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2013年 01月 28日
日光は偉大です。
こんな毎日だと、絶対外には出たくない!と思ってしまうのですから、
そりゃ、お客さんが少ないのも仕方ないですね・・・。
「例年より、春の訪れがめちゃくちゃ楽しみ!」、
そうポジティブに捉えて、あと数カ月、この寒さに耐え忍ぶこととしますか・・・。
さ、もう少しだけ、夏の記事にお付き合いください。
暖かかった頃の画像に手をかざして暖を取る時間です。
今回は、僕的「2012 フォトジェニック・レストラン」に輝きました、
和歌山は岩出の「ヴィラ アイーダ」さんをお送りします。

とうもろこし 千両ナス

バーニャカウダ

自家製パン

ガスパチョ

自家製パン その2

パッケリ

海と畑

家畜と畑

ドルチェ

焼き菓子

自然光が柔らかく注ぎ込む昼間のアイーダさんは、
自然の生命力を活かしたシェフの健やかな煌き溢れる料理の数々を、
活き活きと華やかに浮かび上がらせてくれます。
もう、説明不要の名店なので、本当に説明は不要にしてしまいましたが(笑)、
今年は何回行けるかなぁ・・・って、年頭には毎年考える、大好きなお店。

もうちょっとあったかくなったら・・・ね。行きます。ね。
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by monsieur-enfant
| 2013-01-28 15:34
| ヴィラ アイーダ
2010年 10月 31日
良く晴れた、初夏の思ひ出。
ちょっとカラッと晴れた日のお話を一つ。
ここに向かう時、あんまり天気に恵まれてない印象だったんですが、
この日は気持ちの良い天気。まさに快晴、五月晴れ。
はい、もちろん5ヶ月前の話です(笑)
岩出町 「ヴィラ アイーダ」

どこにもない空気感。
「アイーダ来たなぁ・・・」としみじみ実感します。

そしていつものお出迎え。ご無沙汰してスイマセン・・・。

さぁさぁ、サクサクッと進みましょう!
「野菜のコース」、バーニャカウダでスタートです。

自家製パン

ガスパチョ きゅうり 烏賊 生ハム

毎年、変化、進化してる感のある一皿。
トマトの酸味、きゅうりの清涼感、烏賊の食感と炙った香ばしさ、生ハムのコクと塩分、
食べてに押し付けることはないが、さり気無く緻密に計算し尽くされた一皿。
豚と水前寺菜のスープ

豚の脂の甘みがスープに溶け込み、
優しい味付けと共にホッとする一時。
コンキリエとモロッコのバジリコペースト

真鯛とオクラ サザエ 苦瓜

ドルチェ・・・画像消しちゃいました・・・。
ハーブティーでほっこりと。

さすがに5ヶ月前の出来事、
良い時間に良い料理だったことくらいしか思い出せませんが、
回を重ねても、その期待を上回るパフォーマンスで楽しませてくれます。
ですが、今年は全然行けてないんですよね・・・。
って言うか、最近は記事が溜まり過ぎてて出かける気すら無くなってきてますけど(笑)

今度はいつ行けるかなぁ・・・。
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by monsieur-enfant
| 2010-10-31 02:14
| ヴィラ アイーダ
2009年 12月 01日
冷たい大地の温もりを。
なんだか1年1年の加速っぷりが半端じゃないんですけど・・・。
目まぐるしく時間が流れる中で、
歳と共に、ある程度の流れも決まってきてしまう中で、
如何に流されずに、何を刻んで生きていけるのか、
流れが速くなればなるほど、舵を取る手に力を込めて、
行き先をしっかり見据えて漕いでいかなくては、
行き着く先が自分の意思と異なることも出てきてしまいます。
自分の人生、自分で舵を取り、自分で漕いで、自分で辿り着きたい、
そう強く思う、今年の年の瀬です。
さてさて、この日は時間が無い中、思い切って動いてみました。
和歌山 「ヴィラ アイーダ」

来るたびに、「もっと来ないとあかんなぁ・・・」と思わせられるのですが、
考えてみるとそんなに来れてないんですよね・・・。

いつ来ても、なんだかほっこりした気持ちにさせてくれる空間でいただきます。

若野菜のバーニャカウダ

相変わらずの生命力。大地によって育まれた恵に感謝です。
パンも相変わらずのクオリティ。

小かぶとカッチョカヴァッロ

炙られたカッチョカヴァッロは香ばしくコクもあり、このお皿をまとめます。
小かぶはなんとも優しい味わい。スッと鼻に抜ける香りも心地良いです。
アクアコッタ 野菜とパンの煮込みスープ

マダムもはまってると言うアクアコッタ。
パンもクタクタではなく食感のアクセントにも。
お野菜のあったか~い甘みに、潰した卵が絡むともう何も要りませんね。
ジーリと白金豚 レンズ豆

ジーリという初めて食べる変わった形のパスタと一緒に白金豚をいただきます。
ほこほこレンズ豆に白金豚の甘い脂、
そこにローズマリーの香りがスッと一本立って来ます。
大根 牛スネ肉のボリート

美しいですねぇ・・・。地味な色ばっかりなのに、自然の造形美といいますか、
茎の曲線に見とれてしまいます。曲線好きなもので(笑)
ここまで季節柄、おとなしく滋味深く、あたたかいお皿が続いてたんですが、
ここで弾けましたね。
大根は葉まで余すところなく使われ、牛スネの旨みも行き渡り、
蕪の茎や葉の焦げる半歩手前くらいまで焼きこまれた苦味と香りが、
「冬」という季節の持つ力強さを強烈に印象付けています。
完熟柿の蜂蜜ハーブ風味とバニラデザート

「あ・・・」
お皿が運ばれてきて思い出しましたが、去年も食べました(笑)
でも、ここまで完成度の高い「柿」を使ったデザートは無いと思います。
難しいんですよね、柿って。
イタリアに行かれた時のお土産をいただきました。
イタリアのお菓子って美味しくないイメージがあったんですが、
これ美味しかったですよ。・・・・なんて名前だったっけ?

皆さん帰られた店内で、ゆっくりエスプレッソをいただきます。

前回は高速の降り口を間違え、
今回は途中で道に迷い電話する羽目に・・・。
ずっとちゃんと来れてたんですけどね・・・回を重ねる度に着かなくなってます。
せめて一季節に一度は訪れたいと思っていても、今年は実現できなかったなぁ・・・。
でも、離れていても「行きたいなぁ」って思えるお店があるのは幸せなこと。
来年は何回来れるかな・・・。次回こそ真っ直ぐ着きたいなぁ・・・。
帰り際にご挨拶。
「良いお年を」 ちょっと早かったけどね。
今年の「初良いお年を」は、アイーダさんでした。
来年も宜しくお願いします。
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by monsieur-enfant
| 2009-12-01 02:19
| ヴィラ アイーダ
2009年 03月 17日
春、色めき立つ
「昼、空けといてな」
「あら、日が日だけに期待しちゃうじゃない」
一日遅れになりますが、母親の誕生日のお祝いに2人でランチ。
当日まで行き先は内緒。
迎えに行った僕に早速「どこ行くの?」
高速に乗り、車を走らす。
次第に景色も変わり、辺りからビルやマンションが消えていく。
まだ色のない山々に囲まれ、生憎の曇り空。
でも、なんだかザワザワしてる。
命の息吹がザワザワしてる。
色のない山々に、確かに訪れてる春の足音。
「あ・・・・」
降りるとこ、過ぎてしまった(笑)
いやいや、笑いごとやないですよ!次の降り口まで結構あるんですから~!
「すいません・・・高速、降りれなかったので遅れます・・・」と、お店に電話。
何回来とんねん・・・・って思われてるやろなぁ~。
到着!和歌山・岩出「ヴィラ アイーダ」

近くの撮影は慣れてきましたコンデジですけど、
やっぱり遠景になると一眼には敵いませんね・・・。
ワッサワサのミモザがお出迎え。

ここにも春がチラリ。

素敵な建物に食いつく母を店内に促し、早速テーブルへ。

素敵な小さな花束がテーブルに。
母親の誕生日ということは伝えてましたが、こんな素敵なおもてなし。
仰々しくなく温かな花束に、「なんだか、お家に招待してもらったみたい」と母。
なんとか食事に誘うくらいはできるようになりましたが、
やはりこういうことは照れ臭いもの。お心遣い、ありがとうございました。
下で支えてたのは、いつもの彼でした。ご苦労様です。

さ、早速いただきましょう!
生野菜のバーニャ カウダ

基本、「和」専門の母。過去、和食に連れて行った際には食器に食いついたが、
今日はのっけから野菜に食いつく。「これなんですか?」・・・て、全部聞いてるし(笑)
相変わらず、みずみずしく弾ける命。大地の恵みをいただく有難さ。
アイーダの世界へ、グッと引き寄せられるプロローグ。
今日のパンは、ヨモギです。

アスパラとサザエ それらのソース

春といえばアスパラは連想する野菜の筆頭です。
この時期からフランスは、どこもかしこもアスパラです。
そこに磯の香りと肝の苦味が絡み、春を演出します。
幾重にも重なり積み上げられた緑の彩りと食感と旨み。
ロマネスコのスープ

しみじみ旨い。
ローストしたロマネスコの香ばしさが良い塩梅。
ふと目をやると、白に白に白に白。白ってキレイやなぁ・・・。

キャベツのオレキエッテ

ホロホロ鶏とラディッキオのガルガネッリ

鰆と和歌山大根 柿酢のソース

春の魚と書いて鰆。しっとり肉厚な鰆に母は、
「今年はもう鰆食べないでもいい」って感動してました。
大根も小さく切ってあるのはコリコリと良いアクセントに。
誕生日ということを伝えてたので、ドルチェにはメッセージを添えてもらえたのですが・・・
よりによって、比較的シンプルで地味なブリュレを頼む母。
それを小さなワゴンで、オルゴールの「ハッピーバースデーの歌」と共に
「無理やりですけど・・・・」と、運んでくるマダム(笑)

こちらこそスイマセン・・・。ブリュレじゃ、やりようなかったでしょ?(笑)
苺のキャラメリゼと、バニラのジェラート添え

こっちは僕の。なんだか苺の気分でした。
エスプレッソで締め

あまりに居心地の良い空間とサービスに、
「初めて来たんじゃないみたい」
「帰りたくなくなっちゃう」
と、珍しく興奮してマダムに絡む母。
ずっと連れて来たいと思ってたお店には、
やっぱり味だけじゃない要素が沢山詰まっているわけです。
そして実際喜んでもらえたようで良かったです。
こんな機会でもないと、母親と和歌山まで来ることなんてないですからね。
本人もテンション上がり過ぎてたのを自覚してたようで、
帰宅後、お礼と「はしゃぎすぎてスイマセン」的な文面のハガキを送ったようです(笑)
外に出てからも周りをグルリ。
横の「ル ピリエ」にて、お土産も買ってました。
母親の喜ぶ顔を見て、つくづく「良いお店やなぁ~・・・」と、
なんだか僕も嬉しくなってきた、いつもとまた違うアイーダさんでのお食事でした。

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by monsieur-enfant
| 2009-03-17 20:39
| ヴィラ アイーダ
2009年 01月 26日
本日も晴天なり
年末のライブをテレビで観た影響もあり、改めて小田さんのCDを借りて向かった先は、
「ヴィラ アイーダ」

いつもより画質が荒れて見えるのは、デジカメお借りしたからです。
どうにもこうにも動かないので覗いて見ると・・・あ、昨日バッテリー充電してたんや(笑)
とにもかくにも、こちらに来させていただくときはホントによく晴れます。
室内にいると、春なんちゃうかな・・・って錯覚するほど柔らかい日差しが降り注いでいます。

菜園野菜のバーニャ・カウダ

うん、しみじみしみじみ・・・・
この野菜たちが頑張って大地から吸い上げた、
ありったけの養分とほとばしる水分を、感謝と共にいただきます。
今は野菜にスポットが当たるようになり、多くの素晴らしい野菜料理がありますが、
「感謝」の気持ちを毎回思い出させてくれるのは、アイーダさんだけですね。
お正月なんで黒豆パン

そういえばシュクレは黒豆って使ったことなかったんですよ。
食べながら「あ、そっか」って。じゃあ年明けくらいやってみましょかと思ったら、
どこをどう間違ったのか、黒豆に黒オリーブを合わせるパンになっちゃったんです(笑)
あ、今度アイーダさんにパン送らないとね。「若干パクリました」って(笑)
小カブのソテーと水牛のモッツァレラ

こういうの食べさせられる度に、ここに来る頻度の少なさを後悔させられます。
カブとモッツァレラを渡されて、これだけの一皿を誰が構築できるのか・・・。
お野菜の煮込みのソース アクアコッタ

お、なんともアンニュイな感じ(笑)なんだかこう・・・もどかしい。
半熟玉子は魔法のソース。「ま、ええやん」と、まとめてしまう。
じゃがいものトルテッリ 牛頬肉の煮込みソース

ぐはっ・・・なんやこの牛頬は・・・。
ただ溶けるんじゃなしに、厚めのタンのような食感を彷彿させつつ・・・・やっぱ溶ける。
「じゃあ、牛頬煮込みだけでええやん」と思いきや、
何回聞いても覚え切れなかったトルテッリが・・・あかん、ボキャブラリーが追いつかん・・。
妄想してください(笑)
タリオリーニ 冬瓜と蟹のラグーソース

・・・・しばし絶句。先ほどの牛頬に負けてしまうんじゃないかなんて心配は、
口いっぱいに広がる蟹さまに「なめとんちゃうぞ」と一蹴されてしまいました(笑)
冬瓜の凝縮された水分と、微かに香る特有の土臭さが、しっかり蟹さまを支えています。
平目とフェンネル クスクス添え
あれ・・・画像がない(笑)
忘れたのかな?消しちゃったのかな?
なにわともあれ、珍しく「魚」気分での平目のチョイス。
ムチムチの平目にまとわりつくフェンネルの香りが柔らかでいて力強い。
また、このソ-スと平目の脂の絡んだクスクスの旨いこと・・・。
ドルチェ
年末にいただきものの柿を散々食べたにも関わらず、ここでも柿をチョイス。

いやぁ、柿、美味いっすよ。
淡いといえば淡いんですが、決して弱くは無いこの食材、使うの難しいんですよね。

「至福の一時」というのが相応しいと言いますか、
ま、単純にここが好きなんでしょうね(笑)
四の五の言わずに、「来れば幸せ」みたいなね。

昨年12月に10周年を迎えたアイーダさんですが、
ホンットに大変な道程やったと思います。
いろんなことを悩み、苦しみ、そして削ぎ落とされた結果残った「アイーダ」の世界観。
だから迷いがないんです。真っ直ぐ伝わるんです。
葛藤の時代を越えた人間だけが持つ潔さ。
そこには決して開き直りや押し付けではない「強さ」が滲み出ています。
トータルのキャリアと、自ら発信し始めてからのキャリアとでは訳が違います。
この地で10年やり続けたこと、本当に感服いたします。
その間に素敵なマダムも加わりましたしね。
10年・・・僕が唯一数字で挙げている目標です。
今年でやっと丸5年。1年1年大事に、そしてしっかり積み上げていきたいと思います。
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by monsieur-enfant
| 2009-01-26 03:53
| ヴィラ アイーダ
2008年 02月 01日
エキストラ
まだ正月休みの記事です(笑)
今年の目標は「1ヶ月以内にアップすること」だったんですが、
すでにギリですね・・・。
さ、今日もサクサクッといきますね!
思い立ったが吉日・・・と言いますか、ほとんどの行動が思いつき。
うちのスタッフも驚く計画性の無さに、
無謀とも思える行動力。
「やってみなきゃわかんないやん」で済ませてしまうが、
実際は「わかんないままやってる」ことが現在進行形も含め多々ある(笑)
「失敗を恐れない」のではなく、「痛い目見ないとわからない」のだと、
最近つくづく実感する・・。ま、いっか(笑)
関係ない前フリの間に・・・はい、着きました!和歌山「Villa AIDA」。

いやぁ、「やっぱ遠いなぁ・・」と道中思いながらも来てしまう。
新年は1日の晩からの営業。恐れ入ります・・・が、助かります(笑)
「今が1番美味しい時」ってマダムが言うように、
ホントに美味しい・・そして美しいお野菜様。

相変わらず、パンも美味しゅうございます。

小かぶと生ハム 「うわっ」っていうほどの小かぶが抱え込んでた水分。
地中から吸い上げた水分をそのままいただいてる贅沢さ。

なんだったっけな~なんだったっけな~・・・
「ハシャギ過ぎだから忘れるんです」・・って、マダムに怒られそう(笑)

う~・・難しい名前だったんよね~、このパスタ。
ネギの甘みと鴨の香りが、口と鼻とで入り乱れます。

白金豚。フェンネルの甘青い香り、小イモの土臭さ、ビジュアルに偽りなし。

こないだ雑誌にも出てましたね。
小かぶのコンポートとその葉のスープ ホワイトチョコのジェラート
採って直ぐの子かぶは、皮が非常に薄いんですって。で、丸ごとコンポートに。
これまた飲んでるかの如くジューシー。

イチゴとモッツァレラ ラブリーです。

紅茶で上がったテンションを静めます。帰りが寂しくなっちゃいますから。

毎皿ごとに、「いちいち美味しいです」などと
リアクションの取りづらいコメントにお付き合いいただき、
マダムにはいつも感謝しております(笑)
しかし、視覚や想像を超えた味覚・・・
いや、「味」というより揺さぶられる「力」といいますか。
かと言って、ひれ伏すような荒々しさではなく・・・「なにげに超旨い」(笑)といいますか。
力の抜けた力強さ・・・ま、言葉じゃないってことですね。
途中からだんだん寂しくなっていくんです。
コースが終わったら帰んなきゃいけないから。
「遠いなぁ・・・」って来た数時間前が、
すでにセピア色の甘酸っぱい時間に変わってるんです(笑)
短い時間なのに、ゆっくりくつろいだような・・・
たゆたう時間に身を委ねてたら、「あ、もうこんな時間・・」。
「AIDA」という時を刻み年を刻み、
その断片を覗きにまた訪れることでしょう。
「やっぱ遠いなぁ・・・」って、愚痴りながら向かうところから始まる数時間のドラマ。
そのエキストラになれる幸せを噛み締めながら、大阪に帰ります・・・。

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by monsieur-enfant
| 2008-02-01 03:11
| ヴィラ アイーダ
2007年 09月 06日
夏休み その1
・・・と思ったら、溜まりに溜まったブログの写真・・。
しばらく休みは予定入れないように・・・と思う時に限って予定入るんですよね~。
さ、それはそれで楽しむのが僕の身上。
後先考えずに頑張りますわ(笑)
さてさて・・・
もう大分昔のように思える夏休みのお話。
え~っと、なるべくサクサク進めますね。季節変わってしまいそうなので・・。

というわけで着きました、
和歌山はヴィラ アイーダ
思ったより大阪から
遠くないですよ。
「和歌山までわざわざ・・」
って思うでしょ?
行かざるを得ん料理を
後々じっくりご覧下さい。

正直、涙チョチョ切れました(笑)
横には「Le pilier」の文字・・・。
玉造にあった大好きなビストロの名を冠した、
小さなショップです。
僕が、元気をいただきに、いろいろレストラン
に足を運ぶきっかけになったのが
玉造にあった「Le pilier」でした。
数回しか行けてませんが、
今でもあそこで過ごした時間、
いただいた料理は心に残ってます。
ご存知かと思いますが、
こちらに嫁がれたわけなんです。
「行きます」って言ってから早や8ヶ月・・。
「やっと来れた~」と喜ぶ僕ですが、
マダムからすれば「やっと来たか」かも(笑)

「夏バテに・・」といただいたゴーヤジュース。
シェフのお母さん製だったかな?
すごく女性的になられた(失礼?)マダムと
素敵な店内にキョロキョロ落ち着かず・・。
とりあえずのキリリと冷えたシャンパンを
いただきながら・・やっぱり落ち着かずキョロキョロ(笑)
シャンパンや白ワインの写真は
この日から始まった夏休みの写真とゴチャゴチャになり
どれがどこで飲んだやつか、
わからなくなっちゃいました(笑)

問答無用の
バーニャカウダ。
ちゃんと甘く
ちゃんと苦く
ちゃんと青臭く・・。
みんなみんな元気。

右手のソースにつけて
いただきます。
パンは、しっかり焼きこんだ
男前なパンでした。

青唐、きゅうり、生ハム、
スルメイカの、ガスパチョ。
きゅうりの清涼感、
生ハムの塩気、
スルメの磯臭い香ばしさ。
酸味強めのガスパチョが、
全て必然に仕立てあげて
ます。 これ、スゴイっす。

オクラとパッケリ。
しみじみ旨い・・。
いちいち一皿一皿
マダムに報告(笑)
ま、詳しくわからないんで
「美味しいでっす」と。

茄子とニョッキ。
つくづく旨い。
何か最近、茄子が
やたらと美味しく思えて。

かぼちゃと白金豚。
このヴィジュアル、
旨くないはずが無い
でしょ?(笑)
その期待を、
大きく上回る一皿。
いやはや・・。

これ何やと思います?
茄子の、コンフィチュール。
しっかり滲みてるのに
へニャへニャじゃ
ないんです。
「茄子じゃないです」
と言われたら
それはそれで納得して
しまいそう・・。

エスプレッソをいただきながら、窓を見上げる・・。
想像以上と言うとシェフに失礼かもしれないけど、
ずっと来たかったし、それなりに情報も入ってきてる状態で臨んでますからね。
ハードルは俄然高くなってたはずですが、ひょいと越されてしまいました(笑)
むせ返るような熱気の厨房から出てきて下さった汗だくのシェフと、
その横のマダムの笑顔と・・・。
素晴らしい画面やと思いませんか?
お金を積んでも手に出来ない、お二人が描く「ヴィラ アイーダ」という素敵な画が、
確かにそこにあった気がしました。
未完成のその画に、また色を重ね、歳月を重ね、想いを重ね・・。
その移ろいが見たくて、また足を運ぶでしょう。
お二人の画に、逢いに来ることでしょう。
ちなみに「マダムは作らないんですか?」の問いには
「この店に、私の料理は合わないでしょ?」とのこと(笑)
あ~、でもまたいつか、あの男前料理も食べたいものです・・一ファンとして。
「私の料理」というマダムのフレーズが、何だかとても嬉しくて、嬉しくて・・・。
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by monsieur-enfant
| 2007-09-06 07:25
| ヴィラ アイーダ
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