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なないろめがね

終わりなき旅

「いつか皆でお疲れさん会、したいね」
2人でずっと言ってたことなんですが、
定休日も違い、スタッフ引き連れてとなると難しく、
結局延ばし延ばしになってしまってました。

そんなこんなしてるうちに、片やミシュランで三ツ星を獲得し、
いよいよホントに叶わぬ出来事になるかと思いきや、
「もう、決めちゃわないと決まらないから」
とのマダムの一声で事は動きだしました。
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仕事を終え、梅田に出ると、空にはキレイなお月さま。
11月某日 夢のような時間は、ここ「ランデブー デザミ」で開かれました。
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来るまでは、それほどまでに意識はしてませんでしたが、
来てみると込み上げて来るものがありました。
今から10年ほど前、神戸の某レストランで共に働いた三人。
大谷シェフがスーシェフで、
米田シェフが入った一か月後やったかな?
僕がその店に入ったのは。
一番最後に入った僕が最初に辞めて、
次に大谷シェフ。で、米田シェフの順で辞めたのかな?
その間、ほとんど顔を合わすことは無かったんじゃないかなぁ・・・。
それぞれがそれぞれの道で、それぞれの人生を歩んでいましたから。
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その糸が再び絡みついたのが「フランス」でした。
僕と大谷シェフはパリで、米田シェフはロワールで、
何の申し合わせもない偶然の同時期での渡仏でした。
帰国も僕が一番先でした。
店を構えるのも僕が最初でした。
店をやるとき、このスタイルでやる背中を押してくれたのは、
この2人のキュイジニエの存在が意識の中にあったことは言うまでもありません。
米田シェフはその後、北海道へ、
大谷シェフはパリから南下し、仕事が見つからずまた北上し(笑)、
結局スペインでも働いてから帰ってきました。
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各々が各々の夢を抱き、
現実とのギャップにもがき苦しみ、
また何かに導かれたかのように大阪という街で3人集うことになりました。
それもそれぞれが、自分の旗を掲げた店を営んで・・・。
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その3人が、今日こうしてそれぞれのスタッフを連れて集ってるんです。
米田シェフと大谷シェフは、マダムとお子さんも一緒です。
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僕が一人なのも・・・・これもまた時間の流れです(笑)
感無量です・・・。幸せな空間です・・・・。
しかもHajimeの三ツ星獲得のお祝いというおめでたい席を、
大谷シェフのお店で、大谷シェフの料理で、ま、チラッとうちのパンで・・・・。
なんて幸せな時間なんでしょう・・・。
なんて・・・・・・って、もう言葉になりません・・・。
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さ、そろそろ宴を始めますか!!
泡からスタートし、盛大に乾杯です!!
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今回の会の主役の一人。
Hajimeの立ち上げから参加してた厨房スタッフの送別のシャンパンをお裾分け。
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彼はこの業界に入る前から、シュクレに顔を出していろいろ相談を受けていた、
個人的にも思い入れのある人材。
いろいろありましたが、今後の彼の新しい世界での活躍を心から応援しています。
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ワインに移行し、料理のお出ましです。

北海道産さんまのマリネ 11種類の温野菜
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さんま、旨いっすね!それよりメニューに「11種類の温野菜」と表記したこと、
100種類以上の野菜を使う「mineral」をスペシャリテにするあHajime一同相手に、
なんとも挑発的な行為(笑)。でも野菜も旨いです。思わず米田シェフに、
「mineral、11種類でいいんちゃいます?」って言っちゃいました(笑)

茶美豚のパイ包み焼き 梨と柿添え
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カット前、撮るの忘れてた!
すごい迫力でした!カット後もこのボリューム。
「久しぶりに作ったわ」っていう大谷シェフ。
その心意気が嬉しいんです。
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今でこそ店頭でも売られてますが、
最初はここデザミさん用に作られたパン・ラミジャン。
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さ、ワインも強くなってきたところで・・・
先ほどの大谷シェフの画像にも写ってた、アレの登場です!
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ド~ン!!羊です!!このデカさ、なかなかお目にかかれません!!
一同テンション更にアップ!その羊に真っ先にナイフを入れるのは・・・
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米田シェフ!早すぎてブレるんですけど!(笑)
あっという間に切り分けてましたね・・・さすがです。
こっちは、うちのテーブルでスタッフが四苦八苦した結果です。
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こんなデカイ羊を切り分けるのも良い経験です。
いやぁ・・・旨いですね~。最高の食べ方じゃないですか?
ジュを吸ったジャガイモが、また旨いのなんのって!!
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この骨をいただくのは至福の時です。
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いつもの凍てつくような冷たい目線はどこへやらのパッチリお目目(笑)

なんと、この日に誕生日の人が2名いたんです。
一人はうちのヴァンドゥーズ、そしてもう一人は大谷シェフ本人!
モンテベロからバースデーケーキを持参。
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その奥にチラッと写るのが、本日のデセール。画像消しちゃった・・・。
さ、2人一緒に「ふ~~っ!!」です。
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持ってきたのはキャラメルポワール。
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エスプレッソで〆ます。
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あっという間の宴でした。
ホントに楽しく過ごした時間でした。
Hajimeのスタッフともよく顔を合わすものの、
こうしてお酒を酌み交わし食事するのは初めて。
そしてこの労いの場に、うちのスタッフまで招いてくれたこと、
うちの子らも何か感じるものがあったかと思います。
Hajime、シュクレの食事会、
三ツ星獲得のお祝い、お互いのスタッフの慰労会、
送別会に、何名かの出産、そして誕生日が絡んでのこの日の宴。
それを大谷シェフのお店でやれたということ。
当たり前ではない重みと喜びが、この日にはありました。
みんな、楽しんでくれたことと思いますが、
僕ら3人にしかわからない時間が流れてたと思います。
考えると涙が零れそうだったので、当日は考えないようにしてました。
でもスタッフにもはばからずに言ってました。
「涙が出るほど幸せな時間やわ・・・」って。何度も何度も。
幸せでした。心から幸せを感じた時間でした。
僕のボキャブラリーではこれが限界ですが、
この時の想いは生涯忘れることはないでしょう。
そして今でも思い返すと様々な想いが溢れ返ってきます。
またここで、同じように良い時間を過ごすことを励みに、
またそれぞれの場所へ、それぞれの仲間と帰っていくのでした。

「過去」は「今」であり、「今」は「過去」の産物であるのは理解してます。
でも、「今」として片付けるにはあまりに壮絶な過去を歩いてきました。
今現在だけの「今」では、到底表現しきれません。
だから「未来」を描くのでしょう。だから高みを目指すのでしょう。
振り返るのではなく、前に記すように歩を進めるのです。
こんなものではない、もっと、大きなはずの自分を探して・・・・。
by monsieur-enfant | 2009-11-12 01:06 | ランデブー デ ザミ