2008年 11月 21日
早い話が読み間違い。
もちろんチケットもとってないから、ちょっと早めに行きたいところ。
でも・・・今朝を逃せばこの旅中に寄れない場所がある。
どうしても寄っとかないといけない場所が。
う・・・疲れて寝てしまったのに気がつかず、大きく時間をロス。つまり寝坊しました。
まずは目的地の近くのブーランジュリへ。
ここは、広島から「働かせてくれ」と訪ねてきたことで知り合って、
僕と話をしたことで急にフランスに進路を変えた女性が働いてるお店。
店に入ると日本人らしき男の子がパンを焼いてる。
その女性に会いたい旨を伝えると、「シュクレクールの岩永さんですか?」って。
世の中狭いもので、その子もうちに来てくれてたらしい。しかも僕と話もしたらしい・・。
まだ若いその子は、「まだまだ全然です」って言いながらも、
キラキラした顔で働いてました。
僕は未だかつて自分より若い子の姿や表情を見て、
若かりし自分を思い出したことは無かった・・・というか、
思い出させてくれる若者に出会ったことが無かったんですが、
初めて自分を重ねて見えました。
目当ての女性はもちろんアポ無しでしたので、今起きたとこでした。
生活にも仕事にも、もちろん言葉にも慣れないなか、一番キツイ時期やと思います。
でも日本人もいて、おまけにマダムも日本人。
女の子が働く環境としては恵まれてると思います。
「まさか来てくれると思ってなかった」って喜んでくれましたが、
僕は行くと行ったら意地でも行くんです。無理でも行きます(笑)
元気そうで何より。マダムともちょっとお話して・・・る間に時間が無くなってきました。
そそくさと店を後にし、目指す目的地へ。
メトロを降りて、階段を駆け上がる。
そして、この坂を上っていくんだ。
来た。モンマルトルの丘に建つ、「サクレ クール寺院」
観光客相手のミサンガ売りのしつこさまで変わらない(笑)
振り切り、5年ぶりに対峙するサクレ クール。
あいにく曇りだが、これはこれで「パリ」の景色なんです。
ご存知の方も多いかと思いますが、「シュクレ クール」は、
この「サクレ クール」から取った店名なんです。
話せば長いんですが、早い話が読み間違えたんです。
サクレのuと、シュクレのaが、小さい地図では見えなかったんです。
一応、所縁がありますので、さすがに来ないわけにはいかないわけなんです。
日本語同様フランス語にも一つの言葉で違う意味を持つ言葉もあるので、
フランス人にも確認してみたんですけど、フランス人には評判良い店名なんですよ。
もともと言葉遊びの好きな人種。こういうの嫌いじゃないだろうとは思いましたが、
「サクレクールはカトリック。シュクレクールなら宗教は関係ない。
みんなが集える素敵な名前だ」と、考えもしなかった言葉もいただきました。
うん、この寺院は、近くで観るもんじゃないよね・・・と、来るたび思います。
でも丸天井のモザイクや、80メートルのドームにも上れるので、是非入ってみて下さい。
時間がないので滞在時間は少なめで、モノレール横の階段から帰ります。
さ、ホテルまでダッシュで帰ってチェックアウトしなきゃ。
チェックアウトしてから向かうのは、今度はエッフェル塔のかなり下っかわ。
ここのランチ食って行かないと、リヨンには発てん!!
ただ、駅からもかなり遠い。荷物をゴロゴロ転がしながら歩く。
「やべ・・・また間違えたかな?」と思い始めたころ、着きました!
「ブール ノワゼット」
ここも予約は必須。でも開店直後狙いで滑り込み。
店員さんも、とってもサンパ。これだけで期待が膨らみます。
店内もとても綺麗。ラミジャンとは違う「良い店オーラ」の流れるお店。
グイッと、シードルからスタート。
ブーダン ノワール
ああ、なんか「美味かったぁ~!!」としか思い出せない(笑)
パンも美味。これ、やっぱりポイント高し。
コート ド ボー いわゆる仔牛の肋骨辺りの肉ですわ。
まず魅惑的なビジュアル。ガルニは芋だけという潔さ。
横からもう一枚。
芋をはみ出させてもう一枚。
いやぁ・・・美味かった~!ホントに良い店でした。
日本にはフランス産の牛肉が入ってこないので、牛は食べたかったんです。
ただ、良い意味で「豚か?」と間違うテクスチャー。仔牛ならではのやわらかさ。
何より時間が心地良い。ここまで来た甲斐がありました。
カフェをすすりながら、パリへのしばしの別れを想う。
さ、いよいよパリ リヨン駅まで移動して、TGVにてリヨン リヨン駅まで移動。
パリ編はとりあえずここらで一旦終了。
リヨン編 いよいよ満を持してスタートです。
by monsieur-enfant
| 2008-11-21 04:13
| フランス 2008