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なないろめがね

あ・・・・・、

今見たら、

ここへの訪問者数が、

100万人突破してました。

多いのか少ないのかよくわかりませんが、

始めてから早や5年、苦節5年、

書き続けてきた賜物だとは思います。

そして、続けてこれたのは、

「読んで下さってる方がいる」という事実。

書いてるから読めるという見方もありますが、

読んでもらってるから書けるというのもまた事実。

「楽しみにしてるよ」という些細な一言が、

どれだけ活力になっているかわかりません。

唐突に言うことでもないので、

別に何の区切りでもないのですが、

この機会に言わせていただきます。

読んでくださってる方々、本当にありがとうございます。
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by monsieur-enfant | 2012-09-30 22:05 | とりとめなく・・

たなびく旗のように。

さてさて、書く方も覚悟して書いてるので、
読む方も覚悟して読んでください。・・・・というのも、なんせ長いです。
っていうか、良い頃合いで区切れるところが無いんですよ。
なので、朝から夜までを1セットにしてお届けする覚悟を決めました。
フランス2日目(・・・まだ2日目(T_T))、アルザスへの旅をどうぞご覧あれ。


「ま、何なら『行かない』って選択肢もあるよねぇ・・・」と、
前日の夜までぐうたらしてたのは、パリ初日の疲れもありましたが、
チケットもホテルも取ってないという自由な状況がもたらしていたのであります。
「パリもゆっくり出来無さそうやし、行かないでのんびりしよっかな・・・」
そう思って結局、朝8時出発予定が、10時くらいまでダラダラしてました。
そう、フランス2日目、予定では朝からアルザスへと飛ぶ予定でした。
お昼前に着いて、ランチして・・・の予定が、今から出ると、もう間に合わない。
でも、急いで支度すれば、ストラスブールまでTGVで2時間半。
何とか「昼枠」中にはアルザスへ到着できる可能性はまだ残されている。
今決めなきゃ!もう決めなきゃ!時間無いよ!どうすんの?じゃ、やっぱ行く!!
・・・ってな感じで決めてからは、
あまりの時間の無さに泣きそうになりながら(自分が悪いんですが・・・)、
急いで荷造りしてGare de l’Estへ向かいます。
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「とりあえず、今から一番早い切符をください!」
というと、まさかの10分後。効率的ではあったんですが、心の準備が・・・。
こういった、地方へ出てるTGVの発着駅はパリに幾つかあるんですが、
駅はデカイわ、出発地点が意表ついて遠いとこにあったりするわで、
洩れなく何度も危うい目にあってるわけなんです。
ですが・・・今回はすんなり5分前に乗り込めました。
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10年前にアルザスに行った時は、まだアルザス行きのTGVは無く、
えっちらおっちら5時間弱くらいかけて行ったものです。しかも日帰り(笑)
今回はTGV、しかも勿論久しぶりのTGV。テンション上がります!
テンション上がりついでに、「こんなんやったかな・・・」と、
10年前の記憶と重ねながら室内をパチリ。
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「あ!!テンション上がり過ぎて忘れてた!!」
TGVは改札が無くて、乗り込む前に小さな黄色いポストみたいなとこに、
チケットを「カチッ」と差し込まなきゃいけないんです。
「出発まであと2分しかない!!」と猛ダッシュでホームを駆け抜ける。
そしてチケットを差し込むや否や、そのままターンしてダッシュで戻る!
息切れして戻ってきた僕に、「チケット入れるの忘れたのね?(笑)」と、
どんだけ聞くねんってくらい聞かれました。あーそーですよ、忘れたんですよー。
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「・・・・あ。」
5時間だと持て余し過ぎた時間も、2時間半だと寝てる間に着いてしまいます。
アルザスの玄関口であるストラスブールから30分。
目的地のコルマールに着きました。
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今回、コルマールは中継地点。
ここからバスに乗ってカイゼルスベルグという街を目指します・・・が、
探せど探せど、カイゼルスベルグへ行くバス停が見当たらない。
「ここは時間食ってる場合じゃないな・・・」と、
早速駅員さんに聞いてみる。一人目の女性は「バスは分からない」の一点張り。
「いや、間違いなくあなたより分からない人が聞いてるんですけど~~!」
と思ったんですが、時間の無駄なのでサッサと分かりそうな人を探す。
「カイゼルスベルグ行きのバス?ちょっと待っててね」
そう言って、往復のバスの時間帯をコピーしてくれた親切な方がいて、
「これを見ればオールオッケー!」くらいの満面の笑みで渡されたのが、こちら。
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え?なになに!?どこ見りゃいいの?
数字とか多過ぎて全くわからんやん!
・・・そもそもバスは苦手なんです。
以前、金沢にて、自信満々で乗ったバスが真逆のルートを走り、
それに終点まで気付かず、たまたま通りがかった地元の方の車を、
ヒッチハイクして駅に戻った苦い記憶が脳裏をかすめる。
「タクシーで行こっと。」
フランスのタクシーは、初乗り料金が安い。
なので、そこそこ乗っても日本よりは全然安い。
それに、基本自分の車を使ってるので、
車好きの方なら、いろんな車種に乗れる楽しみもあります。
今回はシトロエン。帰りはプジョー。
パリでも、アウディやらベンツやらで楽しませてもらって、
最後の最後、ホテルで呼んでもらった空港までのタクシーが、
まさかのプリウス・・・。

さ、コルマールから30分くらいかな?
2000円くらいで着いちゃうので、バスに自信の無い方はオススメです。
「カイゼルスベルグのどこ?」って聞かれたので、
「とりあえず、真ん中で」と答えて降ろしてもらったのが、ここ。
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「わ~~~~~~~~。」
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「わ~~~~~~~~。」
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「わ~~~~~~~~。」
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「わ~~~~~~~~。」
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「わ~~~~~~~~。」
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・・・・くらいしか言葉が出てこない。
ここカイゼルスベルグは、宮崎駿さんの「ハウルの動く城」の街の、
モチーフになったと言われてる街。はい、来た理由は、基本それだけ。
「なるほど・・・」と思わされる街並みが続きますが、可愛らしい街並とは裏腹に、
幾度となく領土侵略が繰り返された、複雑な歴史を持つ街でもあります。
更に、山間の小さな街ではありますが、
マザー・テレサやマハトマ・ガンディーと並び、
20世紀のヒューマニストとして称さる、
アルベルト・シュバイツァーの出身地でもあります。・・・・あるそうです。

さ、時間も時間ですし、お腹も空きました。
到着したところがレストランで、食べようかと思ったんですが、
ランチは14時まで。・・・・グダグダせんと、あと30分早く出てたら良かった。
周りを見渡しても昼食は続いてるので、どこか良さげなお店を探しに行きます。
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結局、開いてるのはブラッセリーだけなので、適当に入ってみることに。
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朝から何も食べる暇が無かったので、好きっ腹にワインが沁み入ります。
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あ、基本、アルザスではワイングラスはこんな感じのが多いんです。
これ見ると、「アルザス来たなぁ・・・」って思います。
そして、もう一つ、アルザスと言えば、「タルト フランベ」。
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何度も言ってるのでご存じの方もおられると思いますが、
うちのタルトフランベは、「生地を食べてもらいたい」との気持ちで、
大分厚めに作っています。実際はこんな感じで、薄くてペラペラなんです。
見た目はピッツァを連想され、実際そのほうが分かりやすいとは思いますが、
生活の中の役割とすると、どっちかというとブルターニュのガレットに近い印象。
いつでも気軽に食べれるソウルフードで、同じ生地でデセールも普通にあります。
ただ、ガレットとは生地そのものが全然違うので、
タルトフランベの方が当たり外れが多い気がします。ここはまだ当たりの方。
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「タルトフランベ ~」と、やたらメニューが多かったのでよく見てみると、
その半分くらいが、トッピングのフロマージュの種類が違うだけでした。
ですので僕が食べたのは「タルト フランベ マンステール」。
基本のタルトフランベに、数切れのマンステールが乗っけられてる・・・だけです。
が、美味いんですよね~、普通に美味い。これ、大事なことです。

さ、腹ごしらえをしたら、また街を散策します。
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なんせ天気が良くて良かったです。
少し歩けば水の音が聞こえてきました。
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良いですね、こういった小川の流れは本当に心が癒されます。
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しばし、川沿いを歩いてみます。
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水の流れもですが、お花も良いですよね。
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ここは本当にお花が多い街。
道にももちろんですが、見上げるとどに窓にも可愛い花々が。
素敵にオモチャ箱を彩ります。
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ホント、メルヘンの国ですね・・・。
と、少し広い道に出ると、なんだか大きな建物が。
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聞くと、ここがメインストリートの入り口だったんですね。
ま、メインストリートと言っても、歩いて10分ちょっとくらいですけど。

この日は本当に暑くて、
ちょっと歩くとね、やはり喉が渇くわけです。
日本ではあんまり飲みませんが、
こっちに来ると一気に比率が上がるのがビール。
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続いて、もう一枚タルトフランベ。
店によってホントに様々なので、ここのはどうかな?と思って頼んでみました。
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こりゃ、あかんわ・・・。
買ってきて家で作るような、冷凍シートのような生地。
やはりタルトフランベは生地が命。
先に食べたほうが全然美味しかったです。
ね。本当に当たり外れが大きいんです。ちゃんとリサーチしましょうね(笑)

なんかこう満たされない感があったので、ふらっとお店に。
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ま、後でも出てきますが、パリと違うところといえば、
やはりクグロフとブレッツェルがやたらと多いことも、その一つになるでしょう。
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クグロフは、相変わらずやたらデカイのが並んでるのに加え、
10年前には珍しかった極小サイズが増えてました。
ま、どれもパッサパサですけど。
更にブレッツェルは、よく見慣れた通常のタイプに加え、
甘めのブレッツェル、揚げたブレッツェル、なんかチーズ乗せて焼いてるのやら、
無意味にバリエーションが増えてるのは、ちょっと衝撃でしたね・・・。
十年一昔とは、よく言ったものです。

少し傾いた西陽を受けたサントクロワ教会。
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街の真ん中にあり、街の中では一番高い建物でもあります。
入り口では、僕が入る前に入った老夫婦の、
「ここで待っててね」を、
地団駄踏みながら賢く待ってる犬がいました。
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中は、そんなに広くないながら、自然光が入り、厳かながら柔らかい雰囲気。
結構メインで掲げられてるキリスト像ですが、
これ以上寄りで撮るとキツいくらいリアルな描写。特に杭の辺りね・・・。
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協会を出て、またブラッと歩いてると、
ガラス工芸の実演を見れる工房がありました。
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火、ガンガンつけてるんで、部屋の暑さに耐えかねて早々と退散。
晩飯までに行こうと思ってた、街の裏山に行きます。
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街並みの間を抜けると、やっと標識のようなものが。
左側にある小さなグレーの矢印に、
小さく「chateau」と書いてありました。
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街の裏手に外れると、広大な葡萄畑が。
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ぐるりと見渡すと、その向こう側に、小さく城跡が見えます。
目的地は、あそこです!
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・・・と、その前に、本当に美味しそうに葡萄が生ってます。
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美味しいワインになると良いですね。

さてと・・・・、城跡に行くにも道が見当たらない。
キャッキャとはしゃいでる家族連れが居たので聞いてみると、
「そこを真っ直ぐ行くんだよ。で、突き当たったら左に曲がって・・・」
「うんうん・・・」と頷きながら、その「そこ」と指差す方を目で追うと、
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いやいや・・・普通に葡萄畑ですけど・・・。
ま、キャッキャとはしゃいでた家族も、声だけがする中、
突然葡萄畑から出現してきたわけなので、
その辺はオッケーってことですよね。
ということで、葡萄に囲まれながら城跡を目指す。
とりあえず突き当たりまで歩くと、アンニュイな標識のようなものに出会う。
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気にせず、言われたまま左に進路を取ってみる。
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「これ・・・観光用の道なの?」ってくらい、まあまあ険しい。

葡萄畑越しのサントクロワ教会。
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こうしてずっとこの街を見守って来たんでしょうね。

ちょっとしたトレッキングみたいな足場を進んでいくと、
城跡がいつの間にか近づいてきました。
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思ってたより結構距離もありましたね・・・。
迂闊に観光気分でサンダルなんかで登ったら、相当キツい道のりです。
僕も夏用の底の薄い靴でしたし、
以前捻挫した左足首が未だ完治せずグラグラするのと、
初日パリを市中引き回しのように連れ回されたダメージがね・・・(笑)
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「お!」
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遂に、その城跡がその姿を露わにしてきました。

やっと入り口に立ちます。
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中に入ると、さっき教会にいた犬と老夫婦が。
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「いつの間に登ってきたんやろ・・・」との一抹の疑問はありましたが、
なんとなく「登ってきた」という連帯感に包まれる。
だって、そこそこ観光スポットのはずなのに、
他には誰もいませんでしたから・・・。
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塔の入り口は、薄暗くてちょっと怖い・・・。
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なんでこうフランスは螺旋階段多いんですかね・・・。本当に目が回ります
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「お・・・」
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真ん中くらいに外を眺めれる覗き穴が。
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「頑張ろ!」と思わせてくれる景色。
ちゃっかり、おばちゃんと犬が写り込んでましたね。

さ、やっと頂上!かなり急な階段でした!
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・・・・と、さっきまで歩いてた街並みが!
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葡萄畑が!
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見えなかったとこまで!
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まるで、ジオラマ!
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いやぁ・・・、上って来て良かった。
この景色を届けれて良かった。
頑張って歩いて来た甲斐があったというものです。
・・・と、もう一つ、上らなきゃ見えなかったものがありました。
塔を降りて、裏手に回ると、更に上れる道がありました。
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そう、こんなとこにベンチがあったんです!
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座って眺める景色は、こんな感じ!
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そして!上りきったら御褒美で食べようと、
下から持参したミラベルのタルトを頬張る!美味い!
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あ~~~~、幸せ。
ミラベルは美味いわ、景色はキレイだわ、誰もいないわ。
ただ風に吹かれ、ただ雲の流れを追い、
時間と、時代と、歴史と、その狭間で強く生き抜いてきた、
カイゼルスベルグの街を一望する贅沢な夕暮れ。
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猛々しくも静かに、そして誇らしげにたなびくカイゼルスベルグの旗。
この旗のように、風に身を任せれる柔軟さと、
その風に吹き飛ばされない強固な軸を、いつも心に持っていたい。
そしてその旗を、いつも心の奥にたなびかせていられるような、
そんな生き方をしてみたいです。
ふと見たら、心の旗が「へにゃっ」ってなってるような生き方、嫌ですもんね。

ちょっと覗いてみてください。
皆さんの心の中の旗は、猛々しくたなびいてますか?

陽も大分傾き、風が冷たくなってきた頃、
「そろそろ降りよっかな・・・」と思った僕がふと目を向けたそこには、
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城跡の入口まで街から最短距離で来れる道の存在が・・・・。
やはり、葡萄畑は正規ルートじゃなかったようですね・・・。
老夫婦も、ここから上がって来たんですね・・・・。
見なきゃ良かった・・・。

そして街に戻り、
「どうせ美味くないやろ」と写真も撮らなかったブーランジュリをパチリ。
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もし、これきっかけでカイゼルスベルグに行く人がいるなら、
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ここのタルトは買いですよ!ミラベル、ありがとう!

・・・と、「ん?」
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なんか、こないだの柿田川の時から猫遭遇率が上がってるような気がする・・・。
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シャイなのか、目線を合わせそうで合わせない。
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とてもエレガントな雰囲気の猫さん。

カイゼルスベルグ到着時、目の前にあったレストラン、
ランチを逃した悔しさから、勢いで夜を予約。
なので帰れなかった・・・という経緯もあったりなかったり・・・。
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城跡で散々時間を潰してきたのですが、
さっきミラベルのタルトを食べきってしまった満腹感から、
なかなか解放されないまま食事が始まる。

「美味しい!」と感じるパンに出会う確率は、意外に低い。
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カトラリーの「ちょっと斜め置き」は、アルザスではよく見かけます。
ささやかに、クレマン ダルザスで一人で乾杯。
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「アルザスといえば」の一つに、フォアグラ料理があります。
なので、フォアグラのテリーヌを前菜に。
合わせるのは、やっぱりゲヴェルツトラミネール。
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これが、期待してませんでしたが普通に美味しかったです。
ガルニも美味しく、フォアグラとの相性もバッチリ。
食パンみたいなブリオッシュ以外は・・・・ですが。
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隣の席に座った男女計8名の旅行客。
リヨンの近くからアルザスに来られたそうで、とても楽しげ。
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でも、ずっと皆の写真を撮ってる方がおられたので、
「僕撮りますから、入ってください」と声をかけると、
「めっちゃ親切やん、自分!」的なテンションで大歓迎されまして・・・。
グラスが空けば、彼らのミュスカを注がれるという、
「あの、次、リースリングが来るんですけど・・・」とは、
とても言いだせない空気になてしまいました。
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そこへシュークルート!
結構、お腹タプタプなとこに来てシュークルート!
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え~~、ジャガイモの大きさから大体の全体像を連想してみて下さい・・・。
そして、もれなく合わせて頼んでたリースリングも有無を言わさず・・・。
「なんかのペーストなんかな?」と思って、思わずペロッといきかけたのは、
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シュークルート用のマスタード。
ややこしいポーションで出しなさんな・・・。

「あぁ・・・・キツイ・・・・」
苦悶の表情が伝わったのか、さっきのテーブルから声援が飛ぶ。
「あと、ふた口!あと、ふた口!」
そして、それに後押しされてパクッと一口で最後を飾る。
声援が歓声に変わる。・・・・・何これ。俺、何してんの?(笑)

「デザートは?」と、この状況で聞きに来たのは、
「いや、もう頼んでても良いですけど?」と、
「デザートは食後でお聞きします」と言われた後に返した、
食べる気満々だった食前のやり取りに対する当てつけだったんだろうか・・・。

もう何も入らない。カフェすら入らない。
パリ出発直前に手配したコルマールの宿に戻るために、
タクシーを呼んでもらう。

「コルマールまで」と言って渡したホテルの住所を見て、
なんか言ってたのは薄ら聞こえていましたが、
満腹感と、そこそこ飲まされたミュスカのおかげで記憶がおぼろげで・・・。
とりあえず、予約してたホテルに無事送り届けてもらう。
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とにかく疲れた。
昼過ぎに到着したとは思えない疲労感。
そして、なかなか可愛いお部屋で、あっという間に眠りにつく。
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翌朝、衝撃の事実を知ることも知らずに・・・。
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by monsieur-enfant | 2012-09-28 23:58 | フランス 2012

10月の改訂について。

思いのほか、早い季節の移ろいに、
あれだけ「暑い・・・」と嫌だった夏への別れが、
名残惜しくもある今日この頃。皆さん、風邪ひいてませんか?

さて、シュクレクールでは、
10月での秋物への商品移行に伴って、
幾つか変わるものがあります。
今、皆さんに読んでいただいてるように、
3年ぶりのパリは沢山の刺激をくれました。
薄れてた部分、再確認した部分、自信を持って良い部分、
いろんなものが見えました。
その空気を抱えたまま、バゲットもクロワッサンも抜本的な見直しに入ってます。
8年続けて来た物、10年前に学びに行ったもの、
そういう部分に捉われてしまってないのだろうか・・・と。
その過程で、皆さんには長らくお待たせいたしましたが、
半年ぶりにセーグルを焼きました。
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これも根本から違うセーグルです。でも、今の僕のイメージのセーグルです。
10月のメニュー改訂から、また新たな仲間として登場すると思いますので、
セーグルファンの方は楽しみにしててください。

あと、度重なる原材料の値上げは、報道されてる以上のものがあります。
一個のパンで考えると、数%の変化はたかがしれてますが、
年間で考えると数%の変化は何百万の変化へと変わっていきます。
今まで、小麦粉が上がっても、バターが上がっても、
何とかうちで吸収してきましたが、ぼちぼち無理が祟ってきました。
「日常」であるからこそ高貴な食べ物だと、僕自身思ってやってきましたが、
では値段ばかりを気にしてクオリティには目を瞑るのかというと、
うちがそれを望まれてるとも思えません。
確かに10円、20円程度の値上げに過ぎませんが、それは僕らの原材料と同じ。
頻度の高い「パン」というジャンル、年間で考えると安いものではありません。
僕たちで抱えきれず、お客さんへ負担をお願いするような形になりますが、
その分の「価値」を、「シュクレクール」として提供できるよう精進していきます。
本当に心苦しく申し訳ありませんが、何卒ご理解ご協力のほど宜しくお願いします。

更にもう一点。
頑に「定休日は営業しない」というのを守ってきましたが、
先日の「喫茶シュクレ」の時といい、
祝日のご来店や問い合わせが後を絶ちません。
そこで10月から、祝日の月曜日は営業させていただきます。
その際は、休みが一日ズレて火曜日と水曜日にいただかせていただきます。
こういうのを「ややこしい」と思ってやってきませんでしたが、
周りはそんなに「ややこしい」とは思ってなかったようですね(笑)
これによって、来れなかった方が来れるようになったり、
新しい出会いが生まれるのでしたら頑張り甲斐もあるってもんです。
しばらくは、その都度告知もさせていただきますが、
皆さん、お間違えのないよう宜しくお願いします。
浸透せず、全然来られないようでしたら、
何事も無かったかのように、黙って元に戻しますので。

以上、宜しくお願いします。
あ、別に「フランス旅行記」が滞ってるわけじゃありませんよ!
次の記事の写真の多さにげんなりはしていますけど・・・。

おまけ。
たくさんの方々に応援していただいてる、もう一つの活動、
「NPO法人 essence」が、「あまから手帖」に取り上げていただきました。
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巻末ののほうに半ページ割いていただき、
あれこれと語った想いを素敵な文章で掲載していただいています。
いつも強ばってる僕が自然体で写ってる写真も貴重です。
書店、コンビニにて絶賛発売中です!(笑)

おまけのおまけ。
えっと、しつこくてゴメンナサイ。
あの、ちょいちょいやってます、「突然通販」みたいなのを、
10月から数回に渡り凝りもせずやってみようと思ってます。
あと、季節的に「そろそろじゃないの・・・?」と、
待ち構えてる方もおられるかもしれない、秋の某イベント。
昨年は僕がソウルから帰ってくるタイミングが合わず開催できませんでしたが、
今年はやります!毎度のように、決して期待せず待ってて下さい。

ではでは。
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by monsieur-enfant | 2012-09-27 09:15 | シュクレクール

また会う日まで。

皆さん、パリのお話は楽しんでいただけてるでしょうか?
観光案内でもない、グルメブログでもない、
また違った角度から見るパリ、そしてその街に魅せられた人間の想いが、
少しでも拙い文章や写真を通して届けれたら・・・、と頑張って書いてます。
しかし!結構書いたつもりが、結局まだ一日終わっただけ(笑)
どんだけ長くなるんやろ・・・と、恐ろしくなってきます。

ということで、ちょっと一息。
ここで、先日閉店となったお店のことを少し書かせていただきます。

22日の土曜日を最後に、
8年にも上る本町での営業を終えられた、「フール ドゥ アッシュ」。
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その前日と最終日に、微力ながら手伝いに行ってきました。

天野シェフとの出会いは10年以上前。
何もかも中途半端だった僕に、フランス行きを決断させてくれた人物。
モノ作りの思考、精神性、組み立て方、
技術以外のベースは、全て天野シェフに作り上げてもらったもの。
そして、それを裏切らないよう、裏切らないよう、
振り返り、振り返りやってきたような気がします。

今ここ岸部でこんな店をやってますが、
その大きな糧になったのは、やはり天野シェフ。
天野シェフに「なぁんだ、こんな店をしたかったの?」って言われたくなかった。
もしかしたら、「自分がこうしたい」というより、
「天野シェフに食いついていきたい」、
そういう気持ちの方が大きかったのかもしれません。
モンテベロなんて、まんまその通りです。
パティシエの天野シェフ。僕はそのお菓子の大ファン。
一緒に働かせてもらってる際、
そのお菓子から幾度となくまだ見ぬフランスを見せていただいてました。
僕にとっての「パティシエ」は、天野シェフ。
静かな口調から、圧倒されるくらい熱いフランスへの情念が迸る。
深い理解と正確な解釈、経験に裏打ちされた技術と類い稀なる表現力。
そして何より、本国への真摯なオマージュと、
欠かさない「日本人であること」への戒め。

潔かった。カッコ良かった。
だからこそ、関西の「自称パティスリー」が腹が立った。
パティスリーとはパティスリーが名乗るもの。
名乗らなきゃいけない屋号ではないわけです。
ブーランジュリもそうですが、そこには文化や在り方が浸み込んでいます。
僕らが到底理解できないような長い歴史の中で営まれてきた重みがあります。
だからこそ、理解できないからこそ、
その重い重い底辺から潜り込んで表現するべきじゃないのか。
それを軽い上っ面だけペロッと舐めたような、
「時流」で片づけられた「パティスリー」の何たる多かったことか。
更に、そこを理解できるお客さんも限りなく少ない。
逆に、出始めの頃なんて「ブーランジュリと名の付くところ、
パティスリーと名の付くところ、それが美味しいお店の見分け方」、
そんな馬鹿げた風潮もあったくらい。
そりゃ店側も見す見す違う名前名乗りませんよね。
お菓子をおいてれば「パティスリー」、
お菓子を作れば「パティシエ」、
そんな様を傍から見てて、
赤面するくらい恥ずかしくなるのは僕だけでしょうか・・・。

モンテベロは正直、そんな時代への当てつけに近かったですね(笑)
「パン屋にこれをやられて何も思わなければ関西の菓子屋は終わりだ」、
それくらい思ってました。だからこそ不必要なくらい頑なに挑みました。
結果、理解されずにどえらいしっぺ返しを食らうことになりましたが・・・。
でも、それくらいパティシエという仕事を愛してました。
それくらいパティシエという仕事を尊敬してました。
その仕事を、馬鹿にしたような店が許せなかったんです。
それもこれも、天野さんが就いてた職業だったから。
そして、「天野さんに、どう思われるのか」という指標は、
モンテベロに対しても強く明確な基軸となっていました。

よく「岩永さんはブレないね」、そう言っていただくことがあります。
違うんです。僕自身、そんなに意思の強い人間じゃありません。
近くに、本当に身近に、素晴らしい職人との出会いがあったからなんです。
その背中を見失わないように走ってるだけで精一杯。
ブレないんじゃない、ブレれない。追いつけないから走り続けるしかない。
脇目など振ってる余裕などないのが正直なところ。
成りたいんです。何年かかっても。いつか、天野シェフのような職人に・・・。


最後の営業の前日。
残念ながら最後まで仕事を終わらせれず、
終電の時間もあるので帰ることに。
その後に残った仕事を、当たり前のようにご夫婦二人でこなす姿。
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これを8年やってきた。
こんな毎日を8年繰り返してきた。
自分たちの日常の多くを犠牲にして、
夜中まで、時には明け方までかかって、
ただただお客さんを迎え入れるために。
手伝う手が何度も止まった。
その仕事の一つ一つに刻まれた時間があまりにも重過ぎた。
胸が苦しくなるくらい絞めつけられた。
「あと一日、今日が最後の仕込み。今まで一人で踏ん張ってきたのに、
やはり最後まで天野さんが一人でするべきなんじゃないか・・・・」
と、思う気持ちもあることを伝えるや否や、
「いやいや、手伝って・・・。」と、心の声が(笑)
はいはい!明日もやらせていただきます!!



・・・と、その日は、いつもと変わらずやってきた。
感傷に浸る間もなく準備に追われ、
いつもと違うのは今までこの店に携わった人たちが手伝いに来てたこと。
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人数が足りず閑散としてた広い厨房も、今日は活気があります。
「いつ以来だろ・・・」と迂闊に遡ると、
うっかりオープンまで遡らなきゃいけなくなるくらい久しぶりの光景なんですよね。

「こんなの初めて」
天野シェフが呟いたのは、開店前の行列のこと。
周年などで並ばれることも多々ありましたが、この規模は初めてとのこと。
思い返せば満を持して挑んだオープンの日も、
「え?台風ですか?」ってくらい、土砂降りの雨だったのを思い出します。
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その後、列は途切れることを知らず、
やっと最後尾が見えたのは、開店後3時間以上経ってから。
早々に、パンはスッカラカン。
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それでも、ほとんどのお客さんの目的は、アッシュに触れに来ることでした。
少ない商品でも、あるものならと嬉しそうに買っていかれる方々。
一時間ほど待たなきゃいけなかったのに、
「来年、楽しみにしています!」と、声をかけて帰られる方。
一朝一夕では築けない、シェフとマダムが積み重ねた日々によって作られた景色。

僕は「いらっしゃいませ」も、「ありがとうございました」も、
手伝いに入った2日間、一度も言えませんでした。
もしそれでお客さんに悪い印象を与えてしまってたら申し訳ありません。
厨房に立ってる以上、店の一員であることは十分わかっているつもりです。
ですが、全ての「いらっしゃいませ」、全ての「ありがとうございました」、
やはりマダムとシェフが言うべきだと感じました。
なぜなら、「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」の中に、
込められたメッセージがたくさんあった特別な日だと思ったからです。
そしてお客さんからの静かな会釈ですら、
その中にたくさんの想いが詰まってるように感じたんです。
それを、僕が声をかけてしまうことで、迂闊に横取りしたくなかったんです。
全部2人に受け取って欲しかったんです。
その一つ一つが、僕には花束やお手紙や表彰状のような気がして、
とてもじゃないですが、声を発することができませんでした。


そんな特別な日は、いつもと変わらず時間を刻み、
「閉店」の時を迎えることに。
「なんだか実感無いね」と、天野シェフの第一声。
「明日休んで、また週明けから普通に店開けてそうだよ」
その言葉に、まだ実感が伴わないまでも、少し寂しさが滲んでいました。
マダムは相変わらずで、
「ミルティユのコンフィチュール、あれはすぐに炊けたはず」と、
それがあれば出せた商品を、
朦朧としながら「無理」と拒んだシェフをまだ責める(笑)
「自分は、接客が苦手」と天真爛漫に話すマダムですが、
フラフラのシェフに鞭打ってでもお客さんに出したいんだという気持ちが、
どう見ても苦手とは思えない苦手な接客を支えてたんじゃないでしょうか。
いつ行っても、ほとほと疲れてたとしても、
とびっきりの笑顔で持て成してくれたマダム。
きっと、個性的なパンと共に、皆さんの心にしっかり焼き付いてることでしょう。

大好きなシェフ、大好きなマダム、
とりあえず、お疲れさまでした。しばらく、ゆっくり休んでください。
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そして、その2人を含めた大好きなお店を支えてくれたスタッフの方々。
本当にありがとうございました。そして、本当にご苦労さまでした。
皆さんの「アッシュが好きだ」って気持ちが、少ない人数ながらも、
それを感じさせないエネルギーや引力となっていたんだと思います。
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さほど僕も「最後」だという実感もなく、
そもそも引退するわけじゃないのにシンミリするのも違うし、
シェフやマダムに気の効いた言葉もかけれずシュクレに戻ることに。
その帰り際、更衣室で脱いだTシャツから「ふわっ」と、パンの匂いが漂いました。
「あ・・・・、アッシュのパンの匂いだ・・・・」
そう思った瞬間、猛烈に寂しくなってしまいました。
「天野さ~~~ん!」って、戻って泣きつこうかと思いましたが止めました。
泣きついた僕を支える体力がもう残されてないことは分かっていたので(笑)

しばしのお別れ、ですね。
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春まで、この8年間出来なかったことをいっぱいして、
見れなかったものをいっぱい見て、感じれなかったことをいっぱい感じて、
数段パワーアップして戻って来てくれることと思います。
その日を、心から楽しみに。再会を、心から楽しみに・・・。













P.S 私事ながら、
    最後まで別れを惜しんで残ってたお客さんから、
    とても素敵なプレゼントをいただきました。
    促され、お互い照れながら写った一枚。
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家宝にしまっす!
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by monsieur-enfant | 2012-09-26 01:39 | とりとめなく・・

存在意義。

まだパリは夜が遅い。

20時なんて、夕方の感覚。

なので、なんだか朝も遅い。

スカッとした朝ではなく、ゆっくり気だるそうに起きあがってくる朝。
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その気だるさの中、日本では考えられないくらい元気に歩く僕。
小刻みに、勢いよく上る階段をふと見ると、
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「僕は、夏の夜明けを抱きしめた」 (直訳ね)
きゅ~~~ん!
と来るやん!なんなん、このイカした落書き。
エスプレッソの揺らぐ湯気の向こう側に淡く覗くセンチメンタル。
う~~ん、パリやわ。

「うんうん、パリやわ・・・、うん、あれはパリやわ・・・」と、
しつこいくらい余韻に浸りながら、僕は愛すべき場所を目指す。

まだ眠くて機嫌がよろしくなさそうな薄曇りの空の下、
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心の友に会いに来た。
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表にパトカーが停まってるが、なんかやらかしたわけではない。
僕が店に着くのと入れ替えに、嬉しそうにパンを抱えた警官が出てきた。
微笑ましい。勤務中だろうが、構わない。腹が減っては戦は出来ぬ。
「デュ パン エデジデ」
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改めて、大きく息を吸い込む。
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ここは特別な場所。
毎日走りまわった学び舎が廃校になってしまったような僕の中に、
再びパリで「帰る場所」を提供してくれた特別な存在。
パリ滞在中は、ほぼ毎朝買いに来る。
そして、パンを抱えてサンマルタンに腰を下ろす。
知らぬ間に出来た、僕のパリでのルーティン。
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3年前には無かった、小洒落たパン袋。
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滅っっっ多なことじゃ、手提げなどくれない。
単品購入なら小袋も付かず、くるんでハイ、で終わり。
岸部でやったら怒られるんやろなぁ・・・。
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この後、待ち合わせもあるので簡単に朝食を済ます・・・が、
いちぢくの凝縮感がすごい!エグイくらいの濃度。
もっと大きく淡く瑞々しい日本のいちぢくとは別物。
一枚食べきったら胸やけするくらい濃い。
この旅の最終日、これを5枚買って、
機内持ち込みでグチャグチャになりながら持ち帰りました(笑)
食べてもらいたかったのは単純且つ明確な素材の力の違い。
何か感じてくれたのだろうか・・・。

・・・・とか思ってたら、時間がかなりヤバくなってまして。
連絡手段が無いので、あまり遅れると大迷惑をかけてしまいます。
・・・・えっと、中迷惑くらいで済んだかな?(笑)
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「あ・・・・」
メトロから顔を出して、やっとピンときました。
待ち合わせ場所は、僕が働いてた時の通勤路。
今回は歩こうか歩くまいか迷ってましたが、
こんな形で「rue Monge」と再会することになろうとは。
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「あ!来た来た!」
スタッフにも定かではありませんし、
スタッフ以外に慕われることなんてない尚更無い僕ですが、
なぜかやたらと慕ってくれる、京都某パティスリーチームと合流。
ほぼ手ぶらでパリに乗り込んだ僕を相当心配してくれてたそうで、
会えたことをとても喜んで・・・というか安心してくれました。

そこから歩いて数分。
そのパティスリーのシェフのお気に入りの場所があると連れて来られたのは、
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散々通った道の傍らに、こんな建物があったなんて知りませんでした。
「ラ モスケ ドゥ パリ」
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5区、カルティエ・ラタンにある、パリ最大のイスラム寺院。
一歩足を踏み入れると、そこには何とも開放的なテラスが。
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ここでは伝統的なイスラム料理や、
ハマムと呼ばれるトルコ式サウナも併設されてるみたい。
ちょっと雰囲気の違う体験をしてみるのも良いかも知れませんね。

待ち合わせからバタバタと移動。
ろくに顔を合わせて挨拶も出来てなかったので、テラス席に腰掛ける。
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運ばれて来たのは、シェフが大好きだというミントティー。
温かく、そして柔らかく甘い。
す~~っとミントの香りが抜けて、とてもリラックスします。
このミントティー、京都のお店で飲めるようになったら嬉しいな。

・・・とか言ってる間に時間が慌ただしく過ぎる。
僕がお昼前にさっきのパン屋に戻らなきゃいけないのです。
「じゃ、近所なので、その前に行ってしまいましょうか」と言われ、
サクサク行くのかと思いきや強烈に大回りして辿りついたのが、こちら。
「パティスリー カール マルレッティ」
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ご存じの方も多いと思いますが、
モンテベロのシェフの逢坂君の母校でもあります。
来阪された際に店に寄ってもらったので、
手土産にシュクレの近所の大月酒店さんで日本酒を持ってご挨拶。
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奥に居るのがカール氏。覚えててくれたようです。
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とりあえず買い物だけして、一旦パティスリーチームと別れ、
再びデュ パン エデジデへと戻ります。
ちょうどそこへ・・・。
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朝は、この自転車だけしか見れなかった、シェフのヴァッスールが登場。
紹介するまでもない有名人ですが、30歳くらいまでアパレルに勤務し、
世界を飛び回ってたという、変わった経歴の持ち主。
情熱と信念と、更に経営の才覚にも長ける、頭の良い職人です。
正直、そんなに時間は無かったんですが、
焼き立てのバゲットを一緒に一本、その後、パンデザミも一個、
もしゃもしゃ千切って食べながら、しばし談笑。
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「あ~~、旨い。幸せ・・・」と言うと、「だろ?」とヴァッスール。
「1ユーロで、こんなに幸せになれるんだ」、そう自分の仕事を誇る。
日常の中で必要とされ、それに応え、尚且つその日常を豊かに出来る仕事。
それを岸部でやりたくて始めたシュクレも、もう8年。
未だその実感は得れぬまま。
あと倍くらい続ければ、そんな感覚に陥れるのかなぁ・・・。

その後、ここでバリバリに働いてる友人と、
近所で賑わうお店にランチに行きました。
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久しぶりのパリでの食事。
軽く、お昼のムニュをいただきます。
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出てきたのは、メロンのスープ。
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なんかね、今回やたらとメロン食べたんです。
しかも、どちらかというと前菜扱い。
でも、どうしてもデセール感が拭いされないんですよね・・・。
このスープも、たっぷりメロンを使った美味しいメロンスープ。
ま、メロン、好きだからいいいんですけどね。

ふと横を見ると、良い感じの光景が。
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やっぱ、家族でとか、子供ととか、
地域に根差してる感じがして良いですよね。
写真の手前にも男の子がいて、向こうの女の子と、
トマトソースのスパゲッティを口の周りを真っ赤にして食べてました。
その光景が何とも微笑ましくて、思わず目を細めて眺めていました。
それに、子供用にそんなメニューを用意してるのも素敵ですよね。
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「・・・・・・・」
あれ?あのスパゲッティ、子供用じゃなかったの!?
いや、ほら、パリ最初のランチ、多少不味くてもいいから、
なんかこうデローンとか、どや!みたいなね・・・・、パスタですか(笑)

しかも、なんとも久しく口にしたことがないような、
もったりした太さのパスタ。いや、スパゲティ。
ソースは不味くないです。お家にお呼ばれされたときとかに出てきそうな味。
で、肉団子がバランス悪いくらいジューシー。

さ、とりあえずお腹も満たされたことですし、サンマルタン運河に移動して、
さっき買ったカールマルレッティのお菓子をいただくことにしましょう。
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・・・・ちょっと崩れちゃってますね、すいません。
何とも優しい味ですね。
左端のモンブランなんて、小豆かと思ったくらい淡い。
中央のタルトシトロンとパリブレストを食べた時、
「あぁ、逢坂君、元気にしてるかなぁ・・・・」と、
思わず逢坂シェフを懐かしく思い出したくらい、そっくり。
ここのお菓子がどうのの前に、逢坂君の再現力に思わず唸りました。
僕は知らないうちに、パリで逢坂の味が懐かしいと思わされるくらい、
ちゃんとカールマルレッティのお菓子を食べさせてもらってたんですね。

さ、食べ終わったら、今度はさっきのパティスリーチームと合流。
結構ね、左岸と右岸の往復ってしんどいんです・・・。
「ピエール エルメ パリ ボナパルト」
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僕はパリに来たばかり。
京都パティスリーチームは本日最終日。
なので午後は、行き忘れてるとこや、もう一回行ってみたいとこなど、
僕に気を遣わないで好きなとこ行って、とお任せしました。
今回は、僕の旅程にパティスリーがあまり入ってなかったので、
初日にいろいろ見れたら助かりますし。
その最初がエルメ。パリ在住中は、週4くらいは通って食べてたパティスリー。
すぐ傍のサンシュルピス広場のベンチに腰掛けていただくことに。
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全部は撮ってませんが、サクッとこんな感じです。
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他にもガトー数点、マカロン、ボンボン、などなど・・・。
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五割の確率。
五割は普通に美味しい。
しかし、後の五割は別格。
全てのバランスが計算し尽くされてる。
既に制作はエルメの手から離れてるにも関わらず、
食した瞬間に「別格」だと思い知らされる凄み。
この旅の間、幾つかのお菓子を食べましたが、
結論、「日本で食べれる」でした。もちろん「味覚として」です。
パリがどうではなく、それくらい東京の数店のパティスリーのレベルは高いです。
そのなかでも、やはり格が違う。
有名過ぎて観光地みたいになってますが、それでもこのクオリティ。
世に新しいパティシエが華々しく出てこようが、
今までにない斬新な切り口で表現するガトーが出てこようが、
やはりそれらは一陣の風に過ぎず、今でもここからトレンドが生まれ、
「時代」を牽引してるんだという凄みを感じました。
おまけ。
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有名なイスパハンのクロワッサンバージョン。
バラとライチとフランボワーズの繊細な組み合わせに、
バターは許せてもイースト臭は異臭以外何ものでも無い。
勿論、「イスパハン」と思わなければ秀逸なヴィエノワズリー。

・・・・と、サクサク食べちゃって横を見ると、
「あぁ、やっぱ菓子屋はこんなに必死に学ぼうとするのね・・・」
というくらいのガン見っぷり(笑)
その間、ちょっと暇だったので、
何度となくこの場所には来てたけど中には入ったことないな・・・と思い、
ちょっくら散策に行ってきました。
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「おお・・・・」
中は意外に広く、自然光の射し込む清々しい雰囲気。
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いやぁ、もうちょっと早く覗いとけば良かったです・・・。
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エルメに行く日本人も多いと思いますし、
食べるところが無いので、ここを利用する方も多いと思いますが、
是非それだけでここを立ち去らず、中に足を運んでってください。

え~~~っと、次はどこだったっけな・・・。
あ、とりあえず、メールなども全く受け取れない状況のため、
京都パティスリーチームの泊るホテルに戻って、
ちょっとレクチャーしてもらうことに。そして、足早に近くのパティスリーへ。
ランチ後、結構お菓子も食べて、合流して更にお菓子を食べ、
ちょっと厳しいな・・・と思ってたら、お目当ての物が無かったよう。
で、そこからレ・アールまで移動して、今度は調理周辺器具のお店へ。
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全然買う気無かったんですけどね。
パン用って、圧倒的に品物が少ないわけですよ。
それでも並んでるのを見ると、何故か愛しくなってきちゃって、
思わず数点購入。かさ張るんですよね・・・、これが。

荷物が増えた状態で、今度は食材屋さんへ。
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またしても、ここで買うつもりの無かったものを購入。
多分、朝食べたタルト フィグの印象が強かったんでしょうね。
同じく小粒のいちぢくのドライがあったんで、思わず2㎏購入。
あ、どのタイミングか分かりませんが、
いつかこのいちぢくを使ったパン オ フィグ スペショーを、
皆さんにお届けしますね。お楽しみに!

・・・・いやぁ、言うても2㎏プラスは重い。
そしてかさ張るパン用の道具たち。
歩きにくいったらありゃしない。
ぶつかるカバンで、左ひざの外側から血が出てました。
それでも、「何とかこれを持って帰って、
みんなに美味しいパン オ フィグを食べてもらうんだ」
との一心で頑張りました・・・・って、嘘です。
「くそ・・・・、買わなきゃ良かった・・・」と、悪態つきながら歩いてました(笑)

さ、そこからまた移動します。
「パティスリー デ レーブ」
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あっちゃこっちゃで露出してるので今更ですが、店内。
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左岸右岸を行ったり来たりし、とりあえずアンヴァリッドの前の広場へ。
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初登場、某パティスリーのNシェフです。
この日最後のお菓子は、ピクニックスタイルでいただきます。
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ちなみにこの時、もう19時くらいだったかと。
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店内同様、お菓子もラブリー。
はたして、京都進出ではどんなお菓子を提供してくれるんですかね。

ここから、夜に予約してるレストランへ向かうためにメトロへ移動中・・・、
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まだ遥か遠く、全体が見えるわけではありませんが、
夕陽を背に浮かび上がったシルエットが目に入った瞬間・・・、あかんね。
いろんなものが込み上げて来て、いろんなものが零れそうになって、
パリに着いた時から分かっていた感情。
「じゃあ、なんで・・・?」の問いが怖くて目を背けてた感情。
その感情を、急に目の前に突きつけられた。
難しいことも、ややこしいことも、理屈じみたこともない、
理解され難いほど単純で、純粋で、深く、滾るような想い。
「好きすぎる・・・」
好き過ぎて仕方ない。街も人も空気も景色も。
ここで生き、ここで暮らし、ここでパンを焼く。
そんな毎日が再び送れたら、どんなに幸せだろう・・・と今でも思う。
でも、10年前、もし帰って来てなかったら、
間違いなく僕は今ほど成長してなかったと思う。
片や求められる中、大らかに、健やかにパンを焼き、
片や「固い」「大きい」「焦げてる」と、歪みばかりの毎日。
でも、その「歪み」に新たな成長の余地はあったんだと思う。
それに加え、シュクレに、スタッフに、お客さんに育ててもらって今がある。
「パンはおやつ」の国に戻り、自分がやりたいこととの歪みの中で、
「それでもやり続ける」以外に糧が無かった。自信ではなく意地でした。
この街は、僕がboulangeとして生まれた街。
ここで生まれ、ここで育ててもらった、唯一羽を休めれる街。
再確認した。やはり僕の存在意義は、この街にあると。
何を言われても、僕はこの街を表現したいし、
異国にて、この街を眼前に突き付けるようなパンを焼きたい。
そこにしかモチベーションはない。そこにしか存在意義も無い。
僕は「boulangerie」を営み、「pain」を焼く。
なぜなら「boulange」だから。
そしてそれらは自分で作り出しているものでありながら、
boulangeとして生き続ける為の酸素のようなものでもある。
もし、painを作らなくなったら、boulangerieを逸脱したら、
僕は息が出来なくなり、boulangeとして死んでしまうんだと思う。
つまり、何も無くなってしまうわけです。
「どうせ吸うなら、もっとキレイで美味しい空気が吸いたい」
10年前、帰国した時のように、また新たな覚悟が生まれた。
迷ってたのか、迷いがなくなった。霞んでいたのか、霧が晴れた。
目の前にまた道が見えた。
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友人が働くレストランへ行く為に凱旋門からジョルジュサンクへ向かう。
そこで一瞬「ビクッ!」と悪寒が走るような光景が。
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「草間さん!!(泣)」
ヴィトンとのコラボ商品が出てるのは知ってましたが・・・。
ぐるりとヴィトンのショーウィンドーを全てジャックしてました。
恐るべし草間彌生・・・というか、本当に恐いです。
と、子供の泣き声が。
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「もう行くよ!」
「やだ!まだ見てるの!」
・・・・草間さん、そういう類いの代物じゃないんですけどね。

そんなこんなで、慌ただしくパリ初日が終わろうとしています。
あとは、ご飯を食べて、戦友とのパリでの再会を楽しんで参ります。
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さ、明日はいきなりパリから離れます!
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by monsieur-enfant | 2012-09-24 21:23 | フランス 2012

タイトルに「え!?」と思われた方も多iと思います。
そうです、期待を裏切って、思ったより早いスタートを切らせていただきます。

出発はいつもバタバタ。
しかも今回はまず、国内でたらい回しになるパターン。
意表突いて、伊丹から出発。で、羽田。バス移動で成田。
基本、決まり事は大の苦手。
こんな大きな行事が一日に三回もあること自体、気が滅入ります。
とにもかくにも、伊丹に遅れさえしなければ何とかなります。
ただ、この日、帰宅したのはお昼過ぎ。
どうしても抜けられない打ち合わせが午前中に入ってまして。
案の定、旅支度は帰ってから。
とりあえず荷物を詰め込んで、送りに来てくれた妹を15分待たせての出発。
出発してすぐ、洗濯物を取り込んで行くことを忘れたことに気づく。
今回は残念ながら、こんなことくらいで済みました。
皆さんの期待に応えられずスイマセン(笑)

いやいや、そりゃそうですよ。
乗り遅れました、空港間違えました、じゃ済みませんからね。
国際線に新幹線並みに滑り込むみたいな感じも無く、余裕綽々。
最後の和食は思い返せばいつもカツ丼のような気がします・・・。
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「さてと、エールフランスは何時発やったっけ?」・・・と見上げた掲示板。
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「!!!!」

画像がブレるほど、強烈に焦りました・・・。
確実にやってしまった・・・シャレにならんことしてしまった・・・、
そもそも余裕なんて持ったこと無い物を綽々と持つからあかんかったんや・・・
と、一瞬頭がパニクりました。
が、動転しながらもよく見ると、その下に日本航空からのパリの表示が。
そう、今回はJALさんからのエールフランス便だったんです。
良かった・・・・、ホント良かった。
実はパリかヌーメアか迷ってたんですよね。
ヌーメアにしないで助かりました。
だってヌーメアにしてたら今頃・・・って、ヌーメアって言いたいだけでした。

この日3機目の飛行機に乗り込み、いよいよパリへと向かいます。
ただ、久しぶりとなると、哀しいかな様々なズレが生じるんですよね。
22時50分発の飛行機。離陸し、しばらくしたらすぐ機内食。
「え〜〜、カツ丼食べたばっかりやのに〜!」と、
機内食が出ることすら忘れてた恥ずかしい大人一名。
更に、食べ終わること夜中の0時。
アナウンスにて「着陸前には朝食のご準備もあります」と。
「マジで?さっきカツ丼食べて、今機内食食べて、到着の前に朝食だったら、
4時間後にもう何か食べるの?座ってるだけで、そんなに腹減らんし。」
そう思いながらも知らない間に寝てしまったようだが、
目覚めて腕時計を見ると、5時を回ってる!
「あれ?朝食はもう出たんかな?っていうか、到着の4時も回ってる!
なんかアクシデントでどっか向かってるんかな!?」
・・・一番のアクシデントは、時差を計算出来てない僕自身でしたけどね。
そりゃそうですよ、最初の計算だと、
東京→パリが5時間で着いてしまうことになってしまいます。
真っ暗な機内で、一人目が覚めて、一人あたふたした38歳は、
「フッ・・・」と自虐的な笑みを一つ零し、
何事も無かったかのように再び眠りにつくのでした・・・。
薄ら目元に涙を湛えながら・・・。

さ!シャルルドゴールに着きました!!
朝の4時の到着。他に国際線の到着便があってたまるかってな時間。
ず〜〜っと、「入国手続きの紙、まだ配られへんのかな?」
って、ドキドキしてましたが、それももう無くなったんですね。
めちゃめちゃスムーズな流れで、あっという間に入国完了。
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が・・・、ここで想定外の出来事が。
iPhoneが使えない!グローバル企業なのに!(笑)
ま・・・、あまりにも疎過ぎて、過剰に過信し過ぎたと言いますか、
なんとなく事前調査もせず、「iPhoneなら・・・行けんちゃう?」と、
ついていけてない、その「ついていけてない部分」を、
なんか何でも賢くやっちゃってくれるんじゃなんですか?的に、
完全に高をくくってしまってたのでした!
未だにこんなヤツ、実際いるんです!(笑)
・・・ただ、過信の代償は結構高く、
マップ的な物を一切持って来ないという暴挙に出てることに気づきました。
とりあえず、中心地まで行こうと、Chateiet Les Hallsまでの切符を・・・、
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く〜〜〜〜、またこいつがすんなり売ってくれないわけですよ!(笑)
どうしてもクリアできないとこで延々もたつき、始発を逃すことに。
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「まだ言うても5時半前やし。ゆっくり行こっか」と、
自分を慰めながら待つことしばらく。
目の前に停まってる車両が出発時間近くなっても開かない。
「あれ・・・?おかしいな・・・。向こうでは入ってってるし・・・」
いやあ、愕然としました。
自分で開けて乗らなきゃいけないことすら忘れ惚けてました。
これは結構ショックでしたね。
こんなにフランスが抜け出てしまってるのか・・・と。

ま、立ち直りも早い方なので、誰も居ない車内をパチリ。
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Chateiet Les Hallsに着き、とりあえず聞いてた友人宅への最寄り駅を探す。
ここらではさすがに「あっちのほう」程度の土地勘は働くので、
無事に目的地に到着。地下から初めて地上に顔を出します。
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3年ぶり・・・、3年ぶりに踏みしめたパリの石畳。
その月日の経過に何を自分が感じるのか、
維持してるのか、劣化してるのか、はたまた変化してるのか、
自分の中のフランスがフランスで在り続けてるのか、
それを有りのままに感じることを目的として来た、今回のパリ。
まだ朝も早く、街は寝静まってます。
場所は10区だったかな?パリ中心のような派手さは無い街並み。
それでも、あっち見ても、
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こっち見ても、パリ。
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パリに・・・・来た。やっと来れた。
まだ他人行儀で、知らない人の家に招かれたかのように、
きょろきょろしながらそ〜〜っと、そ〜〜っと歩いてる感じ。
街に馴染めず、ふわふわしてる自分がいる。
でも、空気を吸えば、血液に乗って全身に行き渡っていくのを感じる。
毛穴という毛穴から、朝の少しひんやりした空気が浸み込んで来るのを感じる。
それだけ渇望していた。それだけ渇ききっていた。
夜明け前の黒と藍が入り混じった世界の中、
ふと鼻をかすめるパンの焼き上がる香り。
人々が目を覚ますのを、朝とパン屋が待ち構えているこの感覚。
脳ではないところに刻まれた当時の記憶が少しずつ蘇って来るのでした。

住所だけを頼りに何とか辿り着いた友人宅。
そこに荷物を置かせてもらい、
この日会うことになってた友人のホテルに連絡を入れる。
待ち合わせ場所と時間も決まり、
約束の時間まで少しだけベッドに横になることにします。

夜が明けて、目を覚ましたパリを歩くのを楽しみに、
恋人と再会するかのようなドキドキを抱えながらまどろむのでした・・・・。
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by monsieur-enfant | 2012-09-19 21:06 | フランス 2012

昨日の学芸会・・・・じゃなくて、
「シュクレ通信」のオフ会の「喫茶 シュクレ」。
やるほうもやるほうだけど、
やらせるほうもやらせるほうの、このイベント。
夏休みを挟んで試作もままならない中、
土日の営業後、明け方まで皆頑張っていました。

ちょいちょい細かなアクシデントもありながら、
午前10時、無事開店することができました!
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まさかの開店前の待ちのお客さんもおられて、
開店直後から満席の好調なスタート。
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ま、なんせメニュー以外、一切事前準備が出来てない状況でのスタート。
バタバタもいいところで、サラッと行くはずだったモーニングでも、
とりあえず注文をさばけない。
開始10分くらいでマスターの横田氏が、「あーー、あーーー」と、
苦悶の表情を浮かべだし、「もう二度とやらない!」と宣言されてました(笑)

なんやかんやで、閉店の16時まで、お客さんは途切れること無く、
むしろせっかく来ていただいた方々に入っていただけない時間帯もありました。
三連休の貴重なお時間を、こんな学芸会に割いていただいたにも関わらず、
お帰りになってしまったお客さん、ホンッッットに申し訳ないです。
ただ、僕以外の人間が主催したこのイベント。
その人間の毎日のコミュニケーションの賜物として、
この日これだけの方々が足を運んでくれた事実を、素直に嬉しく思います。
そのドSマスターにこき使われたブーランジェチームでしたが、
寝不足と不慣れな環境の中、良く考え、良いクオリティのものを出せたこと、
よく頑張ったと思います。楽しそうにやってたのも嬉しかったです。
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あーーーー、ビールが旨かったーーーー!!

こんな旨いビールを飲めたのも、
企画に反応して来て下さったお客さんがいてくれたから。
飲みながらの満足そうな笑顔は、
来ていただいたお客さんに作ってもらったもの。
本当にありがとうございました。

最後に横田氏が言ってました。
「次は、4年後ですね」
皆さん、お楽しみに!!(笑)
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by monsieur-enfant | 2012-09-18 13:36 | シュクレクール

お知らせ

明日、
敬老の日の月曜日、
臨時営業いたします!


と、言いましても、通常営業ではなく、
前にも告知しましたが、店頭にて配布している「シュクレ通信」、
それのオフ会とでも言いましょうか、ま、そんな感じです。
明日は「純喫茶」形式での、モーニングあり、ランチセットありと、
ちょっとしたイベントのようなもの。
発起人は、「シュクレ通信編集長」の、ヴァンドウ−ル横田氏。
スタッフ主導のイベントなので、僕は基本ノータッチ。
帰国してからの荷物も片付ける間も無かったので、
明日はゆっくり洗濯や掃除でもしようと思ってます。
ですが、一応販売出来る物としてバゲットと、
シュクレクール初の、バゲットとパンドミをブレンドした、
「オリジナルパン粉」を、限定30個にて販売するそうです。
知らんうちにオリジナルパッケージまで作ってました(笑)。
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ということで、一体どうなるのやらですし、
そもそもお客さんが来てくれるのかも不安ですが、
結果報告を楽しみにしています。


「・・・・あの、バゲット焼く人がいないんですけど」


・・・・え?
マジで!?俺!?




ということで、
明日も来なきゃいけない感じです・・・。
ま、せっかくなので、
ちょっと製法変えたバゲットを作ってみます。
パリから戻ったばかりの、
新鮮な気持ちを込めて。
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by monsieur-enfant | 2012-09-16 21:23 | シュクレクール

すいません!

たいした面白アクシデントも無いまま(笑)
うっかり無事に帰国してしまいました!
・・・と、何この湿度。
更に朝9時にして気温30℃。
明日から店開けて大丈夫なんかな・・。

僕はと言いますと、唯一の帰れる場所で、
しっかり羽を休めてきました。
やりたいことや、悩んでたことの糸口も、
しっかり見つけて来れた気がします。
ま、目を背けれない現実が、
山ほど待ってますけどね・・・。

そんなこんなの僕の頭の中の一部を、
またどこかのタイミングで披露出来ればな、
と考えております。

では、下半期のシュクレとモンテベロ、
どうぞよろしくお願いします。
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by monsieur-enfant | 2012-09-13 09:52

なんだかんだ書けないくらい疲れました・・・。
振り返ると・・・と言っても、いろいろあり過ぎて、
今年だったんだか去年だったんだかも分からないくらい。
ま、上半期と言っても、もう9月なんですけどね。

シュクレ、モンテベロと、明日から夏休みをいただきます。
日頃、店に拘束されっぱなしのスタッフたちも、
思い思いの予定を立て、積極的に休みを使ってくれそうです。
僕はというと、明日の午前中まで仕事が入ってて、
夕方発の飛行機なんですが、羽田か成田に飛ばされた後、
羽田か成田に移動してからのシャルルドゴールとなります。
・・・・・既に危険な香りがプンプンしています。
いつも通り、まったく準備が出来てないうえに、洗濯物も溜まってる状態。
とりあえず帰って、洗濯機を回しながら、
まだ取れてない日の宿でも考えましょうか(笑)

さて、今日は上半期最終日ということもありまして、
夏にしては予想してなかったくらい岸部に足を運んでいただきました。
暑い中、ありがとうございました。また休み明けに元気でお会いしましょう。
・・・・と、もう一つ、今日の日はヴァンドゥールの横田氏の誕生日。
前にチラッとブログで書いたところ、
思いの他たくさんのお客さんにお声掛けいただいたようで、
本人、相当喜んでおりました。ありがとうございます。

大掃除も終わり、横田フェスも兼ねて、皆ですき焼きで食事会・・・のはずが、
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・・・・・何これ。
このすき焼き担当者、「すき焼き大好きです!」と言ってたのに、
一度もすき焼きを作ったことは無かったよう。松茸も入ってるのに・・・・。

その沈滞ムードを払しょくすべく、華々しく参上したのが、彼。
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さすがに、いつもの低いテンションが、休み前ともなると違いますね!(笑)

花火の火薬が中に入って香ばしくなったリキュールに気を取られていると・・・。
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はっぴ・・・える・・・・ば・・・・す・・・・・べい・・・・!? 何語!?
中村~~~!!
「いや・・・、なんとなくニュアンスで書いたんですけど・・・」って、
ニュアンスで書いたって、HappyBirthdayくらい辛うじて分かるやろ!
ハッピの後がなんかピエールみたいになってるし、
バースデイですら「d」を「b」にしてるからバスベイになってるし!
もう、休みます!10日後、またお会いしましょう!さよなら~!
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by monsieur-enfant | 2012-09-02 23:36 | シュクレクール