2012年 08月 28日
三姉妹と行く、心と身体の癒し旅 ~後篇~
サラ~ッと読み流してくださいね。
柿田川から車で何分ぅらいかなぁ・・・。
本日の宿へと車を走らせます。
この頃、心身ともに相当疲れてたもので、
移動中は、遠慮なく寝させていただいてました。
気が付いたら、お宿はもうすぐ。
もちろん、どこに行くかは知らされてないので、
今日の宿がどこかはおろか、どこに移動してきたのかもわからない。
見渡すと、山間の、これまた緑の深い、更に川の流れもある感じ。
聞くと「吉奈温泉」というとこらしい。
駐車場からすぐの今回のお宿。
結構寂れた風情であったり、派手な物より地味な物を好む母なので、
小さくてこじんまりとした宿かと思いきや、
今回は「せっかくだから」と、広々としたお宿をチョイス。
「川沿いの和リゾート」みたいな感じ。
朝から歩きまわっていたので小休憩。
一旦腰掛けて、ウエルカムのシャンパンで喉の渇きを潤します。
ここのお宿、散歩だけでもそこそこの時間がかかるくらい敷地が広い。
でも、それより何より、やはり緑の美しさったらないです。
時期も良かったんでしょうけど、管理もしっかり行き届いています。
もみじが多いので、秋口は燃えるように紅く色づくんでしょうね。
部屋もレトロな雰囲気で落ち着いていて、
多少の不便さもむしろ味という感じ・・・なのですが、
おばさん連中のダメだしが半端ない(笑)
ま、僕はいつもは宿では食事を摂らず、食事は外に食べに行きますが、
このお宿は食事もそこそこ頑張ってましたし、快適に過ごせました。
あ、もちろん温泉も良かったですよ。浴場も数カ所あって楽しめました。
ゆっくりお風呂に浸かる時間も無い日常ですので、
何度も入っては、頭上に覆いかぶさってるもみじの緑を眺めていました。
さて、翌日は生憎の雨。
晴れたらワサビ田に行こうかと話していたんですが残念。
でも、昨日見た木々が、晴れた日とは違った風情を見せて楽しませてくれます。
しばし、敷地内を散策。
雨は降るわ、川は流れてるわで、マイナスイオン浴び放題。
別館は、明治の建物だったかな?
しっとりとした雨の小路も良いものですよね。
敷地内には単独でパン屋さんもあって(左の建物)、
足湯に浸かりながら食べれちゃったりもするらしく(右側のスペース)、
宿泊客以外の方々も、たくさん遊びに来るみたいです。
とにもかくにも、もみじの緑が鮮やかなお宿でした。
さぁさぁ、全く雨は止みません・・・。
そんな中、移動したのは「修善寺温泉」。
伊豆半島で最も歴史がある温泉だそう。
川の中にあるのが、伊豆最古の湯として有名な「独鈷の湯」。
昔は入浴も出来たみたいですが、今は足湯として観光客を楽しませています。
温泉は、先程のお宿で満喫しましたので、今回の目的は、ここ。
もみじが色鮮やかに迎えてくれた、このお寺は、
こに辺りの地名にもなっています、「修善寺」です。
正式名称は『福地山修禅萬安禅寺(ふくちざんしゅぜんばんなんぜんじ)』。
807年(大同2年)に空海が創建したと伝えられ、源頼朝の弟の源範頼と、
その息子で鎌倉幕府2代将軍の源頼家が幽閉され、
その後この地で殺害されたことでも有名です。
・・・・にしても、本当によう降る雨です。
川を挟んで反対側に渡ると、
ノスタルジックな温泉街がありました。
散歩がてらにブラブラ歩いていると、紅い橋がちらほらと。
こういった景色に挿す紅って、景色がクッと引き締まると言いますか、
古びた木製の橋も素敵ですが、こちらも何とも風情が増して良いですよね。
何でも、計5つの橋があるらしく、
それぞれ「滝下橋(安らぎ橋)」、「楓橋(寄り添い橋)」、「桂橋(結ばれ橋)」、
「虎渓橋(あこがれ橋)」、「渡月橋(みそめ橋)と、名前とサブタイトルが付いていて、
5つの橋に願をかけながら渡ると、恋が成熟すると言われてるようです。
そういう言い伝えに、むしろ踊らされる年頃に戻りたい気もしないでもない・・・。
今回の旅、川ばかりでしたが、
ここ修善寺の川も素敵な景色でした。
そして、どこに行っても緑がキレイで、
目や耳や鼻から感じる物は全て優しく清らかで、
身体全体を「自然」に包まれ、浄化してもらった旅だったように思います。
それに、やっぱり千葉弁は耳心地良いですね。
「あゆむ!あゆむ!」と、
今となっては親以外には呼ばれなくなった呼び名で呼んでくれる二人の叔母、
みっちゃんと、えみちゃんと、これだけゆっくり一緒にいれた時間も、
僕にとっては貴重なプレゼントでした。
いっぱい話して、いっぱい笑った時間、
もらったプレゼントは思い出へと形を変えていきますが、
心の中にずっとずっと、大事に大事にしまっておきますね。
お別れの三島駅へ向かう途中、「三嶋大社」に寄りました。
楽しい時間はあっという間。
大阪に戻ると、この間、止まっていた仕事がまた動き始めます。
日々、時間に振り回されてばかりで、
いつまで経っても時間を管理することが出来ない僕ですが、
こうやって、敢えて時間の流れの違う場所へと身体を移してみるのも、
一つの良いリフレッシュ手段やな・・・と、今回の旅を通じて思いました。
何も考えずに済む、「投げっぱなしの旅」も、たまには良いもんですね。
皆さんにとっては「誰やねん!」って感じの「三姉妹」だったかと思いますが(笑)、
今では数少なくなった、僕が僕に帰れる場所であり人なんだと、
今回の旅を通じて改めて思いました。ありがとう。
「岩永シェフ」の重い鎧を束の間脱ぎ捨てたくなったら、また遊んでくださいね。
そして、またいつか、ゆっくり帰ります。
その時まで、お元気で。
by monsieur-enfant
| 2012-08-28 15:23
| とりとめなく・・