2013年 01月 20日
再会
やっと年始がスタートしたような感じです。
で、何度も言いますが、シュクレ・モンテベロ共に、
年中無休になっております。
明日明後日は、以前定休日だった月曜火曜。
開いてますので、皆さん宜しくお願いします!
で、相変わらずクソ寒い毎日に、
暖かな陽射しをお届けする「初夏の東京」のコーナー。
画像に手をかざして暖をとってくださいね(笑)
この日は、モンテベロで働いてたパティシエ君が、
フランスに旅立つ前の壮行会と、モンテベロお疲れ様会のミックスのような感じ。
そう言えば、今頃どうしてんのかな・・・。
どんなお店がいいかな・・・と考えた末、
世代も近く、オープン間もないこのお店は、
きっと良い刺激になるはずだと判断。
僕も、顔を出さなきゃいけない義理もありましたし・・・。
いやもうね・・・・こんなに迷う?ってくらい迷いました(笑)
何度、「やっぱここやろ・・・違うかぁ・・・」と、
ヒラマツの関係者に不審がられるくらいチラチラウロウロ。
だって、ヒラマツ以外、この辺に「らしい」建物ないんやもん!
「岩永さん!」
はい・・・結局、元スタッフにお迎えに来てもらいました。
暑さと心細さと申し訳なさで半泣きでした(笑)
「あそこなんですよ」
「え?どこ?」
そこは何十回もウロウロした筋から一本入った道。
いやいや、さすがにそれくらいの予測はつくので何度も覗いてましたよ。
「ここです」
・・・マジか。
入り口付近のママチャリが完全にフェイクでした。
あの小さな入り口の奥に、こんな一軒家レストランがあるとは・・・・。
「すいません・・・」
「あ、すいません・・・・」
汗だくになりながら、遅刻を詫びながら、
そんな姿を元部下に見られながら二階に通される元上司・・・・痛恨にダセェ。
いやぁ、ホント立派な建物。
よくもまあ、こんな建物残ってたな・・・ってくらい素敵です。
二階から眺める中庭は、一気に街の喧騒と遅刻したのを忘れさせてくれます。
広尾 「レストラン アムール」
ここはね、元エキュレの後藤君がシェフに招かれたレストラン。
一年間腕を奮ったシェフが、ちゃんと世の中で闘えるように・・・との想いで作られた、
「エキュレ」というコンセプトの初代シェフだったんです。
え・・・・っと、エキュレさん書いてると思ったら書いてませんでしたね(笑)
多分、何かしっくりこなかった部分があったんだと思います。
でも、オープン前に逢いに行った時から、
僕の後藤シェフに対する印象はすこぶる良くて、
エキュレ卒業後、彼がどんなお店をやるのか、どんな料理を作るのか、
再会を楽しみにしていました。
この日は、「Jardin 夏の庭園」という、ランチのコースをいただきます。
よって、いろいろ諸々ひっくるめて、乾杯!
奥のグラスが、新じゃがのフライとアボガドの冷製スープ。
手前が、鱧と玉葱の組み合わせ。
ホタテと冬瓜
稚鮎と赤茄子
訪れる初夏の喜びを存分に味わう料理が続きます。
車海老とトマト
フォアグラとセップ
一皿一皿のコメントは記憶が曖昧すぎて省いてますが、
見た目の美しさだけで印象に残らない「軽い」コースが多くなる季節の中で、
骨格のしっかりした中で組み合わせを遊ぶ、とても印象に残るコースでした。
ワインは今日は一種で通してます。
久保さんの豚 緑野菜
コーヒー牛乳
熱々のコーヒーのスフレに、
冷たい牛乳のソルベ。
ミニャ盛り合わせ
の中から、超可愛いミニショートケーキのアップで〆。
こういうの見るたびに、自分の中に決定的に欠けてる、
「キャッチー」というキーワードを恨めしく思います・・・・。
ここね、アロマフレスカ系列が手掛ける、初めてのフレンチなんです。
エキュレ在籍時に、原田シェフが来店されての縁なんだそう。
こういった、若い芽がキチンと活躍の場を与えられる連鎖が、
今の東京の層の厚さになってるんでしょうね。
大阪ではなかなかないんですよね・・・。
人も店も、すぐ諦めて数字を追い掛けてしまう。
オーナーがもっと理解して我慢して、
人や店やお客さんが「育っていく」という過程に喜びを感じれなければ、
こういった連鎖の文化は絶対根付かないでしょうね。
大きな後ろ盾と活躍の場を得た後藤シェフですが、
もちろん運だけでそのポストに収まれるほど甘い世界ではありません。
カンテサンスさんでスーを務め、エキュレで揉まれた才能は、
この日の抜けるような空のように、健やかで伸びやかな広がりを感じました。
時を経て、その成長と変化を楽しみに、
「また逢いに行きたい」、そう思わせてくれる素敵な時間でした。
by monsieur-enfant
| 2013-01-20 21:09
| アムール