2010年 03月 18日
かれこれ3ヶ月前になりますが・・・
神戸で落ち合う話になり、「それなら・・・」と選んだのが、ここ。
夙川 「ル べナトン」

あっちゃこっちゃ工事中の阪急梅田駅で迷子になり30分近く遅刻。
しかもこの日は初対面の相手(笑)
恐縮の中、さらに起立されてのお出迎え。穴があったら入りたいとは、このこと・・・。
前回来店時、「今度は夜に伺います」と言っておきながら、定休日が同じこともあり、
かなりご無沙汰してたのが気になってたので、僕にとっては良いタイミングでした。

人見知り・・・というか、あんまり自分を開けない僕は急いでシャンパンを。
事実、ここまでほとんど会話なし(笑) アルコールさん、頼みます。
コカ

薄く伸ばしたアンチョビ入りのパン
小鯵のエスカペッシュ

レストランで初めていただくエスカペッシュ。
アミューズ・・・ではないよね?
でも、これもこの店なら何となく納得。
ちゃんと独自の「色」を持ってはります。
ワインはさすがに記憶にございません・・・。

季節野菜の温サラダ仕立て

もう珍しくなくなってきましたね、「野菜尽くしのお皿」。
良いお野菜に的確なお仕事。美味しくいただきました。
パン・・・・ある意味絶句。

どこのパンか知らないけど、
どんな店に置かれてどんな料理と共に出されてるのか知らないんでしょ。
全く場違い。あるのは違和感のみ。
この店にこのパンを渡すほうも渡すほうですが、使うほうも使うほう。
ちょっとガッカリしますね。
ウサギの白いロワイヤル

「リエーブル ア ラ ロワイヤル」の白版といったとこです。
リエーブルではなくラパンを使ってるので、赤ワインではなく白で仕上げてます。
なので、全く別物だと考えたほうが良いですね。
見た目ほどのインパクトは無いものの、これはこれで美味しいですよ。
自家製パン

自家製もあるということで変えてもらいました。
作るの大変でしょうけど、よっぽどこっちのほうが良いです。
スペシャリテに合わせて・・・とお願いしたらシャンパンに。

ボキャル ド オマール

いわば、オマールのスープ仕立て。
香りを閉じ込めるために蓋に付いた容器にて登場。
蓋を開けるとトリュフの良い香りが・・・。

横から見るとこんな感じ。

オマールもプリプリです。
ちょっと食べにくいですが、伝えたい意図はガンガン伝わってきます。
不自由さの中にある、「ここを楽しんで!」って部分が、
作り手と対話をしてるようで心地良くもあり。
スープは甲殻類の旨みが詰まってます。
行儀悪いですが、最後はパンを落としてグルグル回していただきました。
メインに備えて。

ピジョン・ラミエ アバとセルベル添え ソース シベ

山鳩ですね。
修行先がブルゴーニュだからかな?さすがにこの手は上手いです。
火通しも完璧、ソースの濃度や強さもとても思い切りの良い仕事。
堪能させていただきました。
マールでフロマージュをいただきます


栗のミルフィユ ラムレーズンアイスと

ミニャ

エスプレッソで〆

終盤は僕らだけとなったのもあり、
着かず離れず・・・というか、着くわ離れないわ・・・というサービス(笑)
客との距離感といい、出てくる料理のスタイルといい、
単純にイメージする「フレンチレストラン」とは違いますが、
僕は、ここはここで良いと思います。それがべナトンさんの「色」なんでしょうから。
ま、同席されたのが初対面の方でしたので、どっちかというと助かったんですけどね。
こう見えて、すごい人見知りするので・・・・というか警戒するんですよね、他人を。
それも必要以上に(笑)
自分は何でここにいるんだろう、何を求められてるんだろう、
どう振る舞うことを望まれて、何を話せば満足してくれるんだろう・・・、
ね、考えすぎでしょ?(笑)
こう見えて、めちゃくちゃ気ぃ使うんですよ。
だからしんどいので単独行動が多くなるんです。
この日は、お酒の力も借りて、終盤はなんとか話せました。
「夜、来ます」という約束も果たせましたし、良い時間を過ごさせていただきました。
残念なのは、もう丸3ヶ月くらい前のことなので記憶が曖昧なこと・・・。
今度伺った時は、記憶がフレッシュなうちに書きますからね!
by monsieur-enfant
| 2010-03-18 03:15
| ル べナトン