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なないろめがね

お知らせ その4

「その3」までと思ってましたが、「その5」まで行きそうです(笑)

「その2」でお知らせした「シュトーレンとベラヴェッカ」、
温かいメッセージを添えて注文して下さる方もおられ、
僕らも嬉しい気持ちにさせてもらってます。

「その3」のお知らせは、「驚いた!」という反応が多く、
いろんな憶測も呼んでいるようですが(笑)、他意はないので悪しからず。

で、今回の「その4」ですが、
僕のことをブログに書いて下さった方がおられます。
「アップする前に、確認お願いします」と言われましたが断りました。
僕は、その方とキチンと対峙出来たと思ったからです。
それでいて伝えれなかったら、伝えきれてなかったら、
そんな薄っぺらい時間は無いですよね。
僕は、その方は「嘘は無い」人やと感じました。
だから、良く取られようが、悪く取られようが、
それが今の「僕」なんだろうと思いました。
結果は・・・・、え~~~っと、僕、なんか機嫌悪かったですかね(笑)
そのブログは、こちらです。
その方の文章はとても誠実で真っすぐで力強く、
何より嬉しかったのは、「自分がどう思ったか」よりも、
「僕が何を伝えたいのか」という真意を汲んで下さってたこと。
でも、少々文章が無骨なので、僕が現実より尖って描かれてるような・・・。
本当にちょっと機嫌悪げでしょ?(笑) 
っていうか、やっぱパン屋さんも見るようなとこに、
僕みたいなやつが登場したらあかんかったんじゃないんかな・・・。
で、おまけに話が難しいですよね(笑) 読んでる方は分かったのかな?
もし分からない方がおられたら、
そのブログ中に僕の「ブログ選集」に飛べるとこがあります。
もし興味とお時間があるのでしたら、もう5年前の記事になりますが、
今も変わらぬ気持ちを綴っています。良かったら読んでみてください。
「あ、こういうことを変わらず言い続けてるのか・・・」と分かってもらえるはずです。

自分で、その「ブログ選集」を改めて読み返してみると、
まず、文章が若い!(笑) えらい尖ってますもんね。
今が大人しくなったのかな?歳相応に丸くなったのかな?
それとも、繰り返し訴えることに、ある種の諦めが生まれたのかな?
ま、とにもかくにも、人に書いていただいた記事に、
久しぶりに「熱量」を感じてニンマリしながら読んでいました。

「パンラボ」の著者の池田さん、
本当はもう、「書かせてもらって良いですか?」
って言われてたこと、時間が経ち過ぎて忘れてました(笑)
でも、池田さんの記事から僕のブログに飛び、
真意を理解してくださった方から、お店にメールが届いていたんです。
お話させていただいた時間が蘇るような記事をありがとうございました。
まだ全然話し足りないので(笑)、また遊びに来て下さい。お待ちしています。
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by monsieur-enfant | 2012-11-30 23:42 | シュクレクール

お知らせ その3

さてさて、3つ目のお知らせは、来年からの営業形態の変更です。

初めは週1の休みでスタート。
確か水曜日だったかな?
その後1年経って、
製法上ほぼ休みが取れないことに身体が悲鳴をあげ、
経営上の不安を抱えながらも、(水)(木)の連休をいただくことに。

まだまだ全然先も見えない状況でしたが、
この時は、初めて「核」になる人材が入ってきたのも理由の一つでした。
僕と同じ条件を若い人材に強いれば潰れてしまいますし、
ただでさえ労働時間も長いのに、休みも取れないなんて申し訳なさすぎます。

「休みがあるなんて当たり前やろ」と普通思われるでしょうけど、
うちが1日休もうと思うと、お店を2日間閉めないといけないわけです。
ほぼ丸腰でスタートして、店を続けていけるかも分からない状態で、
2日も店を閉めるっていうのは、恐怖以外ありませんでした。
でも、「0か2」しか取れないのが製法上の事実。
これは「積極的休息なんだ」と自分を促して決めました。

そして、2年ほど前かな?
週2日の休みはそのままに、
定休日を(月)(火)に変更しました。
これはレストランとのお付き合いが多くなり(5軒ほどですが)、
月曜日に休まれるところが多かったからという理由もありました。
お店が月曜休みで、うちが水木休みですと、
あまり良い状態でパンを渡せなくなってしまいますので。

そうやって、少しづつ、その時の状況に合わせて、
お客さんに戸惑いや迷惑をおかけしながらも、今までやってきました。
今回は、「理想と現実」の狭間において、出した選択です。

この場所で8年間、モンテベロは5年間、営業させていただきましたが、
やはり「地元の方々」を中心に来ていただいてる平日と、
「遠方から」来ていただく方の加わる週末との圧倒的な集客の差は、
埋まるどころか開いて行きつつあります。
もちろんスタッフにこれ以上の無理は強いれませんので、
週末を基準に人材を集めなければなりません。
ですが、逆に平日を基準にして考えると、
今の人数は過剰になってしまいます。
これが市内や東京ですと、人数の絶対数はもちろん、
アンテナを張ってる方の数も違いますので、
平日と週末の格差は必然的に少なくなります。
もちろん年々平日の売り上げも推移はしていってるのですが、
おそらく一時頭打ち、小さな積み重ねが大きな成果になるのに、
今後更に10年20年という歳月を経なければならないと感じます。

これが、郊外にて理想を掲げ続けながら、
需要にも応えようとすることの難しさだと痛感しています。
理想を崩し、地域の方々に分かりやすいパンを作って来客増を狙うのか、
うちのようなパンを望んでもらえるマーケットのあるところに移るのか、
相違する「二つの面」を、どちらもやらずに今までやれてきたのが奇跡です(笑)

今までの話を綜合し、自分たちの信念やクオリティを優先したうえで、
更に「存続」という大きな責任も加味したうえでの選択は、こちら。

来年から、
定休日を撤廃します。


いろいろ考えましたが、まだこの場所でやれることがあると思います。
それに、僕ら側だって、まだやれることをやりきったわけでもありません。
まだまだ未熟で、まだまだ学ばせてもらわなきゃいけないことがあるはずなのに、
安易にマーケットだけ求めて移転するのは浅はかだと感じます。
来年で、やっと9年。ですが、たかがまだ9年。
頭の悪い僕は、まだまだ実践の中で足腰を鍛えなきゃいけない時期だと感じます。

前回までの定休日変更と違って、
お客さんにご迷惑をおかけすることは少ないと思いますが、
今回は、スタッフに大きな戸惑いを与えてしまうことになります。
リズムも崩れますし、定休日に来てやってた仕込みも、
通常営業の中で行わなくてはならなくなります。
専属に近い形で割り振られてた仕事も、
その人間が休みの際は誰かがやれなきゃいけなくなります。
休みも自分たちで考え、工夫しなければなりません。
ですが、その分それぞれの責任も増しますし、
今までやれなかったことにもチャレンジできるはず。
休みも今までより増やせるかもしれません。
会社に用意してもらうのではなく、
自分たちで権利を掴み行使する意識が芽生えてくれることを期待しています。

ここを超えると、僕らはもう一周り強くなれるような気がします。
そして、ようやく「次」が見えてくるような気もしています。
どうか、こんな危なっかしい頼りない集団ですが、
シュクレクール、モンテベロ共に、今後ともどうぞよろしくお願いします。

ちなみに、年に3回ほどは臨時休業をいただくと思います。
ノエルの準備や仕込みなどは、さすがに通常営業中では無理なので。
ということで、BBQファンやピクニックファンの方々、ご安心くださいませ!(笑)

それから、年始なんですが、さすがに需要のない正月からはやりません。
31から4日の金曜日までお休みをいただき、
5日の土曜日から新年の営業を始めさせていただきたいと思います。
そしてそれ以降、無休での営業となります。
あ、モンテベロは三が日も営業させていただきます。
人が集まるお正月に、わざわざ便の悪い岸部まで来られて、
お買い求めいただくお客さんがいてくださるのは本当に嬉しいことです。
尚、年末の営業は、先日発表した通りですが、
年始の営業と合わせて、HPのNEWS欄にまとめて記載しておきます。

さ、たくさん字を書いてきましたが、
シュクレもモンテベロも軽くクリスマスムードが漂っています。
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アルザスで見かけるパンも、今年のノエルから仲間入りしています。
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両店揃って、皆さんが遊びに来て下さるのを楽しみにお待ちしております!!
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by monsieur-enfant | 2012-11-29 15:54 | シュクレクール

お知らせ その2

さてさて、二つ目のお知らせは、
問い合わせも多くなってきた、季節の風物詩。
シュトーレン、
ベラヴェッカの、
スペシャルBOX!
全国発送の、
受付開始!!

の、お知らせです。

受付開始日     11月28日(水)

発送期間      12月5日(水)~12月21日(金)

発送日        水 木 金 週3回発送

受付方法      メール FAX 店頭にて。
            (店頭での受け取り希望のお客様のみ、TELもOK!)
          

応募要項      住所 郵便番号 氏名 電話番号 メールアドレス
            受け取り希望日時(必要な場合は指定時間)
           

支払方法      代金引き換えのみ

価格         3760円+送料

特定商取引法に基づく表示 >>プライバシーポリシー >>



早いもので、秋のパンも明日で最後。
来週の営業からは、シュクレも地味に装いを変え、
ショーケースにも冬のパンやクリスマス期間限定のパンが登場します。
ちなみに店頭でのシュトーレンの販売は、28日(水)、
ベラヴェッカの販売は、1日(土)からになります。

今年も残すところ、あと約1ヶ月。
嫌でも忙しなくなる時期の到来ですが、
今年も良い想い出を抱えたまま、
幸せな気持ちで2012年を終えれるお手伝いが出来れば嬉しいです。

あ、ちなみに今年の嫌がらせのようなクリスマス周辺の日程ですが、
シュクレクール、モンテベロ共に、
12月24日(月)12月25日(火)は、さすがに営業させていただきまっす!!
で、26日(水)27日(木)を、代休とさせていただきます。
年末は、毎年大晦日まで営業してますが、
今年は、30日(日)に燃えつきたいと思っています!!

詳しくはHPのNEWS欄にて掲載させていただきます。
変更が多少ありますので、お間違えのないよう、よろしくお願いします。

そして、次回の「お知らせ その3」は、
ちょっと大きめな変更の発表となります・・・。
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by monsieur-enfant | 2012-11-24 20:40 | シュクレクール

お知らせ その1

えっと、皆さんのご予定もあると思うので、
幾つかお知らせがあるのですが、こちらを早めに書いておきます。

おそらく市内で販売みたいな形は年内最後になるかと思います。
11月28日(水)
18時~
満月Pub.15

はい、もうお馴染みになってきましたかね、満月パブ。
毎月、満月の日にお店持ち周りで行われてるあったかイベント。
うちも過去数回、混ぜていただいてますが、今回はその15回目。
場所はトラットリア ランピアさん。(詳しくは、こちら
僕も伺ったことがないので、どんな会場かもわかりませんが、
広いとか狭いとかじゃなくて、
この会の主旨を分かち合う空間になればと思ってます。
途中で「詳しくは・・・」とリンクしてしまったので、もう書くことないんですけど、
うちは18時半くらい到着目標で、19時くらい開店目標です。
いつも通り、5~6種くらいのパンを、
お酒を飲みながらダラダラ販売したいと思ってます(笑)
えっと、いつも持っていく数が少なくて、すぐ売り切れてしまうので、
気持ち多めにご用意させていただく予定です。
え~~、「ご心配なく」とまで断言できるほどは持って行けませんので悪しからず。

あの、買って帰るだけとか寂しいです。
単に移動販売に行ってるんじゃないんで。
お店やお客さん問わず、こういう催しに賛同して下さってる方々と、
時間や空間や意識を共有したくて参加させてもらってます。
そんな方々に、ちょっとでも喜んでもらえたらいいなぁと思って、
2人掛けテーブル二つ分くらいのスペースをお借りして、
店内を混乱させながらも楽しく販売させてもらってます。
なので、百歩譲って「買って帰るしか出来ない」状況だったとしても、
くどいようですが、このイベントの主旨を、
少し思い出しながら食べてくれたら嬉しいです。

なかなか岸部まで足が向かないと仰る方々、
これでも来なかったら、そのセリフ二度と受けつけませんからね(笑)
皆さんお誘い合わせのうえ、どうぞ遊びにいらしてください!
また違った場所でお会いできるのを、楽しみにしています。
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by monsieur-enfant | 2012-11-23 22:55 | シュクレクール

優しい魔法に包まれて。

よく晴れた月曜日。
この日は、モンテベロの開店時を共に闘ってくれた、
パティシエールのきりちゃんが、
せっかくの休みの日に僕と遊んでくれた有り難い一日。
まずはランチから・・・ですが、この辺、通りの風景が似たり寄ったりで、
周辺で30分近く迷ってしまいました。
っていうか、そこら中に立ってる警備員はおろか、
警察だって「そんな店、知らない」っていう始末・・・。
実際、本国においての「三ツ星」って、
それくらい一般人にはかけ離れたお店なんでしょうね。
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「あ!」と、この壁を見ただけで、もう分かられた方もおられるかもですね。
そうです。店が店だったため、さすがの僕も30分前くらいに到着してたんです。
・・・結局、プラマイ0でしたけど。
「レストラン アルページュ」
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今回、そんなに「どこどこ行くぞ!」と意気込んできたわけじゃなく、
どちらかというと、久方ぶりの「パリ」というお風呂に、
ゆっくりじっくり浸かって帰るというコンセプトだったんです。
でも、きりちゃんも僕も「行ってみたかった」ってとこが一致しての初訪問。
滑り込みで参加してきた、パリに来てたスタッフの大遅刻で幕を開けました・・・。
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きりちゃんとは一昨年からパリでの食事を待ちわびてたのですが、
僕がなかなかパリに辿りつけず、ようやく・・・の食事となりました。
そんな一日のスタートを、シャンパーニュで景気づけ。
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Dejeuner des jardins.
「菜園の昼食」なるランチコースをいただきます。
野菜のカナッペ風
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マスタードのアイスクリームをそえた、ガスパッチョ。
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カナッペでのんびりスタートしたのに、急に「レストラン」に胸ぐら掴まれる感じ。
ガスパチョは普通に旨い。マスタードのアイスも単体でもそこそこ。
ただ、合わせて食べた時に走る戦慄・・・、これが三ツ星たる所以か。

パンは、最近の流れでは、
グランメゾンでもデカいパンをスライスすることが多くなってます。
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ワインは相談のうえ、サンセールに落ち着きました。
ホント、「困った時のサンセール」ですね・・・。
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今回は、トマトがやたらと出てきます。
これも「3種のトマトのサラダ」。はい、普通に美味しいです。
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次は、メニュー名に「Sushi・・・」とあったように、
中にはビネガーと合わせたご飯が忍ばされ、野菜で包まれてるわけです。
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「違う!鮨じゃないんだ!鮨と比較するもんじゃないんだ!」
日本人としてのDNAと闘いながら食べる。
いや、似て非なるものであって、しかも全く奇をてらってない。
必然のバランスがそこにはあって、素直に旨い。
ただ・・・ちょこちょこ顔を出すDNAがさぁ(笑)、
やたらと「鮨」と比較したがるわけです。哀しい性と言いますか・・・。

表記は「アルルカン」・・・でも「菜園の昼食バージョン」ってとこかな。
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何て言うんですかね・・・・独特の美的感覚なんでしょうね。
小さくとか、細かくとか、そういう切り方をしてるわけでもなく、
結構ざっくばらんな大きさであったり切り方であったり。
決して「繊細」という見た目では無いんですが、
それでもお皿の上で否応なしに魅せられる「美しさ」。
そして、味覚構成はいつも極めて繊細でエレガント。・・・なんかズルい(笑)

トマトのコンソメに浮かんだ、4種類の野菜のラビオリ。
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これはね、食べる順番に結構印象が左右されてしまうわけです。
僕は意外と良い順番、味の弱い方から順に食べれたので良かったです。
スープももちろん言わずもがなの美味しさ。

フラン・・・だったかブルーテだったか・・・。もう記憶も曖昧です。
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そこに無造作にボンッと乗せられるのは、
ニシンのフュメの薫りを移したクレームフェッテ。
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そして、メインに選んだのは珍しく「ヒラメ」
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ま、夜のことも考えてはいたものの、
先にガッツリ系を取られてしまったというのが正直なところ。
これもね・・・見た目なんだか頼りないですけど、
なかなかこのクオリティの皿は食べれないですよ。

続いてミニャ。リンゴで作った花弁がシャレオツです。
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リュバーブのソルベ。
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う〜〜ん、全然普通に美味しかったんですが、
リュバーブっぽくは全然なく、完全に和梨のような印象。

「わ!これ、来んの!?」
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だって、チラチラとデカミルフォイユが、
あっち行ったりこっち行ったりしてるの見えてたから、
てっきりあれがデセールだと思ってたのに!
ここで名物の「リンゴのタルト ブーケ仕立て」が来るんだったら、
せめてミニャにリンゴの花弁、混ぜないで欲しかったわけです!!
一度欠片を見てるので、感動半減なわけです!!
・・・・と言いたい気持ちを抑えながら、にこやかにお皿を見守ります。
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食べてみて「やっぱりさ・・・」と、沸々とさっきの思いが蘇る。
造形に比べて、食べてみると・・・「リンゴのタルト」なわけです。
どう考えてもビジュアルが大きな割合を占めてるこのスペシャリテ。
「だったらさあ、やっぱりさあ・・・・」ってね。
やっぱミニャにちょろっと混ぜちゃアカンよね・・・。

単純な疑問。・・・・毎年、一年限りなの・・・かな?
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カフェをいただいて、この素敵な時間の終焉です。
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と・・・思ってたら、狙いを定めたきりちゃんの視線が一向に外れない。
多分、「あれが食べれる」と確信を持っていたであろう、
スペシャリテのデカミルフォイユ。
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ね、本当にデカいでしょ?
僕らのテーブルには来てなかったものの、
アラブ系の石油マネー所持者と思われるテーブルや、
中国のお金持ち親子と思われるテーブル(カルトをガンガン頼んでた)には、
巨大なミルフォイユが運ばれて、その場で必要量カットされる光景が、
幾度となく繰り返されてるのを見せつけられていたわけです。
その瞳の奥には、「喰わずに帰れるか・・・・」くらいの、
執念めいた意志がメラメラ宿っていたので、
「・・・えっと、・・・・食べて行こっか?うんうん、食べるよね、そりゃ」
ってなことで、持ってきてもらったのが、こちら。
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かっる~い!なんちゅう軽さ。こんなエアリーなフィユタージュは初めてです。
ま・・・後は特筆すべきものは無いですが、
「今作って今挟んだ」という鮮度の与える儚さというインパクト。
飲み干してしまってたカフェも、フィユタージュの破片が喉に当たって、
カハカハしてたのを不憫に思われたのか、足していただきました。

楽しい時間はあっという間。
なんていうか、ま、「余裕」と言いますか、
めちゃくちゃ肩の力の抜けた三ツ星ですよね。
「パリで三ツ星を!」ってのを楽しみにしてる方にはオススメしません。
もっと過剰に「パリ感」を感じれる華美なレストランはいっぱいありますから。
でも、先に書いたように、独特の空気感はアルページュならでは。
「ガッツリ作り込んでます!」っていうより、
軽やかに優雅に気ままに、と言った感じでコースが流れていきます。
それは一枚のヴェールをかけられたような、
心地良い魔法をふんわりかけられたかの如き時間。
それは食後すぐくらいに、シャツにジーンズにサンダル姿、
かの井上陽水の「お元気ですか~?」を、
彷彿させるような軽さで入店してきたアラン パッサール氏を見て、
「カッコええ~!」と思わされてしまったことでも、
如何に「マジック」をかけられてたのかが分かります。
冷静に考えたら、全然カッコ良くない登場でしたから(笑)

それから一つ、今更ここで「アラン パッサールはね・・・」なんて、
薄い知識で軽々しく書くつもりもありませんが、
これだけはちょっと許せないと思うのが、、
このレストランを「ベジタリアン」などというチープな表現で括る輩が多いこと。
野菜が主役と言うのは情報だけに留めておいて、
目いっぱいアルページュの世界観を楽しむことが大事なんじゃないかと。
固定概念や一方向からの情報で物事を見ても、
立体的に捉えられることなど何もないですからね。

とりあえず、やっと来れました・・・。
僕が初めて勤めた「フランス料理店」のシェフの出身店に。
「フランス料理」に触れ、「フランス」を目の前に押しつけられ、
僕の脳裏に、常に「キュイジニエ」を意識せざるを得ないような、
そんな出会いをくれたお店のルーツに、遅ればせながらやっと来れました。

一つ、喉に刺さってた棘が取れたような気がしました。

さてさて、最後のミルフォイユが実はお腹に結構なダメージを与えている中、
次に向かったのは、とりあえず行ってみた「デ ガトー エ デュ パン」
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うん、年々惹かれなくなってる・・・。
オープンしたての頃は、惹きつける引力があったんですけどね・・・。
パンもお菓子も全く触手が伸びず。連れてったスタッフが数個買うに留まる。

そこから数分のとこにある、エルメのお店へ。
お腹いっぱいでも、やっぱテンション上げられますね。
ここで何個か買ったお菓子と、さっきのお店のお菓子を食べるのに、
暇そうなカフェを探して交渉(笑) 食べて良いって承諾をいただきました。
遠慮なく、関係ないカフェでお菓子を広げるの図。
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ま、この日がパリ滞在最終日のスタッフがいたので、
僕もきりちゃんも、それに付き合わされた感はあるんですが、
それにしても最初から戦意喪失のお菓子の数・・・。
「美味しそう」と、「食べれる」とは全く別問題ということを、
一口食べた瞬間に知らしめられる・・・。ギブアップです・・・。

もちろんギブアップと言って戦線離脱することを許してもらえるわけもなく、
振り分けられたノルマを淡々とこなす時間を強いられるのでした。

しかも・・・というか、よりによって・・・というか、
この日の夜に予約してるお店が、ガッツリ系ビストロ。
10年前、現ランデブー デザミの大谷シェフが勤めてた際、
現HAJIMEの米田シェフと食事に行く約束をしてたビストロ。
修業先のロワールから向かおうとしてた米田シェフは、
まさかのストに襲われ、パリへは来れず。
当時めちゃくちゃ勢いのあったビストロの中に一人投げ込まれた僕は、
借りてきた猫のように小さくなり、
残ったのは、その勢いと熱量にただただ圧倒されたという記憶のみ。
初めて「ビストロ」という文化に触れた、
というより飲み込まれた、思い出のお店。
その名は、「ラ レガラード」
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内装は未だに当時のまま。
ここが、瞬く間に埋まっていく人気店。
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相変わらず、頼んでもないのに持って来られるのが2種類。
パテは、そのままドン!好きなだけ取って良いんです。
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10年前は、頼んでも無いのに持って来られた代物に対して、
「あの読めなかった前菜は、これやったんか・・・」と勘違いし、
「こりゃゆっくり食べてたら食べ終わらんわ」と思って、
必死で食べてたという苦い思い出もあります。
もちろん「もうおしまい」と取り上げられましたけど。

コルニッションだって、ちまちま取りませんよ。
ポットごとテーブルに置かれて後は放置!パテはしばらくすると回収されます。
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パンも、こうです!だって、ビストロですから!
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そこにワインと前菜が来ると、必然的にテーブルはこうなります!(笑)
そりゃそうでしょ!だって、ビストロだから!!
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さて、興奮して順番が逆になりましたが、前菜はこちら。
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ジロールだらけとパクチーだらけ。
旨い。本当に素直に美味しい料理。
・・・が、やはり「今」なのかな。
10年前のシェフは、今のビストロブームの仕掛け人でもある、
現「Le Comptoir (ル・コントワール)」のイヴ・カンドボルド。
働いてた頃の大谷シェフからは「毎日、戦争みたい」と聞いていた武闘派。
ただ、そんな熱気もろとも皿の上に「おらっ!!」と乗せられてた印象。
歩くだけでも席にぶつかるほど密集した店内で、
読めやしない手書きの文字でびっしり書かれたメニューから、
一体何なのかも分からぬままやっとの思いで選んだ料理が、
ご機嫌なムッシュたちの笑い声の中をすり抜けて運ばれてくる。
もちろん、僕の経験値も相当低く、
圧倒されてたことでイメージ先行になってることも否めないが、
それを差し引いても、今は僕が描いてた「ビストロ」ではない。
誤解のないように付け加えておくと、今のシェフに変わった今も、
パリ中心部に新店を出すほどの人気店。
なので、勝手に僕が抱き続けてた「ラ レガラード」の面影を、
今のシェフに押しつけるほうがナンセンスなんです。
それは分かってるんです。比較したりするのは本当に好きじゃないですし。
ただ、単純には目の前のお皿を楽しめないほど、
僕の中での当時の「ラ レガラード」は強烈な印象を残してたんです。
僕に、本当の「フランス料理」を突き付けてきたお店でしたから・・・。

何度も「もう、いらないの?」とお皿を下げられかけながらも、
「いや、大丈夫!食べますよ!」とダラダラ食べてたのは他でもない、
理由はケーキの過剰摂取。単純に腹部の容量のキャパオーバー。
「やばい・・・もう本当に食えないかも・・・」と思いながらも、
運ばれてきたのが、こちら。
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もう何の肉だったかも記憶にございません(笑)
いや、本当に美味しいお店なんです。
僕の勝手な想い出と、ケーキの過剰摂取さえなければ、
もっともっと楽しめたはずなんです。
ただ・・・、無理矢理デセールを流し込んで、
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「もう一滴も入らない・・・」と言いながらカフェを飲みほして、
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言うても料理の皿数にしたら、前菜とメイン。2皿です。
19時に入って、出たのが11時半くらい。2皿に4時間半・・・。
その間、ず~~~っと少しずつ食べてました
どれだけキツかったかお察しいただけるかと思います。

なんてことない話ばかりでしたが、
なかなかじっくり向き合って話す機会の無かった、きりちゃん。
変わって来た部分、変わらない部分、変わりかかってる部分、
言葉の端々からいろいろな感情が迸っていて、
聞いてるだけで「充実した時間をパリで過ごしてるんやなあ」と、
嬉しくなりました。
昔から、放っといても自分が納得するまで止めない子だったので、
僕から何か言うとかよりも、自分が納得出来るか否かだけの問題。
好きなだけ挑んで、踏ん切りがついたら帰ってくればいいんです。
フランスでしか出来ないこと、いっぱいあります。
フランスでしか過ごせない時間、いっぱいあります。
今は「点」をいっぱい集める作業が大事で、
その「点」に意味を求めるのは先の話。
とりあえず手当たり次第「点」を集めておけば、
これから先の未来の中で、不思議とそれらが結びつき、
勝手に「線」へと繋がっていきます。
その「線」になる素をたくさん集めて帰って来て下さい。
どこに居ようが応援してます。
・・・落とし所を見失ったので、
タイミング良くきりちゃんが載った記事を貼付けときます(笑)
きりちゃん、一日付き合ってくれて本当にありがとね!
Gros bisous
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by monsieur-enfant | 2012-11-21 05:33 | フランス 2012

プレゼント


今日、ふいな来客がありました。


僕が働いてたお店と、


住んでたとこの、


間くらいにあった彼のお店は、


とてもキレイで美味しそうなパンが並んでいて、


毎日覗きながら帰ってました。


フランスからやってきたその人は、


バゲットやクロワッサンを食べて


「トレ ビアン」と呟き、


「日本にも、こういうパン屋があるのか・・・」


という言葉をくれました。


「フランス風」を掲げてたつもりはありません。


「フランス」を体現してきたつもりでした。


なので、


フランス人にそう思わせることが出来なければ、


僕が日本にいる意味はありません。


だけど、


ここ数カ月、結構しんどかったから・・・、








嬉しかったぁ・・・・・・・・・・・。









今度パリに行った時は、


モンマルトルにある彼のお店に行ってみようかと思います。


もらった「プレゼント」のお礼も兼ねて・・・。
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by monsieur-enfant | 2012-11-16 23:31 | シュクレクール

明日のお知らせ

あんまり好きではないイベント。
なので、告知も消極的。
でも、「今日は書いてくれますよね?」と、
横田君に言われて渋々書く・・・。
このパターンも毎年恒例となりつつあります(笑)

そのイベントとは、ボージョレヌーヴォーにちなんで、
解禁になった週の週末に、赤ワインで仕込んだパンを出すこと。
一応、毎年やってんのかなぁ・・・、だとしたら8回目かな?9回目かな?
始まりは、オープン仕立ての頃の岸部と来たら、
「ボージョレヌーヴォー」なんて言葉も知らない人も多かったということ。
ま、「そういうイベントもあるんだよ」ってことを知ってもらえれば、
この場所でもワインを楽しむ人が増えて来るかなぁって思ってのこと。
やはり開店時・・・ワインで仕込んだパンなんて、
作りたくても作れなかったわけです。
売値が跳ね上がってしまい、とてもじゃないですが、
岸部で並べるのは無理でした。
なので、ワインで仕込んだパンというものを、
地元の人に食べてもらう機会ということで始めたわけです。

冒頭に「好きではない」と書きましたが、何故かといいますと大きく2点。
一つ目は、そもそもシュクレのパンはワインに合うようなパンになってるということ。
なので、わざわざボージョレがどうとかで新たに作る必要があるのか?
という気持ちは、年々強くなっていってます。
さすがに岸部でもボージョレヌーボーくらい知られるようになってますし、
もう良いかな・・・と。

もう一つは、赤ワインで生地を仕込んでも、
たいして色も香りも出ないっていう根本的な問題。
パンは、発酵して膨らむわけです。
ですので、仕込んだ時の割が丁度でも、
焼き上がると「少なっ!」ってなることが多々あります。
ワインもそう。良い色の生地が作れても、焼いてしまえば「焼き色」。
普段は水ですから、原価も一気に跳ね上がります。
そこまでして作って、喜んでもらえてるのかな?楽しんでくれてるのかな?
そんな葛藤もあるんです。
そして、毎年繰り返してるとネタも尽きてきます(笑)

あ、もう一個理由がありました。
モンテベロが出来てからの話なんですが、
周年の翌週なので、単純に忙しない(笑)

ですが、モンテベロの周年→ボージョレヌーヴォー→ノエルの準備ってのが、
店内でも定番の流れになりつつあります。なので、今年もやるそうです・・・。

明日は限定10種。日曜は1種増えて11種。
はい、そこそこの種類作ってます。
基本、ワインで仕込んだ生地を使っての、

「パン ボージョレ」2種
これ、定番の2種です。赤ワイン漬けのクランベリーとカシューナッツのパン。
それと、2種のサラミとグリーンペッパーを練り込んだパン。

「パヴェ ボージョレ」3種
先日の収穫祭であっという間に売り切れたパンを復活させます。
・サツマイモ・ゴルゴンゾーラ・ローズマリー・生ハム
・セップ エメンタール くるみ
・フロマージュブラン ホウレン草 ベーコン

ピクニックで作って大好評だった
「フォアグラ エメンタール アプリコット」のパン

冬に飲む温かいワイン「ヴァン ショー」をイメージしたパン

ヴィエノワズリーでは・・・

「クグロフ ボージョレ」
赤ワインで仕込んだ生地に赤ワイン漬けのレーズンを練り込み、
仕上げにも赤ワインのシロップを潜らせています。
「トロペジェンヌ ボージョレ」
赤ワインで仕込んだブリオッシュに、赤ワインのシロップを打った後、
ベルベーヌの香りをつけたクリームを挟んでいます。
「ボストック ボージョレ」
赤ワインのシロップに浸したブリオッシュの生地に、
ヘーゼルナッツのクリームを絞って焼きました。

で、日曜限定が、ソテーしたエシャロットとエストラゴンを練り込んだパン。

ってな感じです。そして、明日は雨予報です(涙)

来週から始まる、シュトーレンとベラヴェッカの仕込みと合わせて、
年末を迎える儀式として理解することにして頑張ります。
気が向いたら皆さんも遊びに来てください。
雨でまたグッと冷え込みますので、温かくしてお越し下さいね。
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by monsieur-enfant | 2012-11-16 20:51 | シュクレクール

「米田 肇」という男。

先日、こんな本が発売されました。
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「HAJIME」の、米田シェフの半生に迫ったノンフィクション。
本が発売されるのも知ってたし、
著者の石川さんともお話させていただいてましたが、
一体どういった形の本になるのかは理解してませんでした。
本人からは常々「レシピ本や写真集みたいなのは作る気がない」
とは聞いていましたが、まさかこんな形の書籍になるとは思ってもみませんでした。

内容は、先にも書いてある通り、
米田シェフの半生が赤裸々に綴られています。
彼の料理人人生のそこそこ前半で知り合わせてもらった僕が読むと、
懐かしく思う箇所もしこたまあったりします(笑)
出版されたと聞いて、書店で買おうと思ってたところ、
「プレゼントするので買わないでください」とのことでした。
今日、わざわざマダムが持ってきて下さり、
立派に製本された重厚な表紙を開いてみると、
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粋ですね・・・ホント。
僕、基本「する方」なんで「されること」に免疫がないんです。
子供の頃から上手にリアクションが出来ず、「張り合いない」と言われていました。
そんな僕ですが、今でもブログを書きながら表紙を開いてはウルウルしています。
閉じてはパソコンに向かい・・・開いてはウルウルしています(笑)

僕は今まで何の賞ももらったことがありませんが、
米田シェフが、いつもいつも何かを自分が得る度に、
必ずこうして僕にも喜びを分けてくれたり、存在意義を示してくれたりします。
こんなことや、こんなこともありました)←改めて読むと「懐かしい」ですね。

不思議ですね・・・自分で自分は決して認めれませんが、
彼からのアクションは、いつもスッと心に落ちていきます。
「褒められたい」「認められたい」と思うことを、
恥ずかしげもなく伝えれる数少ない相手だからなんでしょうかね。

そして、本編に入る前の1ページ。
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米田 肇という人間が、本当によく表れた1ページ。
一見クールに見えますが、僕の知る限り誰よりも人を思いやり、
義理固く、愛情に溢れた人間です。
そしてその男が心から尊敬していたお父さんへの果て無き想い。
このページからしばらく動けませんでした。
そんな父親を持つ米田シェフを羨ましいとも思いますし、
きっとそんな米田シェフのことを誇らしく思ってくれてるはずです。
そして、きっときっと、誰よりも誰よりも喜んでくれてることと思います。

この本は、「米田 肇」の自慢話やカッコつけた話など一切載ってません。
むしろ、もうちょいカッコええとこもあったんちゃう?って思うくらい、
赤裸々に「等身大の米田 肇」が綴られています。
中には「大丈夫か!?」ってなことも書いてあります(笑)
一人間として、一料理人として、そして三ツ星を背負うシェフとして、
決して見せないし見れない部分が描かれた人間ドラマ。
それは決して彼だけでなく、世の有名料理人も同じように、
パッと華やかな領域に行けることなんて間違いなく無いわけです。
必ず、人の何倍も何倍も過酷で濃密なプロセスを踏んでいるからこそ、
「今」の華やかな表舞台に立ててるわけです。
単純に「今」だけを切り取って憧れてる若者や、
勝手に知った風なこと言ってる外野風情も少なくありませんが、
一般の方々からは想像もつかないような壮絶な日々を、
「1流」と呼ばれる方は、みんなみんな送っているわけです。
例外は、ほぼありません。

米田シェフに興味がある方やHAJIMEのファンの方はもちろん、
料理人に興味のある方、または職人の生き様に興味のある方、
是非手にとってご覧になってみてください。
ちなみに・・・、意外と僕の名前も出て来てて戸惑っております(笑)

最後に、米田シェフ、そしてマダム、
著者の石川さん、企画の黒笹さん、
長い準備期間を経ての出版、本当におめでとうございます!!
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by monsieur-enfant | 2012-11-15 00:59 | シュクレクール

伝えたい想い。

詳細は、モンテベロのブログで書かれると思うので、
僕からはざっくりと書かせていただきますね。

今回の5周年、準備段階からあまり上手に進んでなかったですね。
それぞれ、強い想いを持ちながら、なかなか一つになれなかったと感じます。
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でも、それぞれが強く「お客さんに喜んでもらいたい!」と願いながら、
エコバックや限定商品などに精力的に挑んでくれました。
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逢坂君にシェフが変わって丸一年、
自分たちの中にも歯がゆさはあったと思います。
先のブログにも書きましたが、それでも応援して下さった方々に、
何とかして喜んでもらいたいとの想いは、5周年の当日、
お店に充ち溢れていたと感じました。
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不安の中で迎えた土曜日、
お客さんが並んでて下さったのには胸が詰まる思いでした。
一日雨だった日曜日、
正直「負け戦」だと思ってたにも関わらず、
同じく朝から並んでくださったお客さんもおられ、
一日中、客足が途切れないという見慣れない景色も見させていただきました。
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お花も思いがけず沢山いただき、感謝しています。
特に、個人からのお花が多かったのには驚きでした。
高校生の女の子から、徹夜で作ったというプレゼントもいただきました。
お店とお店の付き合いではなく、日々お客さんと接してる時間があってのこと。
お菓子から、会話から、お客さんとの対話をしてきた結果だと感じています。
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そして、ここで「ありがとうございました」と言わせてください。
「本当に来てもらえるんだろうか・・・」、そんな不安も抱えながら、
ただ必死で自分たちの想いを伝えようとしてたモンテベロに、
僕がどれだけ「よくやったね」と言っても彼らは報われなかったでしょう。
彼らの頑張りに、報いを与えてくださったのは、足を運んで下さったお客さん、
今まで応援して下さったお客さんに他なりません。
そんな皆さん一人一人に、「ありがとうございました」と言わせてください。
本当に、本当に、ありがとうございました。

そして、そんなお客さんの「ありがとう」を、
こんなに沢山いただけるようになってたモンテベロ。
前シェフの時からいるスタッフは、
揺れる時期にも必死で傾かないように支えてくれました。
新体制になってから入ったスタッフも、
良い仕事を提供できるよう、日々遅くまで頑張ってくれてたのを見てきました。
前のシェフの色を消せず、
大きな重荷になかなか足を踏み出すことができなかった逢坂シェフ。
人一倍苦しんで、人一倍悩んだことと思います。
そんなみんなに、最後に一つだけ言わせてください。
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「モンテベロを投げ出さずにいてくれて、本当にありがとう」
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by monsieur-enfant | 2012-11-11 23:29 | ケ モンテベロ

僕目線からの「5周年」

明日で、隣のモンテベロが5周年を迎えます。

いろいろ趣向を凝らし、皆さんに楽しんでもらえるよう、

今も準備に勤しんでいます。

そんな「5周年」に対しての想いや限定商品に関しては、

今週、入れ替わり立ち替わりモンテベロのブログに綴られています。

なので、部外者・・・ではないのですが、

少し違う角度の僕目線から、

この日の事について少し触れてみたいと思います。



お店としては、5周年。

でも、僕の中では、「1周年」。

橋本から逢坂にシェフが変わってから丸1年。

僕は「一年の成長を」などとは望んでない。

なぜなら、ここからが本当の意味でのスタート。

ここまでの1年は、

逢坂シェフに預けたものであって、

僕のものではない1年。

歯がゆいことも、

物足りなさを感じることも、

無かったわけではありません。

ですが、シェフというものは、就くものではなく成っていくもの。

その期間として、学び、感じ、苦しむ為の1年を、

僕は逢坂シェフに預けました。

そこには僕なりの覚悟もありました。

「預けた1年の間に、仮に店が潰れたとしても文句は言うまい」

相手に覚悟を求めるなら、まずは自分が腹を括らなければ話にならない。

一つだけ言い続けた言葉、

「僕は、逢坂君のお菓子が食べたい」

その言葉を、彼がどう受け取ってくれてるのか、

明日明後日のショーケースを楽しみにしています。



それから、

上記のように、僕の判断で逢坂シェフに預けた1年。

その間に、離れてしまったお客さんには、

大変申し訳ないことをしたとも思ってます。

クオリティを維持できなかった時期もあったと思います。

それを無責任だと言われても仕方ありません。

なので、戻って来て欲しいとも思いません。

それが、受け入れなきゃいけない現実。

ですので、明日明後日と迎える「5周年」のイベントの全ては、

それでもモンテベロを、

それでも逢坂シェフを、

支え応援してくださった方々に、

感謝の念として捧げたいと思います。


そんな、モンテベロからの精一杯の「ありがとう」

受け取りに来ていただけると、とてもとても嬉しいです。
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時間かかりましたが、

「パティスリー ケ モンテベロ」

第二期 スタートです。
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by monsieur-enfant | 2012-11-09 22:25 | ケ モンテベロ