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なないろめがね

「幸せ」のやり取り。

さてさて、
バスの乗車券を取っただけの「加賀温泉駅」から「金沢駅」に戻り、
時間もあるのでとりあえず先に宿にチェックインしておくことに。
これまた何かの思い違いか「駅から徒歩15分」と記憶していて、
観光も出来ないのでゆっくり歩いて行こうと思ってたのですが、
方角がわからないので駅員さんに聞くと、「徒歩は無理ですよ」。
いやいや、僕、結構歩くの知らないでしょ?・・・と思いながらタクシーに乗ると、
車でザッと20分くらいかかりました・・・ヤバイ、ヤバイ(笑)

お宿は後ほどお知らせするとしまして、
少し休んでから晩御飯に向かいます。
「鮨 志の助」
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前回は、帰りの特急の時間がめちゃくちゃ早いことを向かうバスの車中で知り、
時間が無くて慌てふためいたそのバスが、
完全に真逆のルートだということを終点で降ろされてから知り、
大将にあまりに勿体無いスピードで握らせてしまうという失態を演じてしまいました・・・。
あの時お世話になった、急にヒッチハイクされたのに嫌な顔せず送っていただいた方、
今もそのご恩は忘れません。そして、あれ以来ヒッチハイクはしてません(笑)
そんなこんなもあり、次はちゃんと1泊してゆっくりいただこうと思ってたのであります。

さ、早速いただくとしましょうか。
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この時間、結構楽しいもんです。
最初は燗からスタートです。お酒は全部金沢のお酒だったと思います。
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たらの白子
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おお・・・のっけから白子をいただけるとは。
白子好きとしては、このまま飲んでしまいたい衝動を抑えながらゆっくりいただきます。
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いやぁ、旨いっすね。
ポン酢(お出汁も入ってるのかな?)に浮かんだシンプルなものですが、
何も足せない、何も引けない、ネスカフェゴールドブレンドのような逸品。
・・・例え悪いですか?(笑)

まんじゅ貝のバター焼き
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これもホントにシンプルなんですが旨いんですよね。
この場所にミスマッチなバターの良い香りと、まんじゅ貝の磯の香りが相まって、
程よい食感と共に、「また来れたなぁ・・・」と思わせる志の助定番の一品。

鰤の刺身
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部位の違う3枚を、紅葉おろしでいただきます。
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ガスエビ
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ネットリとした余韻を、日本酒で流せる幸せ・・・。


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香箱の時期は終わってたんですが、旨み凝縮の良い蟹でした。

握ってもらう前に、お酒をチェンジ。
手取川 山廃吟醸
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これ、美味しかったですねぇ。探せど、なかなかこっちで売ってないんです。

のどぐろ
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おお、のどぐろからスタートですか!
好きな魚ですが、個人的には火を入れたほうが好みです。

あおりイカ
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相変わらずの細かい仕事。
その所作の「粋っぷり」も、志の助さんの楽しみの一つです。

甘エビ
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うう!口いっぱいに広がる甘み。表皮が弾ける弾力感。
やっぱりスゴイですね・・・ここ。


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肉厚ですね。「鯵食ってる!!」って叫びたくなります。

ばい貝
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味云々よりも食感の楽しい貝ですね。
お塩でいただきます。

雲丹
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はぁ~~・・・・。全身の力が抜けますね~。
とろける様は濃厚な卵の黄身のよう。

トロの炙り
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炙られた香りは「肉」ですね。

鯛の昆布締め
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表面に薄く纏わりつく昆布の香りとネットリ感。
鯛の輪郭が際立つ良い仕事です。

蒸し鮑
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シャリが見えないのでもう一枚。
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言葉いらないですね。
こういうの食べると、噛むの止めたくなります。
器がね、良い器なんでしょうけど発泡スチロールみたいでチープに見えて勿体無いです。

小鯛
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キレイですね。お味も上品。

穴子
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仕込んでるものを直前に笹にくるんで温めます。
ほのかな香りを纏った穴子ですが、飲み物の如くとろけます。
残った余韻の存在感、それだけでご飯一杯食べれそうです(笑)

マグロの漬け
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これでとりあえず握れるもには握っていただきました。
続いて手巻きを2種。
ネギトロ
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うなきゅう
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そして後悔しないためにも、もういっちょ穴子。
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幸せですねぇ・・・。
美味しいものに満たされるって幸せですね。
お腹もですが、心もいっぱいになるって、ホントに幸せなことです。
目や耳に飛び込む表面的なものと違う、言葉や文字で取り繕う幻想とは違う、
身体の内側から満たされる嘘の無いやりとりから生まれる幸福感。
そこにはもちろん良い素材や素晴らしい技術もあるのでしょうが、
何より作り手の「心意気」が無言の中に込められてるからじゃないでしょうか。
お腹は「量」だけでも満たされますが、心はそうはいきません。
お腹を満たすのは難しくありませんが、心はそうはいきません。
心でもてなす作り手と、心で味わうお客さんと、
心と心のやりとりが成立して初めてお互いが満たされる部分だと思います。
一方通行ではない理解や愛情があって初めて満たされる境地だと思います。
なんかね、いろいろ難しいことはありますけどね、
そんな関係を一人でも多くのお客さんと築けたら幸せですね。
そして受け手としても、一人でも多くの作り手の気持ちを受け取れるような、
そんな客であれたらなぁ・・・って思います。

まだまだ寒い金沢でしたが、
いただいたあったかい気持ちをいっぱい抱えて宿に帰るのでした。
by monsieur-enfant | 2010-04-08 01:11 | 鮨 志の助