2007年 09月 12日
夏休み その3
「サクサク行きます」と、宣言しといてこの有様・・。
書いてるんですよ!でも、追いつかないんです!
では、夏休み編 第三幕、はじまりはじまり~。
皆さん、あの・・遅刻とかします?(笑)
でもまぁ、いざという時ぐらいは頑張りますよね?
・・・頑張らないんですよね~、僕は(笑)
「まぁ、何とかなるでしょ」なんで、基本は。
で、乗り遅れました、新幹線(笑)
無知なもんで、まるまる損すると思いきや、僕みたいな緊張感の無いヤツへの
救済処置があるもんで。 自由席なら乗れるんですね、いつでも。・・常識らしいですが。
とりあえず、名古屋まで行ってくれたらいいんです。一人旅なもんで。
何て言うんですかね・・、計画性が
無いんですよ。 めんどくさがりなんで。
チケットもギリギリ(帰りはまだやし)
宿もギリギリ(東京は取れてないし)
名古屋に向かいながら、朝ごはんは
頂き物の「ういろう」やし・・。
僕、い~っつもこんな感じですわ(笑)
名古屋に着いて、松本へ。
ここで遅刻の代償が・・。 電車が、
一時間に一本しか出てないんです。
しかも駅の表示は「特急信濃」
僕がCMで見てたのは
「ワイドビュー信濃」。 結論は、
「・・これ、もしかして違う電車
ちゃうの?ワイドビュー待たな
あかんのちゃうの?」 あほでしたね
もちろん、教えてもらったのは「特急信濃」。もちろんそれが「ワイドビュー信濃」。
教えてくれた物知り駅員さん(・・仕事やからね)、ありがとうございました~!
あ~、電車は苦手。電車は難しいな~。
車窓からの景色も、楽しみの一つ。
電車待ちの時に後ろに並んでた人が
一眼レフぶら下げてたので
「どっちの窓際が景色いいんですか?」
って、珍しくリサーチ済み。
言われるがまま右側へ。
次第に景色も拓けて来ました。
口ずさむは井上陽水「少年時代」
っと、アナウンス。「トンネルを抜けますと、木曽八景の中で・・」って、
「へ~、木曽八景なんかあるんやぁ」ってなもんですわ。
「最も美しいとされる・・」 え?いきなり?いきなり一番綺麗なん、もってくんの?
「左下をご覧ください」・・・は!?見えへんやん!!こら、一眼レフの、おっさん!!(笑)
松本に着いてからのお供は「フィット」
初めてのレンタカー。・・・高いねぇ。
でも、いつもと違う車は、なんだか
とっても新鮮かつ刺激的。
この、よそよそしさがたまりません(笑)
夕方までには帰って来ま~す。
良い街ですね、松本は。 実は、子供の頃の夏は、長野で過ごすことが多かったんです。
母親が山好きで、水好きで。川見つけちゃ、流れ遡って源流まで行くんです。
5秒と足をつけてられない湧き水と戯れたり、
朝もやの中、凛とした空気に「おはよう」言ったり、
高山植物に目くばせしながら、遠く見える頂を目指したり・・・。
小学生が面白いと思いますか!?(笑) そりゃ近くの遊園地のが行きたかったですよ。
槍や八ヶ岳、立山、穂高、乗鞍、上高地に、白馬、戸隠と、
幼心にインプットされたキーワードの数々。
でもね、夏になると湧き水が恋しくなるんですよ。
白樺を見ると、涙が出てくるんですよ・・。今となっては、両親に感謝です。
無形のものから何かを感じる心、今の子達にありますか?
大人に用意された意図的に仕組まれたルートに沿って、
喜んで、笑って、感動し・・たつもりになって。
「この出逢いで友情の大切さを・・」 「この別れで、大切なものを気づかせて・・」
仕組まれた感情の中での喜怒哀楽が、果たして「感動」なんでしょうか?
心を動かすことを知らない子供達は、小さい画面を一心不乱に凝視し、
その間は静かにしてくれるという親との利害関係の一致の中、
さも当然のようにどこでもニラメッコ。イヤホンをあて、大音量で音を浴びながら・・。
そんな子達に、蓮の花の咲く音が聞こえますか?
悠久の時の中で風や水によって削られ描かれた模様に、ロマンを感じますか?
都会の片隅の小さな田んぼに暮らす生き物達の息吹を、同じ「命」と知ってますか?
「現実」とはなんですか? 二つの眼で見据えなきゃいけないのはなんですか?
小学生の子が、母親に聞くんですって。「ニュースって、ほんまにあったことなん?」って。
ま、こんなこといちいち書いてるから進まんのやけどね(笑)
で・・・・なんやったっけ?(笑)
あ、そうそう、松本に着いたんやった。
今回、松本に来た理由は
このパン屋に寄るため。
そう、理由はそれだけ。
何回か来て下さってて、
その時に「いつか行きます」と。
細かいことはどうでもいい僕ですが
何より社交辞令は大嫌い。
口にした以上、必ず行きます。
例え、連絡もしないで行って
驚かれたとしても(笑)
店に入るなり、
「すいません、美味しい蕎麦屋知りません?」
良い子は真似しないようにね。
ここ、パン屋さんだから、パン買おうね(笑)
で、何も買わず向かったのが(鬼・・)、
全国でも数少ない蕎麦店集落。
松本駅からも、多分車で2、30分。
少し高台にある「唐沢そば集落」へ到着。
店の前は、こんな感じ。
長野に来た!って感じ。
ここは、意外と若いご主人。
職人気質のパン屋に教わっただけに
職人気質のお蕎麦屋さん。
パンは彷徨ってたけど
蕎麦屋を見る目は確かなよう・・。
ご主人とお話しながらお勧めを探る。
結局分からないので
「あの・・お勧め・・とか・・あります?」
こう見えて、日頃はシャイでナイーブな
若めのオッサンである(笑)
で、注文したのは
「超粗引き十割蕎麦(大盛)と、天ぷら」
このお蕎麦、貴重な手刈り、天日干し
による木曽産の玄蕎麦を、石臼にて
超粗引きにしてるんだとさ。
契約栽培ですので、数に限りがある
とのこと。
少量ですが、蕎麦を自家栽培して
ます。ただ、都会に比べると圧倒的に
涼しいこの辺りにも温暖化の影響が。
蕎麦は、寒冷で荒れた土地を好むん
ですが、今は標高600メートル
くらいの土地で育ててるらしいのですが
1000メートルくらいまで上げなきゃ・・
って、話しておられました。
続いて向かったのは 「ジェラッテリア チャオ」
いわゆる、イタリアンジェラートのお店です。
今回の長野旅は、うちに長野から来てくださった
お客さんプロデュースの部分が大きいんです。
そしてこのジェラッテリアは、その方のお母さんが
やってはるお店(・・でしたよね?)。
ま、確かに「夏」ですから繁盛期ですよ。
でもジェラート屋さんですよ。
そんな、はいからなお店、大阪にありました?
それが、10台は停めれる駐車場はいっぱい!!
その光景にビックリでしたね。
店内には、なぜかディズニーグッズ。
シンデレラのガラスの靴とか(笑)
ま、嫌いじゃないですけどね。
で、ジェラートですが、種類は十分。
どれも美味しそうな中から
「浅間山ブルーベリー」をチョイス。
え?似合わない?(笑)
似合わないと言われようが店内で一人、
浅間山ブルーベリーのジェラートを食べる33歳・・・。
確かにキモいですね(笑) ああ、キモくて結構!(笑)
奥の、無造作に置かれたテーブルに着くと
「メニュー」なるものが。 え~っと、なになに・・
「2007年1月7日現在 435種類」って!?
これか!!お客さんが言ってたのは!!(笑)
もちろん店内に435種類ありませんのであしからず。
しかも今は8月末なので、また増えてるんでしょうね。
スゴイなぁ・・・。うちは今まで何種類作ったんだろう。
ま、全然興味無いんですけどね、自分のことには。
おいしかった~。ご馳走様でした!
さて、とりあえず目的は達成したんですが・・・。これだけでむざむざとレンタカーを返すと
実はタクシー使ったほうが安かったんじゃないの?って疑惑がかかってしまう・・。
とりあえず、最初のパン屋さんに戻り聞いてみると
「美ヶ原まで1時間ぐらいですよ」とのこと。レンタカー屋さんでは1時間半やったのに。
でも、宿には「4時くらいには・・」って言ってるし。で、今すでに3時。往復2時間ちょっと。
それでも行く僕(笑)。だって、レンタカー代悔しいやん!・・いや、美ヶ原、観たいやん?
で、やってきました、美ヶ原。地元民が1時間っていうところを40分で(笑)
でも、これこれ、この空気。懐かしいなぁ・・。この温度、懐かしいなぁ・・。
写メ撮って、妹に送る。誰かと分かち合いたくなって・・。
「で、誰と?」って返信。あの・・一人ですから、ホントに(笑)
牛もここではなにか神々しささえ感じます。モグモグモグモグしてますけど・・牛ですから。
「モンサンミッシェルやん・・・」と思う僕は病んでますね(笑)
来年こそは帰りたいなぁ、フランスに。
時間がないので、「美しの塔」まではダッシュ
こんなとこまで来てまで
時間に追われなあかんのか・・と
我が宿命を嘆きながら(笑)
まぁ、何にもないとこなんですけどね、ここは。
でも、何にもないとこにくると、
何もないことが当たり前に思えてきます。
これが、物が溢れてる日常を、急に何も無い
世界に変えた時、人々はどうするんだろう・・。
何も無くなったことを哀しみ、憂うのか・・。
何も無くなったからこそ、見えなかった物に
気づき、慈しむのだろうか・・。
現代社会では在り得ないこと。
だからこそ忘れないでいたい、簡単なこと。
形あるものだけ・・目に見えるものだけで、
構成されてる世界じゃないってこと。
by monsieur-enfant
| 2007-09-12 10:11
| 長野 松本