2008年 12月 17日
幾重にも折り重なった、音と想いと・・・。
駐車場に車を停めて、歩いて向かいます。
ここは先ほどの絶品カンパーニュを売ってるブーランジュリ。
でも「美味しいのはそれだけ」というのが見ただけでわかる感じがします・・・。
さあ、旧市街に入ってきました。
なんでも今ある石造りの街は18世紀ごろかららしく、
それ以前の木造建築は1720年の大火で大半が損失してしまったみたい。
これは市庁舎だったっけな?
これはオペラ座。
独特の木造建築。
ここはサン ピエール大聖堂。
外観は無骨というか堅牢ですが、意外に華やかな内部の装飾です。
パイプオルガンは4953本ものパイプを備えた壮大なものです。
この楽器の持つ素晴らしい音色が、今昔問わず、人種や宗教も越えて、
多くの人々の胸を打ち、心を捉え、魅了し、そして支え、救ってきたことでしょう。
その重厚で荘厳な音色は、まさに魂そのものを解放し奏でたような、
強さ、優しさ、物悲しさ、時に狂気に満ちた音の洗礼を頭上から浴びせてくるこの楽器に、
僕はなぜかいつも生物のような体温を感じ、慈しみの念を抱いて見上げるのでした。
この旅でその想いに敬意と追悼の意も付加され、
僕にとってより特別な意味を持つ楽器となりました。
さ、また歩きましょうか。
この明るさやから僕らも勘違いしてたんですが、実は晩御飯を探してるんですよ。
ベタですが、ブルターニュといえばガレット。ここに決定です。
もちろんお供はシードルです。
なんやったっけなぁ・・・。貝柱とポアローやったっけなぁ・・・。
いや、不味くないんですよ。美味しいんですよ。でも如何せん単調。仕方ないけど。
ルールとしては、食事とデザートと、2種類のガレットを食べなきゃいけないらしい。
・・・もういらないんですけど・・・。これはチョイスミスのマロンクリーム。甘ったるい・・・。
家に帰ってから、更に晩御飯が出てくるんじゃないかとドキドキしてましたが、
これが晩御飯でした。多分、時計は7時を回ってたと思うんですが、なんせこの明るさ。
帰ってからも、ダラダラお話させていただきましたがホントに良い家族。
超気ぃ使いぃの僕は、ちょっとした言動にも「あ、やっぱり迷惑かけてるんじゃ・・・」と、
思ってしまうタチなんですが、そんな僕にすらそんなこと思わせないマダムのおもてなし。
今思い出しても温かく、言葉に表しつくせない感謝の念を抱きながら、
レンヌの夜はゆっくり更けていきました。
by monsieur-enfant
| 2008-12-17 02:19
| フランス 2008