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なないろめがね

三連休の、あんなこと、こんなこと。

初めての祝日の月曜日営業。
なんせ8年間、ほぼ定休日通りに休んできましたから、
「下手したら誰にも認知されてないまま・・・」と、
不安で不安で・・・という甘っちょろい感情ではなく、
ほとんど「恐怖」に近い気持ちで迎えた当日。
通常の週末とさほど変わらないお客さんが足を運んでくださったおかげで、
その感情は杞憂に終わりました。ありがとうございました。

ですが、8年一度もして来なかったことを、
ここ一ヶ月程度のアナウンスで、
よくぞ知っててくださったな・・・と、1人で感心してました(笑)
中には、初の祝日営業で、「シュクレやばい」と思って、
人助けと思って来て下さった方もおられると思います。
パンが無くなってしまった後に来られた方々、
パンの数、消極的に見誤りましたことも、重ねてお詫びいたします。


さて、そんな月曜を含めた三連休でしたが、
月曜日だけじゃなく他の曜日でも、
ちょっといつと違う気持ちにさせていただいた三連休でした。

よく晴れた日曜日には、
にて、「結婚披露シャンパンパーティー」の席での、
パンの注文をいただいたので届けに行ってきました。
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パティシエと違って「日常」に寄り添うことが、
ほとんどの仕事を占めるブーランジェ。
たまにはこういった「特別」に招いていただくのは本当に嬉しいです。
そして微力ながら、笑顔の足しになれてたら尚嬉しいです。
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それから最後に、大事な日のお供に、
信頼して指名していただいたことにも感謝感謝です。

と、もう一つ。
この春から本格的に活動しております「NPO法人essence」。
そのイベントによく参加してくださってる方が、
子供とお友達を連れて遊びに来てくれました。
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「そろそろ店にも来てくださいね」と、
何度か顔を合わせていたので嗾けてはいたのですが、
やはり便がよくないシュクレとモンテベロ・・・、
なかなかヒョイと来れる環境じゃないのは分かっていました。

店先から満面の笑みで手を振ってくれてて、
僕も数少ない覚えたての手話でお出迎えして、
あとは口をいっぱいに開けて話したり、
難しいところはiPadを使って筆談してみたり。
シュクレはまだパンもたくさんあったので、嬉しそうに選んでいました。
モンテベロでは慣れないフランス菓子に、
「甘い・・」と言われてしまいました(笑)

でも、本当に嬉しかったです。
essenceでのイベントの数々は、結果としてこの日のように、
実際お店に足を運んでもらうきっかけを作る為の手段に過ぎません。
目的は、こういうことなんです。
気兼ねなく来てもらえる信頼関係を築くこと。
そして、障がいを持った方々がお店にいる景色が、
どこのお店でも珍しくなくなること。
そしていつか、健常者と障がい者が、
分け隔てなく同じ空間にいる景色が日常になっていくこと。

だから、イベントに参加してくれてることには、
本当にそれだけで感謝感激なんですが、
その結果として縁が生まれてお店に来てくれたという事実は、
小さな出来事かも知れないし、たった数人かもしれませんが、
何にも替え難いくらい嬉しかったです。

半年で数人なら、10年続ければ数十人になりますね。
頑張ろ。頑張らなきゃ。

そして月曜日にはそのessenceで、こんなイベントも開催されました。
「障害者向け料理教室 うどんを作ろう!の会(仮)」
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この日は、お休みの皐月庵さんが、
なんとダブルヘッダーでの開催を引き受けてくれました。
午前中は、支援学校に通う高校生とそのお母さん方。
午後は、聴覚に障がいを持つ方々との手話通訳を交えてのうどん教室。
僕がパンを焼ききったあと駆けつけた時には、
もう二部目が始まってしまってましたが、
皆さん、本当に楽しそうに、そして熱心にうどんと向き合ってました。
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普段食べてるうどんが、
こんなに作るの大変だなんて知らなかったでしょうね。
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本人は「きしめん」と言って笑ってましたが(笑)、
みなさん本当に上手でしたよ。
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自分で作ったうどんは持ち帰って家族と。
皆さんには「メニューからどうぞ」(!)と、
皐月庵さんのうどんをいただきました。
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うちも皐月庵さんも、小さなお店で小さな一個人。
そしてこの小さな活動が一体何になるかなんてわかりません。
何かになるかもしれないし、ならないかもしれない。
でも、やってみなければ始まらない。やってみなければ確かめれない。
物事の始まりは、思考が終わった後、初めて始まるんです。
頭だけでは何も出来ない。その後、動くのか動かないのかが全てです。
渇いた土に落ちた一滴が、吸い取られ消えてしまうのか、
絶やさず落とし続けた雫が、いつか土を湿らし一筋の流れになるのか、
僕は、今日の皐月庵の佐々木さんのような情熱と、
楽しんで参加してくださった方々の笑顔が、
必ず進まなければいけない方向へと導いてくれると信じています。

そして・・・・

次のessenceの料理教室には、
「遂に!」と言いますか、「あの!」と言いますか、
イル ピスタッキオさんが参戦してくれます!
お店にとっても初の料理教室。
今回は万博のDELIPAさんの御協力をいただき、
普段より大きな会場をお借り出来ましたので
「障害者向け」ということだけではなく、一般の方の参加も受けつけております!
単純に、予約困難なシチリア料理を体験してみたいという方、
「essence」って、どんな活動してるの?と興味を持たれてた方、
「どうしても先日ご結婚された檜森シェフをお祝いしたい!」と思われてる方(笑)、
動機はなんでもかまいません。会員、非会員もお気になさらず、
なかなか無い機会だと思いますので、宜しければ気軽に遊びに来て下さい!
詳しくは、こちらから

更に12月には「レストラン エテルニテ」さんと、

うちの初コラボランチ企画が。
続いて翌1月には「コンヴィヴィアリテ」さんが手を挙げて下さってます。

動機やきっかけなど何でもかまいません。
小さな一個人からでも、忙しくて拘束時間の長い飲食店からでも、
何か出来るんじゃないかと強く思っているシェフたちの想いに、
時間が許せば、どうか触れに来てみてください。

さて、最後になりましたが、
先日発表したデカクグロフの地方発送。
早速、申し込みを多数いただきありがとうございます!
昨年注文いただいた方が、今年も楽しみにして下さってたり、
「普段は買いにいけない・・・」といった遠方の方々、
嬉しいメッセージを微笑ましく読ませていただいています。
前回も少し触れましたが、昨年とは違って「クグロフ」をお送りします。
店頭にあるタイプを大きなサイズで・・・と言ってますが、
実は店頭のクグロフもこのタイミングで大幅にリニューアルしています。
以前は、「ブリオッシュ」との振り幅がそんなに無かったんですが、
今回は「クグロフ」としてのキャラクターを明確にしました。
中の具材も増えて、仕上げの手間も増えました。
そして何より、大きな陶器のクグロフ型で焼かれた生地の美味しさ。
「デカイほうが絶対美味い」と言い続けてるクグロフを通じて、
「久しぶり!」「ご無沙汰!」の遠方の方が多いと思いますが、
皆さんに違った形でシュクレをお届け出来るのを楽しみにしています。



さ、皆さん、疲れましたか?(笑)詰めましたでしょ。
あんなこと、こんなことが通常営業外でいろいろあった三日間を、
珍しくダイジェスト的にまとめて・・・いや、羅列してみました。
今後の流れですが、フランス旅行記アルザス編は終わりましたが、
次からは拠点はパリに移ります・・・・が、
早速パリにはいなくなるんですけどね。

木曜日には「あの」企画の募集も控えています。
会場が会場なんで、
ぶっちゃけ人数制限はあってないようなもんです(笑)
なので、気楽にお申し込みくださいませ。
それより・・・続けざまに発表されるかもしれない、
もう一つの隠れ企画のほうが倍率高そうですよ(笑)
ではでは。
by monsieur-enfant | 2012-10-09 11:35 | とりとめなく・・