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なないろめがね

Bar KUSUDA

遅くなりましたが、先日の記事の続き・・・。

ギリギリ・・・というか、ちょっと遅れて到着した「メツゲライ クスダ」
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16時過ぎ、まだまだお客さんもまばらで、
「今から」感が漂ってたので、ちょっとホッとしながら店内に入る。
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と・・・・・、「Bar KUSUDA」の影も形もない(笑)
パンもどこで販売すれば良いのか定かではなく、
「あの・・・・楠田さん・・・・」と声をかけども、ひたすら焼き続ける楠田氏。
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「さっきまで余裕だったんですけどね・・・」と、焦っても何しても背中越しでも男前。

厨房を覗いても、アイーダ小林シェフ、ヨシノ手島シェフ共に、
「全然、間に合ってないっす!!」(笑)
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そうです、ほぼ通常営業状態で、
AIDAマダムがワインの販売をし始めたくらい。
となると、調理の手間の無い「パン」で、場を繋がなきゃ!・・・が、
まぁ、まともな打ち合わせもしてなかったので、
どこでどう販売すれば良いのかもわからず・・・。
あっち行ったりこっち行ってみたりして、勝手に思考錯誤した挙句、
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入り口横に露店を開くことに。

なんせ暖かくて気持ち良い日。
目の前には桜も咲いてるし、ようやく販売体制も整い「いざ!」となったところ、
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・・・・・雨ですね。
それも、結構降ったり止んだりの繰り返し。
前を歩く人もいなくなり、「ポツーーーーン」と佇む・・・・その横から、
一緒に車に乗ってきたシュクレスタッフの楽しそうな声が店内から響く。
「へーーーーーー、楽しそうやねーーーーー」
と、温かく包み込むような眼差しでスタッフを見守っていたわけですが、
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彼らには「何か持ってこい」と映ったようで(笑)

そうこうしてると雨もやみ、人もパラパラと歩きだしてきました。
「何かのイベント?」
「和歌山からフランス料理とイタリア料理のシェフが来ててですね・・・」
「このパン一個ちょうだい」
「いや、一個売りとか出来なくてですね、食券を買って・・・」
「持ち帰り出来るん?」
「はい、ですので食券をですね・・・・」
「会員制?」
「じゃなくてですね、今日だけのイベントをやってまして・・・・」
「どこで食券・・・」
「あちらの右一番奥になります!
ちなみに一枚250円で、パンは二枚お願いします!」
「ここパン屋さん?」
「いやいや、違いますけど素敵なお店なんで、
とりあえず中も覗いてってください!」
「あなたはコチラの方?」
「大阪の吹田市で細々とパン屋を営んでる者でして・・・・」

と、まぁこんなやりとりを、どれだけ繰り返したか分からないですね(笑)
18時くらいの、ようやく「お客さん」が来る時間帯になるまでの間、
「通りすがりのおじいちゃん、おばあちゃん」との絡みに、
ほとんどの時間を費やしてました。
さしずめ「イベント案内スタッフ」か「食券誘導係」状態でした・・・。

ま、でも「パン」って寄って来やすいんでしょうね。
なんだかんだ言っても間口が広いと言いますか、
ちょっと前を通っただけのお客さんでもサラッと買いに来てくださいました。

「シェフ、これどうぞ!」
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大阪市内に出るのとは違って「シュクレクールなど知らない」という方の多い、
完全アウエイな神戸の空気の中で必死で売ってる僕を見て、
「さすがにワイン一杯じゃマズイ・・」と思ったスタッフからの差し入れでした。

違和感丸だしの特製コッペパンにクスダさんのソーシス、
そこに手島シェフが絡んだ「ホットドッグ」。旨かったですよ!
これ・・・もし週末シュクレで出すって言ったら、
ソース作りに手島シェフ来てくれんのかな・・・?(笑)

さてさて、そうこうしてるうちに夜も更け、
お客さんも増えてきて良い感じの空気に。
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あ、おかげさまで19時半くらいにはパン完売しました。
「もう無いの?」って声もいただき、ありがとうございました。
確かに「まだ19時半かぁ」とも思いましたが、
16時入りしてますので3時間半、ずっと一人で食券案内しながら、
ついでにパン売ってたわけです。体感時間としては結構長かったですね。
でも、いつも店に足を運んで下さるお客さんもたくさん来てくださいましたし、
こうして違う場所でお会いするのも新鮮でした。
もちろん、この日出店したからお会いできた初めての方もたくさんおられて、
振り返ってみれば不慣れな販売形態ではありましたが、
楽しくやらせていただきました。
改めまして、快く呼んでいただいた楠田シェフに感謝いたします。

・・・にしても、夜遅くなってもお客さんが途切れず来るわけです。
その光景を見て岸部と和歌山のシェフは顔を見合わせて、
「こんな時間、もう人歩いてないよね・・・・」と嘆いていたそうな・・・・。
by monsieur-enfant | 2012-04-11 22:54 | メツゲライ クスダ