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なないろめがね

感動、再び。

・・・・ってなわけで、着きました!
時間無いのに、よりによってお寿司屋さん。
そう、この日は「日帰り金沢 昼夜お寿司 ついでに兼六園ツアー」だったんです。

「鮨 志の助」
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前回来店時に興奮しまくったお寿司屋さんです。
「また来ます」と言ったら絶対行くのが僕の信条。社交辞令は勘弁ですから。
とりあえず経緯を話して時間がないことを告げ、タクシーを手配してもらう。
「早速握りますか?」と聞かれたので、
「時間いっぱい、可能な限りでお願いします!」と懇願。
ほんとはゆっくり食べたいんですけどね・・・、急かしてしまって申し訳ないです・・・。

普段あまり飲まない日本酒をいただきます。ま、基本、なんでも飲めるんですけどね。
まずはお猪口をチョイス。
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石川の地酒「手取川」を燗で。
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静かでさりげない女将さんのおもてなしを受けてると、大将が動き始めました。
それだけで高まる高揚感。相変わらず一つ一つの所作が粋ですね~。

お刺身からスタートです。さよりですね。
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万寿貝のバターソテー
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これ、本当に旨いんです。全体を通しても良いアクセントになる一品です。
もう一皿二皿楽しみたかったんですけど、なんせ時間がないもので握ってもらうことに。

赤烏賊
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前回の記憶が一気に蘇ってきます。
塩でいただきますが、細かな仕事があちこちに。胡麻の香りもたまりません。

鯛の昆布締め
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口に入れる前にふんわり漂う昆布の香り。

甘海老
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外子もしっかり乗っています。口いっぱいにネットリ広がる甘海老の甘さ。


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あ~、良い塩梅。この辺から、うっとり脱力気味です。

漬け
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いやはや旨い。漬けが漬けである存在意義を、しっかり主張しています。

ガス海老
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あら・・・、順番狂ってきてるかもです。

バイ貝
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出ました「食感お化け」。コリコリの固まりです。これも小さな仕事で美しく食べやすく。

いくら
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このフレッシュ感!過剰なプチプチは無いのに溢れ出る瑞々しさはなんですか!?

トロの炙り
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あかん・・・炙られた脂の香ばしさったらないです。さしずめ肉をいただいてるかのよう。
この余韻、香りを巧みに使う志の助さんならではです。
たったこれだけの大きさで、これだけの組み合わせで、
これだけのインパクトと完成度・・・・。
フランス料理の一皿における膨大な材料と仕事量が、ふと頭をよぎりました。
恐るべし、鮨の世界。

こはだ
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時間制限があるのでかなりのハイペース。
怒涛の勢いで口に運ばれる「志の助」さんのお寿司。
申し訳ないやら勿体無いやら幸せやら・・・。

蒸し鮑
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やわらかい・・・。頼りない柔らかさではなく、しなやかな柔らかさ。
上質なものに触れる幸せに、しばし浸る・・・。

穴子
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笹に巻かれ温められ提供される穴子。
お酒で蒸されてるのと巻かれた笹と、ふわっと香る優しい柑橘の香り。
「あーー、やられたーー」と多少馬鹿になって叫びたい気分です(どんな気分?)。

「あと10分あるんですけど、ネギトロと鰻きゅう、どっちか用意しましょうか?」
と、話終わる前に食い気味で、「両方ください!!」

ネギトロ
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ぷは~、旨いね~。トロの旨みが全面に出てきます。

鰻きゅう
・・・・シャッター押すと同時にバッテリー切れ。

もう時間がなくなり、タクシーも到着してるとのこと。
胸もお腹もいっぱいになり、名残惜しくも店を後にしようとしたその時、
「美味しいけど、これ、どこの海苔使ってるの?」と、隣にいたお客さん。
「富津岬の海苔です」
「え・・!?あぁ・・・そうやったんや。そうやったんやね・・・」
あかん・・・・今書いてても涙が出てきてしまう・・・。
知ってますか?そう、美味しいんですよ、富津の海苔は。
僕は子供のころからずっと食べてましたから。
そんな富津の海苔が、こんな素晴らしい職人さんに選んでいただいてるなんて。
祖母に食べさせてやりたかったなぁ・・・、せめて聞かせてやりたかったなぁ・・・・。
こんなとこでまた富津の名が聞けると思ってなかったので、不意打ちでした。
ただでさえ素敵なお店が、僕にとって特別な想いを抱くお店になってしまいました。
またここでいただく機会があったなら、
そのころ少しは落ち着いた母が戻っているのなら、
母の日に「お母さん、あげる人がいなくなっちゃった・・・」と泣いてた母と、
祖母の話を肴に酒でも酌み交わしたいと思います。
富津の海苔と、志の助のお鮨をゆっくりいただきながら・・・・。



そのときは・・・・タクシーで、ね(笑)。
by monsieur-enfant | 2009-05-22 03:40 | 鮨 志の助