、朝から晩まで働き、家には寝る為だけに帰り、
クタクタで迎えた休みの日は、起きたらもう夕方で・・・。
僕らが繰り返してきた日常で得た技術や経験とは、
それで「もの作り」が出来ると勘違いしてるバカも少なくありませんが、
所詮それらは「手段」を会得し「表現」する権利を得たまでの話。
今までの多くの作り手がその「手段」に走り、
単なる「もの」を生みだし続けてることに気がつかなかったのは、
先に述べたような労働環境によるところが大きいと思います。
僕らに大切なのは表現手段よりも表現の根源。
何を想い、何を訴え、何を届けたいのか。
手段を得るために身も心も削り取られ、
根っこが枯れ果ててしまうなんてことは本末転倒なわけです。

ただね、本気で自分の職業に振り向いてもらおうと思ったら、
2、3年は全てを投げ打ってでも捧げる時間も必要なんじゃないかな・・・とも思います。
良い物を作ろうと思えば、やはり時間も労力もかかるわけで、
そのクオリティや生産性を維持したまま、時間を短縮しようと試みてるわけで。
矛盾する二つの線を、どこでどうやって帳尻合わせるのか・・・、
理想とする厨房や組織を作るのに、あと何年かかるのやら・・・。

あ、これは新しい機材の搬入の画像ですね。
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ミキサーをクレーンで吊り上げてます。
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上から見てるのは、チーム・モンテベロ。

ま、こうして面積を増やしたり設備を整えたりしたって、
それらを有効に使える人材がいない限りは、
所詮全く無意味な投資になってしまうんですけどね。
実際、新しい厨房が出来て数日経つんですが、
シュクレも大概ですが、モンテベロなんてまだほとんど機能してません。
ん千万の厨房、ほぼ放置状態です(笑)
でもね、そういう人材がいないから何もしないでは、
人材不足を嘆いてる間、自分の成長も止まってしまうことになります。
ある程度、周りと連動する部分はあれど、
スタッフはスタッフ、僕は僕です。
自分が描いた未来に、自分が追いつかないなんて、
笑い話にもなりません。

10年の歳月を見据えてスタートして、まだ6年目、もう6年目。
過ぎた時間より残された時間のほうが短くなってしまった今、
もう既に「次」を見据えた準備は、始まっているのですから。
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by monsieur-enfant | 2010-11-30 04:34 | シュクレクール

ハッとしてグー!

以前、ちょろっと書きましたが、
うち、市内に車走らせ始めたんです。

ビジネスとして卸をするつもりは更々ないですが、
寝る間も割いて働いてるシェフの皆々様方に、
出勤前にシュクレに寄ってもらうタイムロスは前々から心苦しく思っていたわけです。

そこで今までのお店に加え、ヌーパピさんの夜、コンヴィヴィアリテさんにはバゲット、
たま~~にラ・シームさんにベルエポックと、数点お付き合いも増やし、
念願の配送車を走らせることになったわけです。

パリのブーランジュリでは、結構凝った配送車が走ってるんですよ。
デザインや配色で目をひいたり、
「故障せんのやろか・・・」ってな古い車にロゴが入ってたり。
そうやって、一目見て「あ!あの店の車や!」ってわかる車が街中を走りだすと、
少しは街も元気になったりするんじゃないかなぁ・・・とか思ったり。
で、作ったのが、こちら!
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どうですか?ハッとしてグーでしょ?(笑)
ま、やるからには楽しんでベストを尽くすのが信条。
お店は来た人しか見ませんが、こういった車は無条件に見られるわけですから、
「店を走らせる」くらいの気持ちでは作らせていただきました。
車種はフランス・ルノー社のカングーです。
本国では郵便局の車にも使われていて、
ダッシュボードにはA4サイズのファイルが置けるスペースだったり、
肘当てを開けると2ℓのペットボトルが入るスペースがあったり、
発進停車を繰り返す職業柄、
サイドブレーキの形状にも配達員さんの意見が取り入れられてるみたい。

昨日の日曜は僕が運転して市内を走りましたが、
銀杏並木の真っ黄色に色づいた銀杏の葉が、
強く冷たい風に吹かれて空に舞っている風景を見ると、
「あぁ、冬が来るんやなぁ・・・」って思いますね。

シュクレでも今朝からシュトーレン、ベラヴェッカの仕込みが始まっています。
凛とした冷たい朝の空気を肌に受け、
遠いアルザスへと想いを馳せながらの自転車通勤。
今年も多くの方々に届けれるよう、スタッフ一同休みを削って頑張っています。

さ、定休日明けからはノエルのパンも並び始めます。
禁断の「あのパン」が遂に店頭に並ぶという噂も・・・。

12月、今年最後の月になりますが、
みなさん、張りきって頑張りましょう!
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by monsieur-enfant | 2010-11-29 09:34 | シュクレクール

お知らせ

いやはや・・・

お知らせの前に、ちょっとだけスイマセンね!

まさか満を持して・・・というほど全然準備万端ではなかったとは言え、
数か月間、人を余らせながらも設備移転増設にそなえてきたのに、
まさかその「人」の部分で苦しめられるとは思ってもみなかったです・・・。

「人」の部分、と書いたように、
残念ながら技術云々能力云々のレベルではないわけです。
ホンットに嫌がらせのようにクダラナイことが続く毎日。
「すいません」って、ミスした時に言えば何もかも帳消しにしてしまうような、
そんな便利なアイテムみたいな言葉でしたっけ?
流す涙が消えるのは、
自分の中に沁みこんでその日の記憶として刻まれるからだと思っていましたが、
残念ながら覚えておかなければいけない痛みごと、
空気中に消え去ってしまうみたいですね。

涙も言葉も、繰り返し繰り返し使うことでどんどん痩せて軽くなり、
涙や言葉に信憑性という重みが失われた時、
もう一つ、「信頼関係」というもっと重いものも失うことを、
体現する前に気がついてくれたら良いんですけどね。

べつに高いハードルを用意してるわけでもないのに、
躓くと、さも「高いハードルだから越えれなかった感」を漂わせる。
出来もしない子らに言い訳をする要素を贈るほど僕は優しくはないんでね、
出来ない子らにはそれ相応のハードルしか用意しないわけですよ。
ただね、彼らの足元に絡みついてるのは、単なる葉っぱ。
「堕落した時間」という名の甘い養分を自ら与えて育ててきた、
足首ほどの高さの葉っぱに絡みつかれたまま拭いされないんです。
・・・ホントくだらねぇ。
自分のケツくらい自分で拭けよ。
どんな立派な方と関わり何を教わってきたのか知らないけど、
沁みついたアマチュア根性や負け犬根性を払しょくさせる更生施設じゃねぇっつーの。
「自分の殻を破る」みたいな甘っちょろい美化した言い方して自分に酔ってないで、
変わりたいのか変わりたくないのか、変わるのか変わらないのか、
どっちかしかないんだってば。
一度口にしたことくらい、腹くくって勝負かけろや。

あああああ、ちょっとスッキリした!!(笑)
ま、こんなん書くとね、
お店の嫌な部分見せられただの言う方もおられるようですが、
そんな方はそもそもこんなブログなんて見ないほうがいいですよ。
ここは楽しくてお得な情報満載のお気軽サイトじゃありませんから。
店は生き物。こうした生々しいやり取りの中で苦しみ変化し成長していくんです。
そしてそれはうちだけじゃなく、世の個人店のほとんどが直面してる現状。
それを少しでも認識してもらえて、
全国の点在する若い職人の胸に数人でもいいから言葉が突き刺されば、
うちが嫌われることくらい安いもんですよ。

あ、そうそう、お知らせがあるんでした。
まずはモンテベロから。
阪急百貨店1F催事コーナーにて、12月1日(水)から7日(火)までの間、
催事をさせて頂くことになりました。
今回は、親交の深い超有名パティスリー、
あの神山町のラヴィルリエさんとのコラボイベントです。
メインとして、両店ともに4つのテーマにそったお菓子を作ります。
あとはいつも並んでいるお菓子を紹介させていただこうかと考えております。
梅田にお越しの際に、ついでにお立ち寄りいただけると幸いです。


あともう一つは、シュクレ。
昨年同様、シュトーレンとべラヴェッカのセットを全国発送させていただくことになりました。
予約方法なんですが、発送分はFAXとメールのみとさせていただきます。
店頭受け取りの場合のみ、電話でも構いません。
・氏名
・住所
・連絡先
・ご来店予定日時(店頭販売のみ)
・その他受け取り希望の日にちや時間帯などがあればご記入ください。

料金は箱代込みで3500円。
シュトーレン、もしくはベラヴェッカ単体での配送はできませんので悪しからず。
別途送料が着払いで必要となっていますので宜しくお願いします。

第一回
12月3日(金)締切
12月6日(月)最終入金確認後
12月7日(火)発送

第二回
12月10日(金)締切
12月13日(月)最終入金確認後
12月14日(火)発送

第三回
12月17日(金)締切
12月20日(月)最終入金確認後
12月21日(火)発送

それぞれ注文後1週間以内にお振り込み確認ができない場合は、
申し訳ありませんがキャンセル扱いとさせていただきます。

予約開始は、え・・・・っと、今からです(笑)
それぞれの発送日に数に限りがありますので、
ご希望の日にちなどありましたら早めにご予約お願い致します。

あ、店頭ではもちろん個別に販売もしておりますし、
個別の予約も受け付けております。
発送のみセットでの販売となっておりますことをご了承ください。


以上、取り急ぎ、お知らせでした。
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by monsieur-enfant | 2010-11-28 23:32 | とりとめなく・・

粋な計らい。

今日は無理言って臨時休業とさせていただいてます。
皆様、くれぐれもお間違えのないよう宜しくお願いします。

・・・って夜中にアップするはずだったのにパソ前で寝てしまいまして、
起きたら「あれ・・・今日でしたっけ?」ってな銀行さんとアポが入ってまして、
で、「忘れてた!!」的な感じで、新しい厨房の保健所の申請を忘れてまして、
今日の今日で何とかお願いします・・・・とお願いしていたところ、
今日届く荷物の受け渡し時間に帰宅できず、
なんだかなぁ・・・・てな感じで急いで書いてます。

ま、段々バレてきてますけど、コックコート着なけりゃスイッチ入らず、
スイッチ入らなければホントにダメな36歳。
皆様に迷惑をかけながらも、支えていただいて生きております(笑)

さて、定休日前の土日、ボジョレーのイベントもありましたが、
たくさんの方に来ていただき、特に日曜日は久しぶりに外に人が並ぶ様を見ました。
先にちょろっと書きましたが、
この日は僕にとって特別な日だったので本当に嬉しかったです。
その特別な日に、いっぱいお客さんが来てくださったってことは、
粋な計らいをしてくれた「シュクレクール」という店に、
少し恩返しが出来たような気がしたからです。

6年前、岸部で始めたこの小さな赤い店。
厨房は、僕とヘルプの子、たった2人、実質1人のスタートでした。
何度か書いたこともありますが、開店資金の相談に行った時に、
「なんでこんなにお金がないのにお店をしたいなんて思うの?」
って、公共の窓口で普通に質問されるくらいお金がなかったんです。
「お金がある人は借りに来ないんじゃないですか?」と言いましたが、
僕、ほぼ一銭も持ってなかったんですよね。
なんとなく「借りれるのかなぁ・・・」って思ってた世間知らずの若造でした。
実際、最初に審査を受けた結果は、
「この度は御縁が無かったということで・・・」みたいな、
案外遠まわしの断りの封書が届いたのを覚えています。
機材のほとんどを新品はおろか中古機材屋さんでも買えず、
せっせとヤフオクで集めた厨房は、
幅も高さもバラバラのパッチワークみたいな厨房となりました。
同じ時期に東京などで華々しくオープンしてるお店の厨房を見るたびに、
「どうやったら初めからあんなにお金がかけれるんだろう・・・」と不思議に思ったものです。
ただ、一度借り入れも断られてる身でしたので、
オープンできるだけでも有難いという気持ちのほうが強かったので、
羨む感情は湧かなかったですけどね。

基本、僕1人でやるために、考え、工夫して作った厨房。
1人、2人と人も増え、最初じゃ考えられなかった数のパンを焼き、
現在6名のスタッフを抱えるにあたって、
その人数が有効に働ける厨房に変える必要性に数年前から迫られていました。
皆さんからも見える、ショーケースの裏のこの景色が大きく変わる日がやってきたんです。
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その境の日がボジョレーのイベントの日でした。
あまり意識はしてませんでしたが、徹夜中の朝3時半くらいに、
場所がないので外の暗がりの中1人で作業してる時に、ふと思ったんです。
「あ・・・、そういえばこの厨房で働くのもこの土日で最後なんやなぁ・・・」って。
新しい厨房にはようやく洗浄器も入り、大きなミキサーも入り・・・と考えていると、
ずっと手洗いで洗ってくれてたスタッフのことや、小さなミキサーで四苦八苦してたこと、
狭い厨房の奥のスペースに段ボール敷いて仮眠をとってたこと、
「暑い暑い」と言われながらもクーラー一つ入れ替えることも出来なかったこと、
夜中に立ったまま寝てはひっくり返ったり、
前に倒れて眼鏡を突いてレンズを割ってしまったり、
クロワッサン折りながら、生地を分割しながら、
とにかく立ちながら寝てたというか寝ながら立ってたというか、
よく身体がもったなぁ・・・ってな日々を思い出します。
懐かしくもどこか寂しい思いで感傷に浸ってたその時に、
「あ・・・、もしかしてシュクレが僕の為にこの日を当ててくれたんじゃないかな?」
そう思ったんです。

僕、なかなか厨房に入りっぱなしというわけにはいかなくなってきてますし、
厨房に入りっぱなしというのが一概にベストではない環境や組織にもなりつつあります。
ですので普通の週末なら、
こんなべったりシュクレと一緒に過ごすことも無かったことでしょう。
こんなイベントの日だからこそ2徹となり、
更にたまたま結婚式に参加するために抜ける子がいたために、
しばらくやってなかった仕事にも触れることができ、
またそこからいろんなことを思い出しながら時間を過ごさせてもらいました。
それらを振り返るとね、
全てはシュクレクールという店からの粋な計らいだったんじゃないかと思えたんです。
こいつはこいつで生きてて意思があるんかなぁ・・・って、たまに思うことがあるんです。
いろんな出会いやドラマを生んでくれる、優しく頼もしいヤツなんですよね。

最終日、たくさんの方に来ていただけたことは、
そんなシュクレクールにせめてもの恩返しができたんじゃないかなって思います。
店にお客さんが溢れ、厨房にもたくさんスタッフが増え、
「シュクレクール」の名の下に、たくさんの方々が集ってくださり、
さぞや喜んでくれたんじゃないかと思うわけなんです。

営業が終わったシュクレクール。
今日はちょっとセンチな気持ちになりました。
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・・・・って感慨に浸りながら裏の出口を開けると、
「あ!!」
僕が間が悪いのか、スタッフが間が悪いのか、
扉の向こうには僕の6年の労を労おうとオリーブの木のプレゼントを抱えたスタッフが、
今まさに厨房の僕に届けようと扉を開ける前に打ち合わせをしてたとこだったみたい(笑)
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6年前を知るものは、今の厨房には母親しかおらず、
ボジョレーのイベントに便乗した形になりましたが、
良い締め括りをしたく普段以上の限定品を頑張って作りました。
ひっそり僕だけの区切りの日で、僕の胸の中だけで終わるつもりでしたが、
スタッフたちの温かい心遣いに、1人だったら泣いちゃってたくらい嬉しかったです。


ただし、
「何でオリーブの木なの?」の問いに対して答えた、
「花束だと枯れますし、これからも成長していっていただきたいので」という言葉だけは、
そっくりそのまま君らに返しますね(笑)
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by monsieur-enfant | 2010-11-24 13:33 | シュクレクール

えっと・・・

リュスティック デ ザミもボジョレー仕様なので、全11種となりました。

「今年、品数すごいですね」って今日も言われましたが、
正直ボジョレーなんて二の次で、
僕の中での一区切り。今日、明日はとても大事な日なんです。
その日をこんなイベントに当ててくれ、
久しぶりにベッタリ厨房に立てるようにシュクレが仕向けてくれたかのように思うんです。

さて、もう一日、頑張んなきゃ。
つぶやく気力も無くなってきたんでこの辺で仕事に戻ります・・・。
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by monsieur-enfant | 2010-11-20 16:17 | シュクレクール

結局、

ご飯食べて、シャワー浴びて、帰ってきて、今に至ります。
厨房スタッフ全員、寝ずに頑張ってます。

あ、もう一種追加です。
赤ワインのタルトが出ます。
これで新作も入れると、今日出る新しい商品は10種になるのかな?
そこにモンテベロの限定も加えると!!・・・・・12種(笑)
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by monsieur-enfant | 2010-11-20 06:01 | シュクレクール

えっと、

まだリエットもコンフィチュールも仕込めてません(笑)
ってか、まだパンの仕込みも終わってません。
なんかイベントやるって言ったら徹夜コース・・・。
厨房が変わったら改善出来るのやら・・・。

そのリエットとコンフィチュールを、
やって帰って多少気持ちに余裕を持たすか、
やらずに帰ってしまって食事とお風呂だけ入ってすぐ戻って来るか、
ちょっと迷い中・・・なう。
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by monsieur-enfant | 2010-11-19 22:09 | シュクレクール

お知らせ

はい、やります。
っていうか、やれそうです(笑)

ざっくりですが、メニューも決まりました。
あ、ボジョレーに便乗した、ワインを練り込んだパンをちょこっと出すイベントの話です。
毎年恒例の無告知イベントですが、今年も問い合わせが多く、
チラッと発表させていただきます。
うちは赤ワインで仕込んだ生地を2種用意。
バゲットタイプの生地からは4種。
3種は明日にも試験的に出ます。
もう一種はリエットを作らないといけないのですが、まだ作れてません。
明日リエット仕込みます・・・。
ブリオッシュ生地からは3種。
赤ワインで仕込んだブリオッシュに、
フランボワーズのコンフィチュール・・・ま、ジャムパンですわ。
で、赤ワインで炊いたパティシエールを絞った・・・ま、クリームパンですね。
それから、栗のクリームの上に赤ワインで炊いた栗を乗せた感じのヤツとか。 
あとは、クロワッサン オ ザマンドに使うアーモンドプードルを
栗の粉に変えて作ったクリームを絞った、パン オ ショコラ オ マロン エ カシス
・・・あ、真ん中にカシスのホールをゴロッと入れてます。
そうそう、シロップじゃなくて赤ワインそのままの浸して作ります。
それから・・・・あ、タルトもやるかもです。
えっと・・・あとは・・・・って、ちょっと思考能力が無いんですよね、今(笑)
あ、モンテベロも定番のババ オ ボジョレーやります。
と、もう一種、ちょっと楽しみな一品も登場します。

モンテベロで思い出しましたけど、
新しい厨房もかなり出来てきてます。
スゴイっすよ、ホント。見学ツアー組みましょうか?(笑)
6年やってるシュクレの厨房より先に3年足らずの店の厨房を仕上げてしまいましたけど、
次はシュクレですね。そんときは負けないように頑張らねば。
で、昨日東大阪まで作業台やらを見に行って来たんですが、
久しぶりでしたね、中古機材屋さん。
倉庫みたいな店に置きっぱなしの中から探すわけですが、
乾いた埃の匂いを嗅ぎながら、
「あぁ・・・、6年経ってもまだ新品買われへんのか・・・」
と、若干ブルーになりました(笑)

思い出した!満を持して・・・っていうか、このタイミングまで引っ張ったんですけどね、
キッシュが一種、土曜から変更になります。
キッシュ オ レギュームが無くなり、キッシュ“アッシ パルマンティエ”が発売になります。
ま、簡単に言えば、
挽き肉の上にマッシュポテトかけてチーズかけてオーブンで焼くわけです。
これだけで多分、ボジョレーくらいなら軽くボトル一本飲めますよ。

ちなみに明日はバゲット系が3種ほど出るくらいで、メインは土日となります。ご注意を。

土日明けは、水曜を臨時休業にさせていただいて、いよいよ本格的な引っ越しです。
しかもその初日の月曜は、スタッフだけの遠足に行ってきます!
以前、何度か紹介した滋賀県の小麦農家の廣瀬さんとこで、
来年収穫のディンケル小麦の種まきの体験をさせてもらえるということで、
マイクロバス借りて行ってくることにしました。
僕が言葉では伝えきれないことを自然から学べるんじゃないかと思っての遠足ですが、
収穫までのプロセスを体験しながらブログで紹介できれば、
皆さんもリアルな生産者の現場を覗き見ることができると思いますし、
そんな1年間の課程を経て収穫された粉で作られたパンが店頭に並ぶのも、
また違った感覚で受け取っていただけるのではないかとも考えています。
1年間に及ぶ密着ドキュメント、お楽しみに。
ま、僕は道中、うちのパンとクスダさんのシャルキュトリーとで、
バスの中でワインを飲みながら向かうことのほうが楽しみなんですけどね(笑)
もちろん、ほどほどにします・・・。

ってな感じです。

以上、まだ仕事の終わらないシュクレクールからの生中継でした(笑)
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by monsieur-enfant | 2010-11-19 00:08 | シュクレクール

ふ~~っ・・・。
頭と身体が幾つあっても足りない毎日。
周年が終わったと思ったら、
一息つく間も無くあれやこれやあれやこれや・・・。
とりあえず年内はこんな感じで終わるんやろなぁと、今から覚悟してます。

えっと・・・
モンテベロの周年とかで身内話が続いてるので、
順番すっ飛ばして、身内続きで行かせていただきますね。

オープン直後は不慣れでしょうし、しばらくは避けて行ってなかったんですが、
うちの定休日変更後は休みが被ってしまうので遂に行ってきました。
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茨木 「イル ピスタッキオ」
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オープン前には来てるんですが、
タイミングが悪く会えなかったので、店内も今日初めて入らせてもらいます。
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6席と聞いてた小さな店内ですが、席に座ると「狭い」という印象はないですね。
ゆったりと取ってある席間と、何より高い天井が圧迫感や閉鎖感を無くしてます。
あからさまに「新しいお店!」って質感もないし、
温かくシンプルで、落ち着いて食事の出来る空間になってます。
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お店を作るのに一番センスを問われるのが「空気感」だと思ってます。
お金を積んでも高い家具を設えても、感じれない人には出せないのが空気感。
その点、シェフのシチリアやトラットリアへの想い、
それが小さな店内いっぱいに満ち溢れた良い空気感を表現出来てると思います。
そこにはそれらを汲みとってくれるデザイナーや工務店との出会いも不可欠です。
良い想い、良い出会い、良い仕事が、
空間や予算など制限されたもの以上の形を生み出すことに繋がるんです。
なんか、そんな素敵な店内でしたよ。
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鮮魚 盛り合わせ
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タコの柔らかトマト煮
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白魚
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軽く湯がいた白魚に、オリーブオイルと、たっぷりレモンを絞っていただきます。
魚介は総じて良い鮮度。
シチリアなので魚介料理を食べてほしいと言ってたシェフが、
「予約が先まで続いてくださってるから思い切って良い魚も仕入れれる」と、
お客さんに感謝してました。なるほどね。

恐縮しながらパンの登場(笑)
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いやいや、普通に美味しかったですよ。
片手間や、やっつけ仕事ありありと出てることの多い料理人のパンですが、
丁寧な仕事が垣間見れる生真面目なパンでした。

ワインもシチリア。
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シェフが訪ねた生産者さんのものらしい。
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こうして離れた場所でも、海を越え国を越え、繋がってられるって素敵ですよね。

あれ・・・これなんやったっけな・・・。
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フリットにもレモンたっぷり。
シンプルですが、地中海の風を感じます。

魚介のクスクス
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このままでも良いですし、
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お魚のスープをかけても良いですし。
断然、かけるべし!です。

ピスタチオのペンネ
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なんか・・・・感慨深いですね。
初めて食べさせてもらったのはシュクレの厨房でしたから。
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同じメニューを今は彼の開いたトラットリアで食べてます。
夢の途中でいただいた味と、夢を形にしてからいただいた味。
状況は違えど、どちらも結局は彼の味。
でもね、なんか、グッと胸が熱くなるわけですよ。
ま、「いらっしゃいませ」とイル・ピスタッキオのシェフとして迎えられた時既に、
グッと込み上げるものはあったんですけどね。
うんうん、良かった良かった・・・。

メインの前に、同じ生産者さんの赤をいただきます。
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ファルソマグロ
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卵、ホウレンソウに、仔牛肉のミンチを巻きつけてオーブンで焼いた料理。
地味なビジュアルから「地方料理」臭がプンプンしてきます。
お味はなんとも優しいというかホッとするような味なんですが、
「あ、こういうのを現地の人は食べてるんだ」って、
実際シチリアのトラットリアでファルソマグロを突きながら陽気にワインを空けてるような、
そんな風景を連想させてくれる強さを持った一品でした。

カンノーロ
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カンノーリと思ってたら、カンノーリは複数形なんですって。
一個だからカンノーロ。
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素朴で可愛いビジュアルです。

なんだったか食後酒をいただきました。
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知り合いの店だと、やたらとウロウロしてしまいます(笑)
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こういうさり気無いアイテムが、空気を作るのに一役買いますよね。
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トイレのドアも良い色です。中のタイルも素敵ですよ。
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ウロウロし終えてエスプレッソで一服。
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フランスよりも地区間の違いが明確で、
「イタリア料理」として括るより、
それぞれの地区の料理として独立してる感がありますが、
まだまだ一般的には「イタリアン」としての括りやイメージが、
定着して拭いされてないんじゃないでしょうか。
そんなマーケットに、あえて「シチリア」を掲げて茨木で店を出し、
自ら見た景色や感じた想いを込めて腕を揮う檜森シェフ。
さて、お客さんはどういう反応をしてるんでしょうか?非常に興味があります。
「あ!シチリア料理やん!」とまで分かってほしいとは思いませんが、
イタリアンという括りとは違う空気感を感じてくれてるのでしょうか?
それとも、オリーブオイルを使いパスタが出てくれば、
やっぱり「イタリアン」と一纏めにされてしまうんでしょうか・・・。
僕らも所詮、単なる屋号として乱用されてる「ブーランジュリ」の中の一括り。
でもその中には強い意志や明確な意図を持った作り手も少数ですがいるわけです。
そういう作り手の放つ「匂い」と言いますか、そういうのに僕は惹かれるんですけどね。
このお店も、紛れもなくその「匂い」を放つ一件やと思います。
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決意と敬意と共に誇らしげに掲げられた「シチリア料理」の看板のもとで、
お客さんがシチリアに想いを馳せる一つの窓口となる場所になっていけば良いですね。

それより、一応一緒に働いてたわけなんですが、
全く電話で僕の声を思い出してくれないんです。
前回の予約時も、そこそこ話してるのに結局名乗るまで気づいてもらえませんでした。
子連れはダメかとうちのスタッフが聞いてたので質問してみると、
「すいません・・・小さなお子様はご遠慮いただいてるんですよ・・・」とのこと。
「じゃあ、少年のような心を持った大人は大丈夫なんですか?」と聞いてみると、
「もちろん大丈夫です!」って笑ってたんですが、
「すいません。では日時とお名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
って、おい!(笑)
いちいち予約時に気の利いたユーモア交える客なんておらんやろ!
「あ!岩永さんですか!」って、さっき素で笑ろうてたやんか。

あ、そういえば、そのうちSAVVYに掲載されます。
下手したら表紙飾るかもですので、6席しかない店内は予約困難になる恐れも。
皆さん、お急ぎください!
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by monsieur-enfant | 2010-11-17 03:14 | イル ピスタッキオ

どうでもいい話。

つくづく文明の力に頼りきって現状に甘んじてる自分を突きつけられた、
ある寒空の下で起こった怪事件・・・。

新しいラボの事務所の家具をスタッフ3人連れてIKEAまで見に行ってきたんですが、
久しぶりにカーナビの付いてない車に乗ったんです。
強烈な方向音痴は幾多のエピソードで披露してきていますが、
まぁ、その、行き先はIKEAですからね(笑)今年だって何度も行ってるわけですよ。
え?それはナビに連れてってもらってたじゃないかって?
そりゃそうですけど、人間の学習能力をバカにしないでください。
さすがに何度も行ってますから、目を瞑れば思いだせるくらいなわけです。
逆にどうしたら迷うのか教えて欲しいくらいですよ(笑)

・・・・で、着いたのがUSJ。
自分で自分につぶやきました。「・・・マジで?」って。
いやいやいや、どっか途中で曲がるとこ見落としたんや・・・って、
しばらく本気で「惜しい」と思って周辺を探してたんですが、
非常に残念なことに、全然惜しくなかったことが発覚して移動。
「あ!わかったわかった!」
と、道を間違えたというより根本的に違う道を選択しただけで、
知ってる道に戻ればもう安心的な分析をしながら、
また気を取り直してIKEAに向かいます。

・・・・で、着いたのが海遊館。
いやUSJと違って、さすがに海遊館にまでは着かなかったですよ。
ギリギリ着く前に「あれ?このまま行ったら海遊館ちゃうの?」って気づきましたもん。
USJでは平然と駐車場付近まで行きましたから(笑)

ま、言わずもがなですが、IKEAに着くころにはヘトヘトでした。
て言うか、IKEA行くのに大阪の大観光看板であるUSJと海遊館に寄ってから行く僕。
身の程を知りました(笑)
日頃どれだけカーナビに甘え依存してるかを思い知らされました。
「お前、誰のおかげで目的地に着いてると思ってんねん!」と言われても、
カーナビに返す言葉もございません。
いや、カーナビなんて略してる段階でちょっと僕、勘違いしてたのかも知れません。
カーナビゲーションシステムさんに、改めて日頃の感謝の意を表すると共に、
こんな下衆で最低な方向音痴の分際で、
その道のエキスパートのカーナビゲーションシステムさん不在でも、
行けると過信した身の程知らずっぷりを懺悔させてください。

これからは、あんなに丁寧にご案内いただかなくても、
僕に対しては「そこ、次、右折やしな」とかくらいの口調で十分でございます。
どうかこれからも愛想を尽かさず、道も覚えれない愚かな僕を導いてやってくださいまし。
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by monsieur-enfant | 2010-11-16 04:04 | とりとめなく・・