ブログトップ

なないろめがね

<   2014年 04月 ( 21 )   > この月の画像一覧

ご注意ください!!

明日、明後日、30(水)1(木)は、
連休を取らせていただきます。

リニューアル以降・・・というか、
リニューアル期間中も準備に休むことも出来ず、
その後も慌ただしく過ぎる中、
このままGWに突入するのは、
僕ら側の体力的に厳しいとの判断です。
2日店を閉めないと1日休めないという、
製法的な問題もあり、
連休を取らせていただくことになりました。
ご迷惑おかけしまして申し訳ありません。

HPが休止中ということもあり、
FB、ブログとアナウンスさせていただいていますが、
どうかGWの貴重な時間を、
休みの岸部まで足を運ぶことで無駄になさらないよう、
くれぐれも、くれぐれも宜しくお願いします。

その代わり・・・・・と言うのも何なんですが、
今日は1日雨!という予報にも関わらず、
リスキーなくらいパンを焼いてお待ちしております!!

雨で行くとこないわーと予定が狂ってしまった方、
コーヒーでも飲みながら、まったりしに来ませんか?
[PR]
by monsieur-enfant | 2014-04-29 09:02 | シュクレクール

さて、結果的に、
大幅に変わってしまってた今回のリニューアルですが、
その中でも、一番皆さんに驚かれるのは、

こんなんとか、
c0116714_18242048.jpg

こんなんとか、
c0116714_18252151.jpg

こんなんとか置きまして、
c0116714_18284518.jpg

ご注文毎にハンドドリップで一杯ずつ、
c0116714_21411988.jpg

珈琲を提供できるようになったことだと思います。
c0116714_21421414.jpg

ブーランジュリの店内で珈琲を提供するわけです。
だからこそ中途半端な仕事はできません。
その仕事をされてる方に、
せめて失礼があってはいけないからです
ですので、僕は自分の専門以外のことに手をつける時は、
必ず信頼出来るスペシャリストにお願いします。
今回、このスペース及び、
珈琲全般を面倒見てもらったのは、
c0116714_1821070.jpg

大阪は狭山にある、「焙煎香房 シマノ」の島野さん。
c0116714_18503526.jpg

モンテベロでは以前からお世話になってますが、
うちのリニューアルの際に、
より気軽に、よりカジュアルに、
よりリラックスして楽しんでもらうには、
単に場を提供するだけでなく、
何か分かりやすく変化を伝えれる「プラスα」のもの・・・、
「あ、珈琲!」と思ったら、
やっぱり島野さんしかいませんでした。
c0116714_185414.jpg

直接、狭山の工房を訪れた際、
注文を受けたお客さんの豆を、
一つ一つ焙煎し手渡してる姿を見ました。
c0116714_18565613.jpg
 
大きな焙煎機で焙煎する店が多い中、
それだとムラが出るというのと、
焙煎してから酸化が始まるので、
焙煎した豆を置くことをヨシとしないんですね。
c0116714_21261157.jpg

家にも置けそうな小さな焙煎機で、
一粒一粒確認しながら丁寧に焙煎される姿から、
本当に豆のこと大事にされてるんだなあって、
ヒシヒシと伝わってきました。
効率を優先することが多くなってる世の中で、
こうした踏み込んだ領域を体現されてる方は、
少なくなってますから。

店内に立ち上りまくる珈琲の香りに包まれながら、
お話させていただいた島野さんは、
やはり情熱に溢れ、強い信念を持った職人さんでした。
c0116714_1915596.jpg

時間が無い中での今回のリニューアル、
営業終了後に来ていただきレクチャーを受けたり、
c0116714_195732.jpg
 
リニューアル前にもチェックしに店に来てくれました。
c0116714_1922360.jpg

今、こうしたスペースを設け、
幸せな香りを店内に漂わせながら提供出来てるのは、
偏に島野さんのご指導ご協力のおかげです。
お客さんが喜んでいただいてる顔を見る度に、
本当に良かったと、心から感謝しています。

そして、うちで提供する珈琲として、
幾つか持って来ていただいた中から選ばせてもらったのは、
「コスタリカ スウィートベリー」という名の珈琲でした。

あの、やっぱり飲んで感じていただくのが一番ですし、
あんまり説明というかウンチク的なのも好きじゃないんですが、
それを踏まえても知って欲しい背景もありますので、
一回しか書きませんので目を通してやってください。

この豆は、シマノさんが考える、
至高のスペシャルティコーヒーを創り出すために、
コスタリカのドーニャハエル農園さんと一緒に創りあげた、
まさに至高の珈琲なのです。
コスタリカは、良質な珈琲の栽培に適し、
スペシャルティコーヒー先進国として知られてるらしく、
その中でもドーニャハエル農園さんの高い技術と情熱は、
郡を抜いた存在なんだそう。

そして豆の品種を、
しっかりした強いコクと豊かで奥深い酸味が特徴の、
ブルボン種の突然変異種、「カトーラ種」に決め、
真っ赤に完熟したその実を手摘みした後、
豆を取り出さず果実のまま天日干しにする、
「ワイニープロセス」というナチュラル製法で、
乾燥させてさせています。
その製法は、豆で乾燥させるものよりも、
完熟した果肉の糖分が豆に移り、
フルーティーで甘みのある香りが特徴的な珈琲に、
仕上がるんだそうです。
ただ、果肉が付いたままの乾燥は、
通常に比べ非常に管理が難しいため、
木や鉄製の枠を組み、そこからネットを張った、
「アフリカンベッド」という、
乾燥棚で乾燥させているんだそう。
この乾燥方法は、手間はかかりますが、
ネットの下側からも風が入ることによって、
乾燥が均一になり、
品質が高くなるといる乾燥方法なんだそうです。

さらに、
何回も混ぜて風の通りを良くしなければならず、
結局のところ、難易度の高い作業をこなせる、
農園さんのクオリティの高い仕事が、
必要不可欠だったわけです。

いかがですか?
「パン屋の珈琲」と、侮るなかれ。
これだけの情熱と知識を持ち合わせた人たちが、
5年の歳月をかけて調整し、
ようやく流通させることが出来るようになった代物。
更に、今年は収穫量が少し増えたらしく、
初めてお店での使用の許可を出せるようになったんだとか。
はい、初めて出させてもらってます。
お取り引きのあった方々、後進者やのにスイマセン・・・。

僕もね、あんまり飲む方じゃなかったんで、
イメージとしては、コーヒー豆って、
「豆」なんですけどナッツのように思ってたんです。
それが、この珈琲の製造過程を聞くと、
改めて、「果実」なんだなあって思いますし、
それをフワッと感じさせてくれる香りもまた魅力なんです。
冷めていく過程での味の変化も、
苦みだけ立ってくるようなことはありません。
いろんな表情があって、
本当に美味しいシマノさんとこの珈琲。
テイクアウト用のオシャレ手提げもご用意してます。
c0116714_20555683.jpg

たっぷりトールサイズで、お楽しみください!!!
[PR]
by monsieur-enfant | 2014-04-27 21:46 | シュクレクール

ちょっとね、
ゆっくり座ってもらえるとこ作ったんで、
c0116714_20354760.jpg

そういうとこで食べたり出来るのを、
c0116714_20344482.jpg

まだ完全始動じゃないんですが、アナウンスしときますね。
c0116714_2031116.jpg

前の記事に書いた「パン ラミジャン」。
そのパンを使って始めたのが、ホットサンド。
c0116714_2037767.jpg

いやいや、ホットサンドを侮るなかれ。
ま、確実に侮ってたうちの一人なんですけどね。
だって、上と下から挟んで温め焼くだけでしょ?
それの何が・・・・と思ったら、これ美味しいのです。

以前から、小さなイートインコーナーにて、
勇気を持って食べて行かれる方には、
オーブンに入れてパンを温め直したりはしてました。
サンドイッチだって、サッと温め焼きしてから提供したり。

ですが、ホットサンドは、こいつで挟み込みます。
c0116714_20414251.jpg

「ホットサンド何個売ったら回収できんの?」ってくらい、
珍しく思い切ったやつ買いましたが、これが結構楽しい。
上下がパリッと香ばしく焼かれて、中はちょうど温まったくらい。

ま、詳細は店に来てからで。
決まってるようで決まってないのです。
大体、4種くらいは置いてます。
ゆくゆくは、5、6種くらいにはなっていくかと。

そして、そのスペースを作ろうと思い立った理由には、
やはり幾つかの出逢いもあって。

その一つは、ステキな農家さんとの出逢いでした。
c0116714_2051282.jpg

どうですか?素敵でしょ?
c0116714_20543464.jpg

愛がありますよね、愛が。
c0116714_2193564.jpg

こちらの農家さん、場所は徳島の阿波市にあります。
c0116714_20585490.jpg

名前は、「小野農園」さんと言います。
c0116714_2114776.jpg

本当にたまたま別のイベントで、
徳島産の小麦を探してた時に出逢ったんです。
で、またまたたまたま、
徳島に行く仕事が出来たんで、ご挨拶に伺ったんです。
c0116714_21145027.jpg

30年前、まだまだ全く理解もされず、
「きちがい」とか「頭おかしい」とか言われてた時代から、
農薬や化学肥料を一切使わない、
露地栽培でお野菜等を栽培しています。
で、今は、辿り着いた阿波市にて、
「小野農園」を開いたというわけです。
c0116714_21241592.jpg

逢っただけでお野菜買っちゃいそうになる2人でした(笑)

本当に美味しい小野農園さんのお野菜。
瑞々しくて強くて優しくて純粋なお野菜。
どうにかして皆さんに食べていただきたいと思ってたんですが、
なかなか前までは、仕入れても使うことが出来なかったんで。

本当にね、
今のスペースが出来たからこそ、
やれることも、お付き合いも増えたんです。
小野農園さんのお野菜、
今でこそホットサンドの横に添えられてますが、
GW明けには単体の「グリーンサラダ」として、
皆さんにたーっぷり美味しくて新鮮なお野菜を、
採っていただけるようにしますからね。
楽しみにしててください。テイクアウトも出来ちゃいます。

あと農家さんはもう一軒。
こちらはまだ面識がないのですが、
どうにか美味しいクレソンを・・・と思って探していたところ、
兵庫県中部にて、美味しいお水とキレイな空気の中で、
イタリア原産のお野菜や、日本古来の伝統和野菜を、
無農薬、無科学肥料で育てられてる、
チヨちゃんの野菜」という農家さんを紹介していただきました。
c0116714_2148375.jpg

見てもらってわかるように、
こちらのお野菜も本当に生き生きとしてて美味しい!
そして、てんとう虫も見えますか?
岸部に付いてきちゃったんですね。
こんなことも、ほっこりする瞬間です。

今、主にクレソンをいただいていますが、
生命力が半端無く、いただいてからも根が生え伸びていきます。
皆さんの思ってるようなエグみもありません。
あとは、サラダのアクセントになるようなお野菜を数種。
今日は、こんなメッセージと共に、
c0116714_21525083.jpg

クレソンのお花と一緒に、
学びや気づきもプレゼントしていただきました。
c0116714_21533948.jpg

店が落ち着いたら、必ず伺わせていただきたいと思います!

こういったステキな出逢いによって、
今回だけじゃなく、僕らは多くの気づきや学びをいただいてます。
小野農園さんには、「適当に送ってください」とお願いしてます。
せっかく良い農家さんと繋がってるのに、
僕ら程度の知識の人間が注文してたら、
必ずアイテムが偏ってしまい、つまらなくなります。
ある程度お任せで、そのときそのとき採れたお野菜を、
農家さんにも無理のないよう、偏って廃棄とかのないよう、
適当に詰めてくださいと頼んでいるんです。

岸部という町にいながら、
四六時中、小さな箱の中にいながら、
この時期の畑はどうなのか、
どんなお野菜が、どんな風に育って出荷されるのか、
教えてもらえることはとても幸せなことだと痛感してます。

いつかね、徳島から出て来てくれないかなあ・・・・。
今日もお客さんと話してたんです。
ファーマーズマーケットとか出来ないかなあ・・・って。
うちのお客さんが、直接生産者さんと触れ合って、
購入できたりする機会があればいいなあって、
あくまで独り言ですけどね。
だって、うちの周り、
小さい子供もたくさんいる住宅地なのに、
美味しくて安全なお野菜、買うとこないんですもんねえ・・・。
って、お客さんが言ってましたよ!小野さ〜ん!(笑)

さ、なんとなく、うちがどういった方向に行きたいのか、
伝わってきたんじゃないでしょうか。
・・・・と言っても、お野菜の話しか出来てませんね。
では、ちょっとだけお知らせ。
おそらくGW明けくらいからになると思いますが、
最強のパンのお供セットをお出し出来ることになりました。
その内容は・・・・未定です(笑)
ですが、おそらくメツゲライ クスダさんと、
岡山の吉田牧場さんを中心とした盛り合わせになると思います。
そこにパンとワインが付けば、ベロベロ間違い無しです(笑)

楽しみ、広がりますね。
ちょっとずつ、ちょっとずつ、
皆さんの声も拾いながら、
良いものを共有できる場になっていけば嬉しいな。
僕らみたいな立ち位置の業種が、
生産者さんと、
お客さんの間の隔たりじゃなく、
繋げていく役割を意識すれば、
絶対、もっと「食」は豊かになる。楽しくなる。
僕は、そう思うんですよね。うん、そう思う。
きっと、もっと楽しくなる。
[PR]
by monsieur-enfant | 2014-04-26 21:55 | シュクレクール

えっと、実は、
この子も変わってます。
「クロワッサン」
c0116714_13442012.jpg

ルセットは、今までもちょくちょく変えてたんですが、
今回のような大幅な変更は初めてです。

そして10年ぶりと言いますか、
シュクレが始まって初めて「折り」を変えました。

バターの量を増やしながら食感を軽くし、
しっとりした中からジワッっとバターを感じるイメージです。

「パン オ ショコラ」

今までずっと使ってたチョコレートを一新。
新しいクロワッサンの生地に合うように、
ヴァローナ社のショコラをチョイス。
パリッと元気な表面の下からジワッとバターの風味、
そして本陣のショコラの甘みや香りがグッと出て来る・・・。
これ、うんまいっすよ。

「パン オ レザン」
c0116714_13531649.jpg

このたび、無事にラインナップに復活を遂げました。
やっぱり定番には定番の旨さがあるのです。
美味しいなあ・・・って沁み沁み思わせてくれる癒し系です。

「クロワッサン ジャンボン」
c0116714_140896.jpg

サクサクしっとりのクロワッサンの生地で、
チーズとハムを巻き込んで焼いた、と言えば、
もうその美味しさは想像してもらえるはず。
シンプルでわかりやすく、さらに旨い。これ大事。

「シナモンロール」
c0116714_146123.jpg

個人的に今まで、シナモンロールとやらを、
「旨い」と思ったことはなかったわけです。
それが、こいつは旨いです。クドクドした甘さはなく、
上質なシナモンの香りを纏ったクロワッサンの生地を頬張る。
TARTINE仕込みの新感覚シナモンロールなのです。

あと、ヴィエノワズリーでは、
ヴィエノワのクリームが4種になってますね。
c0116714_22402667.jpg

あ、「ブリオッシュを、シンプルに食べたい」っていう声もあったんで、
c0116714_22431178.jpg

こんな子もご用意しています。カットしてトーストも超美味です。

あと、週末限定で、禁断のクイニーアマンが出てます。
個数がかなり限られてるので予約は受け付けれません。
それでは、幸運を祈ります・・・。
[PR]
by monsieur-enfant | 2014-04-25 22:49 | シュクレクール

シャバタの記事にも書きましたが、
リニューアル前に6種類あったハード系の生地、
リニューアル後の今、3種類に絞りました。

もちろん、うちの看板であるバゲットは健在です。
c0116714_14364237.jpg

バタールやエピ、地味に大人気のタルトフランベなどが、
以前から継続して、このバゲットの生地を使ったパンになります。

しかし、上記に入ってないパン、たくさんありますよね。
うちに来られるお客さんは、
パン自体の味や香りを楽しみに来て下さる方が多いのですが、
また一つ、別の楽しみとして、
数種の具材を練り込んだパンがありました。
それらのパン、以前はほとんどバゲットの生地で作ってましたが、
リニューアル後から生地を変えました。
そして、その生地は1.2キロの大きさのパンとして、
リニューアル後のシュクレクールの変化の象徴として、
ふてぶてしくショーケースに鎮座しております。
「パン グロ ラミジャン」
c0116714_17353742.jpg

あ、「グロ」は店頭では付いてませんね。
デカいパンには付けるんですが、
面倒くさいので「パン ラミジャン」で統一させていただきます。

「この子、前にもおったやん」と仰る方。
正解であって不正解です。
この子、鑑定の結果、合致するのは粉の配合だけ。
あとは根本の製法から全くの別人。
うちのパンの中でも特殊な製法をチョイスしています。

このパンが生まれたのは3つの出逢いから。
一つは、岡山、吉田牧場の全作さんと息子さんの原野さん。
c0116714_17564927.jpg

一つは、千葉、エコファームアサノの浅野さん。
c0116714_17593281.jpg

お名前は存じてましたが、
昨年の夏、本当にたまたまなのですが、
続けてお会いする機会に恵まれました。
なかなかお二人のような年代の方と話す機会がないので、
それだけでとても貴重で有意義な時間だったのですが、
その際に痛烈に感じたのは、それぞれの仕事との距離感。
吉田さんにしても、
c0116714_971960.jpg

浅野さんにしても、
c0116714_910040.jpg

ベタベタのスレスレところで携わってます。

僕は、自分の仕事を完全に二つの要素に分けています。
一つは、パン屋である前に、表現者であること。
パンという媒体はあくまで手段であって、
それらを通じて何を伝え、何を届けれるのか。

もう一つは、自分は生産者であるということ。
キュイジニエやパティシエのような、
「作る」もしくは「創る」仕事ではなく、
どちらかというと、
吉田さんや浅野さんに近い「育む」仕事だと思ってます。

ですが、お二人にお会いして思ったのは、
なんだか自分の仕事との距離が、遠いなあってことでした。
製法としまして、僕がパリで学んだ恩師のお店は、
とても理にかなってて、「よく考えられてるなあ」と、
今までも他の製法をやってみるたび思わされていたのですが、
どちらかというと、システマチックな部分もあるんです。
なので、僕の思う「生産者である」というスタンスが、
言葉としてじゃなく、スタッフの心にどれだけ灯せてるのか、
実感としてどれだけ思わせてあげれてるのかは、
少し不安な部分もありました。

そんな中、お会いしたお二人の姿を見て、
「自分も、もっとベタベタなとこで接したい!」と思わされたんです。
それを体感できるようなパンを作らなきゃ、そう思わされたんです。

そんな思いの中、試してみたことは幾つかありました。
ただ、実際に今の仕事の中に、どうやって組み込むのか等、
結構すんなり進まない問題もあったんです。

で、3つ目の出逢いがありました。
それは、TARTINE BAKARYであり、そのスタッフたちであり、
シェフのChad Robertsonの思想でした。
c0116714_9303250.jpg

そして、以前ブログにも書いたように、
このおおらかなパンを見て思い出したのが、
日本での仕事の中で気づかないうちに薄れてしまってた、
boulangeという人種に宿るマインド。

それらの想いをそっと合わせて生地にして、
c0116714_12131262.jpg

長い時間をかけて繋いであげた後に、
一人一人に分けてあげます。
c0116714_12295724.jpg

ゆっくり安心して休める場所を用意して、
c0116714_1229714.jpg

たぷたぷのまま、おやすみなさい・・・・。
c0116714_1819204.jpg

で、朝まで静かに、おネンネしてもらうのです。。。。

このパンは、今の僕の想いが、
忠実にパンとなって現れてくれたと思います。
おおらかで、
しなやかでいて、
力強く、優しい。
c0116714_1455029.jpg

バゲットが、シュクレクール創設期の象徴であるように、
このラミジャンは、シュクレクールの成熟期の象徴として、
あと10年、時間をかけて育てていければいいなと思ってます。

またの機会に詳しく書きますが、
このパンを使ったホットサンドの販売も始めました。
c0116714_15194254.jpg

シンプルに「美味しい」と感じてもらえる数種を用意しています。
テイクアウトにも対応してますので、ぜひ食べてみてください。

この新しいラミジャンの生地を使ったパンですが、
他にも8種類ありまして。
おなじみだったパンたちも、生地とサイズが変わって、
皆さんとの再会を心待ちにしています。
例えば・・・、サンクディアマンなら、こんな感じに。
c0116714_15554414.jpg

4分の1カットからの販売とさせていただいてます。

あの、今後、そんなに皆さんが期待するような、
いろんなもの混ぜ混ぜしたようなパンは作らないと思います。
もちろん、各季節の懐かしの面々のうち、
何種かはカムバックしてくるとは思いますが、
できればもっと自然体で、
もっとナチュラルなパンを提供したいと思ってます。

例えば、こんな感じの。
「発芽ディンケルのつぶつぶと、カボチャの種と、胡麻のパン」
c0116714_15161542.jpg

確か、そんな名前だったかと・・・。
滋賀県日野町の廣瀬さんの作られたディンケル小麦の麦粒を、
1時間ほど塩ゆでしたものを生地に練り込んでいます。
c0116714_1691552.jpg

あと、ローストしたカボチャの種と、プチプチ香ばしい煎った胡麻と。
なんか、こんな肩の力抜けた、噛み締めてじんわり美味しくて、
尚かつ栄養価の高いものも、食卓に並んで行けばいいなあと思うのです。

そんなこんなで、
長くなりましたが、
「パン ラミジャン」の紹介でした。
[PR]
by monsieur-enfant | 2014-04-25 19:13 | シュクレクール

えっとですね、
言い訳みたいになりますが、
決してHPの作成が遅れてるわけではないのです。

17日の10周年、
ギリギリに店が出来上がり、
ギリギリに新しいパンのラインナップも決まり、
新しいロゴもギリギリに出来上がり・・・、

はい、煽りを喰ったのがHPなわけです。
写真など、一枚も撮れる状況でもなかったんです。

ですが、リニューアルして何がどうなったのか、
GWを前に遠方から来られる方々も増える中、
全然内容がわからないのも何なんで、
数日に渡ってパンやらの説明をさせていただきます。

まず・・・・は、何からしよっかな。
じゃ、シャバタから。
c0116714_16505720.jpg

前からいる子ですが、改めて紹介させていただきますと、
元はイタリアのパンで「チャバタ(チャバッタ)」と言います。
が、フランスには「チャ」の発音が無いので、
同じ綴りで書いても「シャバタ」と読むんです。
水分の非常に多い生地で、オリーブオイルの香り漂う、
とても優しい子なのです・・・が、
この子、前と変わらないようなスマした顔してますが、
吸水が100%から20%増えて、120%の生地になっております。
リニューアル後、メインになるハード系は3種しか出してません。
その3種に残ったシャバタをブラッシュアップした「超シャバタ」(仮)、
是非、その違いを体験してみてください。
[PR]
by monsieur-enfant | 2014-04-24 17:22 | シュクレクール

4月17日を経て、
c0116714_2165918.jpg

この土曜、日曜と、
c0116714_214457.jpg

たくさんの、「おめでとう」をいただきました。
c0116714_2162636.jpg

お花やお酒を送ってくださった方々、
「10周年」という節目の年に、
半ば送らざるを得なかった部分もあったかと、
心苦しい気持ちがないわけではありません。
ですが、本当におかげさまで、
華やかな誕生日をお客さんと迎えることができました。
c0116714_21332396.jpg

そして、直接足を運んでくださった皆さん。
かなりの振り幅の店内に、驚いたり、戸惑ったり、
はたまた喜んでくださる方もおられたり。
でも、例年のように特別なパンもない中で、
それでもこの日を楽しみにして来てくれて、
気持ちや言葉、いっぱいいっぱいいただきました。

この場をお借りしまして、御礼申し上げます。

と、同時に、あまりの振り幅に僕らがまだ慣れておらず(笑)、
少なからず、ご迷惑をおかけしてしまってたと思います。
商品も含めて、ここからが新たな始まりで、
少しずつですが細部を進歩させていく作業に入ります。
また懲りずに遊びにきてもらえると嬉しいです。

さ、とりあえず今日はこのくらいにさせていただいて、
今週はちょっとずつ、新しくなったお店の紹介をさせていただきます。
HPが見れないので、商品も分からないですからね。

では、
c0116714_21461759.jpg

月並みですが、今後とも宜しくお願いします。
[PR]
by monsieur-enfant | 2014-04-20 21:51 | シュクレクール

どうでしたか?
サンフランシスコ編。

本当に頑張って書きました。
リニューアルの準備もあり、
思った通り実生活に強烈な支障が出ましたけど。
でも、ここを書き切らないと、
振り幅が大き過ぎて、
リニューアルが全然ピンと来ないと思ったんですよ。
なので少々、振り幅のデカいリニューアルについて、
補足というか、ざっくりした説明を添えたいと思います。
c0116714_185924.jpg

明日で10年を迎えるシュクレクールですが・・・・、
と書き始めたのは昨日だったんです。
しかし今朝の3時頃には思考がドロドロに溶けてしまい、
すいませんが帰らせていただきました・・・。
ですので、説明の前に周年の日を先に迎えてしまったことを、
お詫び申し上げます。
c0116714_1114521.jpg

気を取り直しまして、
本日で10周年を迎えたシュクレクールですが、
ここ数年抱えてた問題がありまして。

その1つが、変わらないことでのスタッフの倦怠感。
長く働いてくれる子が増えてくると、
うちの長所でもある「変わらないこと」が、
マイナスになってくる場合もあるわけです。
出来ることより出来ないことのほうが、
成長にも繋がるし、刺激にもなりますからね。
c0116714_1154044.jpg

その2が、平日の売り上げの推移が鈍いこと。
10年やらしていただいて、
週末はお陰さまでたくさん来ていただいてます。
そのせいで、「いつ行っても混んでる」などという、
大迷惑な都市伝説まで生まれてますが、
冷静に考えてみてください、
ほぼ地元がマーケットになる平日に、
岸部でお客さんが混み合うなんてありえると思いますか?
もちろん、僕らの努力不足もあると思いますが、
正直、若干諦めかけてもいました。
頑張って来た結果、もうここでの売り上げは、
頭打ちなんかな・・・って。
そんな中、昨年末だったかなあ、
近くに郊外型大型ベーカリーが出来て、
駐車場に入らない待ちが出来てた時はショックでしたもん。
「あ、こういうのでいいんや・・・」って、
マジで心折れかけました。
厳密には、客層は全然違うんですけどね。
c0116714_1183452.jpg

そして3つ目が、労働時間の問題。
僕は、「パン屋だから仕方が無い」とか、
「飲食ってこういうもんだ」とかいう風習めいた言い訳が大嫌い。
その全部を覆して進んで行こうと思ってたんですが、
恥ずかしながら、10年経っても改善出来ていません。
無能なりに、人も入れてみました。
無能なりに、機械も増やしてみました。
でも、抜本的な解決には繋がりませんでした。
c0116714_1192733.jpg

今回、サンフランシスコに行って、
僕なりにいろいろ思うことはあったんです。
そして、やんわりですが、
具体的なイメージを持って帰国しました。
でも、そのチャレンジは岸部ではさすがに難しく、
他のどこかで形にする前提でのイメージでした。
そうです、そこそこの確率で岸部から動くつもりでした。
ま、早くても2年後・・・というような、
少し先のプランでしたけど。
c0116714_1203294.jpg

でもね、やっぱり岸部が気になるんです・・・。
組織的には、3年でモンテベロを作り、
6年でラボを作り、シュクレも一部、厨房設備を移設し、
9年でラボ自体を店舗と同じ並びに移設と、
たまたま3年周期で何かしらの動きをしてきましたが、
シュクレに関しては、特に店舗部分に関しては、
ほぼ何もしてきてなかったんです。ソフト面も、ハード面も。
ショーケースの位置を、ちょっとズラしたくらいかな。
そんな状態で、僕が2年後のことに頭が行くとなると、
この店はその間に変化もなく、放ったらかしになってしまいます。
もちろん、2年後以降も新展開に意識が行くんでしょうし、
おざなりになるのは店だけでなく人もそう。
シュクレをそんな風にはしたくないしな・・・と、
思ってた矢先の1月の末日、
うっかり入院することになってしまったんです。
c0116714_1233427.jpg

その期間、仕事のことは考えないようにしようと、
変なストレスは持ち込まないようにしようと思ってたんですが、
逆に、考えないようにしようと思ってたのが良かったのか、
すーーーーっと、降りてきたんです。考えずとも。
それが運良く、3つの問題点全てに、
良い刺激を与えてくれそうな案だったんです。
c0116714_1341111.jpg

ここからは、お客さんへのお願いやご報告も、
兼ねさせていただきます。

まず、労働時間の問題については、
「どうやったら労働時間を短縮できるか」というより、
「どうやったら短くなった労働時間で売り上げを維持できるか」
という内容に、設問自体を変えようと思います。
どれだけ難しい問題でも、
10年かけて解けなかった難題に比べれば、
さほど難しいことじゃないんじゃないかと。
かといって、時間をかけなきゃいけないところはかけなきゃいけません。
クオリティを落としてまで、
時短に走ることはありませんので、ご安心を。
c0116714_156969.jpg

そして考えた結果、クオリティと時短と、
その両方を良い方向に導く為に取らせていただく手段が、
「パンの大型化」です。
正確に言うと、「中型化」程度なんですが、
今までの小さなパンは作らず、
大きくして焼きたいということです。
c0116714_2172586.jpg

その理由の1つは、4倍の大きさのパンを焼き、
後でカットして提供することで、
パンは大きくても小さくても、
さほど1個あたりの仕事は変わりませんので、
単純に仕事量が四分の一になるわけです。
c0116714_2204329.jpg

そして以前から言ってるように、
デカいパンは美味しいんです。
「ちゃんと焼ける」んですよね。
小さいと、ちゃんと焼きたくても「焼けちゃう」んです。
c0116714_2291878.jpg

あとね、
サンフランシスコでの仕事でハッと思い出した、
「ブーランジェのマインド」も関係してきます。

フランスを代表する「食」を司るお仕事といえば、
ざっくり「キュイジニエ」「パティシエ」「ブーランジェ」。
そこには、それぞれの職種の擁する「マインド」があるんです。
例えばブーランジェのマインドとは、
キュイジニエやパティシエと比べて、
生きてるものと常時接するという、
特殊な仕事内容から生まれてくるもの。
そのマインドは、どちらかというと、
農家さんや酪農家さんに近いんじゃないかなあ。
基本的な行為が、「作る」よりも「育てる」の割が多く、
僕自身は自分の仕事は「生産者」と思ってるくらいです。

ですが、TARTINEで久しぶりに大型のパンに接したとき、
「あ!あかん!自分のマインドがパティシエみたくなってる!!」
と、ハッとしました。
c0116714_2344921.jpg

フランスを掲げ、日本人に合わせること無く作ってきたものの、
実際作ってる大きさは、日本人に合わせた小さいパンばかり。
もちろん、大きいパンが飾りだと思われて、
売り物だとも思ってもらえなかった過去から、
「全てフランスと同じはさすがに無理がある」との判断での、
唯一日本人に合わせた歩み寄りの部分だったんですが。
それが、日々小さい仕事や細かい仕事をこなしてた結果、
知らず知らずのうちにマインドが小さくなっていたんです。
これはね、僕の中ではすごくすごく「違う」ことなんです。
c0116714_2395330.jpg

ですので、今回の10周年を期に、
パンが全体的に大きくなってます。
小さいほうがお好きという方、本当にすいません。
でも、10年やってみました。
小さいパンを作り続けながら問題の改善を図ってきました。
でも、出来ませんでした。弊害も僕の心に出て来ました。

その代わり・・・というわけではありませんが、
先ほど書いたようなマインドを呼び起こし、
もう一度「生産者」としてパンと向き合ったパン、
新しい「パン ラミジャン」を作りました。
おおらかでリラックスした、とても良い子です。
なんとなくでいいので、
こういったことが伝わってくれればいいな、
そう思えるパンになりました。是非、食べてみてください。
c0116714_18222764.jpg

クロワッサンも、バターの量を増やし、
大きく変化させました。
c0116714_2152574.jpg

詳しくは、・・・すいません、coming soonです。

あと、「地元のお客さん」というマーケットに対してですが、
先に書いてたように、もう頭打ちしてんのかなあ・・・と、
もともと万人受けするパンではなかったし、
これ以上、特に望まれてないから増えないのかなあと、
正直、諦めかけてた部分もありました。

でも、先のブログに書いたように、
初めてTARTINEに足を踏み入れた時に、
1つのヒントというか、引っかかりを感じました。
それが、「うちは『カジュアル』ではないんやな・・・」でした。

パン屋ですから、本来カジュアルなのですよ。
ブーランジュリとは、フランスの街の生活の中に、
普通に存在するものであり、歴史であり、文化なのです。
菓子パンなどは無いですが、
僕は自分がやってる店が堅苦しい店だとは、
今でも思ってません。
日本において、違うパン文化があるだけで、
自分たちがやってることだって、
フランスにおける、生活の底辺にあることですから。

ただし・・・・ここ岸部において、
カジュアル・・・ではないのは認めざるを得ませんね。

そこからずっと引っかかってて。
地元のお客さんのこともどうしても引っかかってて。

そんなとき、「!!!」と、思いつきました。
もう一度だけ投げかけてみようと。
諦めずに、もう一度アクション起こしてみようと。
入院先の病棟のロビーで、でした。

うちは10年変わらないお店でしたので、
ブレずに来た部分は強みでもありました。
でも、「変わらない」ってことは、
最初来て「子供に食べさせるパン、ないわー」とか、
「敷居が高くて買いにくそう」とか思われたお客さんに対して、
もう一度足を運んでもらうきっかけは、
とても少なかったってことにもなります。

かといって、商品で迎合する気もなく、
正直、もう有効な方法がわからなくなってました。
そこに飛び込んで来たのが、「カジュアル」というワード。
うちが、そうでなかったとしたら、
カジュアルダウンすることで来てもらいやすくなるんだったら、
それは僕らが望んでる景色に近づけるのかも知れません。

そして、「場を提供する」という手段をチョイスしました。
c0116714_20112566.jpg

10年前には、僕らにはこの地で、
やらなきゃならない使命がありました。
正しく美味しいパンを食べてもらうこと。
小麦の味、生地の味に、興味を持っていただくこと。
そのために、いろんな種類の粉を使ったパンに、
触れてもらい、食べてもらうこと。
それを10年やってきた今、街の中での店の在り方も、
変化させるタイミングにも差し掛かっていたんです。

お店にパンを並べ、パンを紹介し、買っていただく場から、
そのパンや店を好む人が集える場を提供することへと変化します。
そしてその場で、先にチラッと写ったように、
ハンドドリップで僕らが点てたコーヒーを、
カッコよろしい新ロゴ入りコップにて提供させていただきます。
サイズはたっぷりトールサイズ。もちろんテイクアウトオッケー。
そのコーヒーは、狭山の「焙煎香房シマノ」さんが、
コスタリカの農園と協力して作ったスペシャリティコーヒー。
詳しくは店頭、もしくは復旧したときのHPにて。
もちろん、技術指導もシマノさんでガチガチです。

さらに、ここもHPの復旧の際には詳しく載せますが、
ビールと自然派ワインも提供させていただきます。
c0116714_212004.jpg

ついでで言っときますが、
店頭にて有機野菜を使用したホットサンドも、
随時、提供出来るようになっていく雰囲気です。
c0116714_21272818.jpg

実はもう、ちょいちょい出てますけどね。
こちらも、詳しくはcoming soonで。
c0116714_2136689.jpg

僕がサンフランシスコで感じた「カジュアル」は、
生活スタイルやファッションのことだけじゃなく、
やっぱり「気持ち」の面なんだと思うんです。
大事なことはちゃんと継いでいき、
時間や環境の変化の中で削ぎ落としていけるものは、
物も思考もシンプルに削ぎ落としていく。
飾らず、気負わず、頑張りすぎず、
本質の部分をお客さんと長く楽しく共有出来るように、
そんな想いを明確に反映したリニューアルになったと思います。
c0116714_22423367.jpg

先に書いた3つの問題点も、
改善出来たとまではまだまだ思いませんが、
それぞれに的確なアプローチも出来たのかな、と思ってます。

そして何より、オープンから10年後、

こんな店になるとは思ってなかった変化を見せれたこと、

それがとてつもなく嬉しいのです。

10年前、僕が一人で描いた10年後は、

前のシュクレクールのゴージャス版でした。

デコラティブな店構えに、アンティークの家具を入れ、

ショーケースはフランスから輸入して・・・・って、

オープンのときに資金がなくて出来なかったこと、

その仇討ちのようなイメージでした。

でもそれは、僕じゃなくても出来ること。

言うなれば、お金さえあれば、オープンの時に、

僕でもそれを叶えれたわけです。

でも10年後、そうはならなかった。

誰でも出来るような店にはならなかった。

シュクレクールを通じて出逢った多くの方々。

その出逢いによって己を知り、

出逢いによって育てられてきました。

それはスタッフもそう。

彼らとの出逢いなくして、

このリニューアルは有り得なかった。

この子たちを生かせるよう・・・・と、

思わせてもらえたから踏み切れた変化。

この新しいシュクレクールを、

胸を張って「正常進化」だと言い切れます。

より今の僕ららしい店になったと、

胸を張って言い切れます。

今までのシュクレクールは、今までの役割を終え、

これからのシュクレクールに、これからを託しました。

これが今の僕らです!!!
c0116714_22163945.jpg

さ、また切り拓いていきましょうか、でも、カジュアルにね!

シュクレクール、11年目、突入です!!!
[PR]
by monsieur-enfant | 2014-04-17 22:52 | 10周年 関連記事

カジュアル万歳!!

なんか、この辺から、
やっぱり別れの一抹の寂しさなるものを感じてきたりしますね。

さて、この日は久しぶりの通し。
朝からクロワッサン部隊と一緒に仕事し、
c0116714_1314472.jpg

気候の良いサンフランシスコの風に吹かれながら、
c0116714_1316824.jpg

美味しい賄いをいただきます。

そのあと、パン部隊と一緒に夜まで働きます。
c0116714_13192565.jpg

日本に発つ明日を前に、

パンの仕事は今日で終わり。

見知らぬ日本人を受け入れてくれた厨房を、
c0116714_13215594.jpg

「ありがとう」を込めて掃除します。
c0116714_1323397.jpg

僕が本で見て心奪われた、

バヌトンを並べた圧倒的な、この景色。
c0116714_13274160.jpg

本で見た時は、

ここで発酵とってるのかと思ってましたが、

乾かすための場所だったんですね。

来てみないとわからなかったことです。

それは、表紙になってたパンも同じ。
c0116714_13481547.jpg

来てみないとわからなかったこともありますが、

来ただけじゃわからなかったことがたくさんありました。

実際に厨房に入らせていただき、

生地と同じ空気の中、生地と同じ時間を過ごし、

生地に触れ、生地と戯れ、

手の中でしか理解出来ないことが、パンにはあるのです。

掌で交わしたたくさんの会話を、

決して忘れることはないでしょう。

そして、その厨房にて、

僕を快く受け入れてくれたみんな。
c0116714_1415738.jpg

警戒心の強い僕でも入って行ける環境は、

彼らが心を開いて接してくれたから。

自分でも引くくらい英語が話せず聞き取れず、

「昨日、ゴールデンゲートブリッジ行って来たよ」

と身振り手振りで画像を見せ、

「へー、夕焼けがキレイだね。いつもは曇りか雨なんだよ。
今日はラッキーだったね」ってな程度の会話でも、

「・・・・・・え?」、な僕に、

「だからね、」と、
c0116714_1403738.jpg

こんな落書きでコミュニケーションを取ってくれたりもしました(笑)

彼らと日本でやり取りしてた際に言われたこと、

「私たちの店は、カジュアルだから」

その言葉の意味が、少しわかった気がする。

カジュアルって言葉のニュアンスが、少しわかった気がする。

スタイルもそうなのかも知れないけど、

飾らず普段着な「カジュアル」って言葉は、

TARTINEのスタッフみんなの心を指してたんじゃないかな。

もっと言うなれば、

サンフランシスコって街自体を指してたんじゃないのかな。
c0116714_2049993.jpg



なんか少し、

凝り固まってたものが削がれた気がしました・・・・。




さ、最後の夜です!!腹も減ってるわけです!!

前日に、たまたまTARTINEに来てたシェフに、

「明日、最終日なんで行きたいんですけど!!」と頼み込み、

「一人なら大丈夫」とオッケーもらった店の名は、
「BAR TARTINE」
c0116714_20474556.jpg

TARTINEの、食事版ってなところです。

ここも連日大人気のお店です。
c0116714_2058834.jpg

とりあえず、サンフランシスコに乾杯!
c0116714_2056612.jpg

さ、ここの料理も結構変わってるとの評判。

一気に並べて見てみましょう。
c0116714_2123994.jpg

c0116714_2173934.jpg

c0116714_2184893.jpg

c0116714_2253237.jpg
c0116714_21104058.jpg

c0116714_2212858.jpg

c0116714_2211777.jpg

c0116714_22153449.jpg

c0116714_22165852.jpg

・・・・ま、見て分かると思うんですが、

久々に、食べるのを苦痛やと思うくらいの量でした。

だって、「BAR・・・」って店名に付いてるから、

もう少しポーションが小さいと思ってましたから。

まさか2・・・いや、

3名シェアでちょうど良い量やとは思いませんやん・・・。

でも、

いいんです、最終日なので。

見て下さい。僕史上でもなかなかこんな笑顔ないっすよ。
c0116714_2223383.jpg

この街や人は、

僕が今触れたかったものの集合体のようでした。

言葉が通じず、細かい意思疎通が出来ない環境は、

27の頃のフランスを思い出すには十分でした。

そして何より、

こうして研修の機会を無理やり作ってくれた、

レフェルべ◯◯◯の生江シェフ。

一瞬「なんちゅう人や!」と思ったりもしましたけど(笑)、

心から感謝してます。本当です。スペシャルサンクスです。




結構ね、お酒も飲みましたの。

結局、最後まで泊めてもらったおうちに帰り、

知らないうちに寝てたんでしょうね・・・。

パッと目が覚めたら、主がめちゃくちゃ近くにいました。
c0116714_222851.jpg

この子、本当にかしこくて大人しくて、

見知らぬ人が急に一緒に暮らすことになったのに、

本当に「我関せず」の超マイペースで、

なんか僕のことは「新しく増えたモノ」くらいしか、

考えてなかったんじゃないかな・・・・って、ん!?
c0116714_2233218.jpg

なになになに!?
c0116714_2241452.jpg

みゃあああああああ・・・・!!!
c0116714_22421733.jpg

あーーー、びっくりした。

噛まれるのかと思った(笑)

最初に書きましたが、動物との同居は初めて。

嫌いでもないけど特別好きでもない。

この子にも、都合の良い時に鳴いて呼ばれ、

あとは気にされもせず、

「猫ってこんな感じか」って思ってましたが、
c0116714_2245193.jpg

もう少し一緒にいれたら、



もう少し仲良くなれたかもしれませんね。







翌朝、出発までの限られた時間内ですが、
ギリギリまで出勤することに。

本当に最後の出勤なんで、
いろいろ思うことがあるはずなんですが、

蓋開けっ放しで入れてたオレンジジュースが、
カバンの中で炸裂してまして(笑)
c0116714_22504478.jpg

いや、それはまだいいんですけど、
借り物のWi-Fiルーターが完全に沈没・・・。

シャレにならん事態に必死になってて、
感傷的になってる間もなくあっという間に時間が過ぎ、
みんなに声をかけてもらいながら、店を後にするのでした・・・。
c0116714_2258272.jpg

いやあ、荷物を取りに帰る足取りが、

なんとも名残惜しくて、本当に重かったです。

・・・・が、鍵を忘れて戻る羽目に(笑)

「よく帰って来たねー!!」と、
c0116714_23151936.jpg

ものすごく喜んでもらって戸惑うの図。




さてと、

駆け足での連続更新になりましたが、
なんとか書き終わりましたね。

本当は9月に覗きに行こうと思ってたお店に、
1月に行くことになったこと。

そして、サンフランシスコは行かせてもらった後に、
入院して考える時間をもらえたこと。

今思えば、それらは全て必然だったような気がします。

それらの時間を経て見つけた、

僕らの「これから」を書くと少し長くなりそうなので、

これくらいで「サンフランシスコ編」として〆ようと思います。

とても短かったけど、
c0116714_2363999.jpg

とてもたくさんのお土産をもらったサンフランシスコ、でした。
[PR]
by monsieur-enfant | 2014-04-16 03:21 | サンフランシスコ 2014

お、今朝は初めての男の子。
c0116714_22352382.jpg

彼、確か30歳くらいかな?メキシコ系だって言ってた。
この辺りは、多いんですってメキシコ系の人。
どおりで街にタパス屋さん多いはずやわ・・・。

さすがに仕事にも慣れましたので、
ちょいちょいと臨機応変にこなすのであります。
c0116714_2239624.jpg

うちとは成形も違うので新鮮です。
c0116714_22415062.jpg

そうそう、メキシコ系の男子は、「アミーゴ」ってよく使うんだそう。
c0116714_22435732.jpg

「日本語でなんていうの?」って聞かれたから、
「ともだち」って答えたら、
その日から彼だけ僕の呼び名は「ともだち」でした。
・・・・嬉しいけど、間違いなく呼びにくいよね。
でも、相変わらずその響きに弱い僕。
呼びにくいだろうけど・・・、やっぱ嬉しいや。

さ、朝から頑張って働いて、
この日は予め予約を入れてたレストランのランチに行ってきます。
そう、こないだ夜にピンと来なかった、あそこです。

えーーーっと、ま、考えりゃわかるんですが、
あっち行ってこっち帰ってくるだけの線かと思ったら、
何本か線があるんですね。そりゃそうっすよね。
c0116714_1230292.jpg

上に行かなきゃいけないのに下に行ってから気づく始末・・・。
なんも考えずに飛び乗るクセ、直さなきゃな・・・。

で、慎重に後戻りして、遂に到着、「BARKELEY」
c0116714_22553121.jpg

さ、ここからが問題・・・と思ってたら、
案外、駅からは大きな道路の一本道。
こないだは夜で車だったのでわからなかったけど、
こんな普通のとこに普通にある店なんですね。
「Chez Panisse」
c0116714_12381564.jpg

あーーー、全然夜とは雰囲気が違う。
僕は、お昼の方が好きだなあ・・・。
c0116714_12445865.jpg

で、前回は一階のレストランでしたが、
今回は二階のカフェをリクエスト。
c0116714_1251214.jpg

全然カフェちゃうし!
多少カジュアルとはいえ、十分レストランですよ。
c0116714_12533033.jpg

あまり料理の予備知識なく来ちゃったもので、
食べたいイメージを伝え、一緒に考えてもらいました。
お昼の明るい陽射しのせいかなあ、このおおらかな空間のせいかなあ、
こなだいには感じなかったくらいサービスの対応がすこぶる良い感じ。

このパンの佇まいも素敵だなあ・・・。
c0116714_131597.jpg

なんか、今日はこないだには無かった高揚感がありますね。
あとの料理の説明は端折りますね。画像で想像してみて下さい。
c0116714_12594359.jpg

c0116714_1353168.jpg

c0116714_1363137.jpg

c0116714_1374250.jpg

いやいや、すこぶる良かったです。
どれもこれも、シンプルに美味しい。
決して淡い味付けじゃないんですが、
食べてて身体に負担がない。
アクセントやメリハリは、ハーブが担当し、
いろんな場面で、いろんな顔で出てきます。
クラムチャウダーなんて、ここまで昇華するかってくらい、
美味しいクラムチャウダーでした。
ここにもハーブが、さっと揚げられてから散らされてました。

その余韻を楽しみながら、
c0116714_1319133.jpg

デザートもシンプルに。
c0116714_13205975.jpg

いやあ、この心地良さは半端ないっすね。
身体も、心も心地良い。昼のカフェ、最強です。
気づいたら、一番最後の客でした。
こんなに後ろ髪引かれる時間を過ごせたことに感謝。
c0116714_13241412.jpg

こんな空間も料理も、逆立ちしても無理ですけど、
こんな時間を提供出来たらステキだなあ・・・・・と、
ボーーーッと考えてたからというわけではないんでしょうけど、
c0116714_13264924.jpg

帰りも逆に乗ってしまいました(笑)
いい加減、感覚で乗らずに確認することを学習しなきゃ・・・。

って、実はそんな悠長なこと言ってられないんですよ!!
なんつったって、今までろくな観光もしてなかったもんで、
この日はサンフランシスコの、
「THE ベタな観光名所」を回る日って決めてたんです。
もたもたしてると陽が暮れてしまいます!!
早く戻って、えっと・・・なんでしたっけ、あのデカい橋・・・・、
なんとかブリッジ・・・グレート・・・いいや!わかんない!!(笑)
とりあえずサンフランシスコと言えば、そこでしょう!ってとこ。
行ってきますね!!

・・・・・・誰だったっけなあ。
「サンフランシスコは狭いよ」って言ったのは。
そう言われると、
僕はアンティーブくらいを想像してしまいますから。
そういう縮尺にサンフランシスコを当てはめると、
まあ、かかっても30分。
ところが検索してみると1時間15分くらいかかる。
しかも、小銭がなくてバスに断られ、
両替できるとこを探してるうちにバスに出発され・・・。
「あのバスを追ってください!!」じゃないですが、
急に「あのバス野郎!!」とスイッチが入り、
絶対先に着いたる!と、距離も考えずタクシーに乗り込みました。

・・・・・遠いっすね。
もちろんバスは抜き去りましたが、
そこそこのダメージを負いました。
で、こっちのタクシー、いやタクシーに限らずですが、
「チップは気持ち」じゃないんですよ。
3段階くらい分かれてて、その中で選んで渡すんです。
多めにお金渡すでしょ?
そしたらお釣りを「幾ら返したら良い?」って聞かれます。
渡すチップを引いた金額を伝えて、
返って来たのが、お釣りなんです。
いや、このシステム、そりゃサービス業は助かりますよ。
でも、日本で導入されることは無さそうですね、残念ながら。

で、着きました!そして思い出しました!!
「Golden Gate Bridge」
c0116714_13482734.jpg

そう、ここの夕焼けを見たかったんです、なんとなく。
と、視界の隅に、沈み行く太陽が目に入りました。
「やばい!!沈んじゃう!!」と思って駆け寄ったのが、こちら。
c0116714_14173064.jpg

あーーーーーーーっと言ってる間に、
c0116714_13521259.jpg

そこからみるみるうちに沈んで、消えちゃいました。
c0116714_14181380.jpg

あーーーあ・・・・・、
こんだけ長距離移動して一瞬しか見れなかった。
でも、バスだったら間に合ってなかったですね、ふふふふ・・・・。



えっと、うん、で、他に何すんの、ここ・・・。


じゃ・・・、帰ろっかな(笑)



滞在時間15分くらいで、
サンフランシスコ最大級の観光スポットを後にします。
で、やっぱりここからの交通手段はタクシーしかなく、
だったら・・・と思って、ベタ続きに向かってもらいました。
「Pier39」
c0116714_156179.jpg

いや、ベタと言っても、
るるぶに載ってたから来ただけで、
もちろんそれまで知りませんでしたけどね。
ここはフィッシャーマンズワーフというとこらしく、
その中に「Pier〜」と呼ばれる場所が数カ所あるらしい。
で、その「39」であるここは、ショッピングセンターや、
飲食店も多く、観光客が大勢来る場所なんだそう。
ちなみに「ピア」とは「埠頭」という意味なんですって。
c0116714_158066.jpg

とりあえず、ぶらり歩いてみる。
c0116714_1529431.jpg

うん、なんか、派手なネオンと潮の匂い、
サンフランシスコっぽい・・・・のかな。

遠くには、さっきまでいた、
グレート・・・ビッグ・・・・ブリッジ・・・、なんでしたっけ?
c0116714_15321625.jpg

で、なんか「ウオッ、ウオッ、ウオッ」って声がするから、
なんかなーっと思って近寄ってみると、
c0116714_16244783.jpg

「わ!!なんじゃこれ!!」
薄っすら見えますか?夥しい数のアシカの群れです。
結構有名らしいんですが、これ知らんと来た日にゃビックリしまっせ。




・・・・うん、帰ろっかな(笑)



なんか、なんだかんだ疲れたので、
そういえば食べてなかった、ジャンキーなお店で簡単に晩ご飯。
c0116714_16354351.jpg

家でクソ不味いハンバーガーに舌鼓を打ってると、
「喉渇いたー」と、同居人がうるさいので水をやってみる。
c0116714_16385427.jpg

c0116714_16404957.jpg

c0116714_16421093.jpg

c0116714_16432552.jpg

・・・・ごめん。
せっかく飲もうと思ったのに、
深過ぎて届かなかったんやね・・・。
それでも手突っ込んで飲もうとする健気な猫。



なんだか可愛くなってきた。
お別れが近づいてるというのに・・・。
[PR]
by monsieur-enfant | 2014-04-15 00:11 | サンフランシスコ 2014