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なないろめがね

ある雨のパリの昼下がり

あ~~~~~、本当に年末までかかってしまってる・・・。
今回を含めて、あと2話で終われる目途は立ってきましたが、
他のことのアナウンスが出来なくなってるのが困りものです・・・。
では、「フランス編」、もうしばらくお付き合いくださいませ。

この日は、パリ滞在最終日。
ちょっとだけパリの「今」を感じたくて、昼夜共に予約していきました。
その「お昼の部」は、こちら。
「SEPTIME」
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シェフは、「ジュエル ロブション」や、前に書いた「アルページュ」出身。
今、最も勢いのあるお店に数えられる「アガペ」のシェフを経ての独立。
外見はいたってシンプルですが、店内は「オシャレ感」が半端ないです。
なんて言いますか、カッコいい家具がどうこうとかじゃなくて、
人間でも居るじゃないですか、頑張ったオシャレじゃなくて、
さりげなくセンス爆発みたいな、本当のオシャレさん。そう、そんな感じ(笑)
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働いてるスタッフさんも、採用基準に「容姿」もあるんじゃないかと思わせるほど、
タイプ別スタイルの良い男前さんが何パターンか揃ってます。
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テーブルもシンプル。大きなクリップに挟まれたメニューがお出迎え。
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初めてみたお水。
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「変わったお水やなぁ・・・」と思って裏返してみると、
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いやいやいやいやいや!オシャレ過ぎでしょ!
自家製のガス入りで、瓶に店名って!!・・・・いつか真似しよ(笑)

とか言ってる間に、店内は満席。
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キッチンのテンションも上がってきました!
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イチヂク、フレッシュマッシュルーム、ビーツ、ビゴール産の生ハム
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散りばめられたリコッタが良い繋ぎ役。

雑に切ってあるパンが旨かった!!
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メインは豚で。
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お皿は両方とても美味しかったです。
バランスがとてもよく、ソースというより食材を当てて食べさせる今のスタイル。
でも、味、印象共に軽過ぎず、お昼から楽しい時間をいただきました。
次は、夜に来てみたいなぁ・・・。

デセール!らぶり!
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なんかね、なんか一種類、相性の悪いもんが入ってまして、
3回に1回くらいの割合で、「!!」って薬品みたいな苦酸っぱいのが当たって・・・。
そこ以外は、美味しくいただきました。あれは何だったんだろ・・・・。

お昼から贅沢な時間にすっかりご満悦。
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「パン、美味しかったけど近所のパン屋さん?」と聞くと、
「一個先のメトロ上がったとこの広場にある薬屋さんの隣のパン屋」と、
丁寧だかなんだかわかんない感じでしたが、
こんなザックリしてるんなら行けばわかるやろ・・・ってことで、行ってみました。
が、結構薬局ありますやん!!(笑)

ここかな・・・と覗いては「絶対ちゃうわ」ってお店ばかり。
本場パリと言えども、
「美味しいオーラ」を発してるブーランジュリは少ないもんです。
「あ、ここも隣に薬局があるわ・・・」と、見つけたパン屋さん。
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横に周り込んでみると・・・・・、
「あった!!セプティムで見たパンだ!!」
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これこれ、これを探して雨の中を一駅歩いて来たんです。
・・・・・と、「岩永さんですよね?」
「?????」
「以前・・・・」
「あ~~!はいはい!え?これ君が焼いてんの!?」
そうなんです、セプティムで唸らされ、雨の中探しに来たパンは、
偶然、知り合いの男の子が焼いてたパンだったんです。

彼がパリに来る前にシュクレに来てくれて、
その後、僕がパリを訪れた際、彼の働くお店に顔を出したのがきっかけ。
ま、そこで彼のオーナーと喧嘩して出てきましたけど(笑)
でもまぁ、まさか彼がこんなとこで働いてるとは思わず、
顔を見てもすぐにはピンと来ませんでした。
で、彼もそのオーナーと喧嘩になったようで(笑)、
奥さんの出産を機に(妊娠だったっけな?)、帰国することを決めたようです。
あれ?当時「あと一ヶ月」って言ってたから、もう帰ってきてんのかな?
どこでどんなお店を開くのかは分かりませんが、
絶対旨いパンを焼いてくれると思います。皆さん、ご期待あれ。

別れを告げると「これ、よかったら食べてください!」と、
手渡されたバゲット。
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フランス生活が長くなると、
雨の中でも裸でバゲットを普通に渡してくるようになるんですね。
先っちょが濡れてシナシナです(笑)

さ、そのままタクシーで向かったのは、もう一軒パン屋さん。
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ガンベッタにあるこのお店の店主さんは、
実は昔、僕が住んでた「プラス ディタリー」にあった人気店のオーナーシェフ。
よく店の前を歩いて出勤したものでした。
「デュ パン エデジデ」のヴァッスールさんも、
確か少し学びに行ってたと思うんですが、本当に美味しかった印象があります。
もうお歳を召されてるので引退したんですが、数年前に突然再開。
その知らせを受けてから、ずっと行きたかったお店なんです。
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店内は、焼き上がるパンやヴィエノワズリーの良い香りに包まれ、
特にPAINが素晴らしく美味しそうな色とフォルムでした。
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中に案内してもらって見た生地は、
ヘニョヘニョでとても気持ちよさそうな生地でした。
リラックスした表情で、成形を待ってます。
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で、ニョニョニョッと成形されて焼かれたバゲット。
この適当さ加減が、実はスゴイ大事だったりするわけです。
クープが元気に開いてないなんてしょうもない定義は二の次三の次。
だって、刃が取られちゃうような緩々の生地なんですもん。
だからこその食感の対比。皮がパリッ!の後に中身がスーッと溶けていく。
そして喉から小麦の香りがストレートに抜けてきて鼻孔でブワッと広がる。
「キレイかどうか」よりも「旨いかどうか」が、絶対的に優先順位は上でしょ。
僕は「キレイなパンを焼く職人」って言われるより、
断然「旨いパンを焼く職人」って言われたいと思います。
もちろん、両方兼ねれることが一番ですけどね。
ここのバゲットは、間違いなく「旨い」バゲットでした。
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そして、焼き上がったばかりのバゲットを、また雨でも関係なく裸で渡される。
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今度はシナシナになる前に食べちゃう作戦。
三分の一くらい食べなあかんけど・・・・。

さてさて、この日の午後から翌朝までで最終回となります。
書くほうも読むほうも、「やっとか・・・」ですね(笑)
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by monsieur-enfant | 2012-12-05 20:34 | フランス 2012