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なないろめがね

<   2009年 11月 ( 29 )   > この月の画像一覧

お酒は温めの燗がいい。

さて、この日は「お蕎麦な感じ」だったので、
いくつか考えたんですが、ご無沙汰だったのもあり、
隣町の豊中まで。夜は初めて。
「蕎麦屋 木田」
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ちょっと肌寒かったこの日は燗をいただきます。
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当たりの柔らかな錫製のチロリで温めてくれます。乙ですなぁ。
お酒は新潟の壱乃越州をいただきます。

茄子の揚げ出汁
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穴子の白焼き
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季節の天せいろ
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今年、初まつたけです。
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大将に三人目のお子さんが産まれたそうで、
お店はバタバタしてますが、嬉しい悲鳴です。
場所も場所ですし、決して安くは無い値段設定の中、
よくお客さん入ってます。
地元の方々に支持されるのはホントに嬉しいこと。
日々の精進の賜物やと思います。
天ぷらのクオリティは上がってきたと思うので、
余裕が出来れば次は一品ものをもう少し頑張っていただけると、
お酒を呑む時間がもっと幸せになるのですが・・・。
鉄人28号を彷彿させる錫製のチロリ、
家にも欲しいくらいです。
by monsieur-enfant | 2009-11-06 01:32 | 蕎麦屋 木田

ホントに水曜まで泊まり続けられたしまいましたが、
せっかくなので最後の夜は食事に連れ出すことに。
家で食事した翌日は、
うちのスタッフたちから「何作ってもらったん?」って、
聞かれまくったみたい(笑)。
キムチ鍋と、レタスと牛タンの燻製のサラダでした。
さすがに客人を、納豆めかぶ御飯で済ませるわけにはいきませんからね(笑)

さて、ちょっとご無沙汰してました「ルール ブルー」さんに連れていきました。
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車なので飲めませんので、会津の発泡水をいただきます。

ラカン産ハトと熊本の山栗のテリーヌ
自家製野菜の酢漬けと、ぶどう果汁入りマスタードを添えて
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旨い!!これ、スゴイです!過去最高のテリーヌ!
ワインが飲めないことを、のっけからこれほどまでに後悔させられるとは!
「ほらほら・・・飲みたいんでしょ?飲みたいなら飲みたいとお言い!!」
「の・・・飲めないけど飲みたいです!!」
恐るべし、ドSテリーヌ(笑)。

ズワイ蟹 ミル貝 ホタテ貝 サーモン グレープフルーツの入ったシーフードサラダ
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野菜も取れるしシーフードもてんこ盛り。
グレープフルーツの酸味も絡まり、料理としてのバランスも完成度高し。

熊本直送 朝採り野菜のバターソテー
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あ~・・・ホッとします。
毎度頼んでしまい、毎度「野菜って美味しいなぁ・・・」って思う、
シンプルながら滋味深い一皿。

北海道産タラ白子のロースト
厚岸産カキと彩り野菜添え バルサミコソース
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白子好きには待ちに待った季節の到来!
厚岸産のカキを初めて食べたのはルールブルーさんだったんじゃないかな?
白子のローストの下にプリプリになってスタンバッてくれてます。
酸味を残したバルサミコのソースのキレが良いアクセント。

オーストラリア産仔羊背肉の炭火焼 フォンドヴォー トマトのソース
じゃがいも マッシュルーム ベーコン トマトのオーブン焼きを添えて
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〆はガッツリ仔羊で。旨いなぁ・・・としみじみ。
フォンドヴォーのソースもトマトが加わりさっぱりと。

温製チョコレートケーキ
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今回はいつものプリンはパスしてこちらに。
あったかいカカオの香りはホッとしますね。

今日も良い時間を過ごさせていただきました。
料理を前に、いろんな話をすることが出来、彼にも良い刺激になったかと思います。
何が出来て、何が足りないのか、
自分を客観的に判断出来れば、補うことは難しくありません。
補うために一番大事なことは、まず自覚すること。
簡単に言ってしまえば「気づく」ことが大事です。
気づかなければ補うことは出来ません。
気づくためには自分を把握することが必要です。
むやみに長所や短所などと分類するから把握できなくなるんです。
短所だと振り分けたものとはなかなか向き合うことはできません。
人は誰しも、自分の嫌な部分からは目を逸らしていたいものです。
でも向き合わないから、目を逸らしてるから、知らないうちに出てきてしまうんです。
ちゃんと認識し、目を逸らさず直視さえしていれば、
いわゆる「短所」と言われる部分も外に出ることはありません。
そして補わなきゃいけない部分も、闘える部分も、見つけることが出来るはずです。

僕がそうだったように、弱者側の人間が強者に噛み付くには、
良い訳じみた劣等感や、無意味に自分を卑下する心、謙遜という都合の良いバリアを、
全て取っ払わなくてはいけません。
弱い自分を包んでいた衣を脱ぎ去るのは勇気がいるかもしれません。
でもね、前に進むのに必要な要素はそこには何一つないんですよ。
心置きなく捨て去ってください。それらを脱ぎ去った自分は本当に丸裸。
それが等身大の自分です。まずはそこから始めなくてはいけません。
恥ずかしいですか?みすぼらしいですか?
仕方ありません。どう足掻いても、それが今の自分なんですから。
自分の過去の代償を背負うのは、誰でもなく、今の自分なんですから。
ちっぽけな自分を露呈するのを怖いとか恥ずかしいとか思うのはわかりますが、
得てして恥ずかしがってるのは自分だけってことのほうが多いんですよ。
哀しいかな、そんな鎧で身も心も固めた人間なんかに、
思ったより周りはあまり関心が無かったりするもんなんですよね(笑)。
自分の意識が過剰だっただけの話。早く脱いでおけば良かったと思いませんか?
それともまた虚栄や言い訳や自己弁護の重い鎧を急いで纏い、
再び自分を取り繕って生きていくのですか?
僕は・・・・そんな自分にはもう、戻りたくはないんです。
だから歩きます。
だから前に進みます。
進むには痛みを伴うこともあります。
でも・・・、自分を好きになれなかった頃の痛みに比べれば、
今の痛みは成長の証のようにすら思えます。
そして僕が前に進むことによって、
同じく迷い苦しむ子の手を引くことができるのであれば、
こんな僕でも心から必要としてくれる声があがるのであれば、
僕は喜んで傷だらけになることを選びましょう。

心は決まりました。
行くぜ、次のステージへ。
by monsieur-enfant | 2009-11-05 23:29 | ルール ブルー

再会。

一通の手紙をいただきました。
そこには見慣れた名前が記されてました。
「ん?これ、前一緒に働いたことある子やわ」
手紙の封を切るのがめんどくさくて上手く切れない僕は、
いつもビリビリ破いてしまって中の手紙まで破いてしまうんです。
「お・・・!」
そこにはたどたどしいながらも、一ちょ前に辞世の句なんかも盛り込まれた、
幾分成長した彼の姿を見ることができました。

彼とは僕がフランスから帰ってきて、
東京やら横浜やらの話があった時に、
「大阪を盛り上げようや」という一言で口説かれ(騙され(笑)
入った会社で知り合いました。
ま、そこの会社なんですが、
正直、なんでも書いちゃう僕でさえあまり書けないくらいの惨状で、
専門学校出立てくらいの若い子らが、みんなボロボロになって働いてたんですよね。
そこで一人歳食ってたのが彼なんです。
一応、直属の僕の部下みたいな立ち位置だった彼ですが、
そりゃもう冴えないったらない男で(笑)、
ただ真面目で一生懸命、だ・け・が・、取り柄みたいな男だったんです。
ま、いろいろあり過ぎて僕が辞めることになったわけですが、
なかなか心を開かなかった彼が大泣きして、
「一緒に行きたいっす!岩永さんのお店で働きたいっす!」
そう言ってくれたんですよね。
結局彼は、そこの社長への恩儀もあり、残ることを選んだんですが、
そこは、好転することなく閉鎖することになったんです。
一生懸命ボロボロになりながら彼は頑張ったんですけどね。
それだけの労力をプラスに変えてあげれなかった社長の資質の問題なんですが、
「ホントに報われない男やなぁ・・・」と思ってた矢先、
「結婚するんです」との報告がありました。
ホント嬉しくて!だって、ホントに報われない男だったから!
「やっとこの子の人生報われた~!!」って、
本当に嬉しかったのを覚えています。

でも、それも束の間。
急性白血病と診断された彼は、結婚の話も振り出しに戻し、
治療に専念するために一人広島に帰ったんです。
無理がたたって、ホントにもう少し遅かったら、命の保証はなかったそうです。
そんな時間を過ごしながら、
再発の可能性の高い期間を通院しながら、
その間も彼を見捨てず支えてくれた彼女と結婚出来るまでに回復したんです。
嬉しかったですね・・・。
結婚できたこともですが、
彼女が見捨てず添い遂げてくれてたことが。

そんな彼からの手紙には、
その「死」と向き合った期間に考えてたことが綴られていました。

   「病床で自分を見つめなおした時、
  “どうせ死ぬなら自分の好きなことをやりたい”
          そう思ったんです」

「フランスに行ってみたい」との気持ちも芽生えたようでした。
それと、どうせ誰かの為に働くなら、僕の為に働きたいとのこと。
「自分・・・・今まで全部中途半端だったんで・・・・。本気でやらして欲しいんです。」

今まで、一緒に働いた後も何度か会ったことはありましたが
ここまで明確に意思表示してきたのは初めて。
僕としても彼に対しては、やれるだけのことをやってあげれたのかというと、
全くもってそうではない思いを抱き続けてきたのは確か。
僕にとっても、志半ばで離れなければいけなかった彼に、
もう一度、向き合えるチャンスをもらえたような気がした僕は、
彼に向かってこう言いました。

「・・・今、人いっぱいやわ」

はい、今のシュクレは人いらないんです(笑)
いやいや、情で人を入れれるほどの余裕はシュクレにはありませんから。
でもね、結局人との出会いによって道は拓かれるわけです。
ノックしてきてくれた彼に、もし僕が開けれる扉を持っているのなら、
僕にはその扉を開ける義務があると思います。
そして、逆に僕が開けようか開けまいか迷っていた扉があったとしたら、
その扉を開ける後押しをしてくれたのは、紛れもなく彼との再会になるのですから。

年齢的にもフランスで働くことは現実的に難しく、
それでも僕と働いたことがきっかけでフランスに想いを馳せてくれたことが嬉しかった。
昔、一緒に働いた恩師に、
「僕は会社にも皆にも何もしてあげることが出来なかった。
その中で、岩永君がフランスに行きたいと思ってくれたことで、
僕は多少救われた気がする。」
そう言ってくださったのを思いだしました。
想いは紡がれ受け継がれ、こうしてちゃんと息づいますよ・・・、天野シェフ。

「フランスに行きたい」と思ってくれた彼に、どうしてもフランスの空気を感じさせたくて、
時間ギリギリに飛び込みました。・・・・正確には過ぎてましたね(笑)
安土町 「ル ヌーパピヨン」
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リー・ド・ヴォーのフリカッセ
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以前、同席の子が食べていて少しもらったものの、
「独り占めしたい・・・」と思ってた夢が叶いました(笑)

ヌーパピさん、この日がジビエ解禁日だったそう。
僕も今年、初ジビエ!いよいよこの季節到来です!今年は何回食べれるかなぁ・・・。
前フリが長くなったのは、これがなんだったか忘れてしまったからです(笑)
シェフ、スイマセン!
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ソース・サルミが僕には優しいかな?結構サラサラ。僕的にはドロドロ好み。
お客さんに出してみて、安土町で提供するのにどの辺りが良いのか、
これから試行錯誤しながらピントを定めていかれるんでしょうね。
また楽しみが増えました。

チョコレートのシフォン
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今日も遅がけで長居してしまいました・・・・。いつもありがとうございます。
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土曜に来た彼。
仕事も辞めてきたからお金もないだろうと思い、うちに泊めました。
日曜はシュクレを手伝って帰るので、食事も土曜の晩しか行けないと思い、
途中で切り上げ連れて行ったヌーパピさん。
帰りに、「明日、何時に帰るの?」と聞くと、
「僕、岩永さんとキャッチボールがしたいんですよ」
彼も野球経験者。一緒に働いてた頃にも、やろうやろうと言ってましたが、
結局出来ないまま終わってしまったんですよね。
そんな中、以前ブログで書いた、
スタッフと朝連でキャッチボールをした記事を読んで、
強烈なジェラシーを覚えたそう(笑)
でも残念ながら翌日帰るまでの間に、日曜ですし、そんな時間とれそうにありません。
「ごめんやけど、休みまで出来そうにないわ」と伝えると、
「居ます」
「・・・・え!?」
「水曜まで居ます!」
え!?居ますって・・・・僕んちに水曜まで泊まり続けるってこと!?
「キャッチボール、したいっす!」
・・・・・じゃ、しゃあないか(笑)
しばらく野郎との同居生活が始まりました。

あの・・・いちいち僕が買い物籠提げてたり、正座して洗濯物たたんでる姿を、
不思議そうな目をして眺めるの止めてもらえませんか?(笑)
by monsieur-enfant | 2009-11-05 03:19 | ル ヌー パピヨン

はじめまして。

先日、妹が赤ちゃんを産みましたが、
連絡を受けたのが夜中だったので、
仕事が一段楽した夕方に顔を出しに行ってきました。
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はじめまして・・・ですね。
そして、ようこそ・・・ですね。
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愛を込めて花束を。
ありったけの祝福を添えて・・・。
by monsieur-enfant | 2009-11-04 07:54 | とりとめなく・・

お知らせ

えっと、
私事ですが、
先日のピクニックにも大きなお腹を抱えて参加していた僕の妹が、
2日月曜の夜、11時40分ごろ、第二子となる元気な男の子を出産しました。
心配してくださったり、お声をかけてくださったりしてくださる方もおられましたので、
この場をおかりしてご報告させていただきます。
母子共に健康なようです。

取り急ぎ、ご報告まで・・・・。
by monsieur-enfant | 2009-11-03 02:41 | とりとめなく・・

L’API×シュクレ

さてさて、ペースアップしないと全然進まないので急いで書いていきますね。

この日はシュクレ5周年と絡めた企画、4か月連続食事会の第三回。
この日は靫公園近くのイタリアン「ラピ」さんでの開催でした。
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いつもこっちの休みの都合で水曜日ばかりなので、
この日は日曜にセッティング。
「平日なら来れなかった」という方ばかりでしたので強行した甲斐もありました。
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ラピの宮川シェフから料理の説明。
最近ピントがボケたら更にボカして誤魔化す癖が・・・。上達しませんな、これじゃ。

さて今回のパンは、4種類。うち、後半2種類は撮り忘れ・・・。
最初はシュクレ初、グリッシーニ!
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内容はパルメザンチーズとタイムを練り込み、
焼きあがった表面にオリーブオイル塗り岩塩をまぶすというオーソドックスなもの。
でもこれ、普通に美味しいです。

リエット
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前半のパンには強すぎますが、後半大活躍!

カルパッチョ3連発!
まずは馬肉のカルパッチョ 上には柿だったかな?
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ここらには栗粉のフォカッチャ。
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中には栗も入ってます。少量のローズマリーでアクセント。

このカルパッチョはカンパチ。里芋が添えられ、アンチョビのソースが美味!
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このアンチョビのソース×フォカッチャが相性抜群でした。

水だこのカルパッチョ。セロリのソース。
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食感の良い水だこに、セロリの香りが爽やかに。

ここらで温かいお皿。
キノコとイカのソテー。
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そろそろ温かいもの・・・と思ってたところにガッツリソテー登場。
キノコとイカの食感が良いですね。
ここにはFujiya1935 さん用に特別に焼いてるパンを当てました。
みなさんなかなか行けないでしょうからね。
「ブログでは見たことある」パン、印象はどうだったかな?

レンズ豆と甲殻類のスープ 海老のフリット
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白金豚ロースのロースト オレンジとラタトゥイユ
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優しい豚の脂の甘味。
オレンジの香りも、くたくたのラタトゥイユも、
白金豚には良く合いますね。

オレキエッテ かぶとひよこ豆
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オレキエッテのムニムニ感に、ひよこ豆のコロコロ感が楽しいパスタ。
パスタにはソースを拭うべく4種類目のパン、シャバタを当てます。

タリアテッレ 鴨の煮込み
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鴨のラグーの旨さもさることながら、タリアテッレの存在感も秀逸。
やっぱりラピのパスタは旨いなぁ・・・としみじみ。
この人数相手に、一人で湯がくの大変だったと思います。
御苦労さまでした・・・。

ピスタチオのジェラートとバウムクーヘン
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ラピ定番の濃厚ピスタチオのジェラートにバウムクーヘン。

しっかし皆さん良く食べますね・・・。
パンも大概食べてはるのに、料理の皿数も多く、
パスタは2種類、炭水化物だらけ。
さらにドルチェも完食・・・・。
ま、みんなでこうしてユルリといただいてるってのもあるんでしょうね。
毎度のことながら、
皆さん各々のシュクレに対する思い入れに触れることができ、
様々な出会いのきっかけなどのストーリーを聞かせていただきました。
シュクレはシュクレのストーリーがありながらも、
そこから多くの違うストーリーが生まれてることを実感し、
「日常」に寄り添う仕事だからこそ・・・と、
Boulangerieを営んでるからこその喜びを再確認させていただきました。
そしていつもこうした会の後に、コラボさせていただいたシェフに言われるのが、
「みなさん、ええお客さんやね・・・」ってこと。
話を聞いていたり、食べてる顔や話してる顔もそうですが、
来店された時や、帰り際の挨拶まで総評して、
そう感じていただいてるんやと思います。
別に皆さん、もちろんシュクレ限定のお客さんではないのですが、
そう言っていただくと、とても嬉しいですよね。
知り合いの店にも、シュクレさんに行っててとか、
僕のブログを見てとか言って来てくださる方がおられるそうですが、
こぞって言われるのが「みんな良いお客さんやね」・・・なんです。
こんな変態パン屋経由なので、皆さん食に対する興味ですとか、
好奇心とかお持ちの方が多いんでしょうけど、
「楽しそうに食べてくれはる」とよく言ってもらえるんです。
そんなことを言ってもらえるたびに、
「そうなんです。良いお客さんに支えてもらってます」
そう言える幸せも、皆さんからいただいています。

あと一回を残すのみとなりました5周年を絡めた食事会も、あと1回。
手探りで始まったこのイベントも、それなりに名残惜しいイベントになったことは、
主催者や各店のシェフを始め、協力していただいた方々あってのこと。
心からの御礼と共に、あと1回、存分に楽しませていただきたいと思います。
by monsieur-enfant | 2009-11-03 01:11 | ラピ

幸せな朝食。

さ、大阪に帰る朝、
やっぱり外せないのはここ。
「オー バカナル」
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今日は赤坂のバカナルですが・・・・ホント反則です。
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パリですよ、パリ。
来るたびにジェラシーを感じます。
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ハムとチーズのオムレツと、キールで朝食です。
オムレツは中トロトロ・・・。
岸部のみなさんにも、いつかこんな空気感じてもらいたいなぁ・・・。
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サラダ ニソワーズ。ニース風サラダです。
あぁ・・・パリです。
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パンだけはパリじゃないです(笑)
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カフェを啜って、次に出発です。

さ、手ぶらで帰るわけにはいかないので、
差し入れを持って新宿マルイへ。
以前お手伝いしたのもあって、やはりスタッフたちが気になります。
シェフはちょうど大阪にいるみたいで不在でしたが、
一緒に働いた子らはみんな元気に働いててくれて嬉しかったですね。
何より、当時はボロボロだったクオリティが、かなり上がってました。
この子らだけで過ごすことが多い中、
良くぞここまで持ってきた・・・と、なんだかジーンときました。
シェフが居て出来るのはある種当たり前。
居ないときにどれだけモチベーションを保てるかは、結局は個人の意識次第。
僕らはプロなわけですから個人で評価されてナンボ。
その個の集合が組織やと思っています。
まだまだ「個」まではいかないかも知れませんが、
本当によくやってると思います。

反面、がっかりしたのが近くに出来た某パン屋の2号店。
ま、こっちはこっちで作ってるんでしょうから、1号店までどうかはわかりませんが、
「へ~!」と驚かされたクオリティはどこへやら。
案の定、母体である会社のパンへと成り下げってました。

大手じゃないと出来ないこと、
個人じゃないと出来ないこと、
こうも見事に結果として出てくるもんなんですね・・・。

何度か新宿マルイには来てたものの、
いつも混雑してパスしてたジェラート屋さん「GROM」。
チョコレート好きの僕の口はチョコレートだったんですが、
フルーツを現地から仕入れてると聞き、直前で「あの・・・ブルーベリーで」。
すると「2種類決めてください」とのこと。
「え?じゃ・・・じゃあ、チョコでお願いします」
しまった!思ってたまんま言ってしまった!
もうちょっとビジュアル考えたら良かった~!
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色彩センスゼロの組み合わせ(笑)
ちょっとキモい・・・。

2週続いての東京。
かなりしんどいスケジュールでしたが良い気分転換になりました。
逢いたい人にも逢え、行きたいお店にも行け、
有意義な時間だったと思います。
さ、年末まで頑張ります!
by monsieur-enfant | 2009-11-02 05:39 | オー バカナル

「人」を創る「人」

強烈な偏頭痛と吐き気で全く動けず、
スタッフに迷惑かけた半面、久しぶりにベッドで横になりました。
だいぶ良くなり、久しぶりに寝たもんだから、
今度は目が冴えて眠れなくなってしまいました(笑)

結局、東京には何しに行ったんや・・・と言う話になりますが、
実は講習会を聞きにきたんです。
はい、珍しいなんてもんじゃありません。
人生で3回しか行ったことありませんし。

一度目は、職人として物心付いたか付いてないかくらいの頃。
内容は全く覚えてません。
「二度と来るか」と思ったのだけ覚えてます。

二度目はシュクレをやって2年目か3年目くらいだったかな?
ですからホントに一度目からは行ってなくて10年ぶりくらいでした。
それも、店をやってもなかなか大勢の前に顔を出さない僕を、
某シェフが見兼ねたのか、「そろそろ顔出せよ」と言われたのがきっかけ。
・・・・案の定、「だから来たくないって言ったのに!」って展開に。
そもそも講習会に来てる連中の大半が、「学ぼう」なんて思って来ちゃいないんです。
「は?」って思うようなナメた服装だったり、
食い入るようなキラキラした眼の職人なんて居やしないんです。
そんな中でする質問なんて決まってます。
「何度ですか?」 「何分ですか?」
愚問、極まりない。作り手として、恥ずかしい限り。且つ、とても日本人らしい質問。
環境も材料も講習会とは違う中で、状態を把握することが先決。
何度になろうが、何分かかろうが、
その状態まで持っていくのが僕らの仕事。
それを記された数字に頼って鵜呑みにし、
良いものを作ることより、いかに言われた通りにするかに重きを置く。
結果、思った通りにならなければルセットのせい。
案外良かったら、このルセットで作ったのがこれなんだと一安心。
物作りとはそうではなくて、
まずは自分がどんなものを作りたいのかというイマジネーションから入っていき、
その思考錯誤の中で記した数字を「ルセット」と呼ぶんです。
決してルセットに導かれるのではなく、
「想像力」と「創造力」によって、ものは作られるのです。

結局、その10年ぶりの講習会は、中途半端な感じで、
頭にきた僕は、「最後に何か質問ありませんか?」という問いに、
言われたことしかやらないシェフに、
くだらない質問しか出来ない参加者に、
10年前となんら変わらない講習会を繰り返してる製粉会社に、
最後尾からマイクで不満をぶちまけて帰ってきました。
「だからこの業界、何も変わらないんだ!」って。
僕を誘った某シェフは、後ろで苦笑いしてましたけど(笑)

そうなっちゃうから行かなかったんですが、
今回、まだお話したことのない方で、
唯一気になってる方の講習会だったんです。
おそらく日本一の技術と知識を持ち、
それでいて、ちゃんと「今」を走っている凄み。
有名どころがどんどん「過去」のパンになっていってる中、
本当に尊敬に値する職人やと思います。
しかも主催が製粉会社ではなかったので突発的に申し込んでみました。
当たれば行こう、くらいの感じで。

目的は「声」を聞くことでした。
多くの人材も輩出されてるシェフが、
どのような言葉を使い、どのような表情で、どのような温度でお話になるのか。
ただそれに接してみたかったんです。
内容は二の次です(笑)。

うん、なんか良い時間でした。
主催側の会長が、以前ちょっと面識のあった方だったり、
参加者の中にはシュクレに来てくれた方も何人かおられて話かけてきて下さったり、
何より、シェフが良い人であることに安心しました。
この方に教わった職人は、おそらく良い職人なんだろうなって。
ま、フランスにしがみ付いてる僕とは方向は違うのでしょうけど、
良い刺激と言うとおこがましいのですが、
ある種の確信めいたものはいただけたかと思います。

先日、楽天イーグルスをお辞めになった野村監督の言葉に、

「財を残すは下、

事業を残すは中、

人を残すは上なり」

って言葉があります。
その「人を残す」人に触れれたことが大きかったですね。
この業界に限らず、多くの方がいつまでたっても「我が我が」。
「あんたら、もうええやろ!」って、うんざりします。
結局そんな方々の後には、今一線で活躍してる人材は生まれてないわけで。
うちも来年、2人の卒業生が店を構えます。
技術や知識を教えれない僕が、
果たして何を伝えられたのか・・・・、
それを彼らが僕に教えてくれるのを、
不安と期待を持って応援していきたいと思います。

今も独立希望の子が2番で頑張ってくれてますが、
良い店を持ってもらい、「一緒に働けて良かった」とお互い思えるように、
日々接していけたらなぁ・・・って思います。

あ、ただ続きもあって、

「されど財なくんば事業保ちがたく、事業なくんば人育ち難し」

・・・・そうなんですよね、実際(笑)
ここ、シビアなとこです。
サラリーマンの倍働いてるんですから、倍の給料あげたいのは山々なんですが、
実際そうもいくわけもなく・・・・。
僕ら飲食業って、ちょっと繁盛すればやたら儲かってると思われがちですが、
通販とかやってるならともかく、
目に見えてるお客さんが収益の全てですからね。
おまけに原材料費だけで40%くらいかかる現状。
びっくりするくらい安い原価の業界なんて沢山あるなか、馬鹿正直な業界です。
そこに光熱費、人件費、その他諸々が入ってきて、
残った利益の半分以上、税金で持っていかれるわけで。
知り合いのシェフが税理士さんに、
「国に税金納めるために働いてるんですか!?」と聞いたところ、
「そうです。」と言われたそうです(笑)。

あ、野村監督の言葉はまだあって、

「三流は無視、二流は称賛、一流は非難」

あははは、言いえて妙ですね。
by monsieur-enfant | 2009-11-02 04:15 | とりとめなく・・

心の栞。

「美かさ」さんが早めのスタートだったんで、
その後、三軒茶屋に移動しました。
珍しく「はしご」です。

駅から思ったより遠かったんですが、
途中、Fujiyaの藤原シェフから二ッ星獲得のお電話をいただいたり、
まぁ、ほとんどが「美かさ」さんでの燗のほろ酔いでしたが(笑)、
なんだか気分良く夜道を散歩しながら目的の店を探しました。
知らない町を歩くのは楽しいですね。

あ、看板発見!
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三軒茶屋 「uguisu」
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以前から気になってた小さなお店。
この手のサイズのお店で行きたいとこが、東京にはたくさんあるんですよね。
でも東京にすらなかなか来ることが無いので、
「せっかくやし」と大箱に行ってしまいます。
ですから今日は貴重な日。
ダラダラゆるりと飲み明かします!

一歩店内に入ると、「良い店臭」がプンプンします。
入口付近にはおもむろにソファーが置かれ、
そこで寛ぎながら会話に花を咲かせる人もいれば、
テーブル席でしっかり腹ごしらえする仕事帰りのOLさんの姿も。
こういう店は「使われてナンボ」。上手に使ってもらって生きる店。
そういう意味では本当に愛されてる空気を感じます。
それらを横目で見ながらカウンターへ。
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うんうん、このゴチャゴチャ感がたまらなく良いですね~。
グラスがかなり充実してるので会話と食事を楽しみながら、
飲むワインを決めていきましょう!

あ、このオリーブ美味しい!
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野菜とクスクスのサラダ
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砂肝のコンフィ
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・・・・後半に差し掛かってくると、全然覚えてません(笑)
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ワインも1杯飲むとテンションが上がってきて、
続けざまにこれと、
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これと、
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これと、
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これと・・・
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相変わらず覚える気がない僕にとって、
ワインは、お店の方とのコミュニケーションツールなんですよね。
「どんなワインにしましょうか」みたいな会話が好きで、
その会話が楽しければまたお話ししたくて飲み干してしまいます。
ってか、放っとかれればずっと黙ったままの内気な35歳なもんで(笑)。
料理も店の雰囲気もそうですが、その何気ない会話も大事なお店との相性ですからね。

あ、今日の「まかないパスタ」(メニューにあります)は、
「納豆とご飯ですよ」でした(笑)
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こういう「ゆるさ」や「遊び心」、大事ですよね。
店側が楽しんでない店や楽しそうじゃない店には行きたくないですもん。
かと言って茶けてるわけじゃなく、片手間でもなく、
かける手間暇はかけ、捧げる時間は捧げ、
本気で楽しんでる姿が大切です。
ここは他のメニューはビストロ並み。
クオリティも決して低くはありません。
この「本気具合」が伝わるんやと思います。
近くにあってくれたらなぁ・・・こういうお店。

あ、ちゃんとデセールもいただきます。
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写真見て、食べたの思い出しました(笑)

良い空間で気を張らず、
東京に来たというより地元で飲んでるかのような気楽さで過ごさせてもらいました。
空間は会話にもすごく大事で、
その空間によって話せたり話せなかったりも出てきます。
リラックスした中、肩肘張らず、他愛のない会話を交わしながら、
ありのままの自分で過ごせた時間はとても貴重で、
uguisuさんに来て良かったなぁ・・・と、
食べた料理や飲んだワインだけでなく、
過ごした時間を振り返ってそう思えるのって幸せですよね。
なかなかフラッとは行けませんが、
ミシュラン京都・大阪の発表当日の夜ということも重なり、
あったかい気持ちの栞として、
僕の心にずっと挟まっててくれることでしょう。

・・・・ま、終電を軽く逃していたので、
渋谷までテクテク歩いて帰る道もまた良い思い出です(笑)
by monsieur-enfant | 2009-11-01 00:47 | uguisu