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なないろめがね

「こだわり」とかいう安い理由じゃなくてね。

以前、違うお店に行った際に触れたきりで、
店にも行ったし写真も撮ってるのに、
お菓子をを撮れずにいたのでアップできなかったのが、
神山町 「パティスリー ラヴィ ルリエ」
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作り手としても人としても、「尊敬すべき」とか堅苦しく言うより、
これからずっと意識し合って切磋琢磨し合って、
そんなこんなしながら歳食っていけたら最高やなぁ・・・と思える存在なわけです。
(以前いろいろ書いた記事はこちらです。)
僕と違って非常に温和(な感じ)で、いつも謙虚で、
そんな服部シェフが、珍しく「声」を発しました。
ま、うちうちで話してる時などは、あんなことやこんなことなど、
ここでは書けないような「声」は発してるわけなんですが(笑)、
自身の店のブログに自分自身で綴った「声」は初めてなんです。

文章は僕ほどエゲつなくないのですが、
静かで柔らかな文章の中からでも、
彼のフランス菓子及び自分の店のお菓子に対する強い意思や愛情、
それを持つが故の行き場の無い憤りや遣る瀬無さ、
それらを垣間見ることが出来ると思います。
相当我慢し抱えてきはったんやろなぁ・・・って思います。

みなさんにとっては何てことない小さなことかもしれませんが、
単純に「こだわり」みたいな便利で安易な言葉で括らないでもらいたいんです。
僕、ほとんど使わないし、嫌いなんですよね、「こだわり」って言葉。
服部シェフのいろんな想いの全てを察して酌んで欲しいとは言いません。
でもモンブランと呼ばないことを彼の「こだわり」と一言で片付けて欲しくないんです。
僕ら作り手は小さなことに自らのアイデンティティやささやかなプライドを込めて、
弱い自分を奮い立たせながら、時にはそれらを自分自身に突き付け言い聞かせながら、
毎日毎日答えの無い現実と向き合い闘っているわけです。
毎日毎日より良い方向へと模索しながら進もうとしてるわけです。
それらを一括りにした「こだわりの店」とか「こだわりの商品」とかって安い表現を、
決して誉め言葉とは受け取れないどころか嫌悪感すら覚えます。
「こだわってますねぇ」とか言われても、
結局具体的に「何か」を感じれないのか、
感じたものを言葉にするボキャブラリーが不足してるのか、
どっちかくらいにしか思えません。
特にライターさんらの使うそれには、
発する「言葉」にプライドは無いのか・・・と幻滅してしまいます。
それくらい当てはめる用途も広く、便利である代わりにチープにもなり得る言葉ですよね。
ま、多分、そうとるのは僕くらいなもので、
単純に屈折してるだけなのかも知れませんけど・・・。

それにしても服部シェフ、慎重に言葉を選んでおっかなびっくり書いてますね~。
いつもは僕が「もう堪忍してください!」って止めるくらい毒舌やのにね(笑)
by monsieur-enfant | 2010-10-15 23:47 | ラヴィ ルリエ