1
2011年 07月 20日
旨い不味いじゃなくてさ。
そこに向かう駅を間違えたと言いましたが、
店も真横を通りながら一旦スルーしてるんですよね。
で、よくあることですが、
ちょうど曲がらなきゃいけなかったとこで写真撮ってたりするんですよね。

そう、ここの手前を左に曲がっとけば、
暑いなか商店街を端から端まで一往復せずに済んだんです。
ただ、商店街、好きなんですよね。
なんか、そこの土地の生活感があるじゃないですか。
駅前の大手スーパーに行ったって、そういう臭いは感じませんよね。

ただ、こうして道に迷うっていうのも、
時には予期せぬ出会いも生まれるわけで。
「お!」と目を引く佇まい。ここだけ時間が止まってるかのよう。
甲子園口 「朝山製パン」

未だに珍しがられるシュクレの対面販売ですが、
昔はこのように、ショーケースに入った対面販売が普通だったんですよ。
えっと、おっちゃんが探してるのは、
この後、嬉しそうに「こんなんにも載ってん」と出してくる「Richer(リシェ)」でした(笑)

別に昔からパン屋さんになりたかったわけではないので、
こういう昔ながらのパン屋さんに出会っても特別な感情が湧くわけじゃないですが、
単純に「長いことやってる」ってだけでも尊敬と賞賛に値すると思います。
瞬間の輝きは、華やかですが短く消え、
継続し積み重ねた輝きは、眩さはなくとも力強い光を放ち続けます。
僕は、「気づいたらそうなってた」ではなく、狙って後者の光を纏いたい。
未来は単純で漠然とした「今の積み重ね」などではなく、
積み重ねる価値のある今を過ごした結果の必然。
描くだけ、望むだけでは、叶うはずも辿り着くわけもなく、
明確なビジョンと的確なプロセスを経ることによって、
必ず実現できるものだと信じています。
「諦める」という一番楽で、且つ一番無責任な誘惑を断ち切りながら、
常に船首を沖合いに向けて、高い波に挑んでいきたい、
そう願う今日この頃です。
▲
by monsieur-enfant
| 2011-07-20 01:45
| 朝山製パン
1