2012年 05月 03日
リハビリ完了。
完全に脳に酸素が回ってないようなアップアップの日々ですが、
苦しくなるほど「生」を実感するのは生来のドM体質からですかね・・・。
そんな中、どうにかスイッチを切りたくて、
「お蕎麦を食べよう」と足を運んだのは、福島にある「そば切り からに」。
独特の世界観を持つお店は、そこに漂う不思議な空気があって、
その時間だけはいろんなものから遮断してくれそうな気がするんです。
外から入ってくる風も心地良い季節ですが、
気が付けば揺らめく暖簾を焦点合わぬ眼に映しこんでるだけの自分に、
「あ~~~、ちょっとヤべェなぁ・・・・」と苦笑い。
もう一度、お店に流れる時間に身を委ね、
運ばれてきた美しい酒盗と数秒見つめ合う。
緩やかな空気の中で、別に呑みたかったわけでは決してないのですが、
身を委ねてると自然の流れで流れ着いたのは長野県のお酒。
「昼間なのに呑んじゃってる・・・」という背徳感に乾杯。
自然の流れには抗えず、豆腐のもろみ漬けを食す。
流れに身を委ねるというのは恐ろしいもので、
呑めと言わんばかりのものばかりを無意識のうちに注文してるんですね。
次はアツアツの握り天。
比較的察しの早い方だと思う僕は、
「呑めと言わんばかり」くらいになると「呑めと言われてる」と解釈します。
素直にお酒を追加。
丸干しイカが、「欲しかったんだろ?」的な顔で運ばれてくる。
「ほ・・・欲しかったです」と、日本酒片手に齧り付く、純な僕・・・という設定。
粗挽きのお蕎麦にたっぷりの辛み大根おろしを添えていただきます。
食べ終わっても、「蕎麦湯を楽しむ時間」が用意されてるのが、
お蕎麦屋さんの好きなところ。まったりと、時間を漂います。
お蕎麦もさることながら、アテ系が素朴ながら充実してます。
どれも本当に美味しいですしね。
構えずに入れて、日本酒も楽しい品揃えで、
〆に美味しいお蕎麦を食べれて、弱った心のリハビリも出来ます(笑)
女将さんの素敵な笑顔に見送られ、「よし、また頑張ろ!」と思うのでした。
by monsieur-enfant
| 2012-05-03 23:30
| そば切り からに