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2009年 09月 16日
コムシコムサ
世間も夏休みなら、お店も夏休みが多い時期。
ことごとく振られた挙句、遠くて敬遠してたお店に行ってみることに。
奈良 富雄「アコルドゥ」

出来た当初は結構頻繁に耳にしてたんですが、
なんせ用事のない場所にあるもんですから初めての来訪。
評判の箱は、良い感じ。ここが奈良だということを忘れさせてくれます。

が・・・、夏だからこっちに通されたのかなぁ・・・。
テラスのようなこの場所は、中に比べると格段にチープ。
ダークチェリーとトマトのガスパチョ レモンにグラニテ

ダークチェリーとトマト。
やりたいイメージはすごいわかるんですが・・・・。
わからんのは添えてる海老。
結びつきもわからないし単体のガルニとしても「・・・?」
芋のトルティージャ

スペインの家庭料理、トルティージャを分解再構築。
もう、この「分解再構築」という作業もちょっと聞き飽きた感が。
ピーマンのコンソメは秀逸。これだけでいただきたいくらい!
パン

シリア産 オーストラリア産のオリーブオイル ハモンイベリコの塩

説明なしなので、どっちがどこ産なんだか見分けつかず。
鱧のロースト ペドロ・ヒメネスと梅

いわゆる「モダン・スパニッシュらしい」プレゼン。
本体はこんな感じ。

良い鱧ってことに間違いはないんでしょうけど・・・。
アコルドゥ風 イカスミのパエリア

「やっと口いっぱいに食べれる!」と期待してたパエリアが、
またもやこんな感じ。コース内、2回目の分解再構築・・・・。
全部一緒に食べればパエリアになるってこと。
ま、さすがにここでパエリアそのまま出すわけにはいかないでしょうけどね。
でもこれは美味しかったですね。このイカが今日一番美味しかったかも。
黒鯛のアサード潰したポリジとイワシの塩漬け
新緑のエッセンス ポリジの花とニンニクの香りのオイル

ソースは美味しいです。が、全体の印象は普通かなぁ・・・。
ねずの実とタイムに浸した白金豚 赤ワインのジュとねずの実のオイル

見た目はキレイ。味も悪くないんですけどね・・・。
私たちのティラミス ケソの粉雪 コーヒーの軽石

分解再構築3皿目。ちょっとげんなり。
ま、スペシャリテだらけの某東京のレストランもかなりげんなりでしたが(笑)
シトラスの森 朝霧の水辺 天草の一筆
アボカド、ライムのジェラート、杉の香りの冷たいエアー

こういう詩的なイマジネーション自体は嫌いじゃないです。
ミニャ・・・・これだけ。

ハーブティーで軽やかに。

難しいですね・・・。
決して悪くないです。
「この場所で」と考えると良いんだと思いますが、
今、本当に頑張ってる店は頑張ってますから。
「ここまでやるか!?」と思う店は珍しくなくなってるわけです。
随所に唸らせるものがあっただけに、もう少し頑張っていただけると嬉しいですね。
もちろん頑張ってはるんでしょうし、場所がら難しい面もあるのかも知れませんが、
今頑張ってる人って、本当に半端なく頑張ってますから。
また時間をおいて、来てみたいですね。
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by monsieur-enfant
| 2009-09-16 06:14
| アコルドゥ
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