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なないろめがね

「これから」の前に・・・。

リニューアル前の最終日・・・となる予定だった日に予約したんですが、
あっさり工事の着工が遅れて
「今日で最後かぁ・・・」みたいな感慨には浸れませんでした。
ま、厨房移設プランの着工が半月以上遅れてる僕が言えることじゃないですけどね(笑)

リニュ後の訪問が決まったので、先にリニュ前の記事を書いときます。
中央区槍屋町 「Fujiya1935」
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とはいえ、何度かお邪魔しているお店が改装となるのは、
ワクワクやドキドキはもちろんですが、やはり一抹の寂しさも感じます。
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もうこの景色は見れなくなるんやなぁ・・・と、必要以上に周りを見渡してしまいます。

運転してきた僕が飲めないのに、
自分が飲むわけにはいかない的な雰囲気を一瞬醸し出す演出をしておきながら、
「気にせんと飲みぃや」と言うと、
「ありがとうございます!」とグラスではなく、
何の躊躇もなく「ワインコース」を選択するスタッフI。
ここまでくると気持ちよい反面、ちょっと躊躇する演出自体が面倒くさい(笑)

レモンの冷たいスナック
クロレラの葉
エビ風味のラスク
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手前の黒いのは板じゃなくて箱なんです。開けると、こう。
一口サイズのトリュフ
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これ以上のシャンパンのお供がありますか?
これだけ販売しても、そこそこのビジネスが出来ますよ。

気泡を含ませたトマトのパン モッツァレラ バジル
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カワイ過ぎます。下の水玉もラブリー。

トリュフ風味のとろけるチーズと緑野菜
まず、フィルムに入ったチーズがでてきます。
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次におもむろにココット登場。
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開けるとそこには緑野菜。
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そこにチーズを乗せて蓋をします。
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開けると、こんな感じ。
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温められとろけたチーズに同じく温められ香り立つトリュフ臭。
温野菜に絶好のソースとなり絡みつきます。

岩塩で包み焼きにした稚鮎 サヤインゲンのスープ
まずは運ばれてきながらにして香り立つ、三田GGファームのハーブから。
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そこに岩塩で包み焼きにされた稚鮎が登場。
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横に添えられたのはサヤインゲンのスープ
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岩塩からほじくり返される稚鮎。
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それをドボン!とスープにin!
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並べた稚鮎にスープを流して完成。
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目でも味わえて楽しい美味しい「Fujiya劇場」でした。

プチマリン 燻製にしたカラスミ 鱧
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淡白な鱧とカラスミのコクや塩分が合うのはわかりますが、
両者どっちかというとビジュアル的には地味目な食材で、
それをこれだけポップな一皿に昇華させるセンス。もちろん旨いわけですし。
端々から垣間見る「地力」。スタンダードを軽視しないが故ですかね。

パン
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自分とこのパンが出てくる時、いつも変な汗かきますね。
なんか、娘が嫁に行った先の家で娘に会うような・・・、
別れた彼女が彼氏といる場面で出くわしちゃうような・・・、
「お、おう・・・、げ、元気・・?」みたいな感じ。
良く知ってるんやけど、もう相手さんのものになってて・・・みたいな感じ。
・・・・あれ?またこの妄想例文、いりませんでした?(笑)

あ、リニュ後はパンも変更してますよ。
今までのは、どっちかというと藤原シェフのイメージを形にしようとした感じ。
今は、打合せの時間も無くリニュ-アルしちゃったので、僕のイメージを当てた感じ。
評判は上々のようで、ホッとしてます。
箱に入って出てくるプレゼンも楽しみです。

クリアーなトマトのスープ オリーブオイルのジェラート
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サザエのリングイネ 鮑の肝のフレーク
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毎度ながらパスタも絶品。
これだけ大盛りにしてお腹いっぱい食べたくなる衝動に駆られます。

ふっくらと仕上げた明石産穴子 オクラのソース
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ねっちょりオクラがソース代わり。
でも決して物足りないことはなく交わります。
特筆すべきはメニュー名にもなってる「ふっくら」感。
これ、どうやってるんやろ・・・。

スパイシーな仔豚 アボカド トマト
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ホワイトチョコレートとバラの冷たいマシュマロ
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メロンとパセリのジェラート ミルクのタマゴ
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ミント風味のチョコレート ライムのクリーム ローズマリー
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エスプレッソ
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これが最後の「リニュ前」のFujiya1935さんの記事になります。
そう思うとちょっとキュンキュンしますよね。
ここで生まれ、ここで苦しみ、ここで愛され、ここで育まれた、
一日一日真剣に人と料理と向き合ってきた歴史が刻まれた店です。
そう思うとね、ちょっと泣きそうになりますもん(笑)
次に書くときはリニュ後のFujiyaさん。
僕と同い年のシェフが、強烈な借金抱えて決断したリニューアル。
同じく同時期に新たな借金生活に入った僕を、かなり勇気づけてくれました(笑)
そんなこんなで、みんな必死でやってるんですよ。
どこも借金終わった頃にはまた借金。
「より良く」と願ってる店は、その繰り返し。
もちろん借り入れが出来るのは実績があればこそなんですが、
現金なんかは残りません。残さなきゃいけないのはわかってるんですけどね。
ビジネスなんて、結果は所詮数字だけの世界なのかも知れませんが、
嫌な思いを我慢して数字だけを重視するのと、
数字は残らないけど、今、やりたいことやれてるよ!っていうのと、
心の健康状態は全然違うわけです。
もちろんね、綺麗ごと抜きにして両方欲しいですけど(笑)、
でもね、魂腐らせちゃダメだと思うんです。
人生は「今」だけじゃないですからね。腐っちゃったらもう頑張れないじゃないですか。
身体と心が元気なら、いつか、いつかね、
やったぶんだけいろいろちょっとずつでも返ってくる日が来ると思うんです。
ま、そう思わないとやってられないってのもありますけどね(笑)

僕は迷ったら、選択した側を歩く自分は、
自分が応援できる自分なのか否かと自問自答します。
自分が一番自分と過ごす時間の長い人物なわけですから、
自分が応援できない選択をした自分なんかと一緒にはいれないわけですよ。
自分にすら応援されない「今」の自分を、
正しい選択をして生きてる人物だとは思えませんからね。
自分を尊敬したり認めたり、なかなか出来ない時だからこそ、
せめて「頑張れ」と言ってあげたいし、言われる自分でいたいと思うわけです。

そうやって自分で自分を応援し鼓舞しながら歩んでる人生ですが、
ときどきえらい寂しくなるのは歳のせいでしょうか・・・(笑)
by monsieur-enfant | 2010-10-22 02:23 | Fujiya1935